こんにちは!
金融ライターの大西カツシです。
ひふみ投信の運用・販売を行っているレオス・キャピタルワークスが、ひふみワールド+(プラス)という新しい投資信託の運用開始を発表しました。
ひふみワールド+は、日本を除く海外の株式が投資対象のアクティブファンドです。
ひふみワールド+はどんな投資信託なのか、そして、すでに運用を開始しているひふみワールドとは何が違うのか、気になるのではないでしょうか。
そこでこのページでは、ひふみワールド+の商品特徴やひふみワールドとの違い、メリット・デメリット、主な販売会社について説明していきますね。
ひふみワールド+とは
ひふみワールド+は、独立系運用会社のレオス・キャピタルワークスが新規設定した投資信託です。
2019年12月2日に募集を開始しており、2019年12月13日に運用を開始する予定になっています。
ひふみ投信(ひふみプラス)は主に日本の成長企業に投資を行いますが、ひふみワールド+は日本を除く海外の株式が投資対象です。
1本でレオス・キャピタルワークスの運用担当者が厳選した、世界の成長企業に分散投資できるのが特徴ですよ。
ひふみワールド+はレオス・キャピタルワークスの直接販売ではなく、販売会社を通じて購入できる商品になります。
ひふみワールド+の商品特徴
ひふみワールド+の商品特徴をまとめました。
ファンド名称 | ひふみワールド+(プラス) |
---|---|
運用方針 | 日本を除く世界各国の株式などが主な投資対象 成長性が高いと判断される銘柄を中心に選別して投資する |
信託報酬率(税込) | 年率1.628% ※純資産総額が5,000億円超の部分:年率1.518%、1兆円超の部分:1.353% |
純資産総額 | – |
設定日 | 2019年12月13日 |
購入手数料 | 販売会社が定める料率(税込3.3%が上限) |
信託財産留保額 | なし |
最低投資金額 | 販売会社によって異なる |
ひふみワールド+の信託報酬は、年率1.628%(税込)と比較的高めに設定されています。
たとえば、ひふみワールド+に100万円投資した場合、信託報酬は年16,280円(100万円×1.628%)です。
購入手数料や最低投資金額は販売会社によって異なるので、購入前に確認しておきましょう。
ひふみワールド+とひふみワールドの違い
ひふみワールド+とひふみワールドは何が違うのか、気になるのではないでしょうか。
ひふみワールド+とひふみワールドを比較してみました。
比較項目 | ひふみワールド+ | ひふみワールド |
---|---|---|
購入方法 | 販売会社を通じて購入 | レオス・キャピタルワークスから直接購入 |
投資対象 | 日本を除く海外の成長企業 | 日本を除く海外の成長企業 |
信託報酬率(税込) | 年率1.628% ※純資産総額が5,000億円超の部分:年率1.518%、1兆円超の部分:1.353% | 年率1.628% ※5年保有で年率0.1%、10年保有で0.25%を実質割引 |
購入手数料 | 販売会社が定める料率(税込3.3%が上限) | なし |
信託財産留保額 | なし | なし |
つみたてNISA | 対象外 | 対象外 |
各種サービス | 販売会社によって異なる | 投資家限定セミナー、限定公開コンテンツなど |
ひふみワールド+とひふみワールドは同じマザーファンドで運用されるため、投資対象や運用方針は同じです。
違いがある項目は、購入方法と信託報酬率ですね。
購入方法は、ひふみワールド+は販売会社から購入するのに対し、ひふみワールドはレオス・キャピタルワークスから直接購入します。
信託報酬率については、ひふみワールド+は純資産総額に応じて信託報酬が低くなりますが、ひふみワールドは保有期間に応じた割引を受けることができますよ。
また、ひふみワールド+は、販売会社によって購入手数料や各種サービスが異なります。
ひふみワールド+のメリット
ひふみワールド+のメリットは、1本で海外の成長企業に分散投資できることです。
レオス・キャピタルワークスの運用担当者が現地企業に足を運び、財務指標などの数字だけでなく、経営方針など数字に表れない部分も評価して投資銘柄を選定しています。
目先の利益ではなく、長期投資による資産形成を支援しているのも魅力ですよ。
レオス・キャピタルワークスは、ひふみ投信でTOPIX(東証株価指数)を大きく上回る運用成績を残した実績もあり、海外株式への投資でも大きな利益が期待できます。
ひふみワールド+のデメリット
ひふみワールド+は、海外の成長企業に分散投資できるメリットがある一方で、デメリットもありますよ。
ここでは、ひふみワールド+のデメリットを2つ紹介しますね。
信託報酬が比較的高い
ひふみワールド+のデメリットは、信託報酬が年1.628%と高いことです。
eMAXIS Slimシリーズやニッセイシリーズなど、海外株式が投資対象のインデックスファンドであれば、信託報酬は年0.1%台で済みます。
たとえば、100万円投資する場合の信託報酬は、ひふみワールド+の年16,280円(100万円×1.628%)に対し、インデックスファンドは年2,000円(100万円×0.2%)で、年14,280円(16,280円-2,000円)もの差がありますよ。
資産運用では、運用期間が長くなるほど、信託報酬が運用成績に与える影響は大きくなります。
また、ひふみワールド+に投資したからといって、必ず利益を得られるとは限りません。
これだけの運用コストを払って投資する価値があるか、購入する前にしっかり検討する必要がありますよ。
つみたてNISAに対応していない
ひふみワールド+は、つみたてNISAに対応していないのもデメリットです。
つみたてNISAで投資信託を購入すると運用益に税金がかからないので、利益が同じなら、つみたてNISA対象ファンドのほうが手元に残る金額は多くなりますよ。
ひふみワールド+は長期の資産形成を支援することを掲げているだけに、つみたてNISAで購入できないのは大きなデメリットになります。
ひふみワールド+を取り扱う主な販売会社
2019年12月現在、ひふみワールド+を購入できる主な販売会社は以下の通りです。
これらのネット証券では、購入手数料は無料(ノーロード)に設定されているので、購入時のコストを節約できますよ。
個人的には、ポイント投資ができるSBI証券、楽天証券がおすすめです。
SBI証券はVポイントで投資信託を購入でき、投資信託の保有でVポイントが貯まるポイントプログラムがありますよ。
楽天証券は、楽天ポイントで投資信託を購入できるうえに、楽天カードで投信積立が可能で、決済額に応じて楽天ポイントが貯まるのが魅力です。
ひふみワールド+とひふみワールドはどちらがおすすめ?
ここまでひふみワールド+について説明してきましたが、ひふみワールド+とひふみワールドのどちらを購入するか迷うかもしれませんね。
ひふみワールド+とひふみワールドは運用方針が同じなので、どちらを選んでも運用成績はほぼ同じです。
ただし、ひふみワールドは、保有期間に応じて信託報酬の割引を受けられます。
長期保有する予定なら、レオス・キャピタルワークスで口座開設して、ひふみワールドを購入するのがおすすめですよ。
すでにネット証券の口座を保有している場合や、他の投資信託と同じ口座で管理・保有したい場合は、ひふみワールド+がいいと思います。
さいごに
ひふみワールド+は、レオス・キャピタルワークスの運用担当者が厳選した海外の成長企業に分散投資できるのが魅力です。
もしかしたら、ひふみ投信のように、市場平均を大きく上回るリターンを得られるかもしれません。
ただし、ひふみワールド+は信託報酬が比較的高く、つみたてNISAにも対応してないので、購入するかどうかは慎重に判断する必要があります。
ひふみワールド+を購入するなら、購入手数料が無料でポイント投資ができるSBI証券、楽天証券がおすすめですよ。