目論見書(もくろみしょ)とは?見方や内容の確認方法、チェックしておきたい項目を解説

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こんにちは!
金融ライターの大西カツシ(@katsushio1603)です。

投資信託IPO株(新規公開株)で資産運用をしていると、目論見書(もくろみしょ)という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

もしかしたら、目論見書のことを知っていても、見方(読み方)がわからないかもしれませんね。

目論見書には投資に関するさまざまな情報が記載されているので、見方がわかると運用成績アップにつながる可能性がありますよ。

また、目論見書は難しく感じるかもしれませんが、すべて読む必要はなく、必要な項目だけ確認するだけで投資商品への理解が深まります。

そこでこのページでは、目論見書の見方や内容、確認方法、確認しておきたい項目について詳しく説明していきますね。

目論見書(もくろみしょ)とは?

目論見書とは、有価証券(株や投資信託など)の募集・売出しをするときに、投資家に対して交付される文書です。

具体的には、IPO株の抽選申込、投資信託を購入するときなどに目論見書が交付されますよ。

目論見書には、購入予定の株や投資信託について、以下のような重要事項が記載されています。

  • 有価証券の発行者に関する情報(発行者名、事業内容、財務諸表など)
  • 発行される有価証券に関する情報(発行総額、発行価格、利率など)
  • 有価証券の引受に関する情報(引受人となる証券会社名、引受額、手数料など)

ネット証券では基本的に紙の書類ではなく、電子交付(PDFファイル)で閲覧します。

たとえば、投資信託の購入するときは、目論見書(PDFファイル)を閲覧し、書面内容や注意事項に同意しないと、購入画面に移動できない仕組みになっていますね。

投資信託の購入、IPO株の抽選などは、目論見書の内容をよく確認したうえで申し込みすることが大切ですよ。

投資信託では交付目論見書と請求目論見書の2種類がある

投資信託で交付される目論見書には、以下の2種類があります。

  • 交付目論見書(要点をまとめたもの)
  • 請求目論見書(詳細が記載されているもの)

交付目論見書とは、投資信託の重要事項について要点をまとめた目論見書で、購入する前に投資家に交付することが義務付けられています。

投資信託について説明されたパンフレットのようなイメージですね。

投資信託の重要事項について説明されていますが、要点がまとまっているため、分量はそれほど多くないですよ。

一方、請求目論見書とは、投資信託の重要事項が細かく記載されている目論見書です。

請求目論見書は、投資家から請求があった場合に渡すこととされています。

ファンド名称や発行価格、手数料、ファンドの状況、委託会社(運用会社)の財務諸表まで、膨大な情報が記載されていますよ。

ネット証券の場合は、カスタマーセンターに連絡すると交付してもらえます。

また、委託会社ホームページのファンド情報画面で、請求目論見書を確認できることもありますね。

請求目論見書は分量が多く、記載内容をすべて読むのは難しいので、投資信託を選ぶときは、最低でも交付目論見書だけはしっかり確認しておくのがおすすめです。

交付目論見書で確認しておきたい項目については、後ほど詳しく説明しますね。

目論見書はどこで確認できる?

目論見書は、証券会社のホームページで確認できます。

SBI証券の場合、投資信託の商品情報画面にある「目論見書」を押すと、交付目論見書を確認できますよ。

目論見書1

▼SBI証券でIPO抽選に申し込む場合は、ブックビルディング情報画面で銘柄を選んで「目論見書」を押すと、抽選に申し込む前に目論見書を確認できます。

目論見書2

また、投資信託の場合は、運用会社のホームページで確認することも可能です。

eMAXIS Slimシリーズの場合、運用会社である三菱UFJ国際投信のホームページの商品情報で、交付目論見書と請求目論見書が閲覧できますよ。

目論見書3

目論見書で確認しておきたい項目(投資信託の場合)

目論見書について説明してきましたが、具体的にどんな項目を確認すればいいのか気になりますよね。

ここでは、eMAXIS Slim先進国株式インデックスの交付目論見書を例に、投資信託を購入する前に確認しておきたい項目を画像付きで説明していきます。

表紙

最初に確認したいのが表紙です。
表紙を見るだけでも、投資信託の内容をざっくりと確認できますよ。

▼商品分類を確認すると、投資対象が海外株式のインデックスファンドであることがわかります。
また、対象インデックスや決算頻度、委託会社の情報も掲載されていますね。

目論見書4

表紙では、ファンド名と商品分類、属性区分、委託会社についてざっくりと確認しておきましょう。

ファンドの目的・特色

ファンドの目的・特色では、投資信託の運用目的や特徴を確認できます。

▼ファンドの目的は「日本を除く先進国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。」と書かれているので、先進国株式に連動した投資成果が期待できることがわかりますね。

目論見書5

▼また、ファンドの特色では、eMAXIS Slim先進国株式インデックスの特徴を以下3つにまとめてくれています。

  • MSCIコクサイインデックスに連動する投資成果を目指す
  • 投資対象は日本を除く先進国の株式
  • 為替ヘッジなし(為替変動の影響を受ける)

目論見書6

MSCIコクサイインデックスとは、日本を除く先進国22か国で構成されている株価指数で、先進国の大型株・中型株が組み込まれていますよ。

資産運用では、商品について理解したうえで投資することが大切です。

交付目論見書のファンドの目的・特色を読み込めば、どんな投資信託なのかしっかり理解できますよ。

投資のリスク

投資のリスクでは、投資信託のリスクについて確認できます。

▼基準価額の変動要因として、以下4つのリスクがあると記載されていますね。

  • 価格変動リスク
  • 為替変動リスク
  • 信用リスク
  • 流動性リスク

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それぞれのリスクの内容について確認しておくと、どんなときに基準価額が変動して、大きく損をする可能性があるのか理解できますよ。

▼また、その他の留意点、リスク管理体制についても、よく読んでおきたいですね。

目論見書8

投資信託を購入するときは、どんなリスクがあるのか把握しておくことも大切ですよ。

運用実績

運用実績では、投資信託の基準価額や純資産、分配金の推移が確認できます。

▼eMAXIS Slim先進国株式インデックスの基準価額は上昇と下落を繰り返していますが、純資産は順調に増えているのがわかりますね。

目論見書9

▼主要な資産の状況では、通貨の比率や上位組入銘柄が確認できます。
アップルやAmazon、マイクロソフトといった、米国株の主要銘柄が上位に入っていますよ。

目論見書10

また、年間収益率の推移では、ベンチマーク(運用の目安に)している株価指数と投資信託の基準価額が、過去にどの程度変動しているか確認できます。

▼eMAXIS Slim先進国株式インデックスの年間収益率は、2008年は-55.9%、2013年は+50.6という実績があり、状況によっては基準価額が大きく変動する可能性があることがわかりますね。

目論見書11

運用実績は過去の数字なので、将来どのような運用結果が出るかはわかりませんが、投資判断の目安にはなります。

投資信託を購入するときは、運用実績を確認しておくことも大切ですよ。

手続・手数料等

手続・手数料等では、投資信託の各種手続きや手数料について確認できます。

▼投資信託の購入・換金時の手続き、申込についての注意点などが記載されていますね。

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▼また、購入時手数料や信託財産留保額信託報酬の内訳、その他費用についても確認できます。

目論見書13

信託報酬などの手数料は、運用期間が長くなるほど運用成績に大きな影響を与えるので、なるべく手数料が低い銘柄を選ぶのがおすすめですよ。

さいごに

目論見書には、有価証券に関するさまざまな情報が記載されているので、最初は難しく感じるかもしれません。

しかし、確認すべきポイントを押さえておけば、理解するのは思っているほど難しくないですよ。

特に投資信託の交付目論見書は要点をまとめてくれているので、慣れればかんたんに理解できるようになります。

投資信託やIPO株に投資するときは、目論見書をしっかり読んで、商品について理解を深めてから購入しましょう。

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この記事を書いた人

大西カツシ

1979年生まれ、千葉県在住のWebライター。元経理課長で投資歴は10年以上。経理経験と投資経験を活かして「金融ライター」として活動しています。税理士科目合格(簿記論・財務諸表論)/日商簿記2級/FP2級。お金や時間に縛られないシンプルな生き方を追求しています。個人ブログ「かつにっき」も運営中。

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