こんにちは!
金融ライターの大西カツシです。
「株式手数料がゼロになるサービスがあればいいのに…。」と思ったことはないでしょうか。
株式投資をするときは、より多くの利益を得られるように、なるべく手数料を安く抑えたいですよね。
STREAM(ストリーム)というサービスを使うと、株式手数料ゼロで株式投資ができますよ。
なぜ手数料ゼロで株取引ができるのか気になったので、仕組みについて調べてみました。
このページでは、STREAMのメリット・メリットや、株式手数料ゼロで取引できる理由について解説しますね。
STREAMとは?
STREAMとは、日本で初めて株式手数料0円で株取引ができる、コミュニティ型株取引アプリです。
株取引をすると、通常は証券会社に対して、約定金額に応じた株式手数料を支払う必要があります。
しかし、STREAMなら現物取引・信用取引ともに、いつでも何回でも株式手数料ゼロで取引できますよ。
また、STREAMにはコミュニティ機能があり、ユーザー同士が交流できるのも特徴です。
FacebookやTwitterのように気になるユーザーをフォローしたり、コメントにいいねを押せたりするので、楽しみながら株式投資に取り組めます。
STREAMではどんな取引ができる?
STREAMを使うとどんな取引ができるのか、ざっくりとまとめました。
STREAMは国内株の取引に特化したサービスのため、取扱商品は少ないですね。
外国株や海外ETF、投資信託などの取り扱いはないので注意してください。
株式手数料ゼロで取引できる理由
STREAMが株式手数料ゼロで取引できるのは、SMART取引という新しい取引方式を採用しているからです。
SMART取引では、SOR(自動注文回送サービス)によって東京証券取引所と東証立会外取引を比較して、より有利な株価で約定します。
東証立会外取引とは、機関投資家が大量の株式を売却する場合など、大口の取引で市場に影響を与えないために、東京証券取引所に発注せずに取引を成立させる方法のことです。
SMART取引によって東証立会外取引で約定した場合は、東京証券取引所の株価との差額の半額がSTREAMの収入になりますよ。
上図の例を整理すると以下の通りです。
- 東京証券取引所の約定金額:60,000円
- 東証立会外取引の約定金額:59,976円
- 差額:24円(60,000円‐59,976円)
- STREAMの収入:12円(差額24円の半額)
- 投資家の利益:12円(差額24円の半額)
結果として、投資家は東京証券取引所で購入するより、12円安く株を買えたことになりますね。
また、東京証券取引所で約定した場合は、株式手数料0円で取引が成立します。
STREAMのメリット
STREAMには、株式手数料ゼロ以外にもメリットがありますよ。
ここでは、STREAMのメリットについて説明していきますね。
最新情報や注目銘柄を見つけやすい
STREAMには、株式投資に関する最新情報や注目銘柄を見つけやすい仕組みがあります。
ロイター、時事通信、モーニングスターなどのニュースや適時開示情報、Twitterなどで注目度が高まっている情報を、独自のアルゴリズムで抽出してくれますよ。
定期的に情報を確認することで、自分だけではなかなか気づかない注目銘柄を見つけられるかもしれません。
ニュースや情報には関連する銘柄タグが紐づいているので、情報を得たらそのまま銘柄情報に移動してすぐに取引することも可能です。
ユーザー同士で交流できる
STREAMには、TwitterやFacebookのようなSNS機能があり、ユーザー同士で交流できるのも特徴のひとつです。
気になるユーザーをフォローしたり、コメントにいいねを押せたりするので、楽しみながら株式投資に取り組めます。
投資経験が豊富なユーザーのコメントを読むと株式投資の知識が深まりますし、わからないことを質問すれば答えてくれる可能性もありますよ。
クラスに応じて信用金利が安くなる
STREAMでは、ログインやいいね、フォロー、コメントなどのアクションをすべてポイント化し、獲得したポイントに応じてクラスが決まります。
クラスは最高位のSSからDまでの6つで、クラスが上がるほど信用金利が安くなる仕組みになっていますよ。
クラスごとに適用される信用金利は以下の通りです。
SS | S | A | B | C | D | |
---|---|---|---|---|---|---|
買方金利 | 1.89% | 2.29% | 2.79% | 2.99% | 3.29% | 3.49% |
売方金利 | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
貸株料 | 1.15% | 1.15% | 1.15% | 1.15% | 1.15% | 1.15% |
クラスの変動は、他のユーザーとの取得ポイントの優劣によって決まるため、「何ポイント取ればクラスが上がる」といった明確な基準はありません。
STREAMで信用取引を行う場合は、積極的にアクションをしてクラスを上げて、信用金利を安くするのがおすすめですよ。
STREAMのデメリット
株式手数料ゼロで取引できるSTREAMにも、いくつかデメリットはありますよ。
ここでは、STREAMのデメリットについて説明していきますね。
NISAに対応していない
STREAMは、NISAに対応していないのがデメリットです。
株式投資の利益には、通常約20%の税金がかかりますが、NISA口座なら年間120万円の投資まで税金はかかりません。
そのため、STREAMで取引するより、手数料が安いネット証券のNISA口座で取引するほうが、手取り額は増える可能性がありますよ。
株式手数料ゼロよりNISAを優先する場合は、NISAの取り扱いがあるネット証券を検討しましょう。
取扱商品が国内株しかない
STREAMは取扱商品が国内株しかなく、外国株や投資信託などの取り扱いはありません。
国内株以外の金融商品も取引したい場合は、SBI証券や楽天証券など、取扱商品・サービスが豊富なネット証券のほうがおすすめです。
ただし、株式手数料ゼロで取引できるのは、STREAMの大きなメリットです。
株式投資はSTREAM、外国株式や投資信託は他のネット証券のように、金融商品によって使い分けてもよいでしょう。
さいごに
STREAMは、株式手数料ゼロで取引できる日本初のサービスです。
運用成績によっては、手数料が安いネット証券のNISA口座で取引するほうが、手取り額は増えるかもしれません。
しかし、株式手数料を気にせずに取引できるのは、投資家にとって大きなメリットです。
株式手数料を少しでも節約したいなら、手数料ゼロで取引できるSTREAMはおすすめですよ。