証券会社を利用していると、投資信託などのページで「外貨建てMMF(外貨MMF)」といった文字を見ることがあるのではないでしょうか。
外貨MMFって一体なんだろうかと気になると思います。
私も最初は「何これ?」みたいな感じで思っていました。
外貨MMF自体が聞き慣れない言葉だと思いますので、このページでは外貨MMFの特徴や、どんなメリットやデメリットがあるのかについて詳しく紹介していきますね。
外貨MMFとは?
外貨MMFはイメージ的には外貨預金に近いものです。
実際には投資信託の一種ですが、格付けの高い外貨建ての短期証券に投資しています。
外貨をベースにしたときの元本保証はないのですが、安全性が高いことが特徴ですね。
外貨預金だと金融機関が破綻したときの預金保護対象外ですが、外貨MMFの場合は証券会社が管理してくれているため、その点は安心です。
外貨MMFに投資するときは、そこまで細かいことを気にすることはないと思いますので、証券会社に外貨預金みたいなサービスがある感覚でいいと思います。
外貨預金のように、日本円に預けているよりも高い利回りが大きな特徴でメリットですね。
また、外貨預金よりも金利が高いです。
どんな通貨がある?
外貨MMFを利用するときに、どんな通貨に対応しているのかどうかも気になるところだと思います。
もちろん証券会社によって対応している通貨は異なりますが、主に以下の通貨がありますよ。
この中だと、南アランドやトルコリラなどの新興国通貨が金利が高くなっていますよ。
金利が高いことに魅力を感じるかもしれませんが、その分値動きが激しいリスクもあります。
この中でおすすめするなら、無難に米ドルですね。
外貨MMFのメリット
ざっくりと外貨MMFの特徴を紹介してきましたが、ここからは外貨MMFのメリットとデメリットを紹介しますね。
まずはメリットの一覧から。
- 株式や投資信託と損益通算ができる
- 外貨預金よりも金利が高い
- 証券会社が破綻しても保護してもらえる
- 積立で買い付けできる
- 毎日複利になる
2016年から株式や投資信託と損益通算できるようになりました。
確定申告するときにまとめられるのがメリットですね。
また、外貨MMFの運用は毎日複利になるようなものなので、金利が高い通貨を買い付けたり積み立てたりするほどドルコスト平均法での効果が大きくなってきます。
外貨MMFのデメリット
外貨MMFのメリットがあれば、デメリットもあります。
むしろデメリットのほうを知っておくほうが重要ですよ。
- FXと比べると金利は低い・手数料が高い
- 元本保証がない
外貨預金との大きな違いで、外貨MMFは元本保証がありません。
安全性が高いと言われていますが、保証自体はありませんので、何か起こっても不思議ではないですからね。
また、外貨MMFは外貨預金より金利が高いですが、FXと比較してしまうと、FXのほうが金利が高い上に手数料も安いです。
FXだとレバレッジをかけて元本以上の取引をしてしまって痛い目を見るリスクもありますが、元本と同じ金額しか取引しないのであれば、FXのほうがいいですよ。
外貨MMFの取扱がある証券会社の一覧
外貨MMFのメリットとデメリットがわかったところで、実際どこの金融機関で外貨MMFの取引ができるのか気になりますよね。
まずは、外貨MMFに対応している金融機関を一覧にしてみました。
外貨MMFするのにおすすめの金融機関
一覧を紹介しましたので、ここからは外貨MMFへ投資するときにおすすめの金融機関を紹介していきますね。
SBI証券
外貨MMFの手数料をより安くしたいのであれば、SBI証券を使うのがおすすめです。
SBI証券の場合、ネット銀行の住信SBIネット銀行の外貨預金からSBI証券の外貨MMFに入金できます。
住信SBIネット銀行で外貨預金を買い付けるときの手数料は、米ドルだと4銭という安さになるため、普通にSBI証券で外貨MMFを買い付けるよりもお得です。
また、SBI証券の外貨MMFでは毎月5,000円からの積立にも対応していますよ。
とはいえ、住信SBIネット銀行の外貨預金から移動したほうがお得になるため、とことんリターンを大きくしたいのであれば、積立を使わないほうがよかったりします。
楽天証券
楽天証券の外貨MMFは少額から購入できるのがおすすめできるところです。
米ドルや豪ドルのMMFは1,000円から、他の通貨だと10通貨単位から買うことができるため、手軽に始めやすいですよ。
米ドルのMMFにお金があると、米国株式やETFの買い付けにも使えるなど、外貨MMFだけではないところでの使い勝手の良さもあります。
外貨MMFの税金について
外貨MMFは2015年までだと為替差益が非課税になるメリットがありました。
しかし2016年からは先ほども紹介したように、株や投資信託と損益通算できるようになっています。
もし損失が出ているのであれば、ちゃんと申告しておくことで税負担を軽くできますよ。
さいごに
外貨MMF自体あまり聞き慣れない言葉で使う機会が少ないかもしれません。
でも、証券会社によっては銀行と連動して使いやすくなっていたり、外国株を買うときに使えたりという感じで利便性がよくなっています。
私が投資を始めた2010年頃は、外貨MMFに投資することは不便そうなイメージが強かったですが、今は気軽に積み立てで投資もできますよ。
FXに手を出すのは怖いけど、外貨に投資をしてみたいと思っているのであれば、外貨MMFはちょうどいい商品だと思います。
もしやってみるのなら、小さな金額から試してみましょう。