一般信用売りができる証券会社一覧とおすすめを厳選!逆日歩が0円になるのがメリット

株式投資は配当や売却益のほかに、株主優待がもらえるのも魅力です。

価格変動リスクをとりたくない場合は、一般信用売りを利用してクロス取引(つなぎ売り)をすれば、証券会社に支払う手数料だけで株主優待を取得できますよ。

しかし、どこの証券会社でもできるわけではなく、一般信用売りができる証券会社とできない証券会社があります。

そこでこのページでは、株主優待取得に有利な一般信用売りができる証券会社をまとめて紹介しますね。

一般信用売りができる証券会社一覧とおすすめ

一般信用取引についておさらい

まずは、一般信用取引の特徴について簡単におさらいしておきましょう。

  • クロス取引(つなぎ売り)ができる
  • 逆日歩が発生しない
  • 在庫数は限られる

一般信用取引は、クロス取引で株主優待をお得に取得できるのがメリットです。

制度信用でもクロス取引はできますが、逆日歩が発生する可能性があります。

一般信用なら逆日歩は発生せず、証券会社に支払う手数料だけで株主優待がもらえるので、安心して取引できますよ。

だたし、一般信用売りができる銘柄数は証券会社によって異なり、在庫数も限られています。

クロス取引をするときは手数料が安く、一般信用売りができる銘柄数が豊富な証券会社を選ぶといいですよ。

▼クロス取引や逆日歩についてはこちらのページで詳しく解説しているので、興味があれば読んでみてくださいね。

一般信用売りができる証券会社一覧

それでは、一般信用売りができる証券会社をまとめて紹介していきますね。

株主優待のクロス取引でリスクを避けつつ、数多く取得したいなら、基本的にすべての口座を持っておくほうがいいですよ。

SBI証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約800銘柄0円~0円~1.10%(無期限)
3.90%(短期)

SBI証券は、一般信用売りができる銘柄数が比較的多く、取引手数料が安いのが特徴です。

手数料プランでアクティブプランを選択すれば、現物取引と信用取引それぞれ、1日50万円まで手数料0円で取引できますよ。

貸株料は、短期が3.90%とやや高めですね。

SBI証券は利用者が多く、人気が高い一般信用銘柄は争奪戦になるので、在庫を確保するのに苦労するかもしれません。

楽天証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約1,200銘柄0円~0円~1.10%(無期限)
3.90%(短期)

楽天証券は、一般信用売りの取扱銘柄数はSBI証券よりも多いですね。

手数料プランでいちにち定額コースを選択すると、1日50万円まで手数料0円で取引できます。

ただし、1日の取引金額合計は現物と信用の合計額で判断するため、SBI証券よりも手数料0円で取引できる金額は少ないですよ。

それでも、ネット証券の中では取引手数料が安いので、取引コストは節約できます。

楽天証券はSBI証券と同じく利用者が多いので、人気が高い一般信用銘柄は争奪戦になりますよ。

auカブコム証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約2,100銘柄99円~0円2.25%(長期)
5.85%(売短)

auカブコム証券は、一般信用売りの取扱銘柄数がかなり豊富で、2,000銘柄以上取引できます。

現物取引手数料は高いですが、信用取引手数料は2019年12月16日約定分から完全無料化され、手数料0円で取引できるようになりました。

ただし、貸株料は長期2.25%、売短5.85%と高く、品受(現引き)や品渡(現渡し)の際は金額に応じた事務手続き料(99円~)がかかります。

auカブコム証券の取引コストはやや高めですが、一般信用売りができる銘柄が多いのは、クロス取引で株主優待を取得するなら大きなメリットになりますよ。

SMBC日興証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約2,000銘柄137円~0円1.40%

SMBC日興証券も、一般信用売りの銘柄銘柄数が約2,000銘柄と豊富です。

また、ダイレクトコースなら信用取引手数料が無料になります。

現物取引手数料はそれほど安くありませんが、信用買いから現引きすれば買い注文も手数料無料になるので、取引手数料を大幅に節約できますよ。

貸株料が1.40%と安いのも魅力ですね。

クロス取引の手数料を節約したい場合は、SMBC日興証券はおすすめですよ。

松井証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約1,000銘柄0円~0円~2.0%(無期限)

松井証券は、一般信用売りの取扱銘柄数が比較的多く、1日50万円までは手数料0円で取引できます。

ただし、1日の取引金額合計は現物と信用で判断するため、SBI証券よりも手数料0円で取引できる金額は少ないですよ。

また、取引金額が1日50万円を超えると、取引手数料はやや高くなります。

少額取引でクロス取引をする場合は、松井証券を利用すると手数料が節約できますよ。

GMOクリック証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約500銘柄88円~0円~0.80%(無期限)
3.85%(短期)

GMOクリック証券は、一般信用売りができる銘柄数はそれほど多くありませんが、取引手数料が安いのがメリットです。

1約定ごとの取引手数料は、SBI証券や楽天証券よりも安いですよ。

また、GMOインターネットグループの株主優待を利用すれば、手数料相当額のキャッシュバックを受けられます。

GMOクリック証券は取引手数料が安いので、狙っている銘柄の在庫があるなら利用するメリットはありますよ。

マネックス証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約300銘柄100円~95円~1.10%(無期限)
3.90%(短期)

マネックス証券は、2019年3月に一般信用売りの取り扱いを開始しました。

他のネット証券に比べると取扱銘柄数が少なく、手数料も高いのが気になるところです。

貸株料は、SBI証券や楽天証券と同じ水準ですね。

今のところ利用するメリットは少ないですが、他のネット証券で在庫がない銘柄が、マネックス証券なら取引できる可能性もあります。

株主優待で狙っている銘柄ある場合は、マネックス証券の在庫数を確認しておくといいですよ。

大和証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約1,500銘柄1,100円~314円~1.50%

大和証券は、一般信用売りができる銘柄数が豊富なのがメリットです。

取引手数料は高いですが、手数料プランでハッスルレートを利用すると、現物・信用取引の取引金額合計が1日300万円まで手数料3,000円(税抜)で取引できます。

貸株料は1.50%で、他のネット証券より低めに設定されていますよ。

少額取引をすると手数料負けしてしまうので、まとまった金額を取引する場合に利用するのがおすすめです。

岩井コスモ証券

取扱銘柄数現物取引手数料信用取引手数料貸株料(年率)
約400銘柄88円~88円~1.90%

岩井コスモ証券は、一般信用売りができる銘柄が約400銘柄と少なく、取引手数料は他のネット証券に比べると高いですね。

貸株料は2.0%で、ネット証券の中では平均的な水準です。

利用するメリットは少ないですが、狙っている銘柄の在庫がある可能性もあります。

クロス取引で株主優待を取得したい銘柄があるときは、岩井コスモ証券の在庫数も確認しておきましょう。

さいごに

このページで紹介した証券会社であれば、一般信用売りでクロス取引ができます。

どの証券会社もおすすめですが、個人的には以下の4社が特におすすめですよ。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • auカブコム証券
  • SMBC日興証券

いずれも取扱銘柄数が豊富で手数料も安いので、どの証券会社で口座開設するか迷ったら、これらから選んでおけば間違いありません。

一般信用売りを活用して、株主優待をお得に手に入れましょう!

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

1979年生まれ、千葉県在住の金融ライターです。もともとはお金が苦手で、まったく貯金できませんでしたが、結婚をきっかけにお金について勉強するようになりました。保有資格は2級FP技能士・AFP。投資経験は10年以上で、インデックス投資と不動産投資で資産形成中。ノマド的節約術では、資産形成に関する記事を中心に執筆しています。

大西カツシのプロフィール