雑誌を読んでいてもテレビを見ていても、「節約」という言葉を聞く機会は多く、たくさんの人にとって関心の高いトピックなんだな、と思います。
食費節約術、水道光熱費節約術などいろんな節約テクニックがありますが、大切なのは、
「何をやめるか」
ではないでしょうか?
「○○すれば節約になる」といった節約テクニックは「何をするか」ということ。
そして、「節約のために○○をする」というのは、誰にとっても手軽で取り掛かりやすいものです。
一方、何かをやめるのは簡単なことではありません。
それまでのやり方、習慣、考え方を変えなければなりませんから、苦痛や抵抗を伴うのが普通です。
でも、本当に節約したいのであれば、何をやめるか、ということを考えなければならないはず。
そして、今までの習慣を変えるということができないと、数多くある節約テクニックも習慣づけることはできないのではないでしょうか。
このページでは、わたしが今まで節約のために辞めたことと、その理由について紹介していきますね。
なぜ、「やめる」ことが大切なのか
「鍋の外側の水気をしっかり拭いてから火にかけましょう」などの節約も大切ではありますが、小手先のテクニックに過ぎません。
節約とは、ただお金を使わないということではなく、「無駄なお金を使わないことで、有意義なお金の使い方をする」ための手段です。
つまり、節約は手段であって目的ではありません。
お金を使わないことが節約だと思ってしまうと、必要なものに使うお金まで出し渋ってしまうことになります。
それでは、何のために働くのかさえ分からなくなってしまいますよね。
ムダをなくすという基本姿勢を身に付けるためには、どんな節約術を実践するか、ということ以上に、「今まで身に付けてきてしまったムダをいかにやめていくか」ということに意識を向けなければならないのです。
わたしが今まで辞めてきたムダなこと
一例として、わたしが辞めてきたことを紹介しますね。
その理由や背景も併せて紹介しますので、参考にしていただければうれしいです。
- 「可愛い」という理由で服を買うこと
- 混雑しているお店に行くこと
- 水を買うこと
- ビールのまとめ買い
- ボディソープ等を買うこと
- バスタオルを使うこと
- 化粧をすること
- 1か月用のコンタクトレンズを使うこと
「可愛い」という理由で服を買うこと
もともとあまり服をたくさん買うことはありませんが、あまり服を買わないが故に、買い物が上手ではありませんでした。
「この服可愛い!」と思ったものを買って、失敗することが多かったんです。
なぜなら、わたしは服しか見ていなかったから。
見なければいけないのは、「その服を着た自分」のはずです。
服のデザインが可愛いかどうかしか考えていなかったから、いざ着てみると「なんか違う……」「似合わない……」という失敗ばかり。
これではお金がもったいないですよね。
可愛い服でも、本当に自分に似合うのかどうかをしっかりシミュレーションしてから買うようになりました。
混雑しているお店に行くこと
混雑しているところに行くことで、時間をロスします。
テーマパークでさえ、せいぜい30分待てればいいほうなので、子供をUSJに連れて行ったことすらありません……。
また保険会社で働いていた頃、銀行に行くのが大嫌いでした。
保険会社も金融機関なので、銀行が営業している時間はわたしも仕事です。
しかも、保険会社の支社があるのはビジネス街。
お昼休みにしか銀行に行けないという人がたくさんいて、25日のお昼時にお金をおろそうとしてもほぼ不可能です。
そのため、現金は数か月に一度まとめて引き出し、クレジットカードを多用して現金をあまり持たない、というスタイルを取り入れることになりました。
最近はコンビニでも無料で引き出せる銀行もありますから、うまく使いこなしたいですね。
他にも、観光客でごった返している京都駅付近ではなるべく外食しないとか、するにしても事前に予約しておく、観光客がわざわざ来ないであろう韓国料理を選ぶ、などの工夫をしています。
水を買うこと
昔は、水道水は飲まないほうがいいと思っていたのでずっと買っていました。
でも、夫が水道水を当たり前のように飲むのを見て、わたしも水道水を飲むことにしました。
飲んでみると、意外と飲めます。
夏はぬるいので少しマズく感じますが、冷やしておけば飲めますよ。
トリハロメタンがどうとかの問題も自分なりに調べましたが、自分にとって問題ないと判断したのでそのままごくごく飲んでいます。
水を買っているとペットボトルの処分が大変ですし、ペットボトルが環境に与える問題も気になります。
かと言ってウォーターサーバーを設置するとコストがかかりすぎるので使ったことはありません。
水道水なら、1立方メートルあたり200円だとしても、1リットルあたりに換算すれば0.2円です。めちゃくちゃ安いですよね。
もし、水を買う場合は、以下のページで紹介している方法がいいと思います。
ビールのまとめ買いをすること
わたしはたくさんお酒を飲むタイプではないのですが、夫はビールが大好きな人です。
結婚してからは、「まとめて買ったほうが得だから」とまとめ買いしていました。
でも、まとめ買いしておくと、たくさん飲むんですよね……。
その都度買う場合は1日1~2本で済むところを、まとめ買いしていると4本でも5本でも10本でも(!)飲んでしまいます。
「全然節約にならない!」と気づいてからは、まとめ買いはしないことにしました。
お小遣いからその日飲む分だけ買ってきてもらう方が節制できるようですよ。
ネットで買うなら、なんでも酒やカクヤスネットショッピングもありますね。
ボディソープ等を買うこと
ボディソープや洗顔フォームなど、一般的な家庭に必ずあるものが、我が家にはありません。
浴室にあるのは固形石鹸とシャンプーのみ。
しかも買う商品は決まっているので、ドラッグストアのシャンプー売場で「どれにしようかな~」と悩む時間も節約できます。
節約にもなって肌にも優しくて、浴室掃除も楽になるのでおすすめですよ。
バスタオルを使うこと
友達の家に泊まったとき、バスタオルが無いことに衝撃を受けました。
フェイスタオルで拭いていると言うのです。
わたしは基本的にずっと髪が長い上に髪の量も多いので、「そんなの無理無理!」って決めつけていたんですよね。
でも、やってみたら案外大丈夫でした。
はじめは髪に1枚・体に1枚と2枚のフェイスタオルを使っていたのですが、途中から1枚で足りることに気付き、洗濯の手間が一気に減りました。
今でもバスタオルは家にありますが、使うのは夫のみ。
あとはたまにブランケット代わりに使ったりするぐらいです。
化粧をすること
基本的に家で仕事をしている日が多いので、きちんとメイクしなければならないわけではありません。
近所に買い物に行くぐらいならすっぴんで行けます。
これは人によっても違うのかなと思いますが、わたしの場合は眉毛も普通にあるし、化粧したところであまり顔が変わらないタイプなので、「じゃ、しなくてもいいや」となりました。
化粧をする頻度が大幅に減ることで、当然化粧品代がかなり浮きます。
さらには、たまにしっかりメイクをすると、夫をはじめ周りの人に褒めてもらえるというのもうれしいポイントです。
メイクをしないことで肌に与える負担もなくなりますので、実践できる環境があるならおすすめですよ。
1か月用のコンタクトレンズを使うこと
目が悪いのでコンタクトレンズを使っていますが、今の仕事を始めてからはメガネで過ごす日の方が多くなりました。
ずっと1か月用のコンタクトレンズを使っていたものの、メガネで過ごす日が多くなるにつれ、「コスパが悪いな……」と思っていたんです。
毎日コンタクトレンズを使うのであれば、ワンデータイプを使うよりも断然節約になるものの、わたしのようにたまにしかコンタクトレンズを使わないのであれば、ワンデータイプの方が節約になることに気付きました。
今は、数か月に1回ワンデータイプのコンタクトレンズを購入しています。
固定観念から捨ててみよう
ムダをなくすと言っても、まずはムダに気付けるかどうか、という問題があります。
今まで続けてきた習慣は、必要だと思っているから続けているんですよね。
ムダだと分かっていたらとっくに辞めているはず。
たとえば「体を洗うときにはボディソープを使うもの」という固定観念がある以上、そこに疑いを持つことはありません。
特に日用品に関しては、実家の影響も大きいですね。
実家でボディソープを使っていれば、一人暮らししたときや結婚して家を出たときにも、何の疑いも持たずにボディソープを買ってしまいます。
とはいえ、常識を疑うというのは難しいもの。
当たり前と思っていることに、改めて疑問を持つことってなかなかありませんからね。
他人の価値観を取り入れてみよう
そこでおすすめなのが、いろんな価値観に触れることです。
もっと具体的に言えば、本を読むこと。
「友達がバスタオルを使っていなかった」など実体験から固定観念を崩せる例もあるものの、機会は少ないです。
自分から固定観念を崩していくためには、積極的に別の価値観に触れていく方が早いですよ。
おすすめはシンプルライフや片づけ(断捨離)に関する本です。
ブログでもいいかもしれません。
このサイトでも、何かしらのヒントがあるかもです。
さいごに
モノを少なくして片づけを楽にすることも、まずは常識を疑い、「これってなくてもいいんじゃない?」と思うことから始まります。
片付け本を読めば、「これってなくてもなんとかなるんだ!」ということを教えてもらえるでしょう。
わたし自身も、自分で気づいたものもあれば、他人に教えてもらったこともたくさんあります。
固定観念を取り払った上で「よく考えたら要らないな」というモノは買わないようにする。「無駄な習慣だな」と思うものはやめてみる。
やめてみて、快適ならそのまま続ければいいですし、不便ならもう一度始めればいいだけです。
こういったアプローチで節約していくと、本当に必要なものに対しては適切にお金を使えるようにもなりますよ。
おまけ:節約する考え方のヒント
他にも節約の参考になる考え方はいくつもあります。
以下のページも合わせて参考にしてみてくださいね。