これから株や投資信託などを始めようと思ったときに、楽天証券のことを聞くことはないでしょうか。
私の周りでも楽天証券を使っているという話や、最近になって楽天証券の口座を作ったという声を聞くことが増えてきました。
周りからの評判は聞くけど、「ホントに楽天証券って大丈夫なの?」「メリットはあるの?」など気になることはあると思います。
私も2012年から口座を持っていて、2017年頃から積極的に使うようになってきました。
このページでは、楽天証券を使って気づいたメリットやデメリットなどお得な情報を紹介していきますね。
楽天証券のメリット・デメリットまとめ
楽天証券って、お得な使い方がたくさんありますので、1つ1つ紹介していくとどうしても長くなってしまいます。
そこで、まずは楽天証券のメリットとデメリットをまとめておきますね。
なんといっても楽天ポイントとの連携が素晴らしくて、これだけのために楽天証券を作る価値があります。
私も貯めた楽天ポイントはすべて楽天証券で投資信託や株を買うのに使っていますよ。
強烈なメリットが多い中で、地味にデメリットもあります。
デメリットに上げたのは、同じネット証券のSBI証券と比較してのことが多いです。
個人的に一番気になるのが、つみたてNISAを使わずに投資信託を積立する場合、毎日積立ができないことですね。
これが改善されるだけでもかなりありがたいです。
あと、米国株などの外国株を買う人にとっても、楽天証券はそこまでおすすめとは言えません。特に米国株はSBI証券で買ったほうがいいですよ。
ざっくりだけでも、これだけのメリット・デメリットがあります。
もし、楽天証券についてより詳しく知りたい場合は、以下から公式サイトで確認できますよ。
楽天証券を使ってみた感想・口コミ
楽天証券を長年使っている経験をもとに、実際のところはどうなのかを紹介できたらと思います。
「やめたほうがいい?」「大丈夫か」「悪い評判はないの?」など気になるかもしれませんね。
あくまで個人的な感想にはなりますが、楽天証券は使ってよかったという感想がほとんどです。上にも紹介したようにデメリットもありますが、それは他の証券会社で代わりがきくので特に不満には思わないですね。
先ほどのメリット一覧でもあるように、他の証券会社にはないお得なサービスが多いのでむしろなぜそんなに不安に感じる人がいるのだろうかと思うぐらいです。
もちろん、株や投資信託を買ったりすると、値下がりのリスクはあります。それはどこの証券会社でも同じですよね。
まず投資を始めるのであれば最初に楽天証券を作るのをおすすめしています。人に聞かれたら確実におすすめしていますよ。画面も見やすいですし、メリットが多いですからね。
個人的には、証券会社は楽天証券・SBI証券の口座が最低あればいいと思っています。
楽天証券を使うとどんなことができる?
証券会社の口座というと、株取引をするイメージだと思います。
でも、楽天証券は株取引だけでなく、他にもいろいろな取引ができるんですよ。
楽天証券では、いろいろな金融商品を取り扱っていますので、どんなものがあるのか一覧にしてみました。
- 株式取引(現物・信用)
- 外国株取引(海外ETF・米国株・中国株・ASEAN株)
- 投資信託(投信積立)
- FX
- 純金・プラチナ積立
- 国内債券・海外債券
- 先物・オプション
- 外貨MMF
- 楽ラップ(ロボアドバイザー)
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)
一般的に「投資」をイメージした時に出てくる商品は基本的に揃っています。
また、iDeCoにも対応するようになって、幅が増えました。
楽天証券を使うメリットや特典
ここからはあらためて楽天証券を使うメリットを紹介しますね。
楽天ポイントや楽天証券ポイントが貯まる
楽天証券ならではの特徴に、取引によってポイントが貯まることがあります。
貯まるポイントは、2種類の中から自分で選べますので、好きなほうを選択しましょう。
- 楽天ポイント
- 楽天証券ポイント
楽天ポイントは、楽天市場や楽天カードなどを使うことでも貯まるポイントなので、なじみがありますよね。
でも、楽天証券ポイントは初めて聞いたのではないでしょうか。
楽天証券ポイントは独自のポイントになります。
貯めたポイントは、楽天ポイントやJALマイルに交換できるのが特徴です。
1ポイントから交換できるので使いやすいですよ。
個人的には、使い道が豊富な楽天ポイントを貯めるようにするのがおすすめです!
最大のメリット!楽天銀行とマネーブリッジで連携すると普通預金が0.18%に
同じ楽天グループの楽天銀行の口座を持っているなら、絶対に知っておいたほうがいいことがあります。
マネーブリッジという仕組みを使って、楽天銀行と楽天証券を紐付けると、楽天銀行の普通預金金利が0.10%から0.18%とアップします。
一般的な銀行だと0.001%なので、100倍になりますね!
小さなことかもしれませんが、積み重ねていくとチリも積もれば…という感じで大きな差になってきますよ。
今の時代はマイナス金利ということもあり、余計に普通預金金利が高い口座は貴重です。
条件 | 金利(税引前) |
---|---|
普通預金残高300万円まで | 年0.18% |
普通預金残高300万円を超える部分 | 年0.12% |
ちなみに私もマネーブリッジを使って楽天銀行と楽天証券を紐付けしています。
おかげで、普通預金の金利が振り込まれる時はそこそこの金額になってきました。
▼以下の図は、私が受け取った普通預金利息です。713円。
マネーブリッジにしてなかったら、この5分の1なので、142円ですね。570円もの差があります。これは大きいですよね。
▼2015年3月に受け取った利息は480円。
マネーブリッジにしてなかったら96円です。やはりこの差はデカイ!
▼2017年3月に受け取った利息は2,302円。
貯金額が増えるほど、マネーブリッジの効果を実感できますね!
▼2017年9月に受け取った利息は3,335円でした!
預けている金額が大きいほどマネーブリッジのすごさがわかります。
▼2019年3月には5,522円もの金利がもらえました!
すでに楽天銀行を使っているなら、楽天証券の口座も必須です!
これだけのために口座開設しても十分に元が取れると思います。
もともと私はマネーブリッジのために楽天銀行の口座を作りましたからね。
とはいえ、2つも口座開設するのは面倒なので、楽天証券から口座を作るときに同時に作ってしまうのがおすすめです。
▼同時に口座開設するのはとても簡単で、「楽天銀行口座を申込む」にチェックを入れるだけ。
楽天証券の口座開設をするタイミングでマネーブリッジを設定すれば、現金1,000円プレゼントになるキャンペーンもありますよ。
これがかなりお得なので、確実にもらっておきましょう!
口座開設後のマネーブリッジの設定方法は、以下のページでまとめていますので、分からない方は合わせて読んでみてください。
株式手数料がゼロコースで無料に
2023年10月から楽天証券の株式手数料コースをゼロコースに設定していると無料になります。現物・信用どちらも対応しています。
これによって、株の売買がやりやすくなりますね。
今まであった手数料コースの「超割コース」と「いちにち定額コース」も引き続き使えますが、選ぶ理由がなくなりますね。
株の積立「かぶツミ®」が使える
楽天証券では以前までできなかった株の積立サービス「かぶツミ®」が出てきました。
かぶツミ®で欲しい株を積立設定すれば、自動的に買付していきどんどん株が増えていきます。手数料もスプレッド以外は無料です。
私もかぶツミ®で設定して毎週自動的に株を買うようにしています。
持っている株を「貸株」にして金利を得ることもできる。株主優待にも対応
株を買って長期で保有していると、値動きだけでしか損得を判断できないかと思います。
でも、短期的なことを気にせず長期的に持ち続けたい株もありますよね。
私自身がそういう運用のスタイルです。
そんな思いで株取引をするのであれば、持っている株を「貸株」にして、ほんの少しの利息をもらうというやり方もできます。
自分の持っている株をレンタルして、その手数料をいただくようなイメージです。
株を貸してしまうと、通常は株主優待がもらえないのですが、楽天証券の場合は株主優待銘柄の場合は「優待優先」にして貸株しておけば、ちゃんと株主優待がもらえますよ。
一度設定しておけば、チリツモで利息が積み上がっていきますので、コツコツ貯金してる感覚が好きな方にはおすすめ。
楽天証券の貸株では、金利が1%以上の銘柄が他の主要なネット証券会社と比較しても明らかに多いですよ。
他の証券会社ではできない、信用取引口座との併用ができるのも楽天証券で貸株を使う大きなメリットですね!
海外株式も特定口座に対応
外国株取引する時に気になるのが、特定口座で取引できるかどうかです。
確定申告や税金の絡みで、重要なところですよね。
楽天証券では、海外株式の買付も特定口座に対応しています。
外国株を買ったり、ETFを買っている方にとってはありがたい仕組みなので、その点でも楽天証券は使えますよ。
ちなみに外国株は、以下の国に対応しています。
- アメリカ
- 中国
- シンガポール
- タイ
- マレーシア
- インドネシア
投資信託は月100円から積立ができる
これから詳細に備えて、資産を増やしていきたいと思っている方は、投資信託の積み立てがおすすめです。
楽天証券では、月100円から毎月積み立てすることができます。
以前は1,000円からでしたが、100円から積み立てできるようになりました!
おすすめのやり方は、一気に投資信託を買うのではなく、コツコツと積み上げていくこと。
これで相場の変動を気にしすぎることもなくなりますよ。
積立は始める時期が早ければ早いほど得になります。
将来への備えは少しずつの金額であっても、早く動くのが大事です。
投資信託を買付する場合は手数料がゼロのノーロードのものを選ぶようにしましょう。
手数料がかかるものはその分だけマイナスの状態でスタートすることになりますからね…。
投資信託買付時の手数料の1%が、楽天ポイントになるという、楽天ならではの特典があります。
一見、魅力的に思いますけど、投資信託の買付時に手数料を払うのはそれだけで大損なので、絶対にノーロードの投資信託を選びましょう!
実際に楽天証券で投資信託の積立を続けてきた結果を動画で紹介していますので、気になるならチェックしてみてくださいね。
楽天ポイントで投資信託を購入できます
投資信託が100円から買えるのも魅力的ですが、何よりも最大のメリットになるのが楽天ポイントで投資信託を購入できること!
いわゆるポイント投資ができます。
今まで貯めていたけど使い道に困っていたポイントを投資信託に回すことで資産運用ができますよね。
また、投資信託にすることで、ポイントを実質的に現金化できるようになるのもすごいことです。
投資になるので、元本割れする可能性も当然ありますけど、ポイントで買った投資信託であれば、そこまで痛手に感じることはないですよね。
楽天ポイントで投資信託が買えるのは、ものすごくインパクトがあるサービスですので、楽天ポイントを使っているのであれば必ず楽天証券の口座を作って欲しいぐらい!
ちなみに、このサービスは2017年夏から始まりました。
その後1年以上使いましたが、ポイントだけで投資信託が買えるのは本当に便利だと感じています!
また、投資信託の積立でもポイントが使えるため、ポイントをムダにすることが減りますよ。
楽天証券で投資信託が購入できるようになって約1年。
45,822円ポイントを楽天証券の投資信託に突っ込めた。今は評価損益マイナスになってるけど、長期的に見てることなのでまったく気にならないですね。
(図のうち70,000円分は普通に買ったもの)https://t.co/gOqLH7PSuh pic.twitter.com/F7ZIhU7Kg0— 松本 博樹 (@peter0906) 2018年8月19日
楽天カードで投資信託の積み立てができる
楽天証券で投資信託を積み立てる設定をする時に、決済方法として楽天カードを選ぶことができます。
証券口座にお金を入れていなくてもカード決済で積み立てができるので、便利ですよね。
しかも、楽天カード利用分はしっかりと楽天ポイントが貯まります。
月50,000円のカード利用分までがポイント付与の対象ですが、こんなお得すぎる話はそうそうないですよ!
楽天カードの種類によってポイント還元率が0.5〜2.0%になります。
実際にやってみたときの手順は以下のページで。
また、楽天カードから一旦楽天キャッシュに資金を移してそこから投資信託を積立する方法もあります。こちらは一律0.5%のポイント還元率です。
両方とも使えば月に10万円まで楽天カードで投資信託の積立ができます。
PTS取引(夜間取引)にも対応している
楽天証券では、日中の時間だけなく、夜間での取引にも対応していますよ。
これをPTS取引といいます。
手数料は日中の時間と変わりませんが、取引自体があまり活発ではないので、売買できる可能性は日中よりも下がってしまいますね。
また、翌営業日の扱いになるため、配当金や株主優待を目当てにしている場合は注意が必要です。
IPOにも対応していて、増えてきている
楽天証券は、新規で上場するときに注目されるIPOにも対応しています。
最近は楽天証券でもIPOの取り扱いが増えているので、もしIPOを狙っているのであれば、当選確率を増やすために楽天証券に口座開設しておくのがおすすめです!
楽天証券でIPOに申込する方法も別記事で紹介していますので、もしやり方を詳しく知りたい場合は合わせてチェックしてみてくださいね。
投資信託が面倒なら、ロボアドバイザー(楽ラップ)を使う方法もあります
ここまで投資信託のことを説明してきましたが、そもそも投資信託を選ぶのがめんどくさい場合は、全部自動化する方法もありますよ。
それはロボアドバイザーを使うこと。
楽天証券のロボアドバイザーの名称は「楽ラップ」です。
楽ラップ用の口座にお金を入れておくだけで、自動的に運用してくれますよ。
そのときにかかる手数料は最大で0.990%と1%未満になります。
ウェルスナビなど、他のロボアドバイザー系のサービスよりも安いですよ。
楽ラップを2年半ぐらい使って感じるのは、相場が悪くなってしまったときは、他のロボアドバイザーと比較して下がり幅が小さめだということ。
「その点から楽ラップ、意外といいのでは?」と思っています。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用もできる
2017年から、公務員や専業主婦であっても確定拠出年金(iDeCo)に入ることができるようになりました。
周りから話を聞くなどして気になっているのであれば、どこの証券会社がいいのか迷うと思います。
楽天証券は手数料が安いのが魅力です!
iDeCoをすることで強制的に発生する月171円の手数料以外は無料になりますよ。
確定拠出年金の口座は、楽天証券の口座を持っていなくても作れるのですが、楽天証券の口座があることで現在の資産状況を確認できるので、どのみち作っておくのがおすすめ。
楽天証券の口座があることで、入力の手間が省けます!
既に他の口座で確定拠出年金を運用している場合も、楽天証券に移管することもできますよ。
手数料が安いだけでなく、取り扱っている金融商品もなかなかのもの。
信託報酬がとても低い「たわらノーロード」シリーズがあったり、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」もあります。
まずは気軽に資料請求してみるのがいいと思いますよ。
じっくり読んでみてiDeCoを使うか検討してからでも十分です。
※手数料についての注意※
毎月発生する費用については、国民年金基金連合会、および事務委託先の信託銀行で発生するものがあります。
詳細は手数料についてをご確認ください。
オンラインと会場で勉強会・セミナーイベントに参加できる
楽天証券の口座を持っている方限定で、定期的にイベントやセミナー・勉強会などが開催されています。
親子で参加できるような初心者向けのものから、どんな銘柄が上昇するのかを予測するといった実践的なセミナーまで幅広く対応していますよ。
これらのイベントに無料で参加できるのはいいですね。
ただ、楽天証券が主催になるので、楽天証券にメリットがあるような内容になる可能性もあります。
全面的に信用しすぎるのではなく、必要なところだけを学ぶようにしましょう。
投資の勉強に使うのにちょうどいいと思います。
さいごに
楽天証券を使うと、株式取引や投資信託を中心にいろいろな取引ができるようになります。
機能がとても充実しているのにも関わらず、口座開設・維持にかかる手数料はゼロです。
一切費用はかかりません。
しかも、口座開設にあたってキャンペーンがあり、楽天ポイントがもらえますよ!
楽天で普段から買い物している方にとっては、買い物が割引になるのでありがたいですよね。
マネーブリッジを使うことで普通預金金利も高くなりますし、手数料も低く設定されているため、初めての証券会社にもおすすめです!
楽天証券がちょっと気になったのであれば、以下から公式サイトをチェックしてみてくださいね。
楽天証券で口座開設する手順や難しく感じてしまうところについては、以下のページが詳しいですよ。
また、楽天証券ではキャンペーンも開催されているので、利用する場合は以下の記事で注意点を押さえておきましょう。
おまけ:他の証券会社と比較する
他の証券会社のことも知りたい方へ。比較できるようにそれぞれの証券会社について詳しく説明しています。