株の取引に慣れてくると、IPOという言葉を聞くことはないでしょうか?
私も証券口座を作るまでは一度も聞いたことがありませんでしたが、知り合いからIPOを利用しているという話を聞き、興味を持つようになりました。
IPOをうまく活用すれば、株取引で利益を出しやすくなるかもしれません。
ただし、IPOにはデメリットや注意点もあるので、仕組みを理解してから投資を始めることが大切です。
そこでこのページでは、IPOの特徴やメリット・デメリット、購入方法などについて説明していきますね。
IPOとは?
IPO(Initial Public Offering)とは、未上場企業が株式を証券取引所に新規上場させることで、新規上場する株式を新規公開株(IPO株)と言います。
上場前に証券会社が行う抽選に参加して当選すると、個人でもIPO株を公募価格で購入できますよ。
公募価格は割安に設定されており、上場後は株価が公募価格を上回ることが多いため、IPO株は個人投資家に人気があります。
IPO株を買うには証券口座が必要になる
IPO株を買うには、IPOを取り扱う証券会社の口座が必要です。
証券口座は無料で作ることができ、基本的には口座管理料などもかかりません。
ただし、証券会社によって、IPO株の取扱数や抽選ルールに違いがあります。
IPO投資に取り組むなら、IPOに強い証券会社を選ぶことが大切です。
▼IPOに対応している証券会社は、以下の記事で詳しく説明していますよ。
IPO抽選に参加するにはいくら必要?
多くの証券会社では、抽選に参加する時点で、IPO株の購入資金を口座に入金しておく必要があります。
抽選参加に必要な金額は、銘柄によって異なりますよ。
たとえば、ブックビルディング(公募価格を決めるための手続き)の仮条件が2,000円の場合、100株申し込むなら20万円(2,000円×100株)用意しなくてはなりません。
2019年の実績では、30万円あれば全体の約80%、50万円ならほとんどのIPO抽選に参加できました。
これからIPO投資を始めるなら、まずは30万円以上を目安に資金を用意しましょう。
IPOは証券会社ごとに抽選資金が必要なので、用意できる資金が多いほど、抽選に参加できる機会が増えて当選確率が上がりますよ。
IPOのメリット
IPOのメリットは以下の通りです。
- 当選すれば利益が出やすい
- 銘柄選びに手間がかからない
- 売却するタイミングを考えなくていい
IPOが注目される最も大きな理由は、当選したときに利益が出やすいことです。
たとえば、2019年は約90社が新規上場しましたが、初値が公募価格を上回った銘柄は8割を超えていました。
仮にすべてのIPOに当選した場合、上場日に初値で売却すれば8割以上の銘柄で利益が出たことになります。
景気などにも左右されるとは思いますが、かなりの高確率ですよね。
また、抽選に参加して、当選したら初値で売却するだけなので、銘柄選びや売却するタイミングに悩むこともなくなりますよ。
IPOのデメリット
IPOは先程紹介したメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 必ず利益が出るわけではない
- 当選確率は低い
- 抽選参加に手間がかかる
IPO株は、100%利益が出るわけではありません。
過去の実績では初値で売却すると高い確率で利益が出ていますが、株価が下がって損をすることもあります。
多くの投資家が抽選に参加しているので、当選確率が低いのもデメリットですね。
あくまでも私の経験から感じたことですが、1年間すべてのIPO抽選に参加しても、数回当選すればよいほうだと思います。
また、IPOの情報を調べて抽選に参加し、当選結果を確認するのは思っている以上に手間がかかりますよ。
IPO株で利益を出すには、なかなか当選しなくても、根気強く抽選に参加する必要があります。
IPO抽選に参加するときの注意点
IPO抽選に参加するときの注意点は以下2つです。
- 証券会社によって抽選ルールは異なる
- 購入手続きを忘れると当選が取り消される
基本的には抽選に参加する時点で資金が必要ですが、抽選日までに入金すれば抽選対象となる証券会社もありますし、抽選資金が不要な会社もあります。
また、取引実績に応じて当選確率が上がる証券会社もあれば、取引実績に関わらず完全公平抽選の会社もありますよ。
このように、証券会社によってIPOの抽選ルールは異なるので、参加する前にルールをよく確認することが大切です。
また、運よく当選しても、購入手続きを忘れると当選が取り消されてしまいます。
IPO株の購入手続き期間は短いので、必ず当選結果を確認し、もし当選していたらすぐに購入手続きを行いましょう。
当選したIPO株は初値で売却する
当選したIPO株は、上場日に初値で売却するのがおすすめです。
過去の実績では、初値で売却すると高い確率で利益が出ていますし、もし公募割れしても損失は小さいことが多いですよ。
「上場日に初値で売却する」と決めておけば、売却するタイミングに悩む必要もありません。
▼IPO株の買い方・売り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
さいごに
IPO株は初値で売却するだけ利益を狙えるので、初心者の方でも取り組みやすい投資方法です。
必ず利益が出るわけではありませんが、過去の実績では高い確率で利益が出ています。
IPOの当選確率は上げるには、抽選に参加する機会を増やすことが大切です。
IPOに対応している証券会社で口座開設して、早速抽選に参加してみましょう。
個人的には、IPOの取扱数が豊富なSBI証券とSMBC日興証券、資金不要で抽選に参加できる野村證券がおすすめですよ。
おまけ:資産運用を検討されている方へ
今回紹介した方法のように、投資する方法は他にもいくつかあります。
もし資産運用などに興味があるなら、以下のページもおすすめですよ。