お金の使いすぎで学んだ!お金がないものとして財布に入れない節約術でへそくり的に貯金を増やせる

わたしはもともとは金遣いが荒く、貯金もできないタイプでした。

あればあるほど使います。
大学生のときには授業そっちのけでバイトに励んで毎月30万円以上稼いでいたにも関わらず、毎月きれいに使い切っていました。

携帯のネットオークションで欲しいものを好きなだけ買ったり、百貨店でブランドバッグを買ったり、飲みに行けば一晩で何万円も使うような人間でした。

財布にいれない節約術

妊娠をきっかけに節約に目覚めた

妊娠したとき、転機が訪れました。
自分で稼ぐことができなくなり、また、当時の夫の収入が低かったため、嫌でも「節約」を意識しなければならない状況に追い込まれたのです。

図書館で節約や貯金系の本を読み漁り、真面目にすべて実践していきました。

ときには節約しすぎて体調を崩したりもしましたが、もともと勉強が好きで、特に数字を見ることは大好きだったため、あっという間に節約マスターに。

その後、保険会社で働いていたときにファイナンシャルプランナーの勉強をすすめられたことで、ますます家計管理が得意になりました!

大学生の頃の自分からは考えられないぐらい、今ではすっかり「人様に節約の方法を教える立場」になっています。

とは言え、根本的な性格は変わっていません。
お金があれば、あるだけ使おうとしてしまいます。

出されたご飯を食べきらないと気が済まないのと同じで、入ってきたお金をゼロにしたいという欲求があるようです。

そこで編み出した技が、「お金を財布から追い出して分散させる」という節約術!

このページでは、お金を財布から追い出して分散させるやり方をどう活用しているのかを紹介していきますね。

そもそも、財布にお金がなければ使わないですよね

財布にお金が入っていなければ、使いようがありません。いつも、財布に入っているのは2~3千円ぐらいだったりします。

財布の中身は少なく

出掛ける前には「今日はいくらぐらい使うかな」ということを考えた上で、必要であれば1万でも2万でも持っていきますが、特にお金を使う予定が無いときには全然お金が入っていません。

こんなやり方であっても、「あ、お金入れてくるの忘れた!!」ということはありません。

年1回ぐらい、忘れてしまいますが、どうしてもそのときお金が必要で、家に取りに帰ることもできない場合はATMで下ろします。

ATMの手数料がかかってしまうとしても年に1回ぐらいのことですし、普段の浪費を防げることを考えれば、これぐらいは仕方ない出費だと考えるようにしています。

財布にお金を入れないと言っても、わたしの場合は「少しずつしかお金を引き出さない」というわけではありません。

夫の給料日には、夫の分もわたしの分も、引落用のお金以外はゴッソリ下ろしてきます。

では、残りのお金をどうするのか? それは、「家計積立」にまわします。

思いもよらないところからお金が出てくるとうれしい!

ちょっと話は逸れますが、たまに、思いもよらないところからお金が出てくること、ありませんか?

  • 昔使っていた銀行口座を久しぶりに確認したら3,000円ほど入っていた
  • 冬物のバッグを出したらポケットに1,000円札が入っていた

などなど、こういうことってないでしょうか。

バッグから発見される千円札

突然お金が出てくると、なんだかうれしい気分になりますよね。

わたしはもともとお金には無頓着だったので、こういうことがよくありました。
しかも、金額は万単位で見つかったりします。

財布にお金が入っているとキレイに使い切ってしまいますよね。
でも、財布に入っていないお金は使えません。存在すら忘れてしまいます。

この状況を意図的に作り出すことが、わたし流の節約術です。

お金は封筒に入れておく

わたしは、ATMでちまちまお金を引き出すのが好きではありません。
ATMに行くのが面倒くさいからです。

一番近いコンビニでも徒歩10分かかりますし、手数料をかけずにお金をおろそうと思えば、歩いて20分のところにある銀行まで行かなくてはなりません。

面倒くさいので、お金はまとめて下ろします。
そして、下ろした現金は、自宅に置いています。

自宅にお金を置いておけば、必要なときに少しずつ財布に補充しながら使えて、ATM手数料を払うこともないのでお金の管理がラクになりますよ。

特別な出費に備えて積み立てよう

自宅に置く現金のうちいくらかは、費目別の積立にまわしています。

わたしが積み立てているのは次の費目。

  • 医療費
  • 冠婚葬祭費
  • 子供諸費
  • 夫経費
  • 妻経費

これらは、「使わない月はまったく使わないけど、使うときは大きい金額が出ていくことがある」費目です。

予定が狂うのはあまり好きじゃないので、たとえば急に医療費がかさんだとしても日々のやりくりに影響しないよう、普段から少しずつ積み立てておくというわけ。

積立用の封筒
医療費:月々5,000円ずつ
病院にかかったときやドラッグストアで薬を買ったときのため。
冠婚葬祭費:月々10,000円ずつ

 

結婚式に呼ばれることが年に数回あるので、この金額を積み立てています。
周りの結婚ラッシュが落ち着き結婚式に呼ばれることが少ない人なら5,000円でいいでしょう。

子供諸費:月々3,000円ずつ
子供の衣服や靴を買うときや、習字セット購入などの学校からの請求があったとき用。
夫経費・妻経費:月々5,000円ずつ

 

仕事用の服や靴を買うとか、仕事で必要なものを購入するとき用。
また、夫の散髪代もここから。

わたしの美容院代は、小遣いから出すことにしています。

これらのお金は、月に1回精算する仕組みにしました。
お給料が入ってその月の積立分を入れるときに、前月の支出合計の金額を抜きます。

お金を使うごとに精算するのは面倒くさいので、月に1回まとめてでいいですよ。

ムダ使いしないために、意図的にお金を放置する

使っていない銀行口座はありますか?

まったく使わない口座というのは解約することをおすすめします。

とはいえ、たとえば「家賃の引落だけこの口座じゃないとダメ」みたいに、積極的には使っていないけれど解約することもできない口座がないでしょうか。

わたしは、こういう口座にいくらかの現金を放置しています。

お金に余裕があるときに気まぐれで振り込んだり、何かの返金とかで入金されたお金は引き出さずにそのままにしていたりして、合計するとけっこうな金額が入っていますよ。

使っていない銀行口座の通帳

このお金は、マネーフォワードにも連携せずに、いくらあるのかが確認しづらいようにしています。

把握していると「まだある」と思ってしまうので、あえて普段は完全に見えないようにしているのです。

へそくり的にお金を放置してみると、貯金が増えますよ!

ダイエット中、外食に誘われたらどうしますか?

「ヘルシーなメニューを選べば大丈夫!」とか言って、結局料理を目の前にすると我慢できなくなって、調子に乗って食べ過ぎたりしないでしょうか。

はじめから外食しなければ、食べ過ぎることもありません。

お金も、はじめから見えないところに置いておけば、使いすぎることがありません。

わたしのように、もともとの性格からしてお金を使いたがるタイプの人は、ぜひ実践してみてください。

お金の隠し場所は、自分のできそうな範囲でいろいろ試してみてくださいね。

◎使っていない銀行口座
すでに紹介したとおりで、もっともオーソドックスな場所です。

◎空き箱(お菓子が入っていた箱や缶)
お金にゆとりがあるときにでも、放り込んでおきましょう。
わたしは「かわいすぎて断捨離しづらい箱」を使っています。

ただし、うっかり箱ごと捨てないように要注意!

◎証券口座
積極的に投資をするわけでなくても、証券口座にある程度のお金は入れておきます。

◎生協の出資金
生協を利用していたり、コープ共済に加入していれば、出資金を出していると思います。

最低1,000円からだったと思いますが、増資することも可能です。

宅配を利用している人なら積立もできますよ。
宅配を利用していない人も、コープのお店に行けば増資ができます。

◎積立定期預金
貯金の鉄板、積立定期預金。

メインの貯蓄以外にも、「毎月1,000円」といった少額をちまちま積み立てておきます。

1,000円ぐらいならなくても困らないので、知らず知らずのうちにお金が貯まっていきますよ。

さいごに:年に1回だけ資産の把握をしよう

そのままあちこちに放置しっぱなしというのも、家に本当はいくらの資産があるのかが分かりませんから困りますよね。

年に1回ぐらいは、すべての残金をチェックして、総資産がいくらになっているのかを調べましょう。

まとまった金額になっていれば、一度精算してメインの貯蓄口座に移したり、資産運用にまわします。

この方法を実践すると、そもそもの手元に残るお金(食費や雑費に回すお金)が、収入に対してかなり少なくなりますので、強制的に節約生活ができ、うっかりお金を使いすぎて後悔する可能性が減りますよ。

我が家は共働きなので収入はそれなりにあります。
でも、油断すると絶対にお金を使いすぎてしまう性格なんですよね・・・。

あえてお金を目の前から消し、意図的に分散させておくことによって総資産も分からず、簡単にお金を使えない状況を作れば、自然と節約生活ができてお金に困ることがなくなりますよ!

おまけ:貯金をより増やしたい方へ

他にも貯金を増やすための考え方やテクニックを紹介していますので、合わせて参考にしていただればと思います。