毎年土用の丑の日(どようのうしのひ)は楽しみですよね。
土用の丑の日になれば、ウナギ(鰻)がたくさん売り出され、日本中がウナギの話題なるのは、日本の夏の風物詩のひとつ。
家族そろってウナギを食べるのを楽しむ家庭も多いと思います。
しかし、楽しみな気持ちと同時に、ウナギが高いので心配や不安な気持ちもあるのではないでしょうか。
また、ウナギは蒲焼き系の料理が多いので、違うウナギ料理も食べてみたくなりますよね。
さらに、ウナギの旬は実は秋から年末というのは知っていますか?
夏を過ぎても、夏よりもおいしくウナギが食べられるんですよ!
そうと知ったら、夏以外にもドンドンとウナギを食べまくりたい気持ちになりませんか。
そこでこのページでは、ウナギ料理を安くお得に食べる方法や、おすすめのウナギ料理を紹介しますよ。
なぜ土用の丑の日にウナギを食べるのか
ウナギ料理について紹介する前に、なぜ土用の丑の日にウナギを食べるのかが気になりますね。
実は、土用の丑の日にウナギを食べるようになったのは、江戸時代からなんですよ。
諸説ありますが、平賀 源内(ひらが げんない)が考えたという説が有名です。
実は、ウナギの旬は夏ではなく、秋から年末にかけてなんですよ。
ウナギは真冬に冬眠するので、その直前の時期は栄養をたくさん溜め込んでいるからです。
そのため、夏にはウナギはあまり売れていませんでした。
困ったウナギ屋は、平賀にどうすればいいか相談したところ、「土用の丑の日にウナギを食べて精をつけよう」という宣伝する策を提案しました。
もともと日本では、夏の土用の丑の日には丑の「う」にかけて、頭に「う」につく食べ物を食べると精がついて病気にならずに過ごせるといわれていたので、これに目をつけたのです。
宣伝が大当たりして繁盛したので、ほかのウナギ屋も真似して、全国に定着したといわれていますよ。
ほかにも、奈良時代につくられた歌集『万葉集(まんようしゅう)』にも、大伴 家持(おおとものやかもち)が、ウナギを食べると精がつくとう内容の歌を載せています。
日本人は、大昔からウナギが大好きだったんですよ。
安くおいしくウナギを食べるなら全国チェーン店がおすすめ
ウナギ料理を食べようと思っても、ウナギ料理は高いので悩んでしまいますよね。
そこで、安くお得にウナギ料理を食べられるお店を紹介しますよ。
一部の全国チェーンの飲食店を活用すれば、安くおいしくウナギが堪能できるんです。
通年でウナギを食べられる店もありますが、土用の丑の日の前後になるとウナギを売り出す店もあります。
土用の丑の日が近くなると、普段よりお得なキャンペーンをすることもありますよ。
▼ウナギをお得に食べるのにおすすめなお店は、以下のとおりです。
- 牛丼チェーン
- 弁当チェーン
- 寿司チェーン
- ファミレーレストランチェーン
- コンビニエンス・ストアー
順にみていきましょう。
牛丼チェーンでウナギを食べる
吉野家・松屋・すき家・なか卯などの牛丼チェーンでは、土用の丑の日の前後にウナギキャンペーンがおこなわれます。
値段の高いウナギですが、少しでも安くお得に食べたい場合はおすすめです。
うな重・うな丼・蒲焼き定食などが食べられる場合が多いですよ。
なお松屋をのぞく店では、通年でウナギを使ったメニューが食べられます(一部店舗のぞく)。
参考:メニュー | 吉野家公式ウェブサイト
参考:メニュー|松屋フーズ
参考:海鮮・丼メニュー(店内) | メニュー | すき家
参考:なか卯の商品 | 丼ぶりと京風うどんのなか卯
弁当チェーンでウナギを食べる
牛丼チェーンと同じように、本家かまど・ほっかほっか亭・ほっともっとなどの弁当チェーンでも、比較的安くウナギを使ったメニューが楽しめますよ。
ただし弁当チェーンは、地域や店舗によってメニューが異なっている場合が多いので、事前にウナギのメニューがあるかどうかを確認してみてくださいね。
参考:全国チェーン 本家かまどや
参考:メニューを見る | ほっかほっか亭
参考:メニュー | ほっともっと
寿司チェーンでウナギを食べる
回転寿司などの多くの寿司チェーン店では、ウナギの握り寿司を提供していますよ。
いわゆる「100円寿司」にいけば、安くウナギの握り寿司が楽しめます。
通年でウナギの握り寿司が食べられる店も多いですよ。
ただし、ウナギの握り寿司はほかのネタより値段が少し高いこともありますが…。
また、土用の丑の日が近くなると、握り寿司以外にもうな重・うな丼・蒲焼きなどのメニューが登場する店もありますよ。
握り寿司は気軽に食べられるのでおすすめですが、ほかのネタをたくさん食べてしまうとお金がかかるので、注意が必要ですね。
なお、店舗によってメニューが異なりますので、食べに行く前に確認しましょう。
参考:スシローのメニュー | 回転寿司 スシロー
参考:メニュー紹介 | はま寿司
参考:メニュー | かっぱ寿司 | 回転寿司
ファミリーレストランチェーンでウナギを食べる
ファミリーレストラン(ファミレス)では、通年でウナギ料理を置いているところは、それほどありません。
しかし土用の丑の日が近くなると一部のファミレスでは、うな丼・うな重などのウナギのメニューが登場しますよ。
土用の丑の日にウナギが出てくるおもな店は、以下のとおり。
ただし、店舗によって異なっていたり、メニューにウナギが登場しない年もあるので、事前に確認しましょう。
ファミレスは、席が広いので家族やグループで安くウナギを食べたいときにおすすめです。
コンビニエンス・ストアでウナギの弁当を買って食べる
コンビニエンス・ストア(コンビニ)では、普段ウナギ料理の弁当を売っていることは少ないです。
しかし土用の丑の日が近くなると、うな重やうな丼の弁当が販売されますよ。
値段は比較的リーズナブルなのが魅力ですが、量は少なめな傾向があります。
また、どうしても工場でつくられた弁当が配送されて売られますので、飲食店に比べると「できたて感」がないのが惜しいですね。
インターネットショップやふるさと納税を利用してウナギを食べることもできる
飲食店や小売店でウナギを食べたり買ったりする方法を紹介してきました。
ここからは、インターネットを利用してウナギを食べる方法を紹介していきますね。
インターネットを利用してウナギを食べる方法は、以下のようなものがあります。
- インターネットショップ
- ふるさと納税
順にみていきますね。
Amazonのプライムデーにウナギがあることも
飲食店で食べたり小売店で買ったりするほかに、インターネットショップでウナギを購入する方法もありますよ。
ウナギを買えるおもなインターネットショップは、以下のようなものがあります。
Amazonの場合、「プライムデー」のときにウナギが買えることがあります。
プライムデーでウナギがあるときに購入すれば、いつもより安く買えるうえ、ポイントもいつもより貯まるのでお得ですよ。
ちなみに2019年7月のプライムデーには、くら寿司のウナギの蒲焼きがありました。
ウナギが名産の自治体ではふるさと納税でウナギが返礼品になっていることも
返礼品がお得なことで注目されているふるさと納税。
ふるさと納税を利用してウナギを食べることもできますよ。
ウナギをふるさと納税の返礼している自治体は、ウナギが特産品となっている地域です。
▼ウナギをふるさと納税の返礼品としている、ウナギを特産とする自治体には、おもに以下の地域があります。
- 静岡県西部(浜松市・吉田町など)
- 宮崎県(宮崎市・日向市など)
- 鹿児島県(指宿市・志布志市など)
- 愛知県西部(西尾市など)
なお、返礼品は状況によって変更になりますよ。
▼また、ふるさと納税ができるサービスは、主に以下のようなものがあります。
おすすめのウナギ料理
ウナギを食べるといっても、ウナギを使った料理はたくさんありますよね。
そこで、おすすめのウナギ料理について紹介していきますよ。
うなぎの蒲焼き
最初に紹介するウナギ料理は、「うなぎの蒲焼き」ですよ。
蒲焼きは、ウナギ料理の代表格ですよね。
うなぎの蒲焼きとは、ウナギの身に甘辛いタレを付けて焼き上げたもの。
シンプルながら焼かれたタレの香ばしい香りと、甘辛い味付けは食欲をそそります。
蒲焼きを使った料理は、あとで紹介するうなぎ重(うな重)や、うなぎ丼(うな丼)などがあって、よく食べる場合もあるでしょう。
しかし、うな重やうな丼はタレが米に染みこみすぎて、「味が濃くなって嫌だな」という場合もあるかもしれません。
そんなときは、うなぎの蒲焼き定食がおすすめですよ。
香ばしい蒲焼きは、ごはんのおかずに最適ですね。
ウナギ専門店なら、うな重やうな丼とともに、たいてい蒲焼き定食もメニューにありますよ。
うなぎ重(うな重)
「うなぎ重(うな重)」は、蒲焼きやうな丼と並ぶウナギ料理の定番ですね。
重箱の上にごはんを盛り、うなぎの蒲焼きをならべ、さらにタレをかけたものです。
ウナギとともにごはんを勢いよく口にかきこむのが、うな重の醍醐味ではないでしょうか。
うな重は重箱に入っているので、うな丼よりもごはんの量が少なめですが、重箱は面積が広いので、うなぎの蒲焼きが多めだったり大きかったりします。
ウナギを堪能したい場合はうな重がおすすめですが、値段はうな丼よりやや高い傾向がありますよ。
うなぎ丼(うな丼)
蒲焼き・うな重ときたら、もちろん「うなぎ丼(うな丼)」もおすすめです。
うな丼は、丼にごはんをつぎ、その上にうなぎ蒲焼きを乗せ、さらにタレをかけたものですよ。
うな重とは、入れ物が重箱か丼かが違うだけです。
しかし丼は重箱よりも底が深く、面積が狭めなので、うな重よりごはんが多めで、蒲焼きが少なめだったり小さかったりしますよ。
そのため、うな丼はごはんをたくさん食べてお腹をいっぱいにしたい場合におすすめです。
また、家庭で食べる場合、うな重だとちょうどよいサイズの重箱が家になかったりするので、うな丼がおすすめです。
ひつまぶし
「ひつまぶし」は、愛知県の名古屋地区の名物として有名ですね。
ひつまぶしとは、お櫃(ひつ)の中にごはんを盛り、うなぎの蒲焼きを小さめに切ったものを並べた食べ物ですよ。
そのまま食べたり、かき混ぜて食べたり、お茶漬けにしたり、いろいろな食べ方ができるのがひつまぶしの魅力です。
普通の食べ方は飽きたときなどに、食べてみてはいかがでしょうか。
うなぎの白焼き
「うなぎの白焼き」は、ウナギの身にタレなど何も付けずに直火焼きしたものです。
そのまま食べたり、わさび醤油やタレなどを付けて食べたりしますよ。
蒲焼きよりもアッサリとしています。
ウナギ本来の味や香りが楽しめるのが、おすすめポイントですね。
ただし、ウナギ料理専門店でないとメニューにないことが多いです。
そのほかのウナギ料理
ほかにも、以下のようなウナギ料理がありますよ。
握り寿司 | 蒲焼きの場合と白焼きの場合がある。 |
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刺身 | 刺身醤油やポン酢で食べる。 |
うなぎ巻(う巻) | 蒲焼きや白焼きを中に入れた玉子焼き。 |
うざく | 蒲焼きとキュウリ・ミョウガを具材にした酢の物。 |
肝吸い | ウナギの肝を具として入れたお吸い物。 |
いずれも、メイン料理ではないので、ほかの料理と合わせて食べるのがおすすめです。
握り寿司は寿司店、刺身・う巻・うざく・肝吸いはウナギ料理専門店で食べられることが多いですよ。
さいごに
ウナギは高いですが、年に1〜2回しかない土用の丑の日には、ぜひウナギを食べて楽しみたいですよね。
ウナギといえば蒲焼きやうな重・うな丼のイメージですが、ウナギ専門店ではさまざまなウナギ料理が楽しめるので、飽きません。
でも、高くて心配なら牛丼チェーンや弁当チェーンなどのお店をうまく使うことで、安くお得にウナギが楽しめますよ。
また、あまり知られていませんが、ウナギは秋から年末が旬です。
通年で食べられる店もありますので、冬になってもおいしいウナギを食べてみてはいかがでしょうか。