家計管理をうまくやるには、逆説的ですが、家計管理に手間をかけないことが大切です。
共働き家庭は増えている中、いくらダブルインカムで収入が増えても支出まで増えてしまい、やりくりが大変ではないでしょうか?
水道光熱費は比較的カンタンに節約できるところではありますが、忙しい共働き家庭では、「なんとなく使ってなんとなく払っている」状態に陥りやすいのも事実。
今回は、そんな「なんとなく浪費」している共働き家庭の水道光熱費の節約方法について、解説します!
水道光熱費は平準化した予算で管理すべし
家計における支出には、固定費と変動費があります。
固定費とは、家賃や保険料のような、「毎月決まった額を支払うもの」です。
毎月の金額が決まっているため、毎月の計算に煩わされる必要はありません。
一方、管理が面倒になるのが変動費です。
その名の通り毎月変動する支出で、少ない月は楽ですが、多い月には一気に家計が火の車になってしまうことも……。
水道光熱費は、変動費です。
ガス代は夏に安く、冬に高くなります。
電気代は夏と冬に高くなりますよね。
水道代は比較的安定しているものの、夏に高くなりやすいです。
変動費は、電力会社やガス会社からの請求書を見てから口座に入金する、という人も多いでしょうし、もしくは、給与口座から引き落としにしていて、「いつ・いくら引き落とされたのかよく分からない」こともあるでしょう。
いずれにしても、家計管理の方法としてはマズイ状態。
その都度その月の金額を入金するという方法では毎月の支出にバラつきがありすぎて、他の費目にまで影響を与えてしまいます。
給与口座からそのまま引落の場合は、無自覚にムダ遣いをしている可能性がありますね。
そこでおすすめなのが、水道光熱費の平準化管理なのです。
水道光熱費を平準化する方法
平準化とは「でこぼこが無い状態にすること」です。
これは我が家の過去15か月間の電気料金をグラフにしたものです。
当然ながら、毎月かなりのばらつきがあります。
これを平準化すると、こうなります。
平準化のやり方は、以下の通り。
- 過去の請求金額を洗い出す(1年間でOK)
- すべての金額を合計する
- 合計金額を12で割る
これで、1か月あたりの平均金額が分かりました。
あとは、この平均金額をそのまま毎月の予算とすれば、見事、水道光熱費の平準化に成功、というわけです。
他の費目の予算を考えるときにも、水道光熱費を平準化していれば月々の変動にまどわされることなく、予算を組むことができますね。
過去の水道光熱費を確認するには?
過去の水道光熱費を確認するには、以下の方法があります。
- 口座振替の方 ⇒ 通帳やネットバンキングの入出金履歴を確認する
- 振込用紙の方 ⇒ 振込用紙の控えを確認する
- クレカ払いの方 ⇒ クレジットカードの明細を確認する
- 各会社のマイページを確認する
金額を確認するだけならどの方法でもかまいませんが、各会社のマイページを利用するのはおすすめです。
たとえば関西電力の「はぴeみる電」では、会員登録をすることによって毎月の電気代が確認できるほか、過去の電気代も一覧で表示できますし、同じような家庭との比較ができるなど、節約にも役立ちます。
大阪ガスの場合は「マイ大阪ガス」というサービスがあります。
動画の閲覧やゲーム、コンテンツへの投稿でポイントが貯まり、ポイント数に応じて懸賞に応募できますよ。
もちろん、過去のガス代閲覧などもでき、節約するには最適です。
水道代については、わたしが住んでいるところではこういったWEBサービスは無いのですが、自治体によっては実施しているので、一度確認してみてくださいね。
共働き家庭でもできる簡単節約術
ただ請求金額を平準化して予算を立てるだけでは、管理がラクになるというだけで節約にはなりませんので、ここからは共働きなど忙しい方でもできる、手軽な水道光熱費の節約法を紹介いたします。
電気代編◎なるべくリビングで過ごす
各部屋で照明やエアコン、テレビを付けていくと、単純に電気代は跳ね上がってしまいます。
なるべく家族がリビングに集うようにすれば、他の部屋の電気を使う必要がありません。
ちなみに、専業主婦などで「昼間は自分一人」というような場合は、広いリビングではなく、もっと小さな部屋で過ごす方がエアコン効率も上がり、節電になりますよ!
◎エアコンは扇風機・サーキュレーターと併用する
エアコンのみを使うよりも、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる方が断然効率が良く、電気代が安くなります。
併用することによってエアコンの設定温度も夏は高く、冬は低くできますよ。
◎テレビやDVD・BRレコーダーの設定を変える
テレビは、省エネ設定にするだけで節電になります。
DVD・BRレコーダーに関しても、電源を入れてすぐに起動できる設定にしていると待機電力が高くつくため、「高速起動」の設定をオフにしておくのがおすすめです。
PCに関しても同様に、省エネ設定をしておくと良いでしょう。
ガス代編◎お風呂は低めの温度で
設定温度を1度下げるだけでも、ガス代は下がります。
熱いシャワーが好き!という方は多いですが、お肌のバリア機能を守るためにも、低めの温度の方が体にいいんですよ。
◎家族が続けて入浴する
夫の帰宅が遅いなど致し方ない状況を除いては、極力みんなが続けて入浴するようにしましょう。
追い炊きの必要がなくなり、ガス代が節約できます。
我が家では、わたしはぬるめのお湯が好きなので、先に子供と夫に入浴してもらい、その後わたしが入浴するようにしています。
ガス代の大半(約8割)はお風呂で消費しているんですよ。
料理で使うガス代も気を付けるべきですが、お風呂でかかるガス代を意識するのが手っ取り早い節約法です。
水道編◎節水シャワーヘッドを活用する
シャワーを使うことが多い方は、節水タイプに交換することで約30%の節水になると言われています。
節水シャワーヘッド自体は安いものなので、すぐに元がとれますよ。
お湯の量が減れば、水道代だけでなくガス代の節約にもなります!
◎お風呂の残り湯を洗濯に活用
残り湯洗濯は水道代の大幅な節約になります。
バケツで汲むのが大変なら、専用のポンプを使いましょう。
共働きだと夜に洗濯する方が多いですよね。
入浴後すぐに洗濯すれば、お湯で洗濯できる分汚れ落ちも良いですし、雑菌もほとんど繁殖していない状態なので衛生面でも安心です。
ちなみに、翌朝の多少雑菌が繁殖した残り湯でも安全だと言われています。
朝に洗濯する方も安心してくださいね。
最近では、ポンプを壁に埋め込んで直接洗濯機とつなげることもできるので、お風呂のリフォームを考えている方はぜひ検討されてください。
さいごに:ラクラク管理とラクラク節約術を実践しよう
水道光熱費のやりくりは、請求金額を平準化し、毎月一定の予算を確保することによって各段に楽になります。
毎月それぞれの請求書を見て家計簿に転記したり口座に入金しに行ったりする必要がありません。
共働き家庭など忙しい家庭でも簡単にできる節約術を実践すれば、水道光熱費も下がっていき、来年に改めて平準化の計算をしてみるとさらに金額が減っているでしょう。
水道光熱費のやりくりに手間をかけないようにすれば、その分貯蓄計画や家計全体の分析にまわす時間が増えますし、ますます健全な家計に近付きやすくなりますよ。
水道光熱費と合わせて、気になる食費の予算の立て方も紹介していますよ!
おまけ:水道光熱費はカード払いでポイントを貯めよう
水道光熱費は、毎月の支払になります。
これまで紹介してきた方法で、しっかり管理できるようになれば、クレジットカードで支払いするのが一番です。
請求が来てから支払いに行く手間もなくなりますし、カードのポイントも貯まるので、一石二鳥になりますよね!