ランサーズ(Lancers)で年収が2倍になってからの生活と仕事への意識の変化とは?

なつみとの画像

わたしは、クラウドソーシング「ランサーズ」に出会ってから、ライターとして働くようになりました。

幸いにもお仕事に恵まれたため、ライターとして働き始めて4年目に突入しました。

会社員時代と比べると年収は2倍ほどになっており、経済的にも楽になっています。

ライターとして働くまでは、収入が少なく、生活していくのに必死だった頃もありました。

このページでは、まだ生活が苦しかった頃にどんな暮らしをしていたのかや、前と今で生活水準がどのように変化したのかを、お話ししますね。

ランサーズで収入が増えたあとのお金の使い方の変化

ライターになるまでのわたしの状況

2012年にライター業を始めるまでは、わたしは美容系の企業で働いていました。
平たく言うとエステティシャンですね。

少しさかのぼって2009年、シングルマザーになり地元、京都に戻ってきたとき、わたしは無職でした。

ちょうどリーマンショックがあった翌年で、正社員としての仕事が見つけられず、仕方なくアルバイト入社したのが、その美容系の会社です。

ありがたいことに、のちに正社員登用となり、その後役職にも付き、はじめのうちは順調でした。

年収は200万円強。週休2日で1か月あたりの実働時間は150時間程度。子供がいるので、日曜は休みにしてもらい、勤務時間も短めでした。

実働時間の割には、収入は良いほうだったと思います。
当時のシングルマザーの平均年収は約180万円といわれていましたからね・・・。

歩合制の仕事だったので波はありましたが、「とりあえず生活はしていけるレベル」でした。

しかし、3年目に入った頃から、状況は怪しくなってしまいました。
売上が芳しくなく、給与体系が変わったり、オーナーが変わったり、ついには役職手当もなくなってしまいました。

一時期は手取り20万円程度得られていたのが、辞める前には手取りが10万円ほどにまで落ち込んでしまったのです。

そこで、副業として始めたのがランサーズでのライティングの仕事でした。

ランサーズに登録してから2か月後に退職。仕事を辞めてから2か月後にはランサーズでの収入が約20万円に。6か月後には30万円を達成しました。

そのままライターとしての仕事が軌道に乗り、今に至ります。

収入が変わったことによるお金の使い方の変化

前職では、平均すると手取り月収18万円程度でした。ボーナスはありません。年収200万円強ですね。

2016年現在、昔と比べると年収は2倍を超えるようになっています。
もとの年収が低いので2倍と言っても大したことはないのですが……。

でも、もし年収が2倍になったとしたらどうでしょう?
生活水準もかなり変わりそうに思いますよね。

わたしの場合は、こんな感じで変化しました。

費目別の変化

まずは、費目別の生活費がどのように変わったのかを振り返ってみましょう。

食費や日用品費は少しだけ水準が上がった

もともと食費は月2万円の予算でやりくりしていました。
日用品費は5,000円です。

きちんと予算を決めて、生協の個配などを利用しながら計画的に買い物をしていましたね。

外食は月に1回。まだ子供が幼児だったのであまりお金もかかりませんし、外食と言っても3,000円ぐらいだったと思います。
現在は、少し水準が上がりました。

再婚して状況が変わっていますし、子供も小学校高学年になって食べる量も増えたので単純に比較はできないのですが。

でも、食費は厳密に予算を決めることはしていません。100g500円以上のお肉を買うのは未だに抵抗がありますが、以前は100g298円のお肉すら買えなかったですからね……。

外食も、少し良いものを食べに行けるようになりました。食べ放題じゃない焼肉を食べられるようになったのは、今の仕事をしてからです。

家族での外食の回数も、月に1回だったのが2~3回になっています。

食費は無理に節約したくないところなので、水準が上がったと言っても贅沢をしているというほどではありません。

住居費・水道光熱費は変わらない

住居費も水道光熱費も、収入が増えたからといって変わったことはありません。豪邸に引越す、なんてこともしていません。

再婚したので引越しはしていますが、共働きにしてはかなり安い家賃の家に住んでいますよ。

シングルマザーの頃は45,000円でしたが、今は7万円ぐらいなので、むしろ下がっていると言っても良いでしょう。

水道光熱費は、一時的に増えました。
在宅ワークだと、家にいる時間が長くなるので当然ですね。

変わるのは冬の暖房代ぐらいです。

収入が増えたからと言って水を豪快に使うというわけでもありませんので、年間で見ればほとんど変わっていませんよ。

冬のあいだは、積極的に体を動かして、なるべく昼間は暖房をつけずに過ごしています。

衣服代もほとんど変わっていない

もともとファッションにお金をかけないタイプで、使えるお金が増えたからと言って「服を買おう!」とは思いませんでした。

靴は好きでたくさん欲しいと思っているのですが、収入が増えても足の本数が増えるわけではないので、結局買う量としては変わっていません。

ただ変わったとしたら、「本当に欲しいものを見つけたら、我慢せず買えるようになった」ということぐらいでしょうか。

そもそも「本当に欲しいもの」が滅多にないので高い服やバッグを買った記憶はありませんが。

交際費は変わらないけど精神的に楽になった

もともと飲み会やパーティが好きなので、交際費は「増やせる!」と思いました。

でも、結果的には変わっていません。

子どもがいるおかげもあって外に飲みに行ける機会はほとんどありませんし、生活スタイルは変わりません。

ただ、以前なら予算を細かく計算しながら参加を検討していた飲み会も、お金のことを気にせずスケジュールだけ気にすればいい、という感じにはなっています。

精神的にはかなり楽になっていますね。

生活水準は意外と以前と変わらない

このように、収入が増えたからと言って、大きな家に引越したり、ブランド物を買ったり、といった変化は一切ありません。

それどころか、年々「モノに振り回されたくない」というミニマリスト的な考え方に染まってきているので、使うお金は減っているかもしれません。

それよりも、収入が増えて変わったのは、精神的なゆとりができたことです。

「(収入が低いから)お金を使えない」のと「(収入はあるけど)お金を使わない」のとでは、使う金額は同じでも気持ち的には全然違いますよね。

使うお金が少ない分お金は貯まりますが、これも、「本当に欲しいモノがあればいつでも使える」と思っているので気が楽です。

今までとは違うお金の使い方ができるようになった

使うお金はあまり変わっていませんが、「前に比べるとここにお金を使うようになったな~」と思ったものがいくつかあります。

いろんな果物が買えるようになった

果物って高くないですか?
手取り18万円の生活では、買うのをためらう値段のものがたくさんありました。

いつも買うのはバナナ。
春は安いイチゴ。
秋は安い柿。
冬は安いりんご。

現在は、スーパーに売っているような果物なら、なんでも買えるようになりました。

さすがに百貨店で売っているような高級な果物はまだ手が出ませんが・・・。

おいしい焼肉や寿司のお店に行けるようになった

焼肉とお寿司が大好きです。でも、以前は食べ放題の焼肉や、1皿100円の回転寿司でした。

今は、食べ放題じゃない焼肉や、均一価格じゃない回転寿司にも行けるようになりました。

子供も食べ盛りになってきたので高級店に行くのは怖いのですが、行けるお店の幅が広がったのはうれしい変化ですね。

タクシーを使うようになった

以前はタクシーに乗るという選択肢は皆無でした。
それどころか、電車やバスもなるべく使わず、通勤定期が使えないところに行くのは自転車が多かったです。

今も滅多に乗りませんが、急な土砂降りだったり、子供が体調不良になったりすれば、遠慮することなくタクシーに乗れるようになりました。

我が家には車がありません。車の維持費を考えれば、たまのタクシーなんて安いものです。

・・・と、言えるようになったのもうれしい変化です。

きれいな服を買うようになった

これは仕事柄、という話なのですが、人前に出るときやクライアントに会うときには、さすがに普段のカジュアルすぎる服では困ります。

以前の仕事だと制服に着替えるため、カジュアルな服しかなかったんですよね。

今は、ビジネスシーンに対応できるようなオフィスカジュアル系の服も揃えています。

そのため一時的に衣服代は増えましたが、一通り揃ったので当分服やバッグを買うことはなさそうです。

働き方に関する変化が大きい

ここまではお金の使い方に関するお話でした。

ここからは、働き方に関する変化を見ていきますね。

実働時間は確実に減っています

前の仕事のときは、実働時間が月に150時間ほど。
ただ、通勤時間も合わせると、仕事に使う時間は全部で月180時間ぐらいでした。

Webライターになった当初はもっと多くなりました。
慣れないうちは単価の低い仕事が多いので、どうしても数をこなさないと収入が増えないんですよね。

多いときでは月220時間ぐらい働いていました。
通勤時間が無いのがせめてもの救いです。

でも、今はかなり減っています。
パソコンに向かって執筆している時間は、おそらく100時間ぐらい。

他にも、写真を撮影したりネタを考えたり、といった時間もあるのですが、こういったことは家事をしながらだったり、出かけるときの移動時間を使えばできます。

「考え事」まで勤務時間に含めてしまうと、ほぼ一日中仕事のことを考えているのですが、拘束されている時間だけで考えればかなり少ないのは確かです。

休日自体は減っている

休日が「仕事をほとんどしない日」だと考えると、休日は月に3~4日ぐらいしかない気がします。

はじめのころは「月に8日は休む」と決めてGoogleカレンダーで管理していたのですが、今は厳密に管理していません。

ほとんど毎日何かしら仕事をしていますが、中には「買い物のついでにスーパーの割引情報を調べる」とか、「個人ブログの更新をする」みたいな仕事もあります。

以下の記事なんかは、いずれも買い物に行くついでに調べています。

会社に行かなきゃいけないわけでもないですし、嫌な仕事をしているわけでもないので、休日が少ないことは、わたしにとっては問題ではありません。

仕事をする日でも、誘われればランチに行くこともありますし、子供の学校の用事で出かけることもありますよ。

普段の生活はこんな感じです

フリーランスとしての生活は、会社員のときの生活とは全然違います。

たとえば先日の日曜日はこんな風に過ごしました。

とある日曜日の仕事風景

息子のサッカーの試合
8:00 起床
洗濯などの家事をしながら少し仕事

10:30 子供のサッカーの試合を見に行く
試合の合間にカフェで仕事をしたり、観客席で仕事をしたり(主に記事構成案の作成)

16:00 買い物を済ませて帰宅
少し仕事

18:00 夕食の準備

19:00 夕食
その後子供とテレビを見る

21:00 子供就寝
テレビを見ながら仕事

23:00 夫帰宅
夫と会話しながら仕事

25:00 就寝

この記事の構成案も、サッカーの試合の合間に観客席で作成しています。

フリーランスで在宅ワークの人でも、仕事とプライベートをきっちり分けている人はいますけどね。

わたしの場合はマルチタスク型のようで、いろんなことをしながらちょこちょこ仕事をするのが好きみたいです。

家にこもる平日の仕事風景

在宅ワークの様子

一方、平日で出かけることが無い日はこんな感じですよ。

7:30 起床
※子供は勝手に起きて自分で朝食を準備するので早起きしなくても大丈夫です
午前中に一通りの家事を済ませる

12:00 食事
ここから集中的に仕事

16:00 子供が帰宅

18:00 いったん仕事終了 夕食の準備

19:00 夕食

21:00 仕事

23:00 終了

0:00 就寝

夫の帰宅時間がバラバラなので決まったスタイルは無いのですが、家に一人でいるときに集中的に執筆作業をしています。

家族がいるときには、会話をしながらでもできるような「編集作業」や「画像の加工」、「帳簿の管理」などの単純作業をしていることが多いですよ。

フリーランスになってできるようになったこと

フリーランスになってからは、会社員の頃よりも生活の自由度高くなりました。

平日に出かけられる

銀行に行くのも空いている時間帯に行けます。
レジャースポットも、空いているときに行けますよ。

人混みが苦手なわたしにとっては快適です。

子供とのレジャーはどうしても土日に限られてしまいますが、映画は平日の夕方に見に行くこともありますよ。

子供の帰りが早い日や日曜参観の代休なんかも、一緒に出掛けたりしています。

夫も平日の休みが多い仕事なので、夫が休みの日には2人で出かけることも多いです。

平日料金のカラオケに行ったり、平日で空いている美味しいフレンチを食べに行ったりします。

ランチでフレンチ
↑ランチだとフレンチでも安いですよ。↑

学校行事に参加しやすくなった

学校行事の稲刈り

子供の学校行事に参加しやすくなったのも、フリーランスのメリットですね。

以前は、参加できる行事がどうしても限られていました。

授業参観や運動会など大きなイベントだけでなく、PTA役員の仕事で昼間に学校に行けるというメリットもあります。

昼間に学校に行くと、子供やその友達にも会えますし、子供の学校での様子が分かるので、おもしろいですよ。

わたしはPTA役員も何度もしているのですが、これも、フリーランスじゃないとそこまで参加できなかったと思います。

仕事・働くことに対する意識は全然違う

働き方や収入が変わったことで、一番大きく変わったのが、働くことに対する意識です。

以前は「生活のため」に働いていた

仕事は、生活費を稼ぐためのもの
わたしはずっとそう思っていました。

だから、ソフトバンクの孫正義さんのような人を見て、「どうしていっぱいお金があるのにまだ働くんだろう?」と思っていました。

以前は「宝くじが当たったら一生遊んで暮らしたい」と思ってたぐらいです。

もちろん、今でも生活費を稼ぐことは大事なのですが、今のわたしはそれだけではなくなっています。

自己実現・社会貢献を考えるように

Lancer of the year 2015

仕事は、生活費のためだけでなく、働くことによって社会貢献できたり、自己実現ができるということも言われています。

昔はそう言われても「分かるような分からないような……」と思っていたのですが、今でははっきり分かるようになりました。

わたしは元来めんどくさがりな人間なので、仕事以外では大したことをしていません。

でも、ライターという仕事があるおかげで、気になることをトコトン調べたり、文章の書き方を勉強したり、ということができました。

人の役に立ちたいという欲求を叶えてくれるのも仕事です。

今までの仕事でも「人の役に立ててうれしい」とは思っていましたが、はっきりと「働くのは生活のためだけじゃない」と思えるようになったのは最近です。

「自己投資」というお金の使い方をするようになった

働き方が変わったおかげで、「自己投資」に使うお金はかなり増えました。

今までも仕事に関係する本を読むといったことをしていたのですが、金額にすれば微々たるものでした。

個人事業主だから経費にできるということもあるのですが、今の方が断然お金を使っています。

本を買うのも1か月に10冊は軽く超えていますし、最近だとnoteで有料記事を買って読むことも多いです。

記事を書くために必要なものもどんどん買いますし、「これを買って良い記事が書けるならいいや」と思えるようになっています。

生活費としてはあまり変わっていないものの、投資の分を含めれば、1か月の支出は10万円ほど増えていますね。

まとめ:贅沢はしないけど仕事はまだまだしたい

ランサーズに登録したときも、ライター業1本で食べていくと決意したときも、まさか今みたいな収入になるとはまったく予想していませんでした。

はじめのころはあくまでも「会社員レベルに稼げるなら生活していけるな。良かった。」と思っていただけでしたから……。

わたしが思っていた以上に、フリーランスという働き方は安定して仕事がありましたし、思っていた以上に自分自身も成長しました。

ただ、生活水準はほとんど変わっていませんし、「もっと贅沢がしたい」という気持ちもありません。

でも、仕事はまだまだやりたいし、成長もしたいなと考えていますよ。

* * *

前編が以下の記事で、この記事は続編にあたります。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

節約はするけど好きなことにお金を使うのが大好きなWebライター・webライティング講師。節約に関する知識が豊富な反面、必要なものにはどんどんお金を使っていく性格のため「メリハリあるお金の使い方」を発信していきます!

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