わたしは、今までに13回の引越しを経験しています。
かなり多い方ですよね。このうち大人になってからの引越しが6回。
これだけの引越し経験から、「生活費は住む場所によって大きく変わる」ということを身を持って学びました。
「住む地域によって家賃が違う」というだけのことではありません。
他にも、いろいろと違いはあるんです。
住む場所によっては生活費がかなり圧縮できるため、引越しの際の参考にしていただければと思います。
このページでは、具体的にどのような部分が変わってくるのかについて、紹介していきますね。
- 住居費はかなり差がある(同じ市内でも)
- 食材の値段・質に差がある
- 誘惑が多い場所で節約は無理
- 高級住宅街は浪費しやすい
住居費はかなり差がある
住居費は、住むところによって本当に全然違いますよね。
芸能人の家が家賃100万円だとか、そんな話を聞くと頭がクラクラします。
一般的には都会ほど住居費が高く、田舎に行くほど安くなります。
と言っても、同じ市内であっても住居費は全然違いますよ。
わたしが住む京都市では、一人暮らしするなら家賃は6万円ぐらいが相場です。それは人気のあるエリアの話ですが。
一方、交通の便は良くても家賃4万円程度で住める家もたくさんあります。
わたしが住んでいる地域だと、一人暮らしには少し広めの1DKのハイツでも45,000円の物件があります。
ボロボロのアパートではなく、キレイなハイツなんですよ。
特に、進学や就職などで引越しするなら注意しなければなりません。
ざっくりと「○○市内で」みたいな探し方では高い物件を勧められてしまいます。
自分で賃貸情報を見て、どのエリアが安いのか、どのエリアが高いのか、ということをリサーチしておきましょう。
食材の値段・質に差がある
住むエリアによって変わってくるのは、「食」です。
地域によって、安い食材が手に入るかどうかが全然違います。
- 安いスーパーがあるか
- その土地ならではの強みがあるか
安いスーパーがあるか
たとえば、わたしが福岡県北九州市に住んでいたとき、徒歩圏内に「トライアル」というスーパーがありました。
京都育ちのわたしからするとカルチャーショックを受けるほどの安さで、当時は足しげく通っていました。
また、大阪に住んでいたときはスーパー玉出。
それから業務スーパーも近くにあったので、使い分けながら買い物していました。
今であれば、グレース田中を使っています。
その土地ならではの強みがあるか
たとえば、海に近いところだとその地域でとれる魚介類は安く手に入りますよね。
わたしが住む京都市では魚介類は総じて高いので、羨ましい限りです。
一方、わたしが住んでいるところは京都市の中でも郊外に位置しているので、農作物は手に入りやすい環境です。
無人販売をしているところがいくつもありますし、余った農作物がタダで手に入ることもよくあります。
誘惑が多い場所で節約は無理
わたしは大学に進学したとき、奈良県橿原市で一人暮らしをスタートしました。
わりと「何もない」ところで、大学が終わったら駅前のスーパーで買い物をして帰る、というだけの生活なので、さほどお金を使うことがありませんでした。
たまに難波へ出て服やバッグを買うぐらいです。
途中で大阪府八尾市に引越したのですが、この頃からお金の使い方が変わってきました。
八尾市も別に都会ではないのですが、わたしが住んだのは近鉄八尾駅近くで、いわゆる飲み屋街でした。
飲み屋でバイトしていたのに、バイトが休みの日もすぐ飲みに行っていましたし、飲み屋はたくさんあるので何軒もはしごします。
はっきり言って、人間は誘惑に弱いです。
誘惑の多い環境に身を置いていると、いくら「節約しなくちゃ」と意識していても、誘惑には勝てません。
一方、現在住んでいるところは誘惑が少ないところです。
周りには家と田畑しかありません。
一応コンビニやスーパーは徒歩圏にありますが、飲み屋は数えるほどしかなく、ブランド物をうっかり買ってしまいそうになる百貨店なんて近くにありません。
服やバッグは京都駅の方まで買いに行くことが多いのですが、最寄駅まで徒歩20分、そこから電車で20分かかります。
時間をかけて行く以上ムダ足にはしたくないので、事前に買うものをある程度決めてから出かけるようにしているんです。
すると、良い買い物ができて、ムダ遣いも防げますよ。
高級住宅街は浪費しやすい
高級住宅地に住んでいるのは、お金持ちばかりです。
大きな家に高級な外車が停まっていて、有名私立の制服を着た子供が中から出てきます。
そのような環境で、中古車に乗り、子供の服は西松屋で買い、自分はユニクロやしまむらの服といった生活を押し通せるでしょうか?
居心地の悪さを感じてしまうに違いありません。
もちろん、高級住宅地に家が買えるだけのお金があるわけですから頑張れば高級ブランドを身にまとい、高級車に乗ることもできるかもしれません。
でも、それだとお金は出ていくばかりで、自分のペースを守れなくなってしまう可能性はあります。
高級住宅地とまでいかなくても、「小学生は携帯電話を持っているのが当たり前」の地域に住みながら自分の子供にだけ持たせないのは難しいですよね。
さかんに「ママ友ランチ会」が開催される地域で、自分だけ一切参加しないというわけにもいかないでしょう。
わたしが今住んでいるところでは、共働きの家庭が多いためママ友ランチ会のようなものは滅多にありません。
子供は地元の公立小学校に通う子が多いですし、ニンテンドー3DSの所有率も低いです。
このような環境なので、見栄を張るためのお金を使うことはないですよ。
節約したいなら環境を変えよう
わたしは引越し経験が多いせいで、引越しに対する抵抗がまったくありません。
たしかに引越しの荷造りは大変ですしいろいろな手続きも面倒ですが、もしもっといい物件を見つければ、引越しするつもりです。
今は子供もいて夫も仕事がありますから自由にどこでも引越しできるわけではないものの、今住んでいるエリアでより生活費が低くなりそうな家があれば引越したいと考えています。
どんなに便利なところでも、誘惑が多いところに住んでいたらお金は貯まりにくくなります。
美味しい食材が高い地域だと、どうしても食費は上がってしまいますからね。
でも、同じ市内であっても少し移動するだけで大きく環境が変わることもあるものです。
最近は地方移住などもトレンドになっていますが、思い切った田舎に移住しなくても、今と同じ市内でもっと良い場所があるかもしれません。
収入を増やすよりも支出を減らす方がすぐにできることです。
ただ、わたしたちは思いのほか、環境からの影響を受けているもの。
肥満の友達がいると自分も肥満になる確率が上がるといった研究結果があるとおり、自分がどのような環境で生活するかによって、お金の使い方は変わってくるはずですよね。
住む場所を変えると環境がガラリと変わります。
引越しするときには、このことを思い出していただけるとうれしいです。