わたしは大学進学と同時に実家を出て一人暮らしを始めました。
今でこそ節約や家計のやりくりについて書けるライターになりましたが、当時のわたしは何も知らないただの小娘でした。
胸をおどらせて一人暮らしをスタートしたものの、まず生活費がいくらかかるのかが分からない。
電気代はいくらぐらいなのか、一人分の食費がいくらなのか、何も分かりません。
そこでわたしがとった行動は、「時給の高いバイトを探すこと」
お金のやりくりについて勉強することではありませんでした。
とにかくお金をたくさん稼がないと不安だったので、バイトばかりしていた大学生活でしたね。
もし、タイムマシンで2003年の4月に行けるなら、18歳のわたしに教えてあげたいことがいろいろあります。
そこでこのページでは、18歳のわたしに教えるつもりで、一人暮らしを始めるときに知っておきたいことについて紹介していきたいと思います。
主に伝えたいのは以下のこと。
このページでは、以上の点について、詳しく解説していきます。
食費は月に15,000円あれば大丈夫
実家からお米などの物資が届く人なら、月5,000円でやりくりしている人もいます。
まったく援助がなかったとしても、きちんと自炊すれば月15,000円で十分やりくり可能です。
極端な節約料理をしなくても、自炊ならちゃんと美味しくて栄養のある食事ができますよ。
慣れてきたら、月に1万円でもやりくりできるようになるでしょう。
食べる量が多い人はこの限りではありません。
一般的な大学生の女の子を想定しています。
具体的には、以下のポイントを意識してみてください。
- 1ヶ月に1回主食・乾物・缶詰・調味料をまとめ買い
- 1週間あたり2,500円でやりくりする
1ヶ月に1回主食・乾物・缶詰・調味料をまとめ買い
主食・乾物・缶詰・調味料は長期間の保存が利くので、1ヶ月に1回まとめ買いしてしまうのがおすすめです。
ネットスーパーを使えば重たいものを持って帰る必要もないのでおすすめですよ。
食費は1週間単位で管理すると使いすぎることなく計画的に使えます。
主食や調味料まで一緒に購入してはいけません。
たとえばお米なんかを1週間の予算で買ってしまうと、その週は他に何も買えなくなってしまいますよね。
日持ちするものはまとめて買ってしまった方が日々のやりくりが断然楽になりますよ。
主食・乾物・缶詰・調味料で、4,000~5,000円分買っておきましょう。
これらはネットでも買えますよね。
1週間あたり2,500円でやりくりする
残りの予算は、1週間ごとに割り振っていきます。
1週間あたり2,500円ぐらいでやりくりできるようになるといいですよ。
はじめは3,000円から始めても良いでしょう。
こちらは1週間分をまとめて買ってもいいですし、2~3日分のまとめ買いでも大丈夫です。
1週間2,500~3,000円という予算を意識していれば徐々に「これぐらい買えば○円ぐらいになる」ということが把握できるようになりますよ。
さらに、週予算のやりくりのポイントは次の2つです。
- たんぱく質は1食200円まで
- 残りで野菜や牛乳を
たんぱく質は1食200円まで
「お肉や魚は高いから」と言って我慢してはいけません。
たんぱく質を摂らないと体に悪いといわれています。
たんぱく質とは、肉類、魚類のほか、豆腐などの大豆製品が該当します。
ハムやウインナーといった加工肉もたんぱく質です。
上限は1食あたり200円。
たとえば魚の切り身なら、1切れ200円ぐらいのものはたくさんあります。安いものなら1切れ100円です。
豆腐なら1丁100円未満ですし、納豆なら1パック30円ぐらい。
コスパの高さで言えば卵は外せません。
1パック200円ぐらいで売っているのですが、1食あたり2個で栄養バランス的にはちょうどいいので、1食あたり40円という計算になります。
肉類は、安いものなら100gあたり100円未満のものもありますが、高いものだと予算オーバーになりやすいです。
他のたんぱく質を上手くやりくりし、予算が余ればちょっといいお肉を買うといいでしょう。
1週間で、1,500円ぐらいはたんぱく質に使ってください。
残りで野菜や牛乳を
残り1,000~1,500円を、野菜などに使います。
少ないように思われるかもしれませんが、切り干し大根やひじきなどの乾物、トマト缶やミックスビーンズなどの缶詰をまとめ買いしていれば、生鮮野菜はそこまでたくさん買わなくても大丈夫です。
もちろん安いものを中心に買うことになりますが、1つ100円ぐらいの野菜を選んでいけば10種類は買えますし、1つ200円の野菜でも5種類買えます。
牛乳やヨーグルトなどが必要な人は、それも買いましょう。
水道光熱費はムダをなくすだけでOK
水道光熱費は、地域によっても金額がけっこう変わってくるので「○円ぐらい」というのが言いにくいです。
ただ、一般的には月平均1万円ぐらいあれば大丈夫だと思います。大学生の一人暮らしって、家にいる時間も少ないですからね。
ただ、ムダ遣いはなくしてください。実家であまり節約をしていなかった人はムダな部分が分かりにくいと思いますので、ポイントだけお伝えしておきますね。
水道代はお風呂と洗濯が大きい
まずお風呂は、一人暮らしならシャワーで済ませる方が水を使う時間が少なくなる分だけ節約になります。
といっても、湯船に浸かりたいこともありますよね。
ここは無理に節約しなくてもいいですが、まずはシャワーで過ごしてみて、「水道代ってこんなもんなんだ」とまだゆとりがあるなら、湯船に浸かる日を増やしていくといいでしょう。
洗濯は、節約したいからと言って洗濯物をギュウギュウに詰め込んではいけません。汚れが取れにくくなります。
節約するなら、アタックNeoなど「すすぎ1回でOK」という洗剤を使い、スピードコース(洗濯機によっては「お急ぎコース」)で洗濯しましょう。
すすぎが1回分少なくなるので、水道代が大きく節約できますよ。
ただ、肌が弱くて実家でも決まった洗剤があったという人は、無理に変えてはいけません。洗濯以外のところで節約しましょう。
電気代は冷暖房との付き合い方次第
電気のつけっぱなしをしないようにする、という以外に、大きいのは冷暖房です。
エアコンやヒーター、ストーブなど、冷暖房は電気代がかかります。
付け放題にせずに多少我慢してから付ける、外出の15~30分前には切る、といったことを習慣づけましょう。
また、エアコンはフィルターをこまめに掃除しないとすぐ効きが悪くなって電気代が高くなるので、2週間に1回ぐらいはフィルターを掃除してくださいね。
ガス代はお風呂で大半を使う
ガス代はお風呂とキッチンで使いますが、大半はお風呂で使っています。
温度をなるべく低くすると節約になりますし、シャワーを使う時間自体を短縮しても節約になりますよ。
お風呂の時間を短縮するために、以下のやり方はおすすめですよ。
- まず髪と体全体を濡らし
- シャワーを止め
- 体と髪を一気に洗い
- 最後に一気に流す
また、髪が長い人はお風呂に入る前にしっかり髪をとかしておくと、髪に付いた汚れがある程度取れるので、洗髪の時間を短縮できますよ。
通信費は5,000円におさまる
わたしが大学生になった当時は今とは全然状況が違うので、「今、一人暮らしを始めたとしたら」という前提でお話ししていきますね。
さて、マンションでインターネットが無料なら助かるのですが、そうでない場合は自分でネット環境を用意しなければなりません。
通信費節約の方法はいろいろありますが、一人暮らしの大学生であれば、わたしのオススメは、スマホのインターネット共有、いわゆるテザリングです。
また、動画をよく見る人など通信制限が怖い人は、別途WiMAXを契約するという方法もありますよ。
格安スマホなら月額500円から!
格安スマホとは、ドコモやau、ソフトバンクといった有名な会社と契約しないタイプのものです。
たとえばLINEモバイルの一番安いプランであれば、月額550円なんですよ。
いろんな会社がさまざまなプランを打ち出していますが、今なら楽天モバイルの通話SIMがおすすめです。
通信容量2GB、通話・SMSが使えるプランで、月額1,628円。
通話料は別途かかりますが、10分以内の通話であればかけ放題ですし、LINEなどのアプリで電話する人が多い人ならほとんど通話料はかからないでしょう。
そして、「インターネット共有」でパソコンのネット回線もスマホの契約でまかなうとしたら、たとえば14GBのプランで4,928円。
1人暮らしでネットを使うなら、このようなプランを活用すると安く済みますよ。
なお、楽天モバイルのような格安SIMを契約する場合は、端末代は別ですが、ドコモ・auで買ったスマホならそのままSIMカードを入れ替えるだけで使えます。
ソフトバンクの場合はSIMロック解除の手続きをすれば使えるようになります。
また、安い端末を買うというのでももちろんOKです。
WiMAXを契約する方法も
スマホは安い格安SIMプランにして、家のネット回線はWiMAXというモバイルルーターを使う方法も節約になります。
動画をよく見るなど、通信制限がかかりやすい人はスマホとはべつに家のWi-Fiを契約したほうが安心ですよ。
WiMAXはパソコンやスマホ等複数の機器につなぐこともできますし、外に持ち出すこともできて、1人暮らしの人にはオススメです。
YouTubeなどの動画をあまり見ず、LINEやTwitterがメインという場合はWiMAXではなく、スマホだけでいいと思います。
家賃+5万で生活できる!
月にいくらあれば生活できるか、というのは家賃によって変わってくるので、ここでは「家賃+5万」ということをお伝えしておきます。
わたしが一人暮らしを始めたマンションは家賃55,000円だったので、105,000円あれば生活していけた、ということになります。
わたしの場合、奨学金で月々55,000円受け取っていたので、50,000円だけアルバイトで稼げば生活できていたわけですね。
なんであんなにバイトばかりしていたのでしょう・・・。
当時の自分に言ってやりたいです。
もちろんこれは最低限の金額です。
なおかつ、学費など大学生活に必要なお金は親に出してもらっている、もしくは学費が免除になっている、という前提です。
洋服代も、最近はファストファッションブランドでいいものがたくさんありますよね。
大学の近くに住んでいれば交通費もさほどかかりません。
必死にアルバイトしなくても、時給の高い夜のお仕事をしなくても、生活は十分していけます。
わたしのように3つもアルバイトを掛け持ちしなくても、全然問題ありません。
大学生活を謳歌するコツ
わたしは、結局大学生活をまともに送ることができませんでした。
アルバイトばかりしていた上に、お金を稼ぐ楽しさにのめり込んでしまったからです。
わたしの場合、もしちゃんと大学に行ってちゃんと卒業していれば、今頃小学校の先生になっていたはずです。
ただ、もともと頑固な性格だったので、頭でっかちの嫌な先生になっていたかもしれません。
大学をドロップアウトして一般的なレールから外れたからこそ今のわたしがあり、そして今のわたしがけっこう楽しく生活しているのも事実です。
しかし、やはり大学に行くなら、よほどのことが無い限りはきちんと卒業すべきです。
最後に、ちゃんと大学生活を楽しむためのコツを、18歳のわたしに言うつもりで紹介させてください。
- モノを買いすぎないように
- 見栄を張らなくても大丈夫
- 大学の近くに住もう
- 家は片づけよう
モノを買うな、お金がなくなる!
最近、ミニマリストだとかシンプルライフだとか言う言葉が流行っていますが、わたしが大学生になったころ、そんな言葉はありませんでした。
もともとモノに執着するタイプではありませんでしたが、それでも気の向くままにモノを買っていたと思います。
見栄を張らずに、ありのままで!- 飲み会は家でやろう。居酒屋に行くのは何かの打ち上げのときだけで。
- ブランド物を買うのはやめよう。今のわたしはシャネルのバッグなんて使っていません。
- 300円ショップには可愛いアクセサリーがいっぱいあります。おすすめです。
- 本だけはたくさん読もう。価値観が変わります。
- 飲み会は家でやろう。居酒屋に行くのは何かの打ち上げのときだけで。
- ブランド物を買うのはやめよう。今のわたしはシャネルのバッグなんて使っていません。
- 300円ショップには可愛いアクセサリーがいっぱいあります。おすすめです。
- 本だけはたくさん読もう。価値観が変わります。
実家がわりと貧しかったので、「貧乏だと思われたくない」という強迫観念のようなものがありました。
でも、わたしが通っていたのは国立大なので、お金持ちばかりではなく、わたしと同じような境遇の子もたくさんいたはずです。
見栄を張るだけ、気持ちが苦しくなります。
大学の近くに住もう、遠いとつらい!- 徒歩で大学に行けるところに住もう。
- 近くになければ原付免許をとろう。
- 家賃の交渉は必ずしましょう。
- 18歳では不動産業者と交渉は難しいので、やっぱり親と一緒に物件を見に行こう。
- 徒歩で大学に行けるところに住もう。
- 近くになければ原付免許をとろう。
- 家賃の交渉は必ずしましょう。
- 18歳では不動産業者と交渉は難しいので、やっぱり親と一緒に物件を見に行こう。
わたしは、物件を一人で決めました。
親も仕事で忙しかったからです。
でも、いま思えば、大学からも遠い不便な田舎で、家賃55,000円は高すぎます。
もっと大学の近くで、家賃交渉をして格安な物件は探せたはずです。
18歳なんて、大人からしたらまだまだ子供。
親もしくはいとこのお姉ちゃんとかでもいいので、大人と一緒に不動産業者に行くことを強くおすすめします。
家は片づけよう、心の乱れにつながる!- まず必要なもの以外は処分しよう。モノが多いから片づけられないんです。
- すべてのモノに定位置を決めよう。
- 片づけが分からなければいくつか本を買って勉強しましょう。
- 少なくとも週に1回は完璧に片づけて掃除をしよう。
- まず必要なもの以外は処分しよう。モノが多いから片づけられないんです。
- すべてのモノに定位置を決めよう。
- 片づけが分からなければいくつか本を買って勉強しましょう。
- 少なくとも週に1回は完璧に片づけて掃除をしよう。
1Kの家にモノがあふれていて、アルバイトが忙しかったのもあって、家はかなり散らかっていました。
ゴミはこまめに捨てていたものの、いわゆる「汚部屋」に近い状態でした。
でも、家が散らかっていると気分も落ち込みやすいんですよね。
せっかくわくわくして一人暮らしを始めたのに、全然くつろげる家ではありませんでした。
片付けは本当に大切です。
さいごに
せっかく一人暮らしを始めるなら、思いっきり楽しみたいですよね。
わたしだって、大学生活も、私生活も存分に楽しみたかったです。
アルバイトのしすぎは生活を破たんさせます。
大学生活にそんなに多額のお金は必要ないので、ぜひ適度にアルバイトして、あとは存分に大学生活を楽しんでくださいね。
もし、余裕があれば気軽に旅行できるようにコツコツ貯金しておきましょう。