切手の正しい貼り方って、意外と知る機会がありません。
少なくとも学校では習いませんし、メールが普及した今となっては会社で教わることもないですからね。
とはいえ、一般常識として知っておかなければ、恥ずかしい思いをするかもしれません。
切手をめちゃくちゃに貼ったり、失礼にあたる貼り方をしたりすると、それだけで信用を失う可能性がありますよ。
そこでこのページでは、正しい切手の貼り方とマナーを画像つきで解説していきます。
1円切手や15円分の切手など、複数枚貼りたいときのやり方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
切手を貼る際の失礼のないマナーとは?
まずは切手を貼る際のマナーについて解説しますね。
マナーは大きく3つあります。
- 封筒の左上(横3cm×縦7cmの範囲内)に貼ること
- あまりにも多く貼りすぎないこと
- 糊付けは唾(つば)ではなく、水ですること
それでは1つずつ解説していきますね。
封筒・ハガキの左上(横3.5cm×縦7cmの範囲内)に貼ること
切手を貼る位置は、およその範囲が決まっています。
その範囲とは、封筒・ハガキの左上、横3.5cm×縦7cmです。
▼参考までに実際の範囲を記してみると、こんな感じになりました。
この範囲内に切手を貼っていれば、自動で消印を押すことができるため、スムーズに郵送されます。
▼縦に3枚切手を貼ると、このとおり。
ちょっとはみ出るくらいですね。
▼切手を横にして3枚貼ると、こんな感じになりました。
3枚貼る場合は、横向きのほうがキレイに収まると思います。
あまりにも多く貼りすぎないこと
切手は基本的に何枚貼ってもOKですが、貼りすぎないように注意してください。
たとえば封筒を送るときに、切手をペタペタと10枚以上貼ったとしても問題ありませんが、マナーの面では失礼にあたります。
その理由は次のとおり。
- 郵便局員さんの手間が増える
- 見栄えが悪い
切手の枚数が増えすぎると、自動で消印を押すことができなくなるため、郵便局員さんが目視でチェックした上で手動で押すことになります。
それで配達が遅れるようなことはありませんが、やはり郵便局員さんにも気持ちよく仕事をしてほしいですよね。
あと、単純に切手の枚数が多すぎると見栄えが悪いという問題も。
自分がハガキを受け取ったときに、表面にブワァァァーっと切手が貼られていたら、どう感じるでしょうか?
少なくとも違和感を覚えると思います。
郵送する上で問題はなくても、郵送に関わる人や受け取る相手への配慮を忘れないようにしましょう。
糊付けは唾(つば)ではなく、水ですること
切手の糊付けは、唾ではなく、水ですることもマナーの1つです。
唾で糊付けをしたとしても相手には知られませんが、やはり不潔ですからね。
唾液の量が多すぎると、臭いを伴い、受け取った相手に不快な思いをさせるかもしれません。
以上が切手を貼る際のマナーです。
複数枚の切手の貼り方を画像つきで解説
ここからは、正しい切手の貼り方を写真付きで詳しく紹介していきますね。
切手を貼る際のマナーがわかっていれば、貼り方は簡単だと思います。
ここでは切手の貼り方の手順を画像つきで解説しつつ、複数枚の切手を貼る方法についても紹介しますね。
糊付けは水ですること
切手の糊付けは、必ず水で行ってください。
切手を適度に湿らせるのは難しいかもしれませんが、簡単にやる方法もありますよ。
▼まずは小皿に水をため、切手の裏面だけを浸してください。
表面まで浸してしまうと切手自体がふにゃふにゃになってしまいますので、注意してくださいね。
▼水分のついた裏面は、こんな感じになります。
▼裏面の湿った切手をそのまま郵便物の左上に貼り付けましょう。
切手を貼る際は、先ほど紹介した範囲(左上・横3.5cm×縦7cmの範囲内)に注意してください。
▼最後に上から水気をおさえたら完成です。
切手の貼り方の手順は、これだけです。
1枚貼る場合(縦書・横書)
▼縦書きのハガキと封筒に切手を1枚貼ると、こんな感じになります。
この貼り方が最もオーソドックスですね。
▼横書きの場合は、こんな感じで貼りましょう。
次に、複数枚の切手を貼る方法を見ていきましょう。
2枚貼る場合(縦書・横書)
▼縦書きのハガキと封筒に切手を2枚貼ると、こんな感じになります。
これもとくに問題はないと思います。
▼横書きの場合は、このとおり。
縦横ともに、きれいに収まっていますね。
3枚貼る場合(縦書・横書)
切手が3枚以上になると、ちょっと注意が必要です。
▼縦に貼るとこんな感じになります。
▼横に貼るとこのとおり。
切手を貼る範囲から少しだけはみ出しますので、整然と並べて貼るように意識しましょう。
4枚貼る場合(縦書・横書)
▼切手を4枚貼ると、こんな感じになります。
▼横に貼った場合は、このとおり。
個人的には、横向きに貼ったほうが収まりが良いような気がします。
それでは最後に、綺麗に切手を貼るためのコツを紹介しますね。
より効率的に、綺麗に切手を貼る方法
より効率的に、綺麗に切手を貼るためには、「水分の量」がポイントになります。
つまり「いかに適度に水分をつけるか」ということですね。
そのためには、女性がよく使う「コットン」を有効活用してください。
▼まずはコットンを用意します。
▼次に小皿に水をため、そこにコットンを浸してください。
これでスーパーでよく見かける、指を湿らせるスポンジのようなものが完成します。
▼そこに切手の裏面をつけると、適量の水分が付着します。
▼これで切手を貼ったあと、水気をおさえる必要がなくなります。
この方法で切手を貼ると、めちゃくちゃ早いですよ。
複数の郵便物を送るようなときは、この方法で効率的に貼り付けてくださいね。
喪中はがきのときの切手の貼り方は、以下のページが詳しいですよ。
番外編:切手を綺麗にはがす方法
切手をちゃんと貼れたのはいいけど、「金額を間違えてしまった…」などの理由ではがしたいときもありますよね。
切手をキレイにがすためにはコツがいりますので、せっかく買った切手をムダにしてしまわないためにも以下のページをチェックしておきましょう。
使い道がない場合は買取に出してみよう
剥がしたはいいけど、切手の使い道がないのであれば、金券ショップや買取サービスを利用して買い取ってもらいましょう。
そうすれば少しは現金化できますので、ムダにならないですよ。
ネットだと、バイセルなどで買取できます。
さいごに
切手の貼り方については、知らないことが多いと思います。
ぼくもこの記事を書くにあたり、いろいろと調べていて知らないことがたくさんあることに気づきました。
一般常識のある社会人はそれだけで信用されますので、切手のマナーもちゃんと知っておきたいですね。
切手の種類別の情報を詳しく知りたい場合は、以下のページで。
またノマド的節約術では、はがきの書き方も詳しく紹介していますよ。