ETCカードを使っていますか?
もしまだなら、すぐに使ったほうがいいですよ!
車に搭載するだけで高速道路(有料道路)の利用料金が割引されますから。
ただ、「どのETCカードを選べばいいのか?」は悩ましい問題です。
数あるカードのなかで、どれがおすすめなのでしょうか?
そもそもETCカードのメリットは難なのでしょうか?
このページでは、ETCカードの基礎知識と、おすすめのETCカードを紹介しますね。
ETCカードとは?
ここからはETCカードの基礎知識を解説しますね。
ぼくはもう10年ほどETCカードを利用していますが、高速道路の料金所を見ていると、現金払いしている方もまだまだ多いようです。
ETCカードを使ったほうが、あらゆる面でお得ですよ。
ETCカードを使うメリット
ETCカードのメリットを、以下にまとめてみました。
- 料金所で停車しなくていい
- 小銭を用意する必要がなくなる
- 左ハンドルの車の支払いが楽になる
- 高速道路料金が割引される
- 料金はクレジットカードに請求され、ポイントがつく
- 利用履歴の管理が楽
一度やったらわかりますが、料金所でいちいち停車しなくても良いのはめっちゃ楽ですよ。
そのメリットも魅力ですが、やはり一番大きいのは「高速道路料金の割引」です。
ETCカードの主な高速料金割引
ETCカードには、以下のような割引があります。
- 平日朝夕割引:1ヶ月間の利用回数に応じて30〜50%のポイント還元
- 休日割引:土日祝日の地方部の高速道路料金が30%オフ
- 深夜割引:午前0:00〜4:00までの高速道路料金が30%オフ
- ETCマイレージサービス:利用金額に応じてポイントを還元
「平日朝夕割引」は、平日6:00〜9:00、17:00〜20:00の間に走行した料金を還元する仕組みです。
1ヶ月間の利用回数に応じて、最大100kmまでが還元対象になりますので、毎日の通勤等でよく車を利用する方にとってはとくにお得ですね。
「休日割引」は土日祝日、「深夜割引」は夜間の高速道路料金が割引されますので、家族旅行やドライブのときに活用したいところです。
ただし、割引対象外区間も一部あるので、詳しくは以下を確認してください。
ETCカードのポイント制度について(ETCマイレージサービス)
ETCカードには、ポイント制度があります。
ちょっとややこしいかもしれないので、整理しておきましょう。
ETC料金がクレジットカードに請求されて貯まるのは「クレジットカードポイント」ですが、ここで解説するのは「ETCマイレージサービスのポイント」です。
ETCマイレージサービスに登録することで、利用料金に応じてポイントが貯まり、有料道路の割引に使えますよ。
ETCカードが届いたら、必ず「新規マイレージ登録」で手続きしておきましょう。
ちなみにマイレージサービスのアカウントは「ETCカード1枚につき1つ」なので、複数のETCカードのポイントを共有することはできません。
ETCポイントの還元率は地域によって異なる
ETCマイレージサービスのポイント還元率は、以下の通りです。
高速道路 | 利用料金 | ポイント |
---|---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 10円 | 1ポイント |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 10円 | 1ポイント |
阪神高速道路株式会社 | 100円 | 3ポイント |
名古屋高速道路公社 | 100円 | 1ポイント |
愛知県道路公社 | 100円 | 1ポイント |
神戸市道路公社 | 50円 | 3ポイント |
広島高速道路公社 | 100円 | 1ポイント |
福岡北九州高速道路公社 | 100円 | 1ポイント |
地域によって還元率がぜんぜん違うんですよね…。
統一してくれたら覚えやすいのに。
ETCポイントの高速料金割引も地域によって異なる
ETCポイントが貯まると、以下のように高速料金が割引されます。
高速道路 | ポイント | 料金割引 |
---|---|---|
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 1,000ポイント | 500円分 |
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 3,000ポイント | 2,500円分 |
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 | 5,000ポイント | 5,000円分 |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 1,000ポイント | 500円分 |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 3,000ポイント | 2,500円分 |
本州四国連絡高速道路株式会社 | 5,000ポイント | 5,000円分 |
阪神高速道路株式会社 | 100ポイント | 100円分 |
名古屋高速道路公社 | 100ポイント | 100円分 |
愛知県道路公社 | 100ポイント | 100円分 |
神戸市道路公社 | 200ポイント | 100円分 |
広島高速道路公社 | 100ポイント | 100円分 |
福岡北九州高速道路公社 | 100ポイント | 100円分 |
高速料金の還元についても、ポイントや地域によってバラバラなんですよね・・・。
たとえば大阪府の阪神高速道路なら、「100円につき3ポイント」が貯まり、「100ポイントで100円割引」されますので、だいたい「高速道路を3,400円利用したら100円割引される」計算です。
これは現金払いでは受けられない恩恵なので、交通費節約にうまく活用しましょう。
ETCカードの使い方
次はETCカードの使い方についてです。
ぼくもそうでしたが、初めてのときは不安な点が多いですから、1つずつ解説していきますね。
まずはクレジットカードに付帯しているETCカードを作ることから
まずはETCカードを作るところから始めましょう。
ETCカードは必ずクレジットカードと一体になっていますので、入会案内や公式サイトのどこかに「ETCカード」の情報があるはずです。
後で申し込むこともできますが、クレジットカード作成時に手続きするほうが楽ですよ。
ETCカードは、申し込みから1週間程度で郵送されるのが一般的です。
カードの利用には「ETC車載器」が必須・購入と設置にコストがかかる
ETCカードを利用するためには、自動車に「ETC車載器」を設置する必要があります。
ぼくがETCカードを使いはじめた10年前は、「ETCカードを発行した人に車載器をプレゼント」のようなキャンペーンが頻繁に行われていましたが、今はなかなか無いようです。
あくまでも概算ですが、車載器の設置にかかる費用を紹介しますね。
- ETC車載器の購入:5,000〜10,000円
- 設置料金:3,000円
- セットアップ費用:3,000円
- 合計金額:11,000〜16,000円
設置・セットアップ費用は自分でやれば節約できますが、知人の話によるとかなり時間がかかるそうです。
ぼくは車検のタイミングで、お世話になっている車屋さんにお願いしたら、なんと無料で設置してもらえましたよ。
よく利用する業者さんに頼むのが一番の節約だと思います。
カードが届いたらETCマイレージサービスに登録
ETCカードが届いたら、前述した「ETCマイレージサービス」に登録しましょう。
未登録でもETCカードは利用できますが、ポイントが貯まりませんので、忘れずに手続きしてくださいね。
ETC車載器にカードを挿入・認証されたら利用可能
セットアップが完了したら、車載器にETCカードを挿入してみましょう。
「ピンポ〜ン」「カードを認証しました」など、何らかの合図が流れたら、無事に認証されています。
もし「ピピピッ」とか、変な音が出たときは認証されていませんので、説明書を読んで原因を突き止めてください。
カードの認証が完了したら、これで高速道路のETCレーンを利用できますよ。
初めてETCレーンを通るときって「ゲートが開かなかったらどうしよう」とか、ドキドキするんですよね・・・。
料金所で手渡ししても割引は適用される
ETCカードを使い始めたときは、いつもの癖で一般レーンの料金所に入ってしまうこともあると思います。
もし間違って一般レーンに行ったとしても、スタッフの方にETCカードを手渡しすれば割引は適用されますので安心してください。
*ただし、高速道路の入口で一般レーンを通過してしまうと、ETCカードに記録が残らず、割引対象外になってしまいます。
利用履歴はクレジットカード明細などで確認できる
ETCカードの利用履歴は、以下の方法で確認できます。
- クレジットカード明細
- ETCマイレージサービス
- ナビ連動
「ナビ連動」とは、カーナビと連動させて、ETCの割引額や利用料金を確認できるものです。
便利な気もしますが、設置にはお金がかかるので、クレジットカード明細等で確認したほうがいいですよ。
領収証が必要ならETC利用照会サービスかクレジットカード明細で
会社の経費精算で、高速道路の領収証が必要なときもありますよね。
領収証をもらうために現金払いにしなくても、発行する方法はあるんです。
「ETC利用照会サービス」に登録すれば、利用区間と料金が記載された明細書をプリントアウトできますよ。
登録手順や印刷のやり方までを以下の記事にまとめています。
盗難・紛失の場合はクレジットカード会社に利用停止の連絡を
ETCカードを失くしてしまった、もしくは盗難被害にあった場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡して、利用停止を申請してください。
起こって欲しくないことですが、万が一の場合はクレジットカードを紛失したときと同様の対処をすれば大丈夫です。
ETCカードの作り方とカード選びのポイント
それでは最後に、ETCカードの作り方とカード選びのポイントをまとめますね。
ほとんどのETCカードはクレジットカードとセットになっている
ETCカードの利用料金は、クレジットカードに請求されることが基本。
つまりほぼ全てのETCカードは、クレジットカードとセットになっています。
いま利用しているクレジットカードにもETCカードはあるはずなので、欲しい方はもう一度チェックしてくださいね。
ETCカードの種類によっては年会費・発行手数料等がかかる
ETCカード発行の際に注意したいのは、カードの種類によっては年会費や発行手数料がかかることです。
たとえばクレジットカードの年会費は無料なのに、ETCカードだけは年会費がかかるようなパターンもありますので、見落としには注意してくださいね。
クレジットカード一体型もある・ただし盗難&紛失時に不便
ほとんどのETCカードは「専用カード」として発行されますが、実はクレジットカードと一体になったタイプもあるんです。
ただ、個人的には「専用カード」をおすすめします。
なぜならカードを失くした際に、クレジットカードとETCが両方とも使えなくなるからです。
クレジットカード機能なしの「ETCパーソナルカード」は審査に不安のある人におすすめ
クレジットカード機能なしのETCカードも実はあるんです。
ETCカードを持つには、まずクレジットカードの審査に通ることが先決。
だとすると、何らかの理由で審査に不安のある人は、ETCカードを利用できなくなってしまいます。
そんなときに「ETCパーソナルカード」は便利ですよ。
その特徴は以下のとおりです。
- デポジット(保証金)が必要:有料道路の平均利用月額の4倍
- デポジットは通行料に使えない
- 利用料金は口座引落
- 年会費1,257円(税込)
- クレジットカード会社による審査がない
通常のETCカード同様に、割引は適用されます。
ただし、保証金や年会費が必要になるなど、コスト面のデメリットには注意が必要です。
クレジットカードを作成できない、または審査落ちした人にとっては、便利なカードと言えるでしょう。
起業して間もない個人事業主・法人は高速情報協同組合のETCカードがおすすめ
個人事業主や法人になってすぐの時期は、金融機関からの信用を得られず、クレジットカードの審査に落ちることも珍しくありません。
仕事で高速道路を使うこともあるのに、クレジットカードがなくてはETCカードを持つこともできませんよね。
そんなときに便利なのが高速情報協同組合のETCカードです。
その特徴は以下のとおりです。
- 10,000円を出資金として入金(退会時に返金)
- カード発行手数料:1枚550円
- 取扱手数料:1枚550円(年1回発生)
- 走行金額の5%が手数料
- 高速道路の割引率が高い:30〜50%
発行するだけで10,000円以上のコストがかかり、走行金額の5%が手数料として引かれるデメリットはありますが、割引率の高さは魅力的ですよ。
常時使わないならレンタカー会社の「ETCカードレンタル」がおすすめ
ETCカードを常時使わない人、または自家用車を持っていない人は、カードの作成自体が面倒だと思います。
ましてや年会費がかかるETCカードなら、保有しているだけで出費が増えてしまいますよね。
そんな方におすすめなのが、レンタカー会社の「ETCカードレンタル」です。
たとえば「トヨタレンタリース」なら、1回330円の手数料でETCカードをレンタルでき、利用料金はレンタカー代と一緒に請求されます。
もちろんレンタカー利用時のみのサービスではありますが、たとえば車を借りて遠出をするときには便利ですよね。
ぜひ自分にあったETCカードを作成してくださいね!
年会費・還元率・キャンペーン等で選ぶ!「ETCカードあり」のおすすめクレジットカード
ここからは、「ETCカードあり」のおすすめクレジットカードを紹介しますね。
年会費無料・即日発行:セゾンカード インターナショナル
「セゾンカードインターナショナル」の最大の特徴は、ETCカードを即日発行できることです。
通常、クレジットカードは発行までに早くても1週間程度かかりますが、それはETCカードも例外ではありません。
しかし、セゾンカード インターナショナルは、申し込みをしてから全国にある「セゾンカウンター」に受け取りに行けば、カードを即日発行してくれるんです。
年会費も無料なので、ETCカードをできるだけ早く手に入れたいときにおすすめですよ。
年会費税抜500円・入会キャンペーンが魅力:楽天カード
「楽天カード」は、入会キャンペーンが魅力です。
カードの種類によってキャンペーンは異なりますが、入会するだけで5,000〜8,000円分の楽天ポイントがもらえるかもしれませんよ。
ただし、ETCカードのみ年会費が税抜500円かかるデメリットも。
楽天ポイントクラブのプラチナ会員・ダイヤモンド会員になっていれば、年会費は無料になります。
ポイント還元率は1%が基本ですが、楽天市場では3%までアップしますよ。
普段から楽天市場で買い物しているなら、ETCカードを作るときの候補になりそうですね。
年会費無料・還元率1%:dカード GOLD
dカード GOLDは、dカードのゴールドカードになります。
dカード GOLDでETCカードを作ると、発行手数料・年会費ともに無料になりますよ。
また、dカード GOLDの家族カードを作った場合は、家族カードごとにETCカードを発行できるため、人数分のETCカードを持つことも可能。もちろん利用100円ごとに1ポイント(1%分)のdポイントも貯まりますよ。
ドコモ携帯やドコモ光を使っているなら、dカード GOLDがおすすめです!
年会費無料・イオングループ愛用者におすすめ:イオンカードセレクト
イオンをよく利用する方には、「イオンカードセレクト」がおすすめです。
クレジットカード、ETCカードともに年会費無料。
クレジットカードの以下のメリットは見逃せません。
イオン系列店でよく買い物をするなら、イオンカードセレクトが絶対お得。
ETCカードも連動させて、ポイントをどんどん貯めていきましょう。
年会費無料・還元率1%:オリコカードザポイント
「Orico Card THE POINT(オリコカードザポイント)」は、ポイントを貯めることに特化したクレジットカードです。
一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%が多いですが、オリコカードザポイントは常に1%以上。
しかも入会から半年間は還元率が2%になる特典つきです。
この還元率はETCカードにもそのまま適用されますので、高速料金100円ごとに1オリコポイントが貯まります。
年会費も無料なので、家計節約にも交通費節約にもおすすめの1枚ですね。
参考:Orico Card THE POINTの活用法ガイドはこちらで
さいごに:今回の記事のまとめ
- ETCカードを使えば高速道路料金が割引される
- ETCカードにポイントが貯まる(マイレージサービス)
- ETCカードに貯まったポイントでさらに割引される
- ETCカードを使うには車載器が必要
- 紛失・盗難時はクレジットカード会社に連絡すること
- ETCカードを選ぶときは年会費・即日発行・還元率をチェックする
車を運転するなら、ETCカードは絶対にあったほうがいいですよ。
車載器等の初期費用はかかりますが、一度設置してしまえば、高速道路の料金がずっと割引されるからです。
クレジットカードポイントも貯まり、家計節約にも貢献してくれますので、ぜひ活用してくださいね!