しばらく使う予定がないお金があると、定期預金を作ることを考えるのではないでしょうか。
定期預金は比較的金利が高いので、普通預金に預けたままにしておくよりは、多くの利息をもらえる可能性がありますよ。
しかし、定期預金は満期になったらどうすればいいか、わかりにくいところがあると思います。
また、そもそも定期預金の満期日を確認する方法がわからないかもしれません。
そこで今回は、定期預金が満期になったらやることや満期後の手続き、満期日の確認方法について詳しく説明していきますね。
定期預金が満期になったらやること
定期預金が満期になったらやることは、定期預金を作成するときに選択した満期日の取り扱いによって異なります。
定期預金の満期日の取り扱いは、以下の3種類です。
- 元利自動継続:元金に税引後の利息を加えて、前回と同じ預入期間で自動継続
- 元金自動継続:税引後の利息は普通預金に入金され、元金は前回と同じ預入期間で自動継続
- 満期自動解約:自動的に解約され、元金と税引後の利息は普通預金に入金
満期になったら具体的に何をすればいいのか、それぞれ詳しく説明していきますね。
元利自動継続の場合
元利自動継続では、元金に利息を加えて、前回と同じ預入期間で自動継続されます。
そのまま継続する場合は特にやることがないので、手間かからないのがメリットです。
ただし、金利状況によっては、前回と適用金利が変わる可能性がありますよ。
もしお金が必要な場合は、自動継続された定期預金を中途解約し、別口座に振込するか、ATMで引き出しましょう。
元金自動継続の場合
元金自動継続では、元金は前回と同じ預入期間で自動継続され、税引後の利息は普通預金に入金されます。
利息は他口座へ振込したり、ATMで引き出したりできますが、普通預金に預けたままにしておいても大丈夫ですよ。
まとまったお金が必要な場合は、自動継続された定期預金を中途解約することも可能です。
元金自動継続より、利息を元本に加えて複利運用する元利自動継続のほうが、資産の増え方は大きくなります。
ただし、現在は低金利の状態が続いているため、元利自動継続と元金自動継続で資産の増え方に大きな差はありません。
元利自動継続と元金自動継続の違いを詳しく知りたい場合は、以下のページもチェックしてみてくださいね。
満期自動解約の場合
満期自動解約では、満期になると定期預金は自動的に解約され、元本と利息は普通預金に入金されます。
そのまま普通預金にしておいても大丈夫ですが、他口座へ振込、ATMで引き出しも可能です。
しばらく使う予定がない場合は、もう一度定期預金を作成することもできますよ。
もう一度定期預金を作るなら、定期預金金利を比較して、金利が高い銀行への預け替えを検討してもいいと思います。
定期預金の満期日、満期時の取り扱いを確認する方法
定期預金は運用の途中でも、満期日や満期時の取り扱いがどうなっているかを確認できますよ。
ここではオリックス銀行を例に、満期日と満期時の取り扱いを確認する方法を説明していきますね。
▼ログイン後画面の左側にある「各種照会」を押しましょう。
▼「定期預金 残高照会」を押します。
2か所ありますが、どちらでも大丈夫ですよ。
▼定期契約番号(ここでは「1」)を押しましょう。
満期日だけなら、この画面でも確認できますね。
▼定期預金の明細が表示されました。
満期日は「2020年5月20日」、満期日の取り扱いは「元利自動継続」であることがわかります。
オリックス銀行以外のネット銀行でも、照会画面から同じように、定期預金の満期日と満期時の取り扱いが確認できますよ。
満期日の取り扱いは途中で変更できる
ここまでの説明を読んで、もしかしたら「満期日の取り扱いを変更したい」と思ったかもしれませんね。
定期預金の満期日の取り扱いは、満期日の前日までなら変更できることがほとんどですよ。
ここではオリックス銀行を例に、満期日の取り扱いを変更する方法を紹介しますね。
▼ログイン後画面左側にある「各種変更手続き」を押しましょう。
▼「満期時取り扱い変更」を押します。
2か所ありますが、どちらでも大丈夫ですよ。
▼満期時の取り扱いを変更する定期預金の定期契約番号を押しましょう。
▼プルダウンで変更後の内容を選択して「入力内容を確認する」を押すと、変更手続きは完了です。
オリックス銀行以外のネット銀行でも、同じように満期時の取り扱いの変更手続きができますよ。
定期預金は満期になる前に中途解約が可能
定期預金は、満期になる前に中途解約が可能です。
定期預金金利より低い中途解約金利が適用されますが、その他のペナルティはなく、元本割れすることもありません。
満期自動解約を選んだつもりが間違えて元利自動継続を選び、満期日になって自動継続されてしまっても、中途解約すれば問題ないですよ。
定期預金の中途解約は、定期預金の照会画面から手続きできます。
ネット銀行なら普通預金金利も高い
ネット銀行の中には、定期預金より普通預金のほうが、金利が高いところもあります。
たとえば、イオン銀行には対象取引に応じてステージが決まる「イオン銀行Myステージ」というサービスがあり、普通預金金利は最大で年0.15%までアップしますよ。
楽天銀行は、楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」を申し込むと、普通預金金利が年0.18%と高金利になります。(口座残高300万円まで)
また、あおぞら銀行BANK支店の普通預金なら、口座開設するだけで年0.20%の高金利が適用されますよ。
普通預金でここまでの高金利が適用されるなら、満期日まで資金が拘束される定期預金を作成せず、普通預金に預けたままでもいいかもしれませんね。
いつでも引き出せる状態で少しでも有利に運用したいなら、ネット銀行の普通預金がおすすめです。
参考:金利の高くて良いおすすめ銀行はどこ?普通預金の利息を徹底比較して貯金を増やそう
さいごに
ここまで説明してきたように、定期預金が満期になったらやることは、満期時の取り扱いによって異なります。
満期日以降も定期預金で運用したいなら元利自動継続、満期日になったらお金を引き出したい場合は満期自動解約を選ぶのがおすすめです。
また、いつでも引き出せる状態にしておきたいなら、高金利のネット銀行普通預金を利用する方法もありますよ。
個人的には、定期預金はオリックス銀行、普通預金はイオン銀行がおすすめです。