母子家庭(シングルマザー)の手当やお得な割引方法14種類まとめ

こんにちは!
シングルマザー歴10年の玉村です。

子連れ離婚を考えたときはじめに不安になるのが、金銭的な問題ではないでしょうか。

離婚後すぐに安定した生活をするのは難しいですよね。
こんなときはなんとかして生活を立て直したいと思うもの。

そこで使いたいのがシングルマザー(ひとり親)向けの手当のこと。
ひとり親になったときに、どのような手当や制度があるか気になるのではないでしょうか。

このページでは、ひとり親が受けられる手当や割引制度についてまとめて紹介していきますね。

知っているとお得になることが多いですよ。

母子家庭(シングルマザー)の手当やお得な割引方法

シングルマザーが受けられる手当と割引制度

児童扶養手当

児童扶養手当はひとりで子供を育てている母子(父子)家庭に地方自治体から支給される助成金のこと。

所得によって全支給と一部支給がありますよ。

児童扶養手当の金額は改正されることが多く、年収や子供の数によって違ってきます。

物価に応じて計算されているので毎年変わる仕組みです。

ちなみに平成30年度の児童扶養手当の基本の支給額は以下の通り。

  • 児童1人:42,500円
  • 児童2人目の加算額:10,040円
  • 児童3人目以降の加算額:6,020円

いつ児童扶養手当が支給されるのかも気になると思いますが、これは4ヶ月分まとめてになります。

基本的には4月11日(12月分~3月分)、8月11日(4月分~7月分)、12月11日(8月分~11月分)ですが、休日の場合は支給日が異なりますよ。

児童手当

児童手当は児童1人につき月額10,000円~15,000円が国から支給される制度のこと。

母子(父子)家庭だけではなく、すべての家庭が対象です。

支給対象児童1人あたり月額
0歳~3歳未満一律15,000円
3歳~小学校修了前(第2子まで)10,000円
第3子以降15,000円
中学生一律10,000円

いつ児童手当が支給されるのかも気になると思いますが、こちらも児童扶養手当と同様に4ヶ月分まとめてになります。

毎年6月(2月分~5月分)、10月(6月分~9月分)、2月(10月分~1月分)に支払われますよ。

ただし、児童手当には所得制限があるため、所得がそれなりに多い方は受け取ることができないので注意してくださいね。

ひとり親家族等医療助成制度

ひとり親家族等医療助成制度とは、ひとり親家庭(母子家庭・父子家庭)に対して、病気や怪我で医療機関で診察を受けた場合に医療費の自己負担額の一部を助成する制度のこと。

基本的に、18歳になった最後の3月31日まで適応されます。
高校を卒業するまでというイメージですね。

子供は入院・入院外とも、親は入院のみ自己負担が助成されますよ。

子供が病院を受診したときに初診時の一部負担金として、かかる料金は以下の通りです。

  • 医科:580円
  • 歯科:510円
  • 柔道整復:270円

私自身10日間手術入院したときに、入院着のレンタルと食事代のみ負担だったのでとても助かりました。

基本的にはどの自治体でも同じですが、助成を受けるための条件や詳細については各自治体に確認してみてくださいね。

特別児童扶養手当

特別児童扶養手当は、20歳未満で精神または身体に障害がある児童を養育している、保護者に対して支給される国の手当のことです。

支給される月額の手当は以下の通りになります。

  • 1級 :51,700円
  • 2級 :34,430円

こちらも児童扶養手当、児童手当と同様に4ヶ月分まとめて支給されますよ。

毎年4月11日(12月分~3月分)、8月11日(4月分~7月分)、12月11日(8月分~11月分)に支払われます。

所得制限もあるので、自分の場合はどうなのか確認してみてくださいね。

生活保護

生活保護は、国が生活に困っている方に最低限度の生活を保障し、自分で生活ができるように援助するための制度。

母子家庭だけでなく、高齢者、単身世帯、精神障害、身体障害の方の世帯も対象ですよ。

支給される金額がいくらか気になるところですが、家族構成や住んでいる地域によって違いがあります。

例えば、収入が無いシングルマザーが小学生の子供2人と3人暮らし、札幌市に住んでいると計算したときは、月々に受け取れる金額が約111,260円ほどになりました。

これはあくまで目安なので、詳細などは住んでいる地域の区役所で確認してみてくださいね。

母子家庭の遺族基礎年金

母子家庭の遺族基礎年金、以前は「母子年金」と呼ばれていました。

離婚ではなく、夫が死亡した場合に妻や子供が受け取ることができる国民年金の一種です。

「子供」の対象者条件は以下の通りになります。

  • 18歳到達年度の末日(3月31日)を経過していない子供
  • 20歳未満で障害年金の障害等級1級または2級の子供

平成30年度の一年間の基本額は779,300円で、子供の人数によって加算金額が変わってきます。

▼子の加算は以下の通り。

  • 第1子:224,300円
  • 第2子:224,300円
  • 第3子以降:74,800円

例えば、子供が2人いる場合は以下の計算式になります。

779,300円 + 224,300円 + 224,300円 = 年間1,227,900円

月々が102,325円ですね。

遺族年金を受給する場合は、児童扶養手当を受けることができません。

再婚や、養育していた子供と別生計になったときは、受け取れる権利がなくなります。

所得税・住民税の減免制度

所得税・住民税の減免制度とは、所得が低い場合に申請すると免除または減免できる制度です。

所得税、住民税は収入がある人に課せられる税金のこと。

年間の所得金額がおおよそ125万円以下だと、どちらの税金も免除になりますよ。

会社員なら年末調整を会社が行ってくれますが、もし自営業をしている場合は自分で確定申告をする必要があります。

国民年金の免除

国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満すべての人が加入して、社会全体を支えあう制度です。

平成30年度の場合は月額16,340円

払い込みが困難な場合は免除される場合があります。

会社員なら勤務先で手続きしてくれる場合もありますが、短時間労働でパートタイマーなどの場合は自分で区役所などで手続きしないといけません。

免除される金額は収入によって決まります。

ただ、免除を受けた場合は将来受け取れる年金も少なくなるので注意してくださいね。

国民健康保険の減額

離婚後、夫の籍から外れると保険証が無い状態になります。

病気や怪我などいつ何があるかわからないので、すぐに国民健康保険へ加入しておきたいですよね。

所得が少ない場合は通常の保険料の2割から最大5割まで減額ができるので申請しましょう。

住んでいる自治体によって、国民健康保険の軽減の割合が変わってきます。

離婚後に国民健康保険に加入する場合はこちらを参考にしてみてくださいね。

寡婦控除(かふこうじょ)

寡婦(かふ)とは、夫と死別または離婚後に再婚していない女性や夫の生死が不明な人のことです。

確定申告をする時に扶養している子供がいて、年収が500万円以下だと最大35万円控除することができますよ。

年収が500万円を超える場合は27万円の控除になります。

結婚をしないで出産した未婚のシングルマザーは寡婦控除に該当しません。

ですが、離婚のシングルマザーと同じように「寡婦控除のみなし適用」という制度を行っている自治体も徐々に増えてきていますよ。

JR定期乗車券の割引制度

児童扶養手当を受給していると、JRの通勤定期乗車券が3割引で購入できます。
私はこの制度があることが知らなかったので、通常の定期券で通勤していました。

会社から交通費はでるものの、少しでも節約したいですよね。
仕事で通勤にJRを利用する場合はぜひ利用してみてください。

ただ、平日に区役所での申請が必要になります。

保育料の免除と減額

子供が小学校入学前に離婚する場合は、保育園の入園手続きも必要になりますよね。

幼稚園や認可外保育園に預ける場合もありますが、働く親にとって免除の対象になる認可保育園には預けたいところ。

認可保育園は自治体ごと免除や減額があるので、住んでいる地域の区役所の保健福祉課に問い合わせてみましょう。

収入がそれなりある方や、実家で親と暮らしていると免除の対象にならない場合もあります。

私の場合、離婚後子供と2人暮らしでパート勤務で月の収入が10万円ほどだったので保育料は雑費以外はかかりませんでした。

ただ、認可保育園はどこも空きがない状態なので希望の保育園にすぐに入れるとも限りません。

希望していた家の近くの認可保育園に入れるまで1年以上かかりました。

それまでは家から少し遠い保育園に通っていましたよ。

自立支援給付金

自立支援給付金は、母子家庭・父子家庭の経済的な自立を支援するために、対象の教育訓練を受けるときに受給することができます。

看護師、介護福祉士、保育士、栄養理容師、きゅう師など取得できる資格はたくさんありますよ

参考:厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」

私も高等職業訓練促進給付金を受け、働きながら3年で保育士の資格を取りました。

今も資格を生かして託児所で働いていますよ。

一部の自治体で受けられる助成もある

児童育成手当などの、東京都の自治体で行われている制度や、母子家庭の住宅手当など一部の自治体で実施されている制度もあります。

ですが、実施している自治体は少なく、限られた市町村だけで実施されていますよ。

市営住宅や町営住宅など入居するには抽選が必要ですが、家賃が安い団地を利用するのもおすすめです。

手当をもらうだけでなく、自分ができることもやっておこう

まずは、シングルマザー向けの手当を紹介してきました。
頼れるところは頼りつつも、自分でやれることは自分でやっていくことも大切です。

特に、毎月出ていくような固定費を減らすことが生活の負担を軽くすることにつながりますよね。

特に以下の3つは、費用を見直すことで財布も心も軽くできます。

  • 携帯代
  • 住居費
  • 保険料

携帯は楽天モバイルなどの格安SIMに変更すれば安くできますよ。

保険料を払っているのなら、保険見直し本舗などの無料相談を使って、保険の見直しをすることで毎月の負担を減らせます。

さいごに

離婚を考えた時は、心身ともに疲れ果ててしまいますよね。

そのなかで手続きを進めていくのはとても大変な作業になってしまうかもしれません。

私も正直、「こんなに面倒なんだ・・・」と思ってしまいました。

一回申請すればよいのではなく、ほぼ毎年更新の作業もあります。

手続きは条件や収入や状況、自治体によってそれぞれ違いがあるので、受給条件をよく確認してみてください。

受け取るのと受け取らないのではかなり差があるので、頑張って申請してくださいね!

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

札幌でイラストレーター&Webライターをしています。2008年に離婚し中学生の息子を育てるシングルマザー。 昔からお金の使い方が下手で失敗は数知れず… ですがシングルマザーになったことをきっかけにお金について勉強するようになりました。 今は少額でできる運用や投資をコツコツとして、お金について考える日々。 記事ではイラストや漫画も使ってわかりやすく発信していきます。

玉村 あけみのプロフィール