こんにちは。
鉄道の旅が好きな山﨑謙(@kenfm)です。
「エクスプレス予約」は、わずか1,100円の年会費で東海道・山陽新幹線がお得に乗れるサービスです。
東京ー新大阪は通常期の指定席で14,720円ですが、「エクスプレス予約」で予約をすると通年13,620円と安くなります。
1回乗るだけで年会費のもとを取ってしまえるので、よく利用する人はもちろん、年に1回しか乗らないという人にもオススメです。
その「エクスプレス予約」には、通常会員である「エクスプレスカード会員」と「プラスEX会員」の2種類がありますよ。
(※「エクスプレスカード会員」は以下「通常会員」とします)
通常の会員と「プラスEX会員」との違いは何なのかが気になりませんか?
このページで詳しく見ていきましょう。
「プラスEX会員」説明の前にベースとなる「エクスプレス予約」のお話
「エクスプレス予約」は2001年に東海道新幹線の東京ー新大阪間でスタートしました。
当初はきっぷに引き換えての乗車で、割引のあるe特急券が予約でき、希望に応じて無割引の乗車券がセットで売られていました。
▼ICサービスが始まる前2007年当時のエクスプレス予約のきっぷ
その後2005年には山陽新幹線の新神戸駅まで利用区間を拡大。
2006年には山陽新幹線博多駅までの拡大され、東海道・山陽新幹線の全区間で利用できるようになりました。
また2008年には東海道新幹線で、2009年には山陽新幹線でICカードを改札機にタッチして乗車する「EX-ICサービス」がスタートしています。
▼「EX-IC」カードで改札機にタッチをしている様子
「プラスEX会員」とは?
従来エクスプレス予約とEX-ICサービスを利用するには、以下のカードが必要でした。
- JR東海・エクスプレスカード
- J-WESTカード(エクスプレス)
- ビューカード
※「ビュー・エクスプレス特約」への申込要
しかし2012年にそれ以外のカードでも申し込めるようになります。
それが「プラスEXサービス」です。
「プラスEXサービス」は開始当時、東海道新幹線区間でしか使えない上に、申し込むと送られてくる「プラスEXカード」というICカードがないと乗車できませんでした。
▼「プラスEXカード」はこちら
2017年からは「プラスEX会員」という名称で「エクスプレス予約」に統合され、年会費がそれまでの税抜500円から税抜1,000円になりました。
同時に山陽新幹線区間での利用とe特急券の購入もできるようになり、現在に至ります。
なお2022年6月25日からは九州新幹線でも「エクスプレス予約」「スマートEX」のサービスが開始されています。
「プラスEX会員」に申し込めるクレジットカード
通常会員がJR東海・西日本・東日本が発行するクレジットカードに入会しないと使えないのに対して、「プラスEX会員」は多くのブランドのクレジットカードで利用できます。
- JCB
- 三井住友カード
- 三菱UFJニコス
- トヨタファイナンス
- JCB+三菱UFJニコス(両方記載)
- アメリカン・エキスプレス(青ロゴ)
- イオン銀行・イオンクレジット
- セディナ
- 三井住友トラストクラブ
- VJAグループ
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- 東急カード
- クレディセゾン(※2022年6月下旬以降)
- UCカード(※2022年6月下旬以降)
上記発行会社のカードでも使える使えないが事細かに決まっているので、必ず「カード・ナビ」で確認しましょう。
「プラスEX会員」への申し込みは各カード発行会社で手続き
「プラスEX会員」への申し込みは各カード発行会社で手続きを行います。
クレジットカード発行したてであれば、カード配送の際に案内が同封されていることが多いので、その案内に従って申し込みましょう。
すでに使っている場合は、こちらのページから該当するカード発行会社のページへ行き、手続きを行ってくださいね。
「プラスEX会員」は「普段は車によく乗るからガソリンスタンドでお得になるカードを使いたい」とか、「普段は飛行機に乗るからマイルの貯まるカードを使いたい」など、用途に応じて好きなカードを選択できるのが大きなメリットです。
「エクスプレス予約」通常会員との違い
「プラスEX会員」には通常会員との大きな違いが2つあります。
プラスEX会員には「グリーンプログラム」(2023年12月31日でポイント付与終了)がない
「エクスプレス予約」の通常会員には乗車区間に応じて貯まるポイントで、グリーン車に乗れる「グリーンプログラム」があります。
東京ー名古屋で50ポイント、東京ー新大阪で90ポイント、東京ー広島・名古屋ー博多では130ポイント貯まります。
ポイントでグリーン車に乗る場合は、1乗車につき「のぞみ」は1,000ポイント、「ひかり」は800ポイント、「こだま」は600ポイント消費されますよ。
なお、山陽新幹線区間の「みずほ」「さくら」のグリーン車では利用できません。
東京ー新大阪を6往復12回乗れば1,080ポイント貯まるので、「のぞみ」のグリーン車に1回乗れますよ。
ところが「プラスEX会員」にはこのグリーンプログラムがありません。
普段から東海道・山陽新幹線によく乗っていて、年間に1,000ポイント以上貯めているなら通常会員のほうがお得ですよ。
なお、「グリーンプログラム」は2023年12月31日乗車分をもってポイントの付与が終了、ポイントでの引き換えは2024年6月30日予約操作分までとなります。
タッチして乗車できるカードは「プラスEXカード」と交通系ICカード
通常会員の乗車用ICカードは「EX-ICカード」ですが、プラスEX会員は「プラスEXカード」となります。
▼通常会員用の「EX-ICカード」はこちら
▼プラスEX会員用の「プラスEXカード」はこちら
種類は異なりますが、とくに用途は変わりません。
プラスEXカードの代わりに全国10種類の交通系ICカード(Kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manaca・ICOCA・PiTaPa・SUGOCA・nimoca・はやかけん)を使用することもできます。
AndroidスマホのモバイルSuica・モバイルPASMOとApple PayのSuica・Apple PayのPASMOも利用できますよ。
それぞれ設定が必要ですが、設定できればスマホ1つで乗り降りできるのでとっても便利です。
それ以外は通常会員と変わらない
「グリーンプログラム」がないのと、使うカードが「プラスEXカード」であること以外は通常会員と変わりません。
予約して乗車する通常料金も数日前までに予約して購入する「早特商品」の価格も同じです。
グリーンプログラムが必要なければ、今あるクレジットカードで申し込める「プラスEX会員」がオススメですよ。
早特6商品の一覧は以下の通りです。
「エクスプレス予約」は2022年春から九州新幹線でも利用できる
現在は東海道・山陽新幹線でしか使えませんでしたが、「さくら」や「みずほ」が直通する九州新幹線でも2022年から「エクスプレス予約」が利用できるようになりました。
九州新幹線区間を含む予約は「JR九州ネット予約」かJR西日本の「e5489」も利用ができますよ。
さいごに
東海道・山陽新幹線の予約サービス「エクスプレス予約」のうち「プラスEX会員」について紹介しました。
グリーンプログラムがない、乗車に利用するカードが「プラスEXカード」である以外は「エクスプレス予約」通常会員と変わりません。
すでに使っているクレジットカードで申し込めるので、新しいカードが増えてかさばることもありませんよ。
東京ー新大阪の片道運賃だけで年会費1,100円のもとが取れるので、年に1回でも利用するならぜひ使ってみてくださいね。