【SBI証券インタビュー】なじみのない投資や資産運用にどう興味を持ってもらうか聞いてみた

こんにちは!
2010年からSBI証券を使っている、ノマド的節約術の松本です。

ネットの証券会社で有名なところといえば「SBI証券」ですよね。
今回ご縁があって、SBI証券に取材できる機会がありました。

稲場さんという方から、いろいろな話を聞くことができましたので、どんな話をしたのかを紹介しますね。

SBI証券 取材

取材日:2017年8月25日

投資に興味がない人に向けてどう考えているか

ノマド的節約術ではお金のこと全般に関して紹介しています。
お金となると、その中に投資も含まれてきますよね。

私は仕事柄、いろいろな人と関わることが多く、人の話を聞く機会もかなり多いほうです。

私がお金のことについて詳しいのはわかっているはずなのに、そこまで聞かれることはなく、お金に対してしっかり向きあっている人ってそんなに多くない気がしています。

以前、仲が良い方に投資とか資産運用についてのイメージを聞いてみたのですが、そのときの回答も「なんとなく怖いイメージ」だったんですよね。

私が株の取引を始める前もまったく同じようなことを思っていました。
おそらく同じようなことを考える人が多いのではないかと思って、SBI証券への取材を機会に聞いてみることに。

SBI証券 取材

── 証券会社や投資という言葉自体が難しく感じるのがあって、どうすれば初めての人に向けて興味を持ってもらえるようにすればいいのかと思いまして。

稲場さん(以下:稲場)
投資にはどうしてもリスクがあります。
そこを理解していただいた上でなんですが・・・

投資家さんにお会いして、その人たちの活動を紹介することによって、同じ年の人でも投資しているとか、主婦の人でも自分で勉強して投資しているんだなと紹介することの方が証券会社の立場としてできるのかなって思っています。

外部の方にご協力いただくことが多いですね。

また、長期投資という考え方もあるので、長い目で見れば将来伸びそうなテーマ、例えばオリンピックはわかっているものですよね。

そういったわかりやすいテーマに沿って紹介していくことで投資に興味を持っていただけるのではないかと思っています。

── どうやったら投資への興味関心を持っていただけるでしょうか。

稲場:
投資のハードルを下げるなら、やっぱり手数料をなくしたり、安くするとかですね。

SBI証券では、1日の約定代金合計額に応じて手数料が決まるアクティブプランで1日10万円以下の約定だった場合は、手数料が無料になりました。

それによって、手数料をかけず始める選択肢が増えるのではないかと思ってます。

また、S株という単元未満で買える株式があります。

「株って高くないの?」とか「お金がなきゃできないんじゃないの?」って思うかもしれませんが、S株を使った場合は1株単位で買うことができるので少額投資ができますね。

例えば、任天堂の株ですと100株買おうとすると360万円ほど(2017年8月25日現在)するのでなかなか手を出せないですよね。

でも1株だと36,000円ぐらいで買うことができます。

── 僕もそういえば使ってますね、S株。1株だけ買ってる銘柄がいくつかあります。

稲場:
そうですね。
単元未満株で購入しても優待がもらえる銘柄もありますし、配当も出ます。

これからも初めてでも入りやすいサービスを充実させていきたいと思っています。

あとは今流行りのロボアドバイザーも。

── ぼくも最近はじめましたね。入金するだけだからラクで何も考えなくていい。あとは積立設定して終わり、みたいな。初めてならロボアドバイザーはおすすめな気がしますね。

SBI証券では、テオ(THEO)ウェルスナビと連携しています。(現在は終了)

株って3,500以上の銘柄がありますし、投資信託もSBI証券では2,500以上取り扱っているので。
選ぶ行為だけで結構大変なんですよ。

ランキングや人気なものを紹介はしていますが、それでもやっぱり選ぶという行為がありますからね。

運用はおまかせするという点ではロボアドバイザーはメリットがあります。
自動運用という形で最適な資産配分をロボットが決めてくれます。

ただし、リスクがあるという点では他の投資と同じなので注意が必要ですね。

SBI証券 取材

稲場:
あと、株主優待にも力を入れています。

特に飲食系は誰でも知っている銘柄が多いので。
どこにでもある居酒屋とか飲食店の食事券がもらえる株主優待はわかりやすく投資がしやすいと思います。

── おすすめの株主優待はありますか?

稲場:
優待好きで有名な桐谷さんのお話を聞くと、投資の目的って「儲かることではない」というお話をされていました。

この会社を応援したいという気持ちで。
桐谷さんは買ったらあんまり売らないそうですね。

株の場合は値動きがありますが、長期的にみると利益を出している企業がほとんどですので、成長していくはずです。

なので株式投資は、優待とか配当分だけでもプラスになっていくことが多くあります。

おまけとして優待が付きますし、優待銘柄ってそういうところが非常に多いっていうお話はされてましたね。

── 優待を目当てに買う人もやっぱり増えてますか?

稲場:
多いですね!
優待の月になると優待銘柄が当社の売買代金トップ10に入ってきたりとか。

大口の方が信用取引する中に、個人の方の取引が入ってきてランクインするのは、株主優待が広がっていると実感しますね。

8月だとイオンが人気で。
イオンだとキャッシュバックやイオンラウンジが使える特典があります。

── 僕もイオンの株を持ってますね。

稲場:
長期で保有する方もいらっしゃいます。

ばらつきはありますが、人気の銘柄ってあんまり変わらないですね。
オリエンタルランドのような招待券や、コロワイドなどの飲食系が人気です。

── 株主優待を目的にされている方、増えてる印象はありますか?

稲場:
増えてますね。

──なんか自分の周りだとそこまで広がってる感じがしなくて。僕自身が優待使ってるから優待使ってる話をすることがあるんですが、でもそれで自分も始めるところまで行く人はあんまりいないから。広がってるのかなぁって気になっていたんですけど。

稲場:
この数年で、確実に株主優待は表に出てきてると思いますね。
メディアに出てきて取り上げられてますし。

株主優待の達人と呼ばれる桐谷さんのような投資家っているんだっていう。

── そうなんですね。ぼくも最初に興味を持ったのが株主優待でした。

稲場:
そうですよね。優待から株式投資を始める方は多いと思います。

── そうだ。昔は株主優待の本をよく読んでました。

稲場:
それは、優待で何がもらえるとかですか?

── 株主優待がある生活は楽しいですよとか。

稲場:
口座開設は優待月が多くなりますね。
つなぎ売りするために必要な信用口座の開設率はやっぱり3月・9月が伸びていますね。

つなぎ売りがすごく伸びています。
2年で利用者が10倍になっていますね。

SBI証券 取材

今後の金融教育について

個人的に感じていることですが、投資や資産運用に限らず、お金について深く考えている人ってほとんどいないと思っています。

今回はSBI証券への取材ということで、資産運用についてどう考えられているのかを聞いてみました。

SBI証券 取材

── 資産運用に関して、今後どのように伝えたいとか、世間への期待とかはありますか?

稲場:
個人的な意見ですが、日本は金融教育が遅れていると感じています。
海外では小中学生でも投資していたり、金融教育が盛んです。

文化の違いだとは思いますが、金融教育という部分ではSBI証券でもやっていないところで。

SBI証券がもっと教育機関などとも連動して投資教育をすることができれば広がる可能性が出ると思っています。

個人の方の1番のメリットは時間で、長期投資の視点で見ると若いうちから資産形成していくことが大切です。

長期投資になると分散投資が基本になると思うので、そのためにもテオ(THEO)とかウェルスナビなどを使うのもいいと思います。(現在は終了)

ロボアドバイザーのような自動運用が今後主流になっていくと思います。

編集後記:SBI証券に取材した感想

SBI証券 取材

人生で初めて証券会社へ行き、話を聞くことができました。
お堅いイメージがありましたが、実際に話してみると、気さくでいろいろと投資の話題になりました。

普通に生活していると、証券会社自体になじみがないと思いますが、堅いイメージを少しでも柔らかくして身近に感じていただけたらと思います。