銀聯(ぎんれん)カード、ってご存知ですか?
中国の大手カード会社「中国銀聯」が発行しているクレジットカードで、中国国内では圧倒的なシェアを誇るカードです。
三井住友銀聯カードとは
中国銀聯のブランドは、国内での信頼がとても厚く、現在の発行枚数は約45億枚(2014年6月末時点)ほど。
中国は未だに都心部とその他の地域での経済格差が激しく、クレジットカードをつくれる層というのが限られているそうです。
↑三井住友カードHPより↑
その中で、銀聯カードというのは利用者が都心部から田舎に住む人まで幅広く使用されているのが特徴です。
中国の、中国による、中国の人々のためのクレジットカードといったところでしょうか。柄もパンダや、荘厳な中国大陸のイラストが施されています。
↑公式HPより↑
中国銀聯は、略してCUPと言います。
この「Uniou Pay」というアイコンがついている場所では、どこでも利用することができますよ。
次に、具体的にどういったサービス内容があるのかを見ていきましょう。
銀聯カードを使うメリット
信頼度の高いカード
クレジットカードの国際的に、クレジットカードの名ブランドといえば、VISAやMasterCard、JCB、AMEX、DINERS CLUB(ダイナースクラブ)が挙げられます。
銀聯カードは世界で6番目と言っても過言ではないほど急成長しているブランドです。
中国国内ではVISAやMasterCardを出すと怪訝そうにされることもあるとかないとか。
中国ではもちろん、加盟店は日本やアジア諸国でも急速に増えているようです。日本に来る観光客のなかで中国人の割合も急増しているため、買い物の際に銀聯カードを使う人も多いのでしょう。
こうした変化にカード事情もどんどん対応している証拠なのかもしれません。
国内の口座が利用可能
中国の人が使っている銀聯カードは、実はクレジットカードではなく、デビットカードです。
そのため、中国国内で口座開設をしなければなりません。
日本国内で銀聯カードを作れば、国内の口座からは主にデビットカードで口座から引き落とされるタイプになります。
クレジットカードとして使いたいなら、日本国内で三井住友銀聯カードを発行しましょう。
三井住友銀聯カードなら、日本国内の自分の口座から引き落としになるため、改めて中国に口座開設をする必要はないわけです。
また、銀聯カードを扱っている会社は他にもありますが、カード発行の際にETCやWAONなど他の付帯サービスがなければ発行できないということがあります。
しかし三井住友銀聯カードの場合は、単体で作ることができるのでとても楽です。
日本語でのサポートあり!
カードが盗まれたりキャッシングしようと思ったら機械にカードが吸い込まれて出てこなくなったり……など海外では予期せぬトラブルは日常茶飯事です。
銀聯カードにまつわるトラブルが発生した場合も、緊急に対応しなければなりません。
そういう時、国外だとどうしても、日本語で対応してくれるスタッフがいないこともあります。
ですが、三井住友銀聯カードの場合は、上海にある銀聯コールセンターで日本語で対応してもらえます。これはかなり心強いサポート体制ですよね!
ポイント獲得にも
日本国内でも、Union Payのアイコンがあるお店では銀聯カードを利用できます。
日本で三井住友カードで支払いをするとポイントが貯まるように、三井住友銀聯カードを使うとポイントが貯まりますよ。
もう一枚別で、例えば三井住友ゴールドカードを持っていた場合は、そちらのポイントに合算することができます。
銀聯カードを使うときの注意点
支払いは全て一括
三井住友銀聯カードを使ってショッピングをした場合、支払いはすべて一括です。
分割、リボ払いなどはできません。
中国では割安でものを買うことができるため、お財布事情をあまり気にせず衝動買いばかりして利用限度額を超えてしまう、なんてことがないようにしましょう。
損害補償はナシ
中国でのショッピング補償費や、旅行傷害保険はありません。
そのため、買ったものが粗悪品だった、という場合や盗られたり紛失した場合も保険は適用されません。
観光や買い物をする際は、値段の高い低いに惑わされず、自分が本当に気に入ったものにお金を使いたいところですが、そういうものがなくなったときのショックはのっぴきならないものです……。
ですから、銀聯カードを使うときは「ものより思い出」精神であるのがよいかもしれません。
中国に長期滞在するなら必携!
年会費無料の銀聯カード。
日本国内でも、中国旅行者向けに商品販売などをしている大手の家電量販店などは、銀聯カードを使うとポイントが付くということもあります。(※店舗による)
ですが、やはり利用するとなるとフル活用できるのは本場中国国内だと思います。
エリアやお店によりますが、VISAやMasterCardは使えないのに銀聯カードなら使える、というところも少なくないようです。
都心部だけではなく中国大陸全体を行き来したり、長期滞在する場合は、一枚持っておくと安心できるクレジットカードですよ。