こんにちは!フリーライターの石川優太です。
私事ですが、僕は先日財布を失くしてしまいました。
厳密に言うと、財布ではなく「鞄ごと盗まれた」のですが……。
事の発端は、飲み会で調子に乗ってお酒を飲みすぎたことでした。
家に帰ろうと思ったとき、すでに午前4時をまわっていて、このまま始発の電車を待つか、タクシーで帰るかを迷っていました。
そのとき、飲んで疲れも溜まっていたのか、道端に座り込みそのまま居眠りしてしまったのです。
気がつくと、肩にかけていたはずの鞄がなく、手ぶらの状態で朝を迎えました。
こういった「お酒の失敗」の経験、一度はあると思います。
僕の場合は手元に携帯もありませんでしたが、ポケットに入っていた小銭入れだけが残っていました。
それが、6月初旬の出来事です。
そこで今回は、”もしも”のときに役立てるよう、財布(や携帯電話)の紛失・盗難に遭ったときの対処方法を紹介します。
もし携帯も紛失してしまった場合の対処方法
鞄を失くしてハッと目が覚めた僕は、すぐに警察署に向かい、クレジットカード・キャッシュカード・携帯電話の使用を一時的に停止するようにお願いしました。
ですが、後々に携帯電話を利用停止したのは失敗だったことに気づきます。
もし財布も携帯も失った場合、すぐに携帯電話を止めてはいけません!
それはどうしてかというと、非常事態に備えて、各キャリア(softbank、au、docomo)は「ケータイ捜索サービス」というプランを用意しているからです。
これはカスタマーセンターが独自の技術を使い、GPSで携帯電話の位置情報を特定するサービスのこと。
僕と同じように、財布等の貴重品と同時に携帯も紛失してしまった場合、焦らずにカスタマーセンターへ連絡しましょう。
そうすると、盗難・紛失後に手がかりが掴めるかもしれません。
各キャリアのサポートセンター一覧はこちらです
さきほど説明した「失敗だったこと」というのは、捜索サービスのことを知らずに、携帯自体のサービスを止めてしまったことでした。
普段から携帯電話に暗証番号ロックをかけていますよね?
もしロックをかけていない場合も、悪用される前に適切な措置をとりましょう。
iPhoneの場合はiCloudの機能で「iPhoneを探す」こともできますね。
このサービスを使えば、遠隔でデータを削除することもできます。
しかし、どんなに頭がいい人でも、焦ってしまうと頭の働きが鈍くなるそうです・・・。
僕が今回得た教訓は「緊急時こそ冷静になること」
なんでも同じことが言えますが、焦ってしまうと取り返しのつかないことになりかねません!
紛失・窃盗に遭った場合はすぐに警察に届け出を提出する
さて、本題です。
財布を失くしてしまった場合、カード類を止めたら警察に届け出を提出しましょう。
盗難の場合は「被害届」、紛失の場合は「紛失届(遺失物届)」です。
僕の場合は窃盗だったので、被害届を提出しました。
被害届に記したのは以下の通りです。
【被害者の住所について】- 自宅の住所
- 氏名
- 職業
- 年齢
- 電話番号(警察からの連絡先)
【被害の年月日】
- 自宅の住所
- 氏名
- 職業
- 年齢
- 電話番号(警察からの連絡先)
何年何月何日、何時何分からいつまでの出来事かを記す。
(例:2016年6月10日午前4時00分 〜 2016年6月10日午前7時00分まで)
【被害の場所】
どこで被害にあったのかを記す。
(例:〇〇付近の交差点)
【被害模様】
被害の模様(事実)だけを記す。
(例:〇〇をしていたところ、気がつくと〇〇で〇〇だった。)
【被害金品】
被害にあった物の価値を記す。
(例:鞄 – ¥4,000、Macbook Pro – ¥60,000、iPhone6plus – ¥25,000)
※ 僕が警察官に聞かれたのは、「被害対象物を売ったときの相場感覚」でした。
その相額によって、警察の動きが変わるのかもしれません。
【その他参考となるべき事項】
補足を記す。
(例:ひどく酔っていたため、被害当時のことを覚えていません)
届け出を提出する際、警察の方も親身になって対応してくれます。
必ず嘘は書かないようにしましょう。
運良く紛失物の発見・届けがあった場合、届け出に記した電話番号に連絡が届くそうです。
だからといって捜索してくれるわけもなく、未だに音沙汰がないのですが・・・。
財布も携帯も失い、手元に残った僅か800円でやったこと
冒頭で説明したように、鞄が盗まれることで、仕事用のパソコン、携帯電話、財布、キャッシュカードを失いました。
もう、頭のなかが真っ白でしたね(笑)
何から対処すればいいのか手順がわからず、なんども足止めを食らいました。
すぐに携帯電話を復旧しようと試みても、身分証明書がないので、本人確認ができず携帯ショップで手続きができません。
銀行口座の再発行も、本人確認ができないと断られてしまいます。
では、どうすればいいのか。
僕はすぐさま、公衆電話を使って両親や仕事関係者に事情を説明しました。
それから借りれる人からお金を借り、市役所で住民票を発行しました。
公共料金の支払い伝票と一緒に、住民票を携帯ショップに持って行けば、手続きは可能なんです。
それから仕事に必要なパソコン、携帯電話本体を借りたお金で買い直し、銀行でキャッシュカードを再発行する手続きをしました。
このとき、人間は一人では生きていけないこと思い知りました。
自分のことを信用してくれる方がいて、本当によかったです。
各手続きにかかった時間と反省点
続いては、財布を失くした際、手続きに要する時間(期間)をお話します。
各所で手続きを依頼したときに聞いたことを元に、大まかにまとめてみますね。
保険証(国民年金保険の場合)
…住民票がある市町村区で、パスポートや免許証などの顔つき身分証明書と印鑑があれば、本人確認がスムーズに行うことができ、即日発行してもらえます。
しかし、どれか一つでも欠け、本人確認ができなければ郵送手続きとなってしまい、4日〜7日ほどの期間が必要です。
保険証(社会保険の場合)
…職場を経由し、全国健康保険協会に申請する手続きが必要になるため、少なくとも7日ほどの期間を要するそうです。
教会の支部と職場の距離が離れている場合、郵送期間も視野に入れ、7日以上の期間が必要となります。
免許証
…最寄りの運転免許試験場、運転免許センター、警察署で再交付の手続きが行えます。
都道府県によっては、警察署で手続きが行えないようなので、事前に連絡して確認しておく必要があります。
また、「運転免許試験場・運転免許センター」の場合は、即日で再交付ができますが、警察署だと3日~7日の期間が必要だそうです。
参考:運転免許 総合案内所
銀行各所のキャッシュカード
…銀行会社によると思いますが、基本的に本人確認書類(パスポートや免許証、マイナンバーなど)と銀行印があれば後日郵送してくれます。
僕は三菱UFJ銀行でしたが、8日間ほどで自宅に届きました。
各社クレジットカード
…電話越しに再発行手続きが行われます。
クレジットカード会社によりますが、基本は再発行手続き書類を送付しなければなりません。
僕が持っていたのは楽天カードでしたが、3日ほどで再発行手続き書類が届きました。すぐに返送しても、2週間ほどの期間がかかりました。
こうして考えると、財布を紛失・窃盗前の状態に戻すのに、2〜3週間、長ければ1ヶ月の期間が必要となるのではないでしょうか。
手続きの期間が遅くなるほど、お金がないため生活は不便になり、苦しい時期が続いてしまいます。
僕は仕事が忙しくて手続きをする時間がなく……。
なかなかキャッシュカードの再発行が行えず、苦しい時期が長引いてしまいました。
おかげで家を追い出されたり、借金にまみれていたりした時期を思い出しました。
もし紛失・盗難にあった際は、すぐに手続きを心がけるようにしたほうが良いです。
そうしないと、本当に苦しい日々が続いてしまいますよ。
被害総額は約30万円。「大事なものを持っている」という意識を忘れない
何度も繰り返しますが、鞄は貴重品が詰まった、いわば”宝石箱”のようなものです。
フリーランスとして働いている僕は、プライベートも仕事もすべて詰め込んだ鞄でした。
失くしたもの、買いなおしたものを足すと、被害総額は約30万円ほど。
仕事に必要なデータがたくさん入ったMacbookPro、買いなおしたばかりのiPhone6plus、月末の請求に必要な領収書、友人から誕生日プレゼントでもらった財布、各種手続きにかかる費用……などなど、考えるだけで悔しさがこみ上げてきます。
今回の失敗で得た教訓は「貴重品の管理を徹底すること」
さまざまな対処方法を説明してきましたが、最後に伝えたいことは以下のことです。
「貴重品の管理は徹底すること。怠らないこと。」
鞄を失い、言葉にできないほど大変な目に遭いました。
そしてなにより、いろんな人に迷惑をかけてしまったのも事実です。
1ヶ月以上経った今だからこそ言えますが、財産のほぼすべてを失った後、仕事も生活も限りなくだらしなくなってしまったのです。
お金がないと心のゆとりが乏しくなるし、元の状態に戻るためには多大なエネルギーが必要で、面倒です。
かなり長い間気落ちしていました。
ようやく仕事が安定してきたかと思えば、この仕打ち……。
ただし今回の失敗は、仕事が軌道に乗り始めたがゆえの気の緩みが原因でもあります。
もちろん、貴重品を失くさないように意識しなければなりませんが、生きている以上、いつどこでなにがあるかなんて誰にもわかりません。
そんな緊急時に備えておく必要性は、常に誰もがしておくべきなんだと感じました。
もしものことがあれば、この記事のことを思い出していただけたらと思います。
誰しもが知っておいたほうがいいと思いますので、TwitterやFacebookなどでシェアしていただけるとうれしいです。