転職を繰り返し、30年間で増えたり減ったりした貯金通帳を見て思うこと

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こんにちは、『灯台もと暮らし』編集部のくいしんです。
これからノマド的節約術で記事を書くことになり、これが初めての記事になります。

初めてということもありますので、僕がお金に対してどのように思っているのかをこの機会にまとめました。

実は僕、ちょっと変わった経歴をもっています。
高校を卒業して、大学に行って、就職して、という一般的と言われる道のりを歩んできていません。

転職を繰り返して増減した貯金通帳を見て思うこと

いくつかの仕事をする上で、お金があるときもないときも経験しました

くいしん プロフィール写真

そのせいで、というか、完全に自分のせいなのですが、「お金に困っていないとき」と「(ちょっぴり恥ずかしいですが、ハッキリ言ってしまうと)貧乏なとき」の落差が大きい人生でした。

先にざっくりと説明すると、高校を卒業してからいわゆる「お笑い芸人の養成所」に行くために上京しました。

そのあと、お笑い芸人の道を諦め、一年制の専門学校で出版や編集、ライティングを学びました。

その甲斐あってか、元々大好きだった月刊の音楽雑誌を出版する出版社に入ることができ、その会社で編集者として働きます。

その後転職して、これまた元々好きだったウェブの業界でディレクターになり、2016年4月からは灯台もと暮らし編集部で働いています。

よく言えば、「自由に」「奔放に」生きてきました。悪く言えば、特に20代半ば過ぎまでは「適当に」「行き当たりばったりで」生きてきました。

だからこそ、貯金通帳は7桁のお金が貯まっているときもあれば、「2円」しか入っていないこともありました(笑)

でも、人とお金に活かされながら楽しく生きてきたことは本当です。

特段お金に困ることはなかった高校時代まで

くいしんの本棚

僕は1985年生まれで、現在は30歳です。生まれたのは神奈川県の小田原市。

新幹線も止まる小田原駅からは、湘南新宿ラインを使うと約75分で品川駅へ、新幹線を使えば約30分で品川駅へ到着します。

つまり、もちろん「都会」や「都心」ではないですが、「田舎」と言い切れるほど田舎でもない場所。

「郊外」とは言えるかもしれませんが、そう言うには少し東京に近い場所。そんな土地で生まれ、高校生までを過ごしました。

本や雑誌をたくさん買ってくれた両親

幼少期から高校時代までは、お金に困ったことはありませんでした。

そんなに高価なものを親にねだったことはないですが、当時の金額で1万円くらいのゲームソフトや、漫画や雑誌、本などなどは、大抵買い与えてくれる両親でした。

特に本や雑誌は、母が若かりし頃に元々作家になりかたかったらしく、欲しいと言えば、ほとんど惜しみなく購入してくれていたと言っても過言ではありません。

こうした出自が、過去には雑誌編集をやったり、現在はウェブメディアを運営したり、編集したり、こうやってノマド的節約術で書かせてもらうことにつながっているのかもしれません。

高校時代までは、お金を稼ぐことの厳しさや難しさなど、全然わかっていませんでした。

お恥ずかしい話ではありますが、お金がどんな意味を持つものなのか、考えたことすらなかったと思います。

もちろんアルバイトは高校生の頃から飲食店でしていました。
そこでは先輩や店長やお客さんとのコミュニケーションを通して、「働くことの楽しさ」を知りました。

ただ、「働くことと、お給料(お金)という対価」が紐付いていることは、お金に困っていなかったが故に、しっかりと意識したことがないまま東京に行くことになったのです。

お笑い芸人見習い時代の極貧生活

高校を卒業すると同時に、東京都内に引越しました。
この時点では、高校時代にアルバイトでお金を貯めていたこと、両親がある程度のお金を援助してくれたことがあって、100万円近い貯金がありました。

しかし、このタイミングで貯金がきちんとあって、生活に多少の余裕があったからこそ、ここからの数年で地獄を見ることになるのです。

アルバイトもそこそこに、一生懸命ネタづくりやオーディションをしていく中で、貯金はだんだんと切り崩されていきました。

ここでお伝えしたいのは、「売れないお笑い芸人とはすべからく貧乏である」ということです。そうです。自分だけではなく、まわりにいる人たち、すなわち芸人たちが、みんな貧乏なのです。

貧乏自慢をするお笑い芸人見習い

そして、芸人見習いをやっているみんながみんな、それでいいと考えており、「貧乏こそが芸人である」と信じてしまっているのです。

「お金がないから節約しよう」ではなく、「貧乏自慢」ばかりする人々。

「こないだ電気が止まったから、夜、何もできない!」「ガスが止まっちゃって自炊ができないんだよねえ〜」。「ついに水道が止められた。ヤバいよね!」とみんな話してます。

ちなみにですが、水道は命に関わるので、一番最後まで止められません。

こんなことでは、お金が貯まるわけがありません・・・。
そもそも「貯めようという気持ち」がないのです。

そこそこの貯金があったことで完全に油断していたこともあり、周りの人たちの雰囲気に流され、ご多分に漏れず、いつの間にか貧乏生活をしていました。

後輩に食事代をおごっていた上京二年目以降

僕が所属していた事務所は特に上下関係が厳しい組織です。
合わせて「先輩は後輩に、食事代等を全額おごる」という風習があって、事務所の特徴でもありました。

上京して一年目、後輩がまだいなくて、自分が誰よりも後輩だった頃、僕はよく先輩にごちそうしてもらっていました。

一般的な社会でも同じようなことは言えますが、お笑い芸人の世界は「先輩に可愛がられるタイプのお笑い芸人」と「後輩を可愛がるタイプのお笑い芸人」に大きく区分けできます。

上京して二年。

僕は、どちらかというと後者の、後輩と一緒にいることが多いタイプのお笑い芸人になっていました。

後輩とご飯を食べるたびにおごっていたため、お金がまったくなくなり、クレジットカードのショッピングローンは、限度額いっぱいまで膨れ上がっていました。

人の思考は「置かれた環境」と「周りにいる人」で決まります

「お金を節約したい」と考えたときに、「環境を整えること」「周りの人を変えること」がもっとも大切だと今の僕は考えています。そうやって考えると、お笑い芸人時代の状況は最悪でした。

もちろん、その時間は楽しくて、かけがいのないものだったのもまた、たしかではあります。

しかし、節約はできませんでした。

人の思考は、どうしても「自分の置かれた環境」や「周りの人たちが考えていること」に集約されます。

これは、ビジネス論や起業論でもよく語られます。
「優秀な人たちと一緒に仕事をして、自分を引っ張りあげてもらう」という話と一緒なんです。

節約をする上で重要なのは、「自分の意志で無理矢理がんばる!」とか「才能」ではなくて、「環境を整えること」と「周りにいる人たちを変えること」です。

もし、散財してしまいがちな状況に自分が置かれていると感じたら、「質素倹約」が得意な人と一緒に過ごしてみるのがいいでしょう。

散財していたサラリーマン時代

お笑い芸人の道を諦めたあとは、編集者を志しました。
専門学校に通って、めでたく雑誌編集の職に就きます。人生で初めてのサラリーマンです。

「毎月決まった金額のお給料が安定して銀行に振り込まれる! すごいっ!」と、本当に感動していました。

僕は、「これならどんなお金の使い方をしても死ぬことはないなあ!」と、意気揚々とお金を使っていたんですよね。

人生で初めてのサラリーマン時代は、人生で初めての散財時代でもありました。

仕事の拘束時間が長かったことと、今までほとんどのおこづかいを注ぎ込んで、趣味として自腹で購入していたCDやライブのチケットが仕事上の都合で無料で手に入りました。

それによって、最初のうちは毎月もらった給料が余っていました。
クレジットカードのローンも返済し、仕事を始めた最初の半年くらいは、貯金が増える一方でした。

「好きなことや趣味を仕事にする」は、「好きだったものを好きじゃなくなってしまうかもしれないから」という理由で否定されることもありますが、僕は全力で賛成する派です。

自分の人生の限られた時間は、絶対に自分が大好きなもの、大好きな人たちに使ったほうがよいと考えてます。死ぬときに後悔したくないなら、そうすべきです。

散財は「クセ」になります

編集の仕事自体には特に不満もなかったです。
それでも働き始めてから半年から一年ほど経つと、仕事ばかりで疲れ切ってしまうときもありました。

たまにまとまった時間があるときには「パーッとお金を使おう!」と思うことがだんだん増えてきました。

そうなると一気に散財モードです。
ここでちゃんと自省することができればよいのですが、当時の僕にはそれができませんでした。

ご飯を食べてお酒を飲むのに、一晩で数万円使ってしまうこともありました。

サラリーマン時代の写真

貯金はどんどん減っていき、ついに0になったことを、今でもハッキリ覚えています。

あんなに貯金があったのに、いつの間になくなってしまったんだろう」と、今になればすごく簡単な話ですが、当時はそう思っていました。

働き始めてある程度まとまったお金を持つようになると、「お金を使うこと」が楽しくなってしまいます。

ただ、それは錯覚です。
楽しいのは「お金を使うこと」ではなくて、「お金を使ってしたこと」のはずなんです。

その後、職を変えて安定期に

散財していた編集者時代を経て、20代も半ばを過ぎた頃。僕はウェブ制作の仕事をしていました。

編集者時代ほどではないですが、忙しく働いており、充実した日々を送っていました。

仕事をするにもお金を使うにもバランスなのか、仕事人として身体が慣れてきたここ数年は、散財らしい散財もしていません。

大切な人との記念日にはちょっといいレストランに行きます。
友人に何かお祝いごとがあったときにはプレゼントを贈ります。でも、それだけです。

お金を使うべきときはお金を使いますが、お金はただのツールです。

今ではすっかり「お金を使うこと」ではなくて、「お金を使って何をしたか。誰に喜んでもらえたか、楽しんでもらえたか」を考えるようになりました。

年齢を重ねるにつれて、お金との付き合い方がだんだんとわかってきたんだと思います。

「お金」も「働くこと」もコミュニケーションツールでしかない

これまで書いてきたように、僕は職業をいくつか変えて生きてきました。
その中で学んだ一番大きなことは、「お金」も「働くこと」もコミュニケーションツールでしかないということです。

お金とは、働くことでいただける対価です。
そして、「働くことは、人と人が繋がるための仕組み」だと考えています。

僕は、人と繋がるために仕事をしています。

お金は、働くことによって、あとから付いてくるものなので、「お金をたくさん得ること」だけを追うのは、あまりおすすめできません。

お金持ちになる一番簡単な方法

お金持ちになる一番簡単な方法は、「お金持ちになりたいと思わないこと」だと考えます。逆説的ですが、これは、本当に重要なことなんです。

まずは「自分のやりたいこと」や「目の前にある仕事」に、一生懸命取り組むこと。

それによって、お金はあとから付いてきます。
これは、僕が生きてきた中で、強く実感したことです。

「節約をしてお金を貯めよう!」と考えることは素晴らしいのですが、「お金を貯めた先に何があるのか」を同時に考えることが大事だと考えています。

お金は、人がつくった仕組みです。
きっと、お金を大切にすることで、逆に自分自身が大切にされることもあるんじゃないかなと思っています。

僕は散財した時期も多くあった人生ですが、そのことでいろいろ学ぶこともありました。

ノマド的節約術としてのお金の使い方に対する考え方も合わせて読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

くいしん

編集者。株式会社Wasei。灯台もと暮らし編集部。1985年、神奈川県小田原市生まれ。主に地域、暮らし、メディア、音楽、生き方、働き方について執筆、編集。

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