SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとは?特徴やメリット・デメリット、信託報酬、他の投資信託との比較について徹底解説

こんにちは!
金融ライターの大西カツシです。

SBI証券を運営するSBIグループが、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(以下SBIバンガードS&P500)という新しい投資信託の運用開始を発表しました。

SBIバンガードS&P500は、米国株式が投資対象のインデックスファンドで、少額から低コストで米国株式に分散投資できますよ。

SBIバンガードS&P500がどんな投資信託なのか、気になるのではないでしょうか。

そこでこのページでは、SBIバンガードS&P500の特徴やメリット・デメリット、信託報酬、他の投資信託との比較について説明していきますね。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとは?

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとは?

SBIバンガードS&P500

SBIバンガードS&P500は、米国株式に低コストで分散投資できるインデックスファンドです。

SBI証券を運営するSBIグループと、世界最大級の運用会社バンガードの共同ブランドになります。

バンガードの海外ETF「バンガードS&P500ETF(VOO)」が投資対象で、米国の株式指数S&P500に連動する投資成果を目指して運用されますよ。

SBIバンガードS&P500は、2019年9月26日(木)に運用開始されました。

バンガードについて

バンガードとは、インデックス運用商品で世界No.1のシェア(世界の約4割)を誇る運用会社です。

1976年に世界で初めて個人投資家向けにインデックスファンドを設定したのがバンガードで、運用資産残高は約600兆円(2019年6月末現在)、平均経費率は年0.10%(2018年12月現在)となっています。

SBIバンガードS&P500の投資対象であるVOOは、バンガードETFの中でも運用金額が大きく、投資家に人気がありますよ。

S&P500とは

S&P500とは、米国の株価指数のひとつで、米国市場に上場する大型株500銘柄で構成されています。

S&P500に連動するインデックスファンドを購入することで、米国の大型株に分散投資できますよ。

米国の株価指数には、S&P500のほかに、米国を代表する企業30銘柄で構成されるNYダウ平均株価もあります。

テレビのニュースで毎日報道されているので、日本ではNYダウ平均株価のほうが有名かもしれませんね。

S&P500とNYダウ平均株価は、米国の主要企業に投資できる点では共通しています。

ただし、S&P500のほうが構成銘柄は多いので、NYダウ平均株価よりリスク分散につながりますよ。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの商品特徴

SBIバンガードS&P500の商品特徴をまとめました。

ファンド名称SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
運用方針主として「バンガードS&P500ETF(VOO)」に投資する
S&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す
信託報酬率(税込)実質的な負担 年0.0938%程度
設定日2019年9月26日(木)
購入手数料なし
信託財産留保額なし
最低投資金額100円
設定・運用SBIアセットマネジメント株式会社

信託報酬率の年0.0938%程度は、信託報酬年0.058%(税抜)とETFの経費率年0.03%を合計した税込の料率になります。

たとえば、SBIバンガードS&P500に100万円投資した場合、信託報酬は年938円程度(100万円×0.0938%)です。

低コストで米国の主要企業に分散投資でき、購入手数料信託財産留保額(解約コスト)もかからないので、長期投資に最適ですよ。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドのメリット

SBIバンガードS&P500は、米国株式に低コストで分散投資できるのがメリットです。

VOOに直接投資することも可能ですが、VOOは海外ETFなので、米国株と同じ売買手数料・為替手数料がかかります。

SBIバンガードS&P500なら購入手数料や信託財産留保額、為替手数料はかかりませんし、簡単に購入できて手間もかかりませんよ。

また、100円から少額で投資できるのも魅力です。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドのデメリット

SBIバンガードS&P500は、特にデメリットはありません。

SBIグループとインデックス運用世界No.1のバンガードとの共同ブランドですし、信託報酬が年0.1%未満と低コストで運用できるのは、かなりインパクトがありますね。

ただし、設定されたばかりのファンドなので、わからない部分が多いのはデメリットだと思います。

順調に純資産が増えていくか、S&P500指数との乖離、実質コストなどは、運用を開始してみないと何とも言えないところです。

S&P500に投資できる他の投資信託と比較

SBIバンガードS&P500のほかにも、S&P500に投資できる投資信託はありますよ。

ここでは、SBIバンガードS&P500と他の投資信託との比較(2019年10月現在)をまとめました。

ファンド名称信託報酬(税込)純資産総額設定日
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド年0.0938%程度約21億円2019年9月26日
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)年0.165%以内約303億円2018年7月3日
iFree S&P500インデックス年0.2475%約82億円2017年8月31日

いずれも低コストのインデックスファンドで、購入手数料や信託財産留保額はかかりません。

また、すべてS&P500が投資対象なので、運用成績自体はほとんど変わらないはずです。

信託報酬は、SBIバンガードS&P500が年0.1%未満で最も低く設定されていますね。

他のファンドも低コストですが、SBIバンガードS&P500の信託報酬の低さは頭ひとつ抜けており、大きな強みになります。

純資産総額は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が300億円超と最も大きく、投資家からの人気の高さがわかりますね。

今までの実績を重視するならeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、信託報酬の低さで選ぶならSBIバンガードS&P500がおすすめですよ。

つみたてNISAでも購入可能

SBIバンガードS&P500は、非課税で運用できるつみたてNISAでも購入可能です。

投資の利益には通常約20%課税されるため、利益が出ても税金が差し引かれてしまいます。

しかし、つみたてNISAで購入すれば、運用益に税金がかからないので、効率的に資産を増やせますよ。

SBIバンガードS&P500で資産形成に取り組むなら、つみたてNISAで購入するのがおすすめですよ。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが買える証券会社

2019年9月現在、SBIバンガードS&P500が購入できる証券会社はSBI証券のみです。

今後は他の証券会社でも取り扱う可能性はありますが、今のところはSBI証券でしか購入できませんよ。

SBIバンガードS&P500の購入を希望する場合は、SBI証券で口座開設(無料)しましょう。

参考:

さいごに

SBIバンガードS&P500は、信託報酬が年0.1%未満と低コストで米国株式に分散投資できるのがメリットです。

ただし、2019年9月に運用を開始したばかりで実績がないため、わからない部分もあります。

実績を重視するならeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、信託報酬の低さで選ぶならSBIバンガードS&P500がおすすめですよ。

今のところ、SBIバンガードS&P500を購入できるのはSBI証券だけなので、投資する場合はSBI証券で口座開設しましょう。

参考:

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

1979年生まれ、千葉県在住の金融ライターです。もともとはお金が苦手で、まったく貯金できませんでしたが、結婚をきっかけにお金について勉強するようになりました。保有資格は2級FP技能士・AFP。投資経験は10年以上で、インデックス投資と不動産投資で資産形成中。ノマド的節約術では、資産形成に関する記事を中心に執筆しています。

大西カツシのプロフィール