こんにちは!
金融ライターの大西カツシです。
「富裕層(ふゆうそう)になりたい」と思ったことはないでしょうか。
富裕層と聞くとお金持ちをイメージすると思いますが、どれくらいお金を持っていれば富裕層になるのか、よくわからないですよね。
また、どうすれば富裕層になれるのかについても、気になると思います。
そこでこのページでは、富裕層の定義や年収、富裕層になるにはどうすればいいかを説明していきますね。
富裕層とは?
富裕層とは、簡単に言うとお金持ちのことです。
富裕層に公的な定義は存在せず、「年収~円以上」「資産~円以上」といった基準も特にないので、富裕層の判断基準は人それぞれですよ。
一般的にどんな人が富裕層に当てはまるかは、野村総合研究所のレポートが参考になります。
野村総合研究所は2017年に「NRI親リッチアンケート調査」を実施しており、資産保有額に応じて以下のように階層を分類していますよ。
マーケットの分類 | 世帯の純金融資産保有額 |
---|---|
超富裕層 | 5億円以上 |
富裕層 | 1億円以上5億円未満 |
準富裕層 | 5,000万円以上1億円未満 |
アッパーマス層 | 3,000万円以上5,000万円未満 |
マス層 | 3,000万円未満 |
預貯金や株式・債券などの金融資産の合計から、住宅ローンなどの負債を差し引いた「純金融資産保有額」が1億円以上あることが富裕層の目安になります。
超富裕層と富裕層の世帯数は合計約120万世帯で、全体の約2.3%です。
富裕層を目指すのであれば、まずは資産1億円を目標にするといいですよ。
富裕層になるにはどうすればいい?
一般的に資産1億円以上が富裕層であることはわかりましたが、富裕層になるにはどうすればいいか気になると思います。
ここでは、富裕層になる方法について説明していきますね。
お金を増やす方法は3つだけ
富裕層になるには、とにかくお金を増やしていくしかありません。
世の中にはお金に関する情報がたくさんありますが、お金を増やす方法は以下3つに集約されますよ。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 資産運用する
収入を増やし、支出を減らすことで、少しでも多くのお金が手元に残るようにします。
また、銀行預金だけでお金を増やすのは難しいので、リスクをとって資産運用にお金を回すことも大切です。
この流れを作ることで、無理なくお金を増やせるようになりますよ。
まずは支出を減らすことから始める
お金を増やす方法3つのうち、まずは支出を減らすことから始めましょう。
「収入を増やす」「資産運用する」に比べると、支出を減らすのは比較的簡単で、すぐに効果を実感できるからです。
もし月に5万円節約できれば、1か月で5万円、1年で60万円収入が増えるのと同じ効果があります。
支出を見直すときは家賃や保険、スマホ代など、固定費の節約に取り組むのがおすすめです。
固定費は節約できる金額が大きく、一度見直すと節約効果が長く続きますよ。
収入を増やすことにチャレンジする
支出の見直しが一通り終わったら、収入を増やすことにチャレンジしてみましょう。
入ってくるお金が増えれば、今までより多くのお金を手元に残せるようになりますよ。
収入を増やす方法には、以下のようなものがあります。
- 仕事で成果を出す
- 転職
- 独立・起業
- 副業
- 共働き
今の仕事に対して特に不満がなく、成果を出すことで収入アップが見込めるなら、今の仕事に全力で取り組むのがいいと思います。
このまま仕事を続けても収入アップが見込めない場合は、スキルや経験を生かして給与が高い企業に転職したり、独立・起業したりする方法もありますね。
転職や独立・起業はハードルが高いと感じる場合は、副業を試してみるのがおすすめです。
副業で月に数万円稼ぐのはそれほど難しくないですし、もし副業がうまくいけば、転職や独立・起業につながる可能性もありますよ。
結婚していて夫婦のどちらか一方しか働いていない場合は、可能であれば共働きをすることで、世帯収入の増加が期待できます。
資産運用に取り組む
お金を増やすには、リスクをとって資産運用に取り組むことも大切ですよ。
現在の日本は低金利が続いており、銀行預金だけでお金を増やすのは難しいからです。
金融商品に投資してうまく運用できれば、効率よくお金を増やすことができます。
資産運用は元本保証ではないので、損をするリスクもありますが、投資方法によってはリスクを抑えながら運用することは可能です。
起業などで成功して高額の収入を得られるようになれば、資産運用しなくても富裕層になれるかもしれませんが、かなりハードルが高いので現実的ではありません。
これから富裕層を目指すのであれば、資産運用に取り組むのがおすすめですよ。
富裕層を目指す人におすすめの投資方法
富裕層になるために資産運用は欠かせませんが、どのような方法で取り組めばいいかわからないかもしれませんね。
ここでは、富裕層を目指す人におすすめの投資方法を3つ紹介します。
投資信託の積立投資
一番おすすめの投資方法は、投資信託の積立投資です。
投資信託は少額から分散投資ができますし、毎月一定額を購入する積み立てなら時間や手間をかけることなく投資に取り組めます。
国もつみたてNISAやiDeCoといった税制優遇を受けられる制度を創設して、投資信託の積立投資を活用した資産形成を支援していますよ。
投資信託を毎月5万円積み立てる場合、運用期間や利回りによって資産がどのように増えていくかをまとめました。
運用期間 | 元本 | 利回り1% | 利回り3% | 利回り5% |
---|---|---|---|---|
10年 | 600万円 | 630.7万円 | 698.7万円 | 776.4万円 |
20年 | 1,200万円 | 1,327.8万円 | 1,641.5万円 | 2,055.2万円 |
30年 | 1,800万円 | 2,098.1万円 | 2,913.7万円 | 4,161.3万円 |
運用期間が長くなるほど、複利効果によって資産の増え方が大きくなっているのがわかりますね。
あくまでもシミュレーション結果なので、運用状況によっては損をするかもしれません。
ただし、投資信託の積立投資は、運用を長く続けるほど元本割れの可能性が低くなることがわかっています。
ネット証券なら100円から投資信託を購入できるので、まずは少額から試してみるのがおすすめですよ。
株式投資
値上がり益や配当金を目的に、株式を長期保有する方法もあります。
株式は定期的に配当金をもらえるので、高配当株を中心に投資すれば、配当を受け取りながら値上がり益の獲得を目指すことができますよ。
ただし、投資先が特定の銘柄に集中してしまうと、株価が下がったときに大きく損をする可能性があります。
個別株に投資するなら、投資先を分散させてリスクを下げることが大切ですよ。
不動産投資
不動産投資は、マンションやアパートなどの投資用不動産を購入し、入居希望者に貸し出して家賃収入を得る方法です。
不動産は物件価格が高額なので、基本的には金融機関のローンを利用して投資を行います。
給与収入がある会社員は金融機関の評価が高く、融資してもらいやすいので、不動産投資は会社員に向いていますよ。
家賃収入から借入金の返済ができるため、うまく運用できれば、株式や投資信託よりも早く資産を増やすことができます。
ただし、空室になると家賃収入を得られないので、空室リスクが少ない物件を選ぶことが大切です。
借金をすることに抵抗がなければ、不動産投資に取り組むのも選択肢のひとつですよ。
さいごに
富裕層に公的な定義はありませんが、一般的には資産を1億円以上保有している人のことを富裕層と呼びます。
富裕層になるにはお金を増やすことに取り組んで、コツコツ資産を増やしていくしかありません。
まずは支出を減らすことから始めて、今までより少ないお金で生活できるようにしましょう。
収入アップにも取り組み、浮いたお金を資産運用に回せるようになれば、資産を増やすことは可能ですよ。
これから資産運用を始めるなら、ネット証券で口座開設して、投資信託の積立投資に取り組むのがおすすめです!