いざ家計簿を付けようと思っても、どんな項目が必要なのか悩むことってありますよね。
また、「これって何費?」と判断に迷うものもあるかもしれません。
私は大学を卒業して1人暮らしを始めてから家計簿を付け始めたので、かれこれ10年近く家計簿を付けています。
そのときそのときで家計簿の付け方は変化していきましたが、最近は自分の家計簿のスタイルだったり項目に振り分けるときのコツがだいぶ確立してきましたね。
そこでこのページでは、家計簿を付ける際によく使われる項目一覧や、その具体的な中身について私の経験をもとに紹介していきますよ。
ちなみに私は独身1人暮らしで家族がいないため、この記事では独身の1人暮らしを前提として家計簿の項目を紹介していきますね。
家庭があってお子さんがいる場合だと、これから紹介する項目以外にも必要となってくる項目があると思いますが、その点はあらかじめご容赦ください。
家計簿の項目はまず大きく2つに分けられる
家計簿の項目というといろいろありますが、基本的にはそれらは「固定費」か「変動費」に分けられます。
それぞれどういう費用のことか、詳しくみていきましょう。
固定費
固定費は、簡単にいえば毎月かかる費用のことです。
家賃や水道光熱費、スマホ代などがそれにあたり、月による金額の違いがあまりないのが特徴ですね。
ただ水道光熱費は唯一、時期によって差が出てくる項目ではあります。
スマホ代も仮に電話をたくさんするなどがあれば、その月は料金が高くなるなど多少変動があるとは思いますが、使用状況が極端に変わらなければ、基本的にそんなに変わるものでもないですね。
だからこそ、固定費を下げれば下げるほど節約の効果は大きいですよ!
もし家計簿をつけたあとに節約に取り組むのであれば、真っ先に固定費を削るようにしましょう。
変動費
変動費は月によって金額が上下する、あまり固定的なものではない費用で、生活する際に必要な費用のことです。
食費や日用品費、娯楽費などがそれにあたります。
使ったら使った分だけ支出が増えるし、抑えれば抑えた分下がりますね。
毎月の支出を抑えるには、この変動費の部分をいかにコントロールするかがポイントの1つになってくるのではないでしょうか。
家計簿の項目一覧
では具体的に、家計簿にはどういう項目があるかを固定費・変動費別にみていきましょう。
固定費の項目一覧
固定費の項目は、主に以下の通りです。
- 家賃
- 水道光熱費
- 通信費
- 保険・共済
大きく分けると、固定費はだいたいこれらの項目になりますね。
もしお子さんのいる家庭の場合は、これに加えて学費や学校給食費などもかかってくるかと思います。
変動費の項目一覧
続いて変動費の項目は、主に以下の通りです。
- 食費
- 日用品費
- 交通費
- 医療費
- 美容費
- 服飾費(衣服費)
- 交際費
- 娯楽費
- その他(雑費)
ここからさらに細かく分けることも可能ですが、大きく分けると基本的にはこれらの項目がベースとなってきます。
家計簿でよくある各項目の具体的な内容
家計簿のだいたいの項目が分かったところで、では実際にそれらの項目にはどういう内容が含まれるのか、その具体的な内訳をみていきましょう。
家賃
衣食住の住の部分。住居費用ですね。
家を購入した場合は、その月々の住宅ローンなどが当てはまりますね。
水道光熱費
水道代・電気代・ガス代の3つです。
ここでは「水道光熱費」と一括りにしていますが、それぞれ別に分けて管理するのももちろんありですよ。
むしろ私は3つを別の項目にして、各々の料金を記録している派です。
通信費
スマホを所持しているなら、月々かかる使用料。
あとは家でインターネット回線を契約している場合や、ポケットWi-Fiを契約している場合はその費用ですね。
もし固定電話があるといった場合はその料金もここに含まれます。
保険・共済
生命保険や医療保険など、何か保険に加入していて月々の掛け金がある場合は、この項目も必要になってきますね。
ただ、独身で扶養家族がいない場合は生命保険は入る必要性がないので不要かと思います。
食費
食費は衣食住の食の部分ですね。
単に「食費」といっても、その中身はスーパーで買った食材やレストランなどでの外食、テイクアウトで購入した惣菜など、さまざまだと思います。
すべてひっくるめて「食費」としていますが、その中でさらに細分化して管理する方法もありますよ。
ちなみに私は食費と外食費は別にしています。
食費はあくまで食材や惣菜など、家で食卓に並ぶもののことを指す認識でいますね。
逆に外食したときは「外食費」として、外でどのくらいご飯を食べたのかを把握するために、分けて管理していますよ。
ちなみに仕事の集まりでの飲み会などはまた別で、のちに出てくる「交際費」に計上しています。
日用品費
洗剤やハンドソープなど。
あとはボックスティッシュや歯磨き粉、トイレットペーパーなどもそうですね。
挙げればキリがないかもしれません。
基本的に、普段の生活で必要なものの分がここに当てはまります。
交通費
電車やバス、タクシー代など、主に公共交通機関を利用した分です。
もし公共交通機関はあまり使わずに車を所持しているという場合は、ガソリン代という項目名でもいいですね。
医療費
病院の診察代や、そのときに処方された薬代。
医療機関にかかった際に発生した費用をこの項目に記録しています。
ちなみに市販薬をドラッグストアで買う機会もありますよね。
そういうときもこの医療費にカウントしてもいいと思います。
ただ私は、医療機関での費用と市販で購入した薬などは分けたい派なので、市販薬などは「ヘルスケア費」という項目を作ってそこにいれていますよ。
ヘルスケア費には、マッサージなど体のケアを目的としたときにかかった費用も入れていますね。
こういう部分は本当にもう個人の感覚によると思います。
美容費
美容室で髪を切ったときのカット代や、メイク用品、基礎化粧品など。
その名の通り、美容にかかった費用はこの項目です。
ただ、シャンプー・リンスやボディソープなど、美容のためというよりは衛生のためで、なくなったら買い替えるというものは私は日用品に入れています。
それでもたまにですが、髪にいいからと高めのシャンプーやトリートメントを購入した場合など、明らかに美容を意識して買ったものは美容費に入れていますね。
そういったものはもう自分の中でルールを決めるのがいいと思いますよ。
服飾費(衣服費)
衣食住の衣の部分ですね。
私は服だけでなく、靴やアクセサリー、バッグなど、外見を着飾るものはすべてこの項目に入れています。
ただ下着類や靴下など、衣類ではあるけれど必要で定期的に買う必要があるものもありますよね。
そういったものはどの項目に入れればいいか悩むかもしれません。
正解はないので、自分がここに入れようと思った項目に入れればいいと思うので、この服飾費に入れてもいいと思いますし、生活に必要なものだからということで日用品にいれるのもありかと思います。
ちなみに私は「消耗衣料雑貨」として、服飾費とは別に管理していますよ。
…細か過ぎますかね(笑)?
ただし女性の場合は特に、靴下など、完全におしゃれ目的で買うときもあると思います。
私はそういう目的がはっきりしているときは服飾費に入れていますね。
交際費
人付き合いでかかった費用。
先ほど食費の部分で触れた、職場での飲み会の費用などがこの項目になりますね。
あとは人へのお土産やプレゼントなどの分もここに入れています。
娯楽費
交際費と似ていると感じるかもしれませんが、これは自分の娯楽のためにかかった費用ですね。
映画を観に行ったときに払ったチケット代や温泉に行ったときの料金など、遊んで楽しむ目的でかかったものをここの項目に計上しますよ。
その他(雑費)
何にも属さない出費が出た場合はここに当てはめます。
これはどれに入れればいいんだろうと迷ったときは、最終手段でこの「その他」に入れてもいいと思いますね。
私が過去にあったのは、画鋲や切手などでした。
毎月買うわけではなくて、たまたま必要になったけどこれは何費?と思ったものは基本的に雑費としてその他のくくりにしてしまいます。
家計簿の項目はどこまで細かく分けるのがいい?分け方は?
家計簿の項目について、私独自の感覚も入れながらザッと紹介してきましたが、実際のところこれらの項目や分け方に正解はありません。
人それぞれ感覚が違いますし、よくお金を使う項目もあれば、めったに使わない項目もあるかもしれないですよね。
ほとんど使わない項目があったらそれは削除してもいいと思いますし、逆によく使うものがあったらそれ専用の項目を新たに作ってもいいわけです。
例えば、本を毎月何冊も買うという人は「書籍代」という項目を作ってもいいですよね。
ちなみに私は本は毎月買わずにたまに買う程度なので、そのときは「その他」の項目に入れていますが…。
でもそんな感じで、やりながら自分に合った家計簿の項目というのを確立していくのがいいのではないかと思います!
すでに書きましたが、「食費」でも「食費」と「外食費」を分けるという方法もいいと思いますし、分けるのがめんどくさいという場合は、外食費もすべて含めて「食費」としてもいいんですよね。
家計簿を付ける目的は、自分が何にお金をどのくらい使っているのかを把握して、それをもとにムダ遣いを防ぐなど、そのあとのマネー計画を立てることです。
そのため、まずは続けることが大切なのだと思います。
続けることで、自分の支出の傾向などが分かってくるのでおもしろいですよ。
家計簿を付けていくにつれて、「この項目が足りないから付け足してみよう」だったり、「この項目の中をさらに〇〇と■■で分けて管理しよう」だったりと、どんどん自分に合った仕分け方法が思いついていくかもしれません。
あとは、各項目の定義を自分なりに決めておくのがいいですね。
そうすることで、どの項目に入れればいいか迷ったときの判断材料になりますよ。
ノマド的節約術の「家計簿テンプレート」もおすすめ
家計簿の形式をどうすればいいか迷っているという場合は、ノマド的節約術オリジナルの「家計簿テンプレート」をぜひみてみてください!
Googleスプレッドシートで作成したものです。
▼こんな感じで、日々項目ごとに支出額を入力していく仕様になっています。
数値を入力していくと、自動で毎月の支出をグラフでもみることができるので、どの項目の割合が高いなぁなどといったことも直感的に分かって便利ですよ。
▼こちらのページで具体的な使用方法を記載しており、テンプレートの無料公開・配布もしています。
もしこの家計簿テンプレートがいいなと思ったら、ぜひ使ってみてくださいね!
さいごに
家計簿を付ける際に、主に使用する項目について紹介してきましたが、こうみてみると結構多くありましたね。
繰り返しになりますが、家計簿の付け方に決まりはないので、どの項目を採用するのかは自分と相談して決めてみてください。
自分の性格などを考慮して、長く続けられそうなベストな家計簿の付け方をやりながら確立していければいいですね。
ちなみに私は、家計簿に関してはかなり細かく記録しておきたいタイプなので、項目をさらに細分化して管理することもありますよ。
実際に最近は、食費の中からさらに「お菓子代」という項目を作って、自分が毎月いくらお菓子にお金を使っているのか確認しています!
お菓子にお金を使い過ぎたことと食べ過ぎたことを月末に反省するのですが、なかなか減らすのが難しいです…。
ちなみにその様子は「Yukiの家計簿連載」に掲載していますので、そちらも興味があればぜひみてみてくださいね。