格安SIMとは?5年使って感じたメリット・デメリットを解説

携帯を乗り換えようかと迷っていて、いろいろ調べていると「格安SIM」という言葉にたどり着くことはないでしょうか。

携帯に詳しい人に聞いたら、「格安SIMがいいよ!」と言われて気になっているかもしれませんね。

とはいえ、「そもそも格安SIMって何?」となりがち。
「SIM」って難しく感じてしまうと思います。

私も格安SIMを使うまでまではそうでした。
そこでこのページでは、格安SIMの仕組みや、今まで使っていた大手の携帯電話と何が違うのかについて紹介していきますね。

格安SIMとは?メリット・デメリット

格安SIMとは?

格安SIMのことを説明する前に「SIM」のことを理解するほうがいいかなと思います。

SIMカードの仕組み

▼SIMは、下の写真にあるような小さなカードのことです。

SIMロックフリースマートフォン

「こんなちっさなカードで何ができるの?」って思うかもしれませんが、今使っているスマートフォンや携帯電話は、このSIMカードがないと使えません。

それぐらい大事なカードなんですよ。

このSIMカードを手持ちのスマートフォンに差し込むことで、電話やインターネットができるようになります。

逆にSIMカードがなければ、スマートフォンは通信ができません。
Wi-Fiにつなげばインターネットはできますけどね。

特に電話をしようと思うのであれば、SIMカードが重要です。

何気なくドコモ・au・ソフトバンクを使っていたかもしれませんが、これらの大手キャリアでも、スマートフォンにはSIMカードが入っていますよ。

そして大手キャリアに月額料金を払っていると思いますが、この料金はSIMカードを使うための料金といってもいいぐらいです。

SIMカードの契約が安くできるのが格安SIM

例えばドコモの「ギガライト」プランを選ぶと、定期契約ありの5GBで月額4,980円(税抜)になります。

これが当たり前のように思っているかもしれませんが、実はめちゃくちゃ高いです。

仮に楽天モバイルの通話SIM5GBプランにしたら、月額2,150円(税抜)で済みますよ。

この場合は月に2,830円も差が出ますね!
年間にすると33,960円も節約できます。

格安SIMには「通話SIM」・「データSIM」がある

格安SIMを使うときに知っておきたいのが、SIMの種類です。
以下の3種類がありますよ。

  • 通話SIM
  • データSIM(SMSあり)
  • データSIM(SMSなし)

料金の高さは以下のようになりますよ。

通話SIM > データSIM(SMSあり) > データSIM(SMSなし)

通話SIMについて

通話SIMは、SIMカードを入れることで電話番号が与えられて電話ができるようになります。

新規契約するときは、新しい電話番号になりますよ。

他の会社から乗り換えるときは、電話番号がそのまま引き継げるMNPが使えるため、新しい電話番号を覚える必要はありません!

11桁の電話番号を持っておきたいのであれば、通話SIMを使うのがいいですよ。

私は過去何度か乗り換えた末に、今は通話SIMを使うようになりました。

データSIM(SMSあり)について

電話番号は必要ないけど、スマートフォンでインターネットができるほうがうれしいという場合は、データSIMを選ぶといいですよ。

SMSありを選ぶかどうかの基準は、サービスの会員登録などで本人認証が必要になるときです。

意外とSMSでの認証が多いため、データSIMだけにする場合でもSMSありにしておくほうが無難ではあります。

通話SIMにしていたら、SMSは自動的に含まれるので安心してくださいね。

データSIM(SMSなし)について

データSIM(SMSなし)だと、SMSすらできずインターネットだけができます。

その分だけ料金が安くなるのがメリットですね。

私は過去にデータSIMだけでやりくりしていた時期がありました!

電話番号を持つ必要がない、インターネットができればいいと思ってデータSIMだけを2年ぐらい使っていましたね。

その後引っ越しなどで電話番号が必要になったので、通話SIMに変えましたが、それがなければ今でもデータSIMにしていたかもしれません。

また、SIMカードを差し込むのはスマートフォンだけではないです。
Wi-Fiルーターに差し込むこともできますよ。

そうすれば、Wi-Fiルーターを持ち歩くことでパソコンやスマートフォンなど複数台の端末をインターネットに接続できます。

今の私はそのようにデータSIMを使っていますよ。

Wi-Fiルーター

回線はドコモ・au・ソフトバンクの3種類

格安SIMにするときに、ちゃんとつながるのかが気になると思います。

ここはそんなに心配しなくて大丈夫ですよ!

格安SIMの会社は、回線をドコモ・au・ソフトバンクから借りて運用しているため、それぞれの回線での接続になります。

私はLINEモバイルを使っていますが、ドコモ回線のSIMを入れているため、スマートフォンの左上には「docomo」と表示されていますよ。

もし今、ドコモ・au・ソフトバンクのいずれかを使っていて、これから格安SIMを探すのであれば、それぞれの回線に対応した格安SIMを探しましょう!

ちなみにドコモ回線が一番多いですよ。
2番目に多いのがau回線、その次がソフトバンク回線ですね。

以前はドコモ回線ばかりでしたが、今は大手キャリア3つともに対応しているため、誰でも格安SIMに乗り換えやすくなりました!

格安SIMのメリット

ここまでは格安SIMの仕組みについて紹介してきました。

ここからは、格安SIMを使うことによるメリットやデメリットも実際使ってみての感想を紹介しますね。

まずはメリットから一覧にしてみました。

  • 圧倒的に料金が安くなる
  • スマホ・携帯番号を変える必要がない
  • 契約期間の縛りが少ない
  • 緊急地震速報なども届く
  • 速度が遅いと感じることは少ない

なんと言っても圧倒的に料金が安くなることですね。

毎月の料金が安くなることで、固定費の節約につながり、生活の負担が軽くなります。

節約しようと思ったら、真っ先に手を付けたいのがこの格安SIMです。

携帯番号やスマホ自体を新しくする必要がないのもいいところ。
MNPの手続きはいりますが、逆に言えばそれだけやればあとは新しい使い方を覚える必要もないです。

大手キャリアと同じように、災害や地震のときの速報もちゃんと届きましたよ。

格安SIMのデメリット

メリットのほうが目立ってしまうと思いますが、格安SIMのデメリットも理解しておいたほうがいいですよ。

以下で格安SIMのデメリットを一覧にしてみました。

  • 速度が遅くなる時間帯がある
  • 電話料金がかかる
  • 自分で設定する必要がある
  • テザリングできない場合がある
  • キャリアメールが使えない(~@docomo.ne.jpなど)
  • 一部を除きLINEの年齢認証・ID検索が利用できない

デメリットのほうが多くなっていますが、そこまで気にしなくていい項目もあります。

その中で特に気になるであろう、速度と電話料金について以下で見ていきましょう。

特に12時台(お昼)は通信速度が遅くなる

格安SIM最大のデメリットが、時間帯によって通信速度が遅くなる場合があることです。

同じサービスを使う人が増えることで、回線が混雑してしまうからですね。

そのため、お昼休みや夕方・21時以降などはつながりにくいです。
私もお昼の時間帯に移動しているときは、遅くなってることを実感しますね。

お昼休みはついついスマートフォンでインターネットを見てしまうと思います。
特に動画を見ようとしているなら、ストレスが大きくなってしまうでしょうね。

電話料金が定額ではない

格安SIMの通話SIMを選んだ場合、電話した場合に料金がかかります。

電話料金は定額ではないため、時間に応じて課金される仕組みですよ。

そのため、仕事などで自分から電話することがとても多くなるのなら、格安SIMを使わずに大手キャリアのままにしておいたほうがお得な場合もあります。

ただ、格安SIMを使って電話するときも、「楽天でんわ」のような電話料金を節約できるサービスがあるので、よほどでなければ気にしすぎなくていいかと思いますよ。

営業職の人だと格安SIMは向かないかなと思います。

代表的な格安SIMのサービスを紹介

格安SIMといっても、具体的にどんなサービスがあるのか、どこがいいのかが多すぎて判断難しいかと思います。

ここでは、いくつか代表的な格安SIMのサービスを紹介していきますね。

楽天モバイル

楽天モバイルでは、ドコモ回線とau回線に対応した格安SIMがあります。

楽天モバイルを使う最大のメリットは、なんと言っても楽天市場で買い物するときのポイントが2%もアップすることです!

楽天市場では、SPUというサービスで最大16%の還元率にできますが、うち2%は楽天モバイルの通話SIMを使うだけで増やせますよ。

また、楽天モバイルの料金の1%分が楽天ポイントとして付与されます。

ただし、使っている人も多いので、お昼休みなどは通信速度が遅くなる可能性があることを理解した上で使ったほうがいいですよ。

ちなみにスーパーホーダイのプランにすれば高速通信ができます!

LINEモバイル

メッセージアプリのLINEでも、LINEモバイルという格安SIMがありますよ。
ドコモ・au・ソフトバンクいずれの回線にも対応しているので、申込みしやすいです。

LINEモバイルの大きなメリットは、LINE・Twitter・Facebook・Instagramを使ってもデータ容量を消費しないことですね。これらはフリーで使えます。

かといって料金プランが高すぎるわけでもないので、魅力的なサービスですね。

LINEモバイルの料金の1%分は、LINEポイントとして加算されるのも地味にうれしいところ。

ただし…
私はLINEモバイルを使っていますが、お昼の時間帯は基本的に遅いです。

また、一時期はほとんどネットにつながらないレベルで使いにくいときもありました。今は解消されている感じですが、あのときは不便でしたね…。

とはいえ、LINE・Twitter・Facebook・Instagramを使うことが多いなら、ここでデータ容量を消費しないのは魅力的です。

U-mobile

U-mobileは、ドコモ回線・ソフトバンク回線で使える格安SIMですね。

あまり使っている人が多くないのか、実際使ってみると快適な速度ですよ。お昼どきでもそんなに遅くなってなかった印象ですね。

料金も安く設定されているので、ある程度の通信速度を重視するのであれば、U-mobileはかなりおすすめだと思います。

さいごに

格安SIM、最初は聞き慣れないと思います。

そんな格安SIMですが、メリットとデメリットがしっかりとあって、これらを理解した上で自分には合っているのかどうか判断しましょう。

私は少しでも毎月の固定費を下げたいと思っているのと、そもそも電話を自分からしないので、格安SIMにしました。

料金を大幅に節約できたことにとても満足していますよ!

契約期間の縛りがないのも格安SIMの良さなので、割と気軽に試しやすいのもいいところです。

携帯料金を節約して、他のところにお金を回せるようにしていきましょう!

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この記事を書いた人

このサイト「ノマド的節約術」の運営者。節約アドバイザー・クレジットカードアドバイザー。会社を辞めて子どもが産まれるタイミングで家を買いました。収入ゼロから始まった節約生活の日々で身に付けたお金の知識を紹介しています。そもそも論から考えるミニマリスト的な節約術、クレジットカード、ポイントやマイル、株主優待、投資信託、移動を安くする方法に詳しいです。

松本 博樹のプロフィール