おみくじの引き方・結び方・持ち帰って保管する方法・処分したいと思ったときの対処法まとめ

初詣などで神社に行ったら、おみくじを引くのはよく見る光景です。

でも、おみくじの正しい引き方ってどうやるのが正しい作法なのか気になりませんか?

また、おみくじをよく境内の木やひもに結びつけているけど、あれって正しい作法なのか、またどんな意味があるのか気になりますよね。

そもそも引いた後のおみくじをどうするのが正しいのでしょうか。

おみくじは神様からいただくものだから、正しい作法で引きたいですよね。

このページでは、おみくじの正しい引き方、正しい保管方法、境内での結び方について解説をしますね。

おみくじの引き方・結び方・持ち帰って保管する方法

おみくじの引き方は?

最初に、おみくじの引き方を紹介しますよ。

おみくじは参拝をすました後に行う

おみくじの前に拝殿で拝む

まず、おみくじは必ず神社の拝殿で拝んだ後に引くようにしましょう。

おみくじは神様に行動や生活を良くするヒントをいただくというものだからです。

参拝前におみくじを引いたり、おみくじだけ引いて帰ったりしてはいけません。

おみくじのある場所

神社のおみくじを引く場所

おみくじは多くの神社では、社務所という神職がいる建物に置いてあります。

お守りやお札などが置かれている場所の近くにあることが多いですよ。

大きな神社の場合、お守りやお札を授ける場所が社務所とは別の授与所という建物になっていることがありますが、その時は授与所に置いてあることが多いです。

また、おみくじ専用の建物がある神社もある一方で、まれに拝殿の脇におみくじを置いてある神社も。

なお、地域の氏神様のような小さな神社の場合は、おみくじ自体が置いてなかったり、正月のような参拝者が多いときだけ置いたりしますよ。

おみくじを引くときには初穂料を納める

おみくじを引くとき、多くの神社では初穂料(はつほりょう)という神様に捧げるお金を納めます。

一般的なおみくじの場合は100円が多いですが、特殊なおみくじなどはそれよりも多くの初穂料が必要なことも。

おみくじの初穂料

基本的に、初穂料はおみくじをする場所に掲示されているので、事前に確認してくださいね。

初穂料の納め方ですが、おみくじが入っている箱に初穂料を入れるところがあったり、おみくじの箱の横に初穂料を入れる箱が置いてあったりしますので、そこへ初穂料を入れましょう。

おみくじの初穂料を納める

拝殿で拝むときに、賽銭箱にお賽銭を入れるのと同じ感覚ですね。

なお、神社によっては社務所にいる神職の方に初穂料を渡すところもありますよ。

おみくじを引く

おみくじは縦長、または横長の紙に、吉凶と行動や生活の指針となる文章が書かれています。

それを小さくたたんであります。

神社のおみくじ

おみくじを引く形式ですが、おみくじは箱の中にたくさん入っていて、箱の上の穴から手を入れておみくじを取り出すという形式が多いです。

神社のおみくじの引き方

箱に手を入れた後、中から「これだ!」と思ったおみくじをひとつだけ持って、取り出しましょう。

神社のおみくじを引いたところ

箱に手を入れて取り出す形式はおみくじだけでなくて、くじ全般でよく見る形式ですね。

ほかの形式として、引き出しにおみくじが入っている形式があります。

棒の入った筒が用意されていて、筒を振って出てきた棒に書かれた番号と同じ番号の引き出しを開けて、おみくじを一枚取り出すというものです。

さらに、初穂料を入れると自動でおみくじが出てくる自動販売機のような形式も。

引き出し方式や自動式の場合は、おみくじは小さくたたまれていない場合もありますよ。

引いたらおみくじの内容をよく読む

おみくじを引いたら、おみくじに書かれた内容をよく読んでくださいね。

神社のおみくじの内容

先に述べたように、おみくじは吉凶に一喜一憂するのではなく、おみくじに書かれた内容を今後の自分の行動や生活に生かしていくことが重要です。

おみくじは神様からの大切なアドバイスやメッセージだと考えるようにしてくださいね。

おみくじの引き直しは問題ない?

おみくじの結果が好ましくなかった場合、引き直してもいいのでしょうか?

実は、おみくじの引き直し自体は問題ありません。

しかし、繰り返しになりますが、おみくじは結果に一喜一憂するものではなく、書かれた内容を今後に生かしていくもの。

また、おみくじは神様からのメッセージです。

その点を考えると、引き直しがOKだとしても、引き直すことは好ましい行為ではありませんね。

なお、神社によっては引き直しを禁止としている場合があります。

引いた後のおみくじはどうする?

引いたおみくじは神様からいただいたものですので、捨てるのはよくありません。

引いたおみくじをどうするかは以下の通りです。

  • 持ち帰る
  • 境内に所定の場所へ結びつける

もともとはおみくじは持ち帰るものでした。

現在は持ち帰っても境内で結んでもどちらでも構いませんが、境内に結ぶ場所がない場合は持ち帰ることになります。

つぎからは持ち帰る場合、境内で結ぶ場合、それぞれについて紹介しますよ。

持ち帰った場合のおみくじの保管法

引いたおみくじを家に持ち帰った場合について説明しますね。

おみくじは書かれた内容を今後の自分の行動・生活に生かすものですので、おみくじを持ち帰り、こまめに内容を読み返して、自身の行動や生活に生かされているかを確認しましょう。

どこに保管するかは決まりはなく自由ですが、大切に扱ってくださいね。

なお、おみくじを保管する専用の入れ物が文具店などで売られていたりしますので、活用するのもよいでしょう。

また、神棚に納めて保管する方法もありますよ。

おみくじの効き目はいつまで?

おみくじを保管する方法を紹介しましたが、「おみくじはいつまで保管すればいいのか?」「おみくじの効き目はいつまでなのか?」ということが気になりますよね。

おみくじの効き目は「願いが叶うまで」または「自分自身が納得するまで」です。

つまり自分のタイミングでいいんですよ。

わかりやすいので、1年の初めに初詣でおみくじをして、1年後におみくじを納めて、新たなおみくじを引くという人も多いですね。

役目の終わったおみくじですが、神様からいただいたものなのでゴミとして捨ててはいけません。

神社の境内にある、古札を納める「納札所(のうさつしょ)」におみくじを納めるようにしてくださいね。

境内でおみくじを結ぶ場合

引いたおみくじは持ち帰るのが基本ですが、境内の木の枝に結ぶという習わしもあります。

神社でよく見かける光景ですよね。

この風習は、諸説ありますが江戸時代中に生まれたといわれていますよ。

実は、おみくじを木に結びつける意味は諸説あります。

  • 神様との縁を結ぶことで神様のご神徳を得るため、「縁を結ぶ」と「結ぶ」を掛けている。
  • 結ぶという行為には魂を込めるという意味があるので、おみくじを結ぶことによって、今後の生活が良い結果になるように祈りを込めている。
  • 願いが叶うことを「結実」ということから、木の枝におみくじを結びつけることで、願いが叶う(結実する)こと祈っている。
  • 木の生命力をいただくことでおみくじの結果をより良いものにしようと、木におみくじを結びつける。

おみくじは木ではなく結び所に結びつける

現在では木におみくじを結びつける代わりに、おみくじを結ぶための専用の場所(おみくじ結び所、おみくじ掛け所)を設けている神社が多いです。

おみくじ結び所

木の枝におみくじを結びつけると景観が悪化したり、木が痛んだり発育に影響があったりするためです。

ですので、おみくじ結び所がある場合は必ず、おみくじ結び所に結びつけるようにしてください。

もし、おみくじ結び所がない場合は、基本通りに家に持ち帰ります。

勝手に木に結びつけないようにしましょう。

おみくじの結び方

おみくじの結び方について説明しますね。
おみくじ結び所は左右に棒状の柱があり、その柱の間にひもが何本が張られてあります。

このひもにおみくじを結びつけましょう。

まず、おみくじを縦長に細く折って棒状にしてください。
棒状にしたおみくじで、ひもを囲むように輪っかをつくります。

なお、棒状のおみくじの左右の端は交差させておきましょう。

おみくじの結び方1

棒状のおみくじの端の片方を輪っかの中へ差し入れます。

おみくじの結び方2

棒状のおみくじの左右の端をそれぞれ引っ張って、堅く結んでください。

おみくじの結び方3

このときにおみくじが破れないように気を付けてくださいね。

おみくじの結び方4

おみくじを結びつけるときには、自分の行動や生活より良くなるように祈りながら結ぶのがいいですよ。

さいごに

神社のおみくじの引き方や持ち帰った場合、境内で結ぶ場合の作法について紹介してきました。

おみくじは神様からの大切なアドバイス。

だから神様に感謝するためにも、正しい作法でおみくじを引いて保管したいですよね。

神社でおみくじを引くときには、ぜひ参考にしてくださいね!

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この記事を書いた人

岡山県出身、広島県在住のライター。吉備エリア(岡山県・広島県東部)の情報を発信するサイト「きびナビ」を運営中。現在育児中で、子供の将来に必要なお金をいかに作っていくかが当面のテーマ。まずは節約するとともに、資産運用のための余裕資金を捻出していきたいと思っている今日この頃。地域文化やグルメ・写真などに強いので、ノマド的節約術では文化・風習に関する記事や外食系の記事を多く作成。また、元 鉄道会社の社員なので交通系の記事も。