楽天証券とマネックス証券は、どちらも手数料が安く、商品・サービスが充実しているネット証券です。
初めて証券口座を開設するなら、どちらもおすすめですよ。
両方の口座も作って使い分けてもいいと思いますが、まずはどちらかを選ぶなら、それぞれの特徴を比較したうえで判断したいのではないでしょうか。
そこでこのページでは、楽天証券とマネックス証券を手数料・ポイント・つみたてNISA・iDeCo・投資信託などの面で比較してみました。
楽天証券とマネックス証券は、似ているようでサービス内容に差がある面もあるので、そのあたりを詳しく説明していますね。
楽天証券とマネックス証券のスペック比較
まずは、楽天証券とマネックス証券のスペックをまとめました。
特徴 | 楽天証券 | マネックス証券 |
---|---|---|
投資信託購入額 | 100円から | 100円から |
投資信託積立 | 毎月から | 毎日から |
投資信託ポイント | 楽天ポイント | なし |
つみたてNISA | ◎ | ○ |
iDeCo | ○ | ◎ |
ロボアド | 楽ラップ | ON COMPASS(旧マネラップ) |
一般信用取引 | ◎ | △ |
IPO | △ | ○ |
売買手数料 | 無料 | 55円~ |
楽天証券とマネックス証券は、どちらも取扱商品・サービスは充実しており、大きな差はありません。
楽天証券がいいところもあれば、マネックス証券がいいところもありますよ。
参考:楽天証券を使うにはこちらから
参考:マネックス証券を使うにはこちらから
初心者なら楽天証券がおすすめ
この後いろいろな項目ごとに比較していきますが、最初に結論を言っておくと、初めて証券口座を開設するなら楽天証券がおすすめですよ。
楽天証券はポイントが貯まりやすく、そのポイントを使って株を購入したり、投資信託を積み立てたりできるからです。
初めて投資をするときは、お金が減ってしまうのが怖いと感じるのではないでしょうか。
楽天証券ならポイントで投資できるので、投資をやったことがない方でも気軽に始めやすいですよ。
楽天カードを使って投資信託の積立ができて、しかも月10万円までなら最大1%分のポイントが貯まるのもいいところです。(楽天ブラックカードなら最大2%分のポイント付与)
また、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」を設定すると、楽天銀行の普通預金金利が0.18%になります。(口座残高300万円まで)
マネックス証券もおすすめではありますが、今は楽天証券が良すぎますね。
もし楽天証券が気になった場合は、以下から公式サイトを確認してみてください。
口座開設する場合は、楽天銀行と一緒に作ると現金1,000円もらえてお得ですよ!
楽天証券とマネックス証券を項目ごとに比較
ここからは、楽天証券とマネックス証券で共通してあるサービスごとに、どちらがいいかを比較していきますね。
比較する項目は、以下の通りです。
- つみたてNISA
- iDeCo
- 株式手数料
- IPO
- ポイント
- ロボアドバイザー
- 口座開設キャンペーン
つみたてNISAで比較
楽天証券やマネックス証券を検討する理由のひとつは、つみたてNISAを始められることではないでしょうか。
どちらの証券会社を使っても、つみたてNISA自体のメリット・デメリットに違いはありません。
最低投資金額や積立のしやすさ、商品数もほぼ同じですね。
しかし、楽天証券なら、つみたてNISAでも楽天ポイントが使えます。
また、楽天カードで投資信託が購入できるので、その分でさらにポイントが貯まりますよ。
マネックス証券は、ポイント投資に対応していないのが少し残念なところです。
これからつみたてNISAを始めるなら、間違いなく、ポイント面で有利な楽天証券がおすすめですよ!
iDeCoで比較
楽天証券とマネックス証券は、iDeCo(個人型確定拠出年金)にも対応しています。
iDeCoはつみたてNISAよりも節税効果が高いので、老後資金の準備にはぜひ活用したい制度です。
iDeCoを始める場合、どちらの証券会社を選んでも以下の手数料がかかります。
種類 | 手数料 |
---|---|
加入時の手数料 | 2,829円 |
毎月の手数料 | 171円/月 |
手数料に違いはないので、比較するところは取扱商品になりますね。
iDeCoは証券会社によって購入できる商品が違うため、商品ラインナップは重要なポイントですよ。
楽天証券も悪くないのですが、iDeCoに関してはマネックス証券のほうがおすすめです。
マネックス証券のiDeCoは「eMAXIS Slimシリーズ」や「たわらノーロード」など、長期の資産形成に適した低コストのインデックスファンドが揃っています。
また、iDeCoでは唯一、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」で第1位に選ばれた「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に投資できますよ。
iDeCoを始めるときは、証券口座とは別に申し込みが必要です。
どちらにするかじっくり考えたい場合は、とりあえず両方の証券会社から資料を取り寄せて検討してみましょう。
株式手数料の比較
証券口座を開設すると、株式に投資する機会が出てくるかもしれません。
口座を持っているだけなら手数料は発生しませんが、株式投資をすると1取引ごと、または1日の取引金額に応じて売買手数料がかかります。
楽天証券とマネックス証券は、どちらも株式手数料は安く設定されていますが、どちらか1つ選ぶなら楽天証券のほうがおすすめです。
現物取引の場合、マネックス証券は最低50円(税抜)の手数料がかかりますが、楽天証券は手数料コースをゼロコースにすると無料で取引できますよ。
株式投資をする予定があるなら、楽天証券のほうが手数料を節約できてお得です。
ちなみに、米国株の手数料はどちらも「約定代金×税抜0.45%(下限0米ドル、上限20米ドル)」、為替手数料も片道25銭で違いはありません。
IPOでの比較
楽天証券とマネックス証券は、どちらもIPO(新規公開株)を取り扱っています。
IPO株は上場後に初値で売却するだけで利益が出る可能性が高いことから、個人投資家に人気がありますよ。
IPO株を購入するには、証券会社が実施する抽選に参加して当選しなくてはなりません。
証券会社によってIPOの取扱数や抽選ルールは異なるので、IPOに強い証券会社を選ぶことがポイントになりますね。
IPOに関しては、マネックス証券がおすすめです。
抽選方法はどちらも取引実績に関係なく、公平に当選者が決定されますが、取扱数はマネックス証券のほうが多いですよ。
楽天証券とマネックス証券のどちらも口座開設して、両方の口座で抽選に参加すれば、そのほうが当選確率は上がります。
しかし、どちらか1つ選ぶなら、マネックス証券のほうがいいですよ。
ポイント面での比較
楽天証券は、楽天ポイントで株や投資信託を購入できるポイント投資に対応しています。
楽天カードで投資信託の積立も可能で、しかも月10万円まで最大1%分のポイントが貯まりますよ。
(楽天ブラックカードなら最大2%分のポイント付与)
一方、マネックス証券は、ポイント投資には対応していません。
投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まるサービスはありますが、こちらは楽天証券でも同じサービスがあります。
ポイントの貯まり方は、それぞれ以下の通りです。
- 楽天証券:投信信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント付与(年率0.048%相当)
- マネックス証券:投資信託の月間平均保有残高の最大年率0.08%(NISA・つみたてNISAは最大0.03%)
マネックス証券は銘柄によってポイント付与率が異なり、低コストのインデックスファンドの多くは年率0.03%か0%(ポイント付与なし)です。
楽天証券も一部対象外の銘柄がありますが、マネックス証券よりも少なく、ポイントは貯まりやすいと思います。
ポイント面の比較では、楽天証券の圧勝です。
ロボアドバイザーでの比較
ロボアドバイザーとは、資産運用を自動化できるサービスのことです。
楽天証券は楽ラップ、マネックス証券はON COMPASS(旧マネラップ)というロボアドバイザーがあります。
楽ラップはインデックスファンド、ON COMPASSはETFで運用を行いますが、どちらもリスク許容度に応じて資産配分を決定し、国際分散投資を行うのは同じです。
また、どちらも手数料は年率1%程度で大きな違いはないので、どちらがいいか判断するのは難しいですね。
ただし、楽ラップは10万円から、ON COMPASSは1,000円からなので、マネックス証券のほうが気軽に始めやすいですよ。
口座開設キャンペーンでの比較
楽天証券とマネックス証券は、どちらも口座開設キャンペーンがあります。
楽天証券は、楽天銀行との同時口座開設で現金1,000円がもらえますよ。
マネーブリッジ(自動入出金)の設定をするだけなので、簡単に条件をクリアできますね。
一方、マネックス証券は、最大3,000円相当のdポイントがもらえます。
マネックス証券はいくつか条件がありますが、それほど難しい条件ではありません。
キャンペーン特典狙いで、両方の口座を作るのもいいかもしれませんね。
どちらかといえば、簡単な条件で現金1,000円がもらえる楽天証券のほうがお得ですよ。
2つの口座を使い分けるのもアリ
楽天証券とマネックス証券を比較すると、これから投資を始めるなら、ポイント投資ができる楽天証券のほうがおすすめです。
ただ、どちらかを使うのではなく、商品・サービスに応じて使い分ける方法もあります。
iDeCoとつみたてNISAは、利用する証券会社を1つ選ばなくてはなりませんが、その他のサービスは複数の証券会社を使っても問題ありません。
私の場合、楽天銀行の普通預金金利を0.18%にするために、楽天証券の口座を作りました。
また、つみたてNISAとiDeCoは証券会社を別にしており、iDeCoはマネックス証券を利用していますよ。
楽天証券のメリットをおさらい
あらためて、楽天証券のメリットをおさらいしておきましょう。
- 楽天ポイントで投資信託が買える
- 楽天カードで投資信託の積立ができ、ポイントも貯まる
- 投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント貯まる
- 楽天銀行とマネーブリッジで紐づけると普通預金金利が0.18%になる
- 株式手数料無料
楽天証券はポイントが貯まりやすく、そのポイントを使って投資信託が買えるのが魅力です。
マネックス証券のメリット
続いて、マネックス証券のメリットもまとめました。
- iDeCoは低コストのインデックスファンドが揃っている
- IPOの取扱数が豊富
- 投資信託の保有でポイントが貯まる
- 月1,000円からロボアドバイザー(ON COMPASS)が始められる
マネックス証券は、iDeCoの商品ラインナップとIPOが強みですね。
さいごに
これまで楽天証券とマネックス証券の両方を紹介してきましたが、これから投資を始めるなら、ポイント面で有利な楽天証券がおすすめです!
特に普段から楽天サービスを利用してポイントを貯めているなら、楽天証券以外の選択肢はありません。
ただし、サービスの差はそれほどないので、自分に合うほうを選べば大丈夫です。
まずはどちらか1つ口座を作り、慣れてきたらもう1つの口座を作って使い分けてもいいと思います。
楽天証券・マネックス証券について、それぞれ詳しく知りたい、使ってみたい場合は以下から確認できますよ!