手取り月11万円正社員で一人暮らしや貯金はできる?実際に生活していた当時の家計簿を公開

手取り11万円で一人暮らし生活は可能だと思いますか?

少なすぎて無理?
きついと思う?

これで大丈夫なのと思うかもしれませんが、実は20代前半の頃、その手取り11万円で一人暮らしをしていたのです。

大学を卒業して新卒で正社員として入った地元の企業の給料が、なんと手取り11万円台だったんですね…!

この記事では、そんな当時の生活を記録した私の家計簿から11万円での生活はどんな感じだったかを内訳とあわせてに紹介していきます!

※ 2010年前後の話です。

手取り11万円で一人暮らしはできる?

手取り11万円だと額面はどのくらい?年収は?

手取り11万円というのは、給料から社会保険や厚生年金、所得税などを引いて実際に銀行口座に振り込まれた金額です。

この当時、額面は14万円ちょっとでした。

新卒・社会人1年目で住民税は引かれなかったため、手取りは大体114,000円くらいだったと記憶しています。

いくら地方だとはいえ、少なすぎる…!

年収を計算すると、ボーナスなしだと170万円くらいでしょうか。

ボーナス2、3ヶ月分でやっと200万円を超えるくらいですね。

ちなみに私は大卒でこれだったので、高卒だとさらに低いです。
今振り返っても、さすがにこれはひどいですよね。

手取り11万円で一人暮らししていた当時の内訳

それでは、気になる手取り11万円の一人暮らし生活にかかった内訳を、当時の家計簿をもとに公開していきます。

一人暮らしの1年間の家計簿を大公開!

大学卒業後の社会人1年目、22歳〜23歳の1年間のリアルな記録です。

一人暮らしは4月から始めましたが、当時の家計簿を見るとなぜか5月からスタートしていたので、5月からの1年間分を紹介しますね。

 5月6月7月
家賃47,800円47,800円47,800円
積立金4,000円4,000円4,000円
水道・光熱11,000円12,000円12,000円
通信費0円3,000円5,700円
食費12,000円11,700円12,400円
交際費11,000円3,000円11,200円
交通費1,600円1,100円430円
日用品費3,200円2,900円2,800円
美容費2,500円8,300円500円
服飾費5,700円5,000円500円
医療費0円0円0円
その他1,000円2,800円2,600円
0円8,000円8,000円
合計99,800円109,600円107,900円
 8月9月10月
家賃47,800円47,800円47,800円
積立金4,000円4,000円4,000円
水道・光熱11,000円11,000円11,000円
通信費6,500円5,000円5,000円
食費9,900円6,500円15,100円
交際費6,000円3,300円7,100円
交通費700円300円0円
日用品費1,900円4,500円1,500円
美容費2,400円700円0円
服飾費2,100円5,400円0円
医療費0円0円0円
その他600円2,600円500円
10,600円10,600円10,600円
合計103,500円101,700円102,600円
 11月12月1月
家賃47,800円47,800円47,800円
積立金4,000円4,000円4,000円
水道・光熱11,000円13,000円13,000円
通信費5,000円5,000円5,000円
食費10,400円12,000円13,100円
交際費9,000円2,900円6,100円
交通費0円0円0円
日用品費1,100円4,300円2,100円
美容費0円7,200円12,100円
服飾費2,200円0円0円
医療費8,000円7,600円3,000円
その他400円1,400円4,500円
10,600円10,600円8,000円
合計109,500円115,800円118,700円
 2月3月4月
家賃47,800円47,800円47,800円
積立金4,000円4,000円4,000円
水道・光熱13,000円13,000円12,000円
通信費5,000円5,000円5,000円
食費7,800円16,300円11,400円
交際費3,300円7,100円4,200円
交通費0円0円0円
日用品費400円1,700円500円
美容費11,300円1,600円0円
服飾費2,000円2,600円8,600円
医療費3,000円6,000円12,300円
その他10,400円1,800円1,200円
8,000円8,000円8,000円
合計116,000円114,900円115,000円

内訳の詳細

まず、手取り11万円にも関わらず、家賃が47,800円と高いですね…!

手取りの40%以上が家賃に消えるという、家計のバランスを早急に見直さなければならないレベルです。

当時も収入に対して家賃が高過ぎるのはちゃんと分かっていましたが、職場の周りは田舎だったために他にいい物件がなく、結果としてその物件がベストだと判断したんですね…

また、水道・光熱費も高いですね。ちなみにガスはプロパンでした。

これは、無駄遣いしていたというのでは全くなく、単純に当時住んでいた地域の料金設定が異常に高かったからです。

節約のために毎日シャワーのみで、湯船にお湯を張ったことは一回もありませんし、電気もガスも水道も、おそらく今の方がそこまで気にせず使っていると思うのですが、それでも当時の方が高くついています。

私は今までに複数の地域で生活してきていますが、いまだにここほど水道・光熱費の料金設定が高い地域を経験したことはありません。

一方で食費は異様に低いですね。
これは正直なところ、実際にこの金額で食事のやりくりをしていたわけではありません。

  • 食料
  • 冬場の灯油

これらは親に定期的に持ってきてもらっていたのです。

食料はだいたい2週間に1回くらい、野菜ジュースや冷凍食品、お菓子などを持ってきてもらっていましたね。

11万円の一人暮らし生活にはとてもありがたい支援でした。

そして、積立金という名目で毎月4,000円計上していましたが、これは自分流に作った項目です。

ヘアカットやコンタクト、ファンデーションなど、毎月はかからないけれど数ヶ月に一度かかってしまってなおかつそこそこの出費になるものってありますよね。

そういう出費のために毎月定額でお金を貯めておこうと思い、この積立金というものを考えました。

毎月4,000円の現金を下ろして別で管理するんです。
必要な時はその積立金から使っていくというやり方をしていました。

そうすることで、月毎のばらつきがなく、家計をやりくりすることができるんですね!

そして、最後にある“”という項目についてです。

これは…当時の企業のサービスを強制的に買わされていたものです…!

新卒はまず会社がやっている事業を理解するためにも、実際に商品を購入しましょうという訳の分からない理由で、まったく必要のないものを買わされていました。

その金額も結構なものですよね。
給料は低いのに、搾取される部分はしっかり搾取されていましたね。

当時の心境

一人暮らしを始めた当初は、給料が低いことに不満はありつつも、ずっとやりたかった一人暮らし生活が始まったことでそれなりに期待感がありました。

誰からも干渉されない自由な空間と時間を得られて満足でしたね。

でもそんなポジティブな気持ちはそう長くは続きませんでした。

次第に、お金のなさや将来への不安ばかりが頭の中を占領し、さらには自分は何のために生きてるんだろうとさえ考えるようになっていました。

最低限の生活しかできず、欲しいものは買えず、やりたいこともできない、そんな日々に意味を見出せなくなってしまったんですね。

当時、休日は友人と遊びに出掛けたりとそれなりに楽しい時間は過ごしてはいましたが、それでも現状をなんとかしないとという気持ちや不安は募っていました。

手取り11万円での一人暮らし生活は可能?

今回紹介した私の1年間の家計簿を見る限り、かなりギリギリですが絶対に不可能ということはないと思います。

現に私の支出の内訳は家賃や会社の商品の購入など、削減できる部分も多くあるので、そういった項目を見直せばさらに支出を減らすことは可能です。

以下に11万円で一人暮らしした場合の現実的なシュミレーションをしてみました。

項目金額
家賃35,000円
水道・光熱費8,000円
通信費6,000円
食費16,000円
日用品1,000円
美容費4,000円
その他(交際費・娯楽費など)20,000円
貯金20,000円
合計110,000円

こんな感じでやりくりができたら、貯金もできますし11万円でも生活できないこともなさそうですよね。

それでも、実際に生活していた私としては、11万円で一人暮らしするのは正直かなりキツいと思います。

本当に欲がなくて、最低限の質素な暮らしで十分だというのではない限り、11万円で一人暮らしするのは相当大変です。

特に女性は男性よりもどうしてもお金がかかりますし、アパートを借りる際は安さだけでなく周囲の治安やセキュリティも考えて決めるべきなので、安さだけで決めるわけにはいきません。

支出を減らすにも限度がありますので、どうにかして収入を増やす工夫をする必要があると思います。

さいごに

手取り11万円でも、一人暮らしではなく実家暮らしだったら余裕で生活はできるでしょう。

ただ、一人暮らしとなると生活レベルが一気に下がってしまいます。

人間たるもの、欲求があるものです。

「洋服が欲しい!」
「旅行に行きたい!」
「美味しいものが食べたい!」

それらの欲求を満たすためには手取り11万円では厳しいです。

ノマド的節約術には暮らしに役立つマネー記事がたくさんありますので、興味のある記事を読んで日々の生活の一助にしてもらえたらうれしいです!

この記事への反応

過去の家計簿見返してみた。
秋田で会社員のときの手取り12万6千円、秋田で飲食社員のときの手取り11万4千円。

これ、わたしが住んでた地域ではごく普通の水準ですからね。
飲食のときは一人暮らしもしてた。

時給は700円で普通、600円台もざらにあったし。秋田に帰った当時だから5年前とかの話。

— 里園@仙台らいふ (@rien_sendai) 2019年1月17日