こんにちは、新幹線での旅が大好きな山﨑謙です。
東海道・山陽新幹線のネット予約サービス「エクスプレス予約」と「スマートEX」は使っていますか?
ネットで予約ができて、手数料なしで何度も変更ができて、きっぷを発券することなく、新幹線を利用できるのでとても便利ですよね。
その「エクスプレス予約」「スマートEX」には乗車3日前までの購入で一部を除く東海道新幹線区間内終日の「こだま」グリーン車指定席がお得になる「EXこだまグリーン早特3」という商品があります。
東海道新幹線で「こだま」というとJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」が有名ですが、「EXこだまグリーン早特3」はそれをも上回る割引率を誇ります。
また他の早特商品では設定されない熱海、静岡、浜松などへ普通車指定席よりも安い料金で移動ができるのも魅力です。
ここでは「EXこだまグリーン早特3」の特徴、買い方、使い方、注意点をまとめました。
「EXこだまグリーン早特3」とは?
「EXこだまグリーン早特3」は乗車3日前までに購入すれば、東海道新幹線区間内、終日の「こだま」グリーン車指定席に割安な料金で乗れる商品です。
東海道新幹線のうち以下の区間以外で設定されていますよ。
- 東京⇔新横浜
- 新横浜⇔小田原
- 小田原⇔熱海
- 熱海⇔三島
- 三島⇔静岡
- 静岡⇔浜松
- 浜松⇔豊橋
- 豊橋⇔名古屋
- 名古屋⇔岐阜羽島
- 岐阜羽島⇔米原
- 米原⇔京都
- 京都⇔新大阪
主な区間の値段は以下のとおりです。
設定区間 | グリーン車指定席用 | 普通車指定席所定料金 (こだま通常期) | |
---|---|---|---|
EXこだまグリーン早特3 | ぷらっとこだま(通常期) | ||
東京・品川⇔静岡 | 6,140円 (▲2,600円) | 6,900円 (▲1,840円) | 6,470円 |
東京・品川⇔浜松 | 8,120円 (▲3,980円) | 8,800円 (▲3,300円) | 8,440円 |
東京・品川⇔名古屋 | 9,170円 (▲5,580円) | 9,500円 (▲5,250円) | 11,090円 |
東京・品川⇔京都 | 11,200円 (▲7,520円) | 12,000円 (▲6,720円) | 13,850円 |
東京・品川⇔新大阪 | 11,410円 (▲7,860円) | 12,200円 (▲7,070円) | 14,400円 |
新横浜⇔静岡 | 5,570円 (▲2,400円) | 6,200円 (▲1,770円) | 5,700円 |
新横浜⇔浜松 | 7,680円 (▲3,980円) | 8,400円 (▲3,260円) | 8,000円 |
新横浜⇔名古屋 | 9,060円 (▲5,030円) | 9,300円 (▲4,790円) | 10,430円 |
新横浜⇔京都 | 11,100円 (▲6,950円) | 11,800円 (▲6,250円) | 13,180円 |
新横浜⇔新大阪 | 11,310円 (▲7,630円) | 12,100円 (▲6,840円) | 14,070円 |
静岡⇔名古屋 | 6,350円 (▲2,390円) | 6,900円 (▲1,840円) | 6,470円 |
静岡⇔京都 | 9,040円 (▲5,050円) | 10,800円 (▲3,290円) | 10,430円 |
静岡⇔新大阪 | 9,170円 (▲5,580円) | 11,500円 (▲3,250円) | 11,090円 |
浜松⇔名古屋 | 4,910円 (▲2,400円) | 5,300円 (▲2,010円) | 5,040円 |
浜松⇔京都 | 8,120円 (▲3,980円) | 8,800円 (▲3,300円) | 8,440円 |
浜松⇔新大阪 | 8,780円 (▲3,980円) | 9,500円 (▲3,260円) | 9,100円 |
名古屋⇔京都 | 5,320円 (▲2,650円) | 6,200円 (▲1,770円) | 5,700円 |
名古屋⇔新大阪 | 6,090円 (▲2,650円) | 6,900円 (▲1,840円) | 6,470円 |
※一部区間のみ掲載。()はグリーン所定金額との差額。
発売全区間の金額はこちら
1名〜6名で利用でき、おとな用のみの設定です。
通常期の「ぷらっとこだま」とは240円〜2,330円までの差額があります。
「ぷらっとこだま」はアルコールを含むドリンク引換券が付いており、200円の差額だとほぼ差がなくなりますが、一度買うと変更ができません。
そのことを考えると「EXこだまグリーン早特3」のほうがいいですね。
「EXこだまグリーン早特3」にはこども用がありませんが、土休日ダイヤ日に2名以上で使える「EXこだまファミリー早特3」にこども用があります。
夏休みの平日にこどもひとり旅というシチュエーションがなければ、それほど影響はなさそうですね。
「EXこだまグリーン早特3」の買い方
では、「EXこだまグリーン早特3」はどのようにして買うのかについて紹介していきます。
※「EXこだまグリーン早特」時代のエクスプレス予約のWeb予約画面で説明しますが、スマートEXでも操作方法は同じです。
▼1.エクスプレス予約もしくはスマートEXの予約ページに行きログインする。
▼2.予約をタップ。
▼3.日付と時間、乗車駅、降車駅、予約する人数(1名〜6名)を設定。
「ひかり・さくら・こだまのみ検索」をチェックして「OK 予約を続ける」をタップ。
▼4.列車を選択する(対象となる列車には「割引設定あり」のアイコンがつきます)。
▼5.一覧から「EXこだまグリーン早特3」を選んで、シートマップを見て座席を決めたい場合は「座席表を見る」、指定しない、A〜Eのいずれかを選択するなら「座席位置」で選んで「OK 予約を続ける」をタップ。
(※表示は増税前の金額です)
▼5-1.「座席表を見る」を指定した場合はシートマップが表示されるので、予約したい座席をタップし「OK 予約を続ける」をタップ。
▼6.列車の時間と座席番号を確認し、OKなら「OK 予約する(購入)」をタップ。
(※表示は増税前の金額です)
以上でEXこだまグリーン早特3の予約ができましたね。
EXこだまグリーン早特3の予約変更のやり方
EXこだまグリーン早特3を使って予約したのはいいけど、やっぱり変更したいとなったときにどうしようと思うかもしれません。
EXこだまグリーン早特3では、予約変更にも対応していますよ。
ここから予約変更のやり方も紹介していきますね。
▼1.予約を変更する時はログイン後「予約変更/変更/払戻」をタップ。
▼2.変更する列車の「変更」をタップ。
以下、買い方の3から6と同様の手順でOKです。
きっぷを発券しない限り、手数料はかかりませんが、変更する列車の乗車日が3日前に満たない場合は「EXこだまグリーン早特3」の設定が外れ、通常料金となるので注意しましょう。
EXこだまグリーン早特3の新幹線に乗車する方法
「EXこだまグリーン早特3」は1名ならICカードで乗車、、2名以上でも事前に登録しておけばそれぞれのICカードで、ICカードを持っていない場合は駅の券売機できっぷに引き換えて乗車します。
ICカードの場合
「エクスプレス予約」「スマートEX」ともにあらかじめ紐づけた交通系ICカード、「エクスプレス予約」の場合はEX-ICカードを改札にタッチすれば、改札から乗車区間と座席番号が書かれた「EXご利用票」が出ます。
降車の際も降車駅の改札にEX-ICカードまたは交通系ICカードをタッチすればOKです。
きっぷの場合
きっぷの場合は、駅の券売機できっぷに引き換えます。
まずは、きっぷの受け取りに必要な受取コードを発行します。
手順は以下の通りですよ。
受取コードの発行手順
▼1.エクスプレス予約もしくはスマートEXの予約ページに行きログインする。
▼2.「予約変更/変更/払戻」をタップ。
▼3.「きっぷの受取コードを発行」をタップ。
▼4.STEP1の「メール送信」をタップ
▼5.登録しているメールアドレスにワンタイムパスワードが届くので、STEP2に6桁の数字を入力。
▼6.受取コードが発行されます。
▼ちなみにアプリでは右上のメニューを押せば、すぐ受取コード発行のボタンが出るので、急ぐ場合はアプリを使いましょう。
あとはメールに記載のワンタイムパスワードを入力すれば受取コードが発行されます。
券売機・受取機でのきっぷの受け取り方
受取コードが発行されたら、駅の券売機・受取機の読み取り部分にかざし(エクスプレス予約の場合はEX-ICカード・プラスEXカードを挿入してもOK)、ログインする際に使用する暗証番号を入力してきっぷに引き換えます。
引き換えたきっぷを改札に通してください。
▼きっぷが受け取れる券売機。QRコード読み取り部分は機械の右下にあります。
▼きっぷが受け取れる受取機。こちらのQRコード読み取り部分は画面の左下です。
「EXこだまグリーン早特3」の注意点
「EXこだまグリーン早特3」にはいくつかの注意点があります。
1. 設定除外日がある
2023年度の設定除外日は以下のとおりです。
時期 | エクスプレス予約 | スマートEX |
---|---|---|
GW | 4月28日(金)~5月7日(日) | 4月28日(金)~5月7日(日) |
お盆 | 8月9日(水)~8月16日(水)、19日(土)~20日(日) | 8月9日(水)~20日(日) |
年末年始 | 12月28日(木)~1月8日(月) | 12月28日(木)~1月8日(月) |
2021年度、2022年度はエクスプレス予約・スマートEXともに、設定除外日は統一されていましたが、2023年度はお盆の8月17日と18日は、エクスプレス予約の設定除外日から外れ、早特商品の予約ができるようになっています。
2. 隣接する駅間や山陽新幹線区間では使えない
熱海ー三島や京都ー新大阪など隣接する駅間、また静岡ー掛川ー浜松など一部の駅間や山陽新幹線区間では使えません。
隣接する駅間は別の早特商品もないので、もしグリーン車に乗る場合は通常の料金の支払いが必要です。
なお、山陽新幹線区間のこだまグリーン車に安価で乗れる商品としては日本旅行の「バリ得こだま」があります。
参考:バリ得こだま|日本旅行
3. 在来線区間は別料金・在来線特急との乗継割引もなし
新宿ー東京や新大阪ー大阪など新幹線以外の在来線区間は「EXこだまグリーン早特3」の料金には含まれません。
別途運賃が必要になるので気をつけましょう。
また通常のきっぷでは適用される在来線特急との乗継割引は適用されません。
なお通常のきっぷの乗継割引は2024年3月15日乗車分をもって廃止となります。
4. 乗り遅れた場合は買いなおし
乗車前の変更は可能ですが、指定の列車に乗り遅れた場合は自由席を含めて他の列車の利用はできません。
あらためて買いなおす必要があるので、買ったものが完全にムダになってしまいます。
必ず乗る前に変更しましょう。
5. 「こだま」自体の本数が少ない
「こだま」は東京ー名古屋間で1時間に2本、そのうち半分が名古屋までなので、名古屋ー新大阪間では1時間に1本しかありません。
▼新大阪駅の発車標。「のぞみ」が30分の間に4本、「ひかり」は1時間の間に2本運転されてるのに対して、「こだま」は1時間に1本のみ。
対象列車が少ない分競争率も高く、朝晩の列車は早い段階で完売していることもあります。
6. コンセントのない車両は2019年12月1日で終了
「こだま」にはコンセントのない700系が走っていたのですが、2019年12月1日で運行が終了。
N700系に統一されたので、もうコンセントで困ることもなくなりました。
▼コンセントがなかった700系はこちら。
7. 東京ー名古屋は3時間、東京ー新大阪も4時間かかる
在来線や高速バスよりも速いとは言え、東京から名古屋までは3時間、新大阪までは4時間かかります。
グリーン車で快適とはいえ、長い行程なので暇つぶしできるものが必要です。
▼私はもっぱら本を読んでいました。
「EXこだまグリーン早特3」は短区間利用と時間がある時に使うのがおすすめ
「EXこだまグリーン早特3」は他の早特にはない東海道新幹線各駅に設定があるので、比較的短距離の移動で利用するのがベストです。
また時間に余裕があれば東京ー新大阪間などで、行きにゆったりのんびりと「こだま」の旅を楽しみ、帰りはすばやく「のぞみ」しかもグリーン車で帰るなんてことをしても、「EXこだまグリーン早特3」を使えば、通常の普通車指定席往復と同じくらいの金額で済みますよ。
「EXこだまグリーン早特3」を使えば旅の楽しみが広がります。
時間がある時にぜひ活用しましょう!