MRFの意味とは?メリットやデメリット・気になるリスクや手数料・申込みの方法を解説

投資をするにしても、慣れていないうちから大きなリスクを背負いたくはないですよね。

できるだけローリスクで運用ができれば、安心して長く資産を預けられると思いませんか?

そんなときに検討したいのが、投資商品の中でも安全性が高いMRFです。

これから資産運用を始めていこうと思っているときの選択肢の1つになりますよ。

このページでは、MRFがどんな意味なのかや、知っておきたいリスクや手数料についても詳しく紹介していきますね。

MRFの意味とは?メリットやデメリット

MRFとは?

MRFは公社債とコマーシャルペーパーが中心の投資信託のです。

正式名称は、Money Reserve Fund(マネーリザーブファンド)といいます。

MRFには、株式は一切含まれていませんよ。

投資対象は信用度が高い短期金融資産ばかりなので、元本割れのリスクが極端に低いんです。

MRFを使う5つのメリット

MRFには、大きく分けて5つのメリットがあります。
一覧にしてみました。

  • 元本割れがほとんどない
  • 1円から買える
  • 手数料がかからない
  • 入出金が自由
  • 自動で運用してくれる

このあとで、それぞれのメリットについて詳しく紹介しますね。

元本割れがほとんどない

投資商品には必ず元本割れのリスクがあります。

もちろんMRFにも元本割れリスクがあるにはありますが、まずないと言い切ってしまって大丈夫だと思いますよ。

それほどMRFは安全性の高い商品です。

1円から買える

MRFは、1円から買えます。

他の投資信託なら最低でも100円はしますから、驚くほど低いハードルですよね。

手数料がかからない

MRFでは、販売手数料信託財産留保額も取られません。

ただし、MRFを持っていると信託報酬という管理・運用のための費用は差し引かれるので忘れないでくださいね。

信託報酬はだいたい年1%くらいですが、小数点以下の部分は証券会社によって変わります。

どうせ買うなら事前に調べて、できるだけ信託報酬の安いところを選びましょう!

入出金が自由

MRFは売買時の手数料が無料なので、極端な話、入金してすぐ出金もできます。

投資資金をとりあえずMRFで保有しておけば、スムーズに株や投資信託が買えるので便利ですよ。

ただし、出金した資金を銀行に送金するときには、必ず「通常出金」または「翌営業日以降の出金」を選んでください。

「即日出金」にしてしまうと、ほとんどの証券会社で送金手数料が取られてしまいますよ。

MRFの資金を出金するなら、日付に余裕を持って手続きしてくださいね!

自動で運用してくれる

MRFの申込みをすれば、その後に証券口座へ入金したお金がすべてMRFで運用されます。

また、投資信託が欲しくなったら、銘柄やファンドの買い注文さえすれば自動でMRFの売却が行われて、資金をそのまま購入代金に当てられますよ。

さらに、株や投資信託を売却すれば、自動的に解約金がMRFへ移動する仕組みです。

一度MRFを申込めば後は何もしなくていいなんて、すごく楽ですよね!

MRFのデメリット・注意点は?

安心安全なイメージが強いMRFでも、始める前に知っておきたいポイントがあるのでまとめてみました!

  • 利回りが出ない時がある
  • 元本保証ではない
  • 新規口座開設時しか申込めない

利回りが出ない時がある

まさに今、2019年7月現在の話ですが、MRFの利回りはほとんどの証券会社で0%です。

マイナス金利の影響がMRFにも出ています。

ですから、今のところ、MRFのメリットはすぐに株や投資信託へお金が移せるという利便性だけですね。

MRFを高金利で利用するためには、一刻も早いマイナス金利の終了を願わずにはいられません。

元本保証ではない

MRFは投資信託なので、運用している以上は価格が元本を下回る可能性もあります。

ただし、株や他の投資信託に比べればリスクは限りなく0に近いので安心してくださいね。

よくMRFについて「普通預金と同じ」と書いているページを見かけますが、私はさすがにそこまで言い切ってしまうのはいかがなものかと思います。

MRFはとても安全な商品ですが、元本保証ではなく利回りも確約されていない投資商品だという事実だけは忘れないで欲しいです。

新規口座開設時しか申込めない

MRFの申込みができるのは、証券会社で新規に口座開設をする時だけです。

既に持っている口座には追加できないので、タイミングを逃さないようにしましょう。

また、口座開設をすれば自動的にMRFを付けてくれる証券会社が多いですが、みずほ証券のように2種類から選ばなければいけない場合もあります。

口座開設をする前に、MRFの申込み方法や種類を事前にチェックすると手続きが早いですよ!

MRFを扱っている証券会社は?

短期金融資産の金利が上がれば、MRFもまた高金利に戻ります。

せっかくなら、今のうちからMRFにお金を入れておいて、便利に活用しつつ金利の上昇を待ってみるのもいいですよね!

現在、MRFの申し込みができる主な証券会社はこちらです。

残念ながら、楽天証券SBI証券はMRFを終了しています。

他のネット証券でも取扱いのないところが多く、MRFを申し込めるのは大手の証券会社がメインですね。

しかし、代わりに楽天では「マネーブリッジ」、SBIでは「SBIハイブリッド預金」というMRFの特徴を引き継いだ新しいサービスがありますよ!

特にマネーブリッジを使うと、楽天銀行の普通預金金利が0.10%になるため、利用価値が高いです。(口座残高300万円まで)

▼以下は、楽天銀行でもらった普通預金の利息ですよ。
預けている金額が多くなればなるほど、恩恵を受けられます!

楽天銀行 2019年3月の利息

MMFとの混同に注意!

MRFと名前も特徴もそっくりなMMFという商品もあります。

MMFも公社債が中心の投資信託ですが、「30日未満に解約すると手数料がかかる」などMRFとは若干ルールが違います。

また、2019年7月現在、国内MMFは全ての証券会社で販売停止になっていて外貨建しか買えません。

一方、MRFなら国内ものがメインでいつでも買えますよ。

MRFとMMFは混同しやすいので、間違えないように気を付けましょう。

ちなみに、MMFについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、読んでみてくださいね!

さいごに

MRFはほとんどリスクがなく運用できて、かつ、株や投資信託への資金移動をスムーズにしてくれます。

今はまだ利回りがありませんが、今後マイナス金利が解消されたときのためにMRFを利用できるようにしておきましょう。

新たに証券会社で口座開設をする時には、MRFの申込みを忘れないでくださいね!

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

1990年生まれ。2児の母。社会保障・資産運用・ドラッグストアのお得な活用術をご紹介。銀行勤務で培った知識と、実践している投資の経験から、役立つ情報をお届けします!