自分でお金を自由につかえるようになると、何かと銀行を使う機会も増えます。ATMでお金を下ろしたり、振込したり・・・。
このページでは、普段何気なく使っていると思われる、振込について徹底的に解説していきます。振込手数料は銀行によってマチマチです。高いところもあれば、無料のところもあります。
もし、振込手数料が引かれて気分が良くないな〜、この費用はなんとかならないのか?と思っている方であれば、一読する価値があると思います。
手っ取り早く、おすすめだけを知りたい方は、以下のページがおすすめ。
銀行の振込手数料の面だけで見ておすすめするなら、住信SBIネット銀行がイチオシです!
振込手数料以外の面で比較するなら、以下のページもおすすめ。
ネット銀行の振込手数料一覧(自行宛)
ネット銀行の振込手数料一覧(他行宛)
銀行名 | 3万円未満 | 3万円以上 | 月間無料回数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
イオン銀行 | 220円 | 220円 | – | |
オリックス銀行 | 440円 | 440円 | 2回 | |
じぶん銀行 | 178円 | 283円 | 1〜5回 | 三菱UFJ銀行は何回でも無料。 |
PayPay銀行 | 176円 | 275円 | 円普通預金・円定期預金の合計残高3000万円以上あると振込手数料5回まで無料。三井住友銀行の本人口座は手数料無料 | |
セブン銀行 | 220円 | 220円 | – | |
住信SBIネット銀行 | 157円 | 157円 | 1〜15回 | |
大和ネクスト銀行 | 220円 | 220円 | 3回 | |
SBI新生銀行 | 105~314円 | 105~314円 | 1~10回 | |
楽天銀行 | 168円 | 262円 | – | 給与振込先に指定していると月3回他行振込手数料無料 |
野村信託銀行 | 220円 | 220円 | 10回 | |
ソニー銀行 | 220円 | 220円 | 2回 | |
GMOあおぞらネット銀行 | 157円 | 157円 | 1回 |
メガバンクの振込手数料一覧(自行宛)
メガバンクでの振込手数料の一覧は、ATMを使うことを前提にしています。
※ カードはキャッシュカードの略。
3万円未満 | 3万円以上 | |||
---|---|---|---|---|
銀行名 | カード | 現金 | カード | 現金 |
みずほ銀行 | 110円 | 110円 | 220円 | 330円 |
りそな銀行 | 110円 | 330円 | 110円 | 330円 |
三井住友銀行 | 110円 | 220円 | 110円 | 440円 |
三菱UFJ銀行 | 110円 | 220円 | 110円 | 440円 |
ゆうちょ銀行は5万円が手数料の変わり目です。
取扱い | 5万円未満 | 5万円以上 |
---|---|---|
窓口 | 203円 | 417円 |
ATM | 152円 | 366円 |
ゆうちょダイレクトを使っていると、ATMでの振込手数料は月に5回まで無料です。
6回目以降、1回115円かかります。
ネットバンキング
メガバンクでもネットバンキングができます。
手続きを済ませてネットバンキングされている方は、ATMを使うよりも振込手数料が安くなりますよ。
銀行名 | 3万円未満 | 3万円以上 | 備考 |
---|---|---|---|
みずほ銀行 | 110円 | 220円 | |
ゆうちょ銀行 | 0円 | 0円 | 月6回目以降113円 |
りそな銀行 | 0円 | 0円 | |
三井住友銀行 | 0円 | 0円 | |
三菱UFJ銀行 | 0円 | 0円 |
メガバンクの振込手数料一覧(他行宛)
3万円未満 | 3万円以上 | |||
---|---|---|---|---|
銀行名 | カード | 現金 | カード | 現金 |
みずほ銀行 | 220円 | 440円 | 440円 | 660円 |
りそな銀行 | 440円 | 660円 | 440円 | 660円 |
三井住友銀行 | 220円 | 440円 | 440円 | 660円 |
三菱UFJ銀行 | 275円 | 440円 | 440円 | 660円 |
ゆうちょ銀行の場合は、5万円が振込手数料の境目となります。
取扱い | 5万円未満 | 5万円以上 |
---|---|---|
窓口 | 660円 | 880円 |
ATM | 220円 | 440円 |
ゆうちょダイレクト | 220円 | 440円 |
ネットバンキング銀行名 3万円未満 3万円以上 備考 みずほ銀行 220円 440円 条件により無料あり りそな銀行 220円 220円 三井住友銀行 220円 440円 三菱UFJ銀行 220円 330円 500万円以上の残高で月3回無料
振込手数料が無料になるネット銀行の一覧
銀行名 | 3万円未満 | 3万円以上 | 備考 |
---|---|---|---|
みずほ銀行 | 220円 | 440円 | 条件により無料あり |
りそな銀行 | 220円 | 220円 | |
三井住友銀行 | 220円 | 440円 | |
三菱UFJ銀行 | 220円 | 330円 | 500万円以上の残高で月3回無料 |
同じ銀行同士の振込であれば、振込手数料が無料のところも多いです。
他行に振込するとなると振込手数料が一気に跳ね上がるんですよね・・・。
でもごく一部の銀行では、他行宛振込手数料が無料のところもあります。
特にネット銀行では他行宛振込手数料が無料のところもチラホラありますね。
以上の銀行は、他行宛振込手数料を無料にできます。
これらの銀行に口座開設していると、他行に振込する時に一切手数料を払うことなくやっていけますよ!
現に私自身は、ここ10年で間違えてしまった以外では振込手数料を払ったことがありません。
中でもおすすめなのが、住信SBIネット銀行ですね!
SBI証券と同時に口座開設して、条件を満たすことで現金2,000円プレゼントもありますよ。
参考:SBI証券(+住信SBIネット銀行)の口座開設はこちら
楽天銀行宛の振込手数料が特殊な理由
他行宛振込手数料が無料になっている銀行でも、楽天銀行だけは手数料がかかったり、無料回数に制限があるところがあります。なぜそうなるのか不思議に思うこともあると思います。
楽天銀行は2012年いっぱいまで、ゴールドラッシュプログラムというのがありました。これは何かというと、他行から楽天銀行に振込があると、1件ごとに20〜30円ほどがもらえるという仕組みです。すごいですよね、これ。
ゴールドラッシュプログラムは、かなり昔からありました。
オークションで出品して売れた商品の振込先を楽天銀行にして、ゴールドラッシュだけで月に1,000円以上もらったこともあります。
給与振込みだけでも1件になるので、実質の給料をほんの少し増やすこともできていました。
利用者側にとっては最高の仕組みですが、他行宛振込手数料を設定している銀行であれば、悪用される可能性があります。他行宛振込手数料になっている銀行から、自分の楽天銀行へ1円を振り込むだけでゴールドラッシュでお金が増えていました。
楽天銀行宛の場合に振込手数料がかかるのは、ゴールドラッシュでの悪用を防ぐためと思われます。
今はゴールドラッシュが廃止になったのですが、今のその名残で、他行宛振込手数料の銀行なのに、楽天銀行宛の振込手数料は有料というところがありました。
ネット銀行の使いやすさ、お金の引き出し安さ比較
いくら振込手数料が無料になったからといって、お金を下ろせなかったら意味がありません。お金が必要になった時にすぐ下ろせる銀行が便利です。
お金が下ろしやすい銀行は、住信SBIネット銀行・じぶん銀行でしょうか。住信SBIネット銀行はコンビニATMが使えますし、じぶん銀行はコンビニATMに加えて三菱UFJ銀行も使えます。
銀行振込するシーンはどんな場合?
そもそも、銀行振込する場合ってどんなシーンがあるでしょうか。急に言われてもパッと思いつかないと思います。
ここでは、私が今までの人生で銀行振込したことがあるシーンをお伝えします。おそらく、読んでいる方にも当てはまるでしょう。
アパート・マンションの家賃
アパートやマンションを賃貸している場合、毎月の家賃を銀行振込で支払っている方もいると思います。私が一人暮らししていた時や、結婚当初に住んでいたアパートは家賃を銀行振込していました。
家賃を振込で払うとなると、出て行かない限りは毎月のことになります。ここでいかに手数料を安くできるかが重要なポイントです。家賃は高いので、振込手数料もその分高くなりがちです。
アパート・マンションの契約時の手数料
アパートやマンション、賃貸料を払う前に契約しますよね。その時の手数料や敷金・礼金の支払いも銀行振込になることがあると思います。私は銀行振込で支払いました。
その時も振込手数料が安ければ安いほどいいですね。私はもちろん振込手数料無料で済ませました。10万円以上になっても不思議ではない支払いなので、振込手数料もかなりの金額になるはず。そこを無料にできるのは非常に大きいです。
家を買う時の支払い
私は現在持ち家で生活しています。家を建てるときに、工務店さんや建築士さんにお金を払うのも銀行振込でした。過去扱ったことのない金額を動かすことになりますので、ドキドキものでしたね。
数百万円単位で数回に分けて振り込んでいました。この時も振込手数料が無料の住信SBIネット銀行を使って振り込みました。仮に銀行の窓口で振り込んだら、印紙代も含めて数万円単位の支出になったと思います。
それを0円にできたのは大きかったです。家を建てるときの支払いは窓口で行わないようにしましょう。全然手数料が違ってきます。
太陽光発電の設置代
家を建てたあと、太陽光発電を設置することになりました。
その時にかかった費用も普通では考えられないような金額です。7桁は普通に超えますよね。太陽光発電の導入は一括払いで行ったので、その際の支払いは銀行振込になりました。
この時も振込手数料の銀行を使ったので、太陽光発電の費用以外では一切お金を使いませんでした。抑えるところは抑えましょう。
ふるさと納税の支払い
ここまで現実味があまり感じられない支払いのケースだったと思います。ここからは一般的な話になってきます。
地方自治体へ自主的に納税する「ふるさと納税」の支払いで、クレジットカードに対応していないところが結構多いです。その場合の支払い方法で真っ先に候補になるのが、銀行振込です。
銀行振込だと振込手数料が無料にできる可能性があるからです。いくつもふるさと納税を使おうと思っている方は、振込手数料だけでも相当な金額になりかねません。節税するのにムダなお金を使い過ぎるのは本末転倒なので、振込手数料無料になる銀行はこういう時に重宝します。
投資信託の振込購入・証券会社への入金
私は独立系の投資信託に毎月積み立てています。今はひふみ投信・セゾン投信・鎌倉投信の3つです。これら投資信託では、毎月自動引き落としで積み立てていくのですが、自動引き落としの手続きが終わってから2ヶ月後にようやく始まる感じです。
2ヶ月も待つと、その間の1ヶ月が積み立てできません。自動引き落としが始まるまでの期間は自分で購入して積み立てたいので、いつも投資信託の口座に銀行振込しています。その時ももちろん振込手数料無料にするように心がけています。
ネットショッピングでの買い物代金支払い
ネットで買い物する時は、ほとんどの場合でクレジットカードを使うと思います。私もそうです。でも、全てのお店でクレジットカードが使える訳ではありません。クレジットカードに対応していないお店もあります。
その時の支払い方法に銀行振込を使います。代引きとかもありますが、代引きの場合は代引き自体に手数料がかかってしまいます。銀行振込だと、銀行の振込手数料を安いところから振り込めばいいので、自分で振込手数料をコントロールできます。
私はネットショッピングでクレジットカードが使えない場合は、必ず銀行振込にしています。銀行振込が一番節約になるからです。
資格試験の受験料
学生の時や働き始めた時などに、資格を取得するために受験料を払うことがあります。私は昔、資格マニアだったので、よく試験を受けていました。
私は受験料以上のお金を払いたくなかったので、よくネット銀行から振り込んでいました。学生時代はSBI新生銀行をメインで使っていたので、SBI新生銀行から振り込むことが多かったです。
最近は資格に全く興味がなくなって試験を受けてないですね〜。最後に資格試験を受けたのは2012年でFP2級を受けました。落ちましたけど^^;
ヤフオクで出品者への支払い
私が振込手数料に徹底的にこだわるようになったのは、Yahoo!オークション(旧:Yahoo!オークション)を始めたことがきっかけでした。何でも安く買えるのが嬉しくて落札するのにハマっていた時期がありました。
でも、落札して支払いする度に気になるのが、数百円かかる振込手数料でした。せっかく安く買えたのに振込手数料でお金が取られることが気に食わなかったので、何としても振込手数料を払いたくなかったのです。2004年の話です。
振込手数料を安くする方法を調べていたら、SBI新生銀行のことを見つけて、早速口座開設しました。当時は確か無条件で月5回まで振込手数料が無料で最強だったんですよね。
これ以来、間違えてしまったこと以外では一切振込手数料を払っていません。Yahoo!オークションには独立した時の家計が苦しい時代も助けになったし、人生を大きく変えてもらったWebサービスです。頭が上がりません。
(個人事業主向け)お願いした仕事の支払い
2011年に独立してから、徐々に人に仕事をお願いすることが増えてきました。特に2014年以降は増えています。その時の振込手数料も毎回払っていると積み重なってきます。
私は余計なことに一切お金を使いたくないので、振込手数料が無料になる銀行で払うようにしています。
当然、相手の振込先口座は人によって違います。楽天銀行の場合は、楽天銀行から払うし、SBI新生銀行ならSBI新生銀行から払います。
メガバンクなら住信SBIネット銀行や野村信託銀行を使って支払いしてますよ。
余談ですが、請求書が来たら即日・遅くとも数日以内に払うようにしています。支払いをできる限り早くするのは当たり前のことだと思っているからです。
これを書いている日も請求書が来ましたが、2分後には振込完了しました。振込手数料はもちろん無料。
こんなことができるのは、上で紹介したような振込手数料が無料になるネット銀行を使えているからです。その場で振込みできるのは本当に便利です。
自分が持っている別銀行の口座への資金移動
私は銀行口座を複数持っています。これを読んでくださっている方も1つしか口座を持っていないという方はあまりいないと思っています。
私は複数の銀行口座を使い分けて、用途ごとに資金を移動しています。銀行間の資金移動も基本的には振込になるので、ここでお金をかけてはいけないと思って、振込手数料を無料でやっています。
SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、野村信託銀行が候補になりますが、自分名義の口座間での資金移動なら、大和ネクスト銀行は制限なしで振込手数料無料になります。
また、証券会社の口座を通して手数料無料にするという変わった方法もあります。
窓口やATMを使う場合の時間とコストを計算してみた
振込するとなると、普通は窓口やATMを使うと思います。
無視できないのが、銀行に出かける時間と銀行での待ち時間です。
この時間をコストだと思うと、振込手数料と合わせて相当なお金を損していることになります。
銀行へ行く往復時間
まずは銀行へ行く時間です。家から5分のところにあると仮定しましょう。毎月家賃の振込とYahoo!オークションで落札した商品の代金支払に振込を使っているとします。月3回の振込です。
この場合に銀行の往復だけでかかる時間は以下の通りです。
- 行き:5分 × 3回 = 15分
- 帰り:5分 × 3回 = 15分
合計で1ヶ月間に30分も振込だけのために使うことになります。
しかもこれ、銀行の往復だけです。まだ振り込んでません。
自分の時給が2,000円と計算したら、これだけで1,000円分損していることになります。
並ぶ時間
上と同じケースで、1回の振込あたり5分並んだとします。
「5分 × 3回 = 15分」がさらにもう1回増えます。ここまでの合計で1ヶ月に45分も振込のためだけに時間を使ってしまいました。
振込手数料
仮に1回あたりの振込手数料が200円としましょう。3回振込すると600円になります。45分の時間を使ってしまった挙句に600円も払わないといけないなんてもったいない感じですよね。
窓口やATMで振込すると、振込手数料だけでなく、時間も失ってしまうことを知っておく必要があります。
ネット振込のメリット・デメリット
メリット
ネットバンキングで振込することによって、今まで振込のために使っていた時間を節約することができます。時間だけでなく、振込手数料まで安くできます。銀行によっては手数料が無料になるところまであるのがネットバンキングのすごいところです。
私はネットバンキングの恩恵を受け続けていて、振込手数料を全然払わずに生活しています。いざ支払う時も思い立った時や、言われた時にすぐできるのも素晴らしいです。対面で請求書を渡され、その場でネットバンキングで振り込んだ、ということもありました。この間わずか数分。
お金のやり取りも素早くできるので、信頼にもつながります。ちゃんと払えるかどうかは振込手数料うんぬんよりも一番大事なところです。ネットバンキングを使えば、素早く支払えて振込手数料も節約できるので、最強だと思ってます。
デメリット
時間とコストの節約になるネット振込。デメリットはあるのでしょうか?
心配なのはセキュリティだと思います。もちろんセキュリティは保たれていますが、自分でしっかり管理できないのであれば、銀行の強固なセキュリティも無意味になってしまいます。
ネットバンキングする時は画面を他の人に見える状態にしておかない、暗証番号を推測されやすいものにしない、ログインパスワードを使いまわさない、といった対策をする必要があります。逆にここまでしておけばまず大丈夫でしょうか。
私も10年以上ネットバンキングしていますが、一度も変な目にあったことはありません。普通に使っていれば、大丈夫だと思いますよ。
さいごに:振込手数料にお金と時間をかけないようにしよう!
長々と、銀行ごとの振込手数料一覧や、振込手数料を使わずに済ます事例を紹介してきました。
このページで伝えたかったのはたった1つです。
振込手数料はムダ使いです!一切お金をかけないようにしましょう、ということです。
1度やり方を覚えておけば、今後ずっと振込手数料を一切払わなくて良くなります。
それまで振込手数料に掛かってしまっていたお金がまるまる浮くことになれば、何にお金を使いますか?
もっと自分の好きなものが買えますよね。貯金してもいいでしょう。
振込手数料は積み重なると大きな出費となります。
現状、銀行を変えるだけで振込手数料が無料にできるので、やらない理由がありません。ぜひ無料にしてくださいね。
まずは、住信SBIネット銀行(SBI証券)の口座を作っておきましょう。
参考:SBI証券(+住信SBIネット銀行)の口座開設はこちら
おまけ:他の機能で銀行口座を比較する
銀行口座の徹底解説と比較の特集ページがいくつかあります。他にも合わせてどうぞ。
参考:徹底比較特集について