電車やバスなどを利用する機会が多い場合、かざすだけで精算できるPASMOは心強い存在ですよね。
ただ、より広いエリアで使いたかったり、ポイントを貯めたりするのならSuicaのほうが便利に使えます。
モバイルSuicaにも対応しているので、カードレスで使えるのも魅力的ですね。
PASMOからSuicaへ移行したいと思ったとき、どうやって払い戻しをするのかという点が気になると思います。
使い始めるのは簡単でも、やめる方法はわかりにくいものですよね。
このページでは、PASMOを払い戻しする手順や解約方法、もしもPASMOを紛失してしまった場合の対処法について詳しく説明していきます。
PASMO払い戻しの流れ
PASMOが不要になったときは、払い戻しをすることができます。
また、定期券情報のみを払い戻して、PASMO定期券を記名PASMOに切り替えて使うということも可能ですよ。
2018年5月現在で、PASMOの払い戻しができる窓口は以下の通り。
- PASMOエリアの駅
- PASMOエリアのバス営業所
PASMO1枚に対し、鉄道定期券とバス定期券がついている場合は、両方の窓口で手続きする形となります。
両方の定期券がある場合は、少々手続きが大変ですね。
PASMO払い戻しの主な流れは、以下の通り。
- 駅やバス営業所に不要になったPASMOと公的証明書を持っていく
- PASMOの種類に応じて、払い戻し金額を受け取る
定期券情報のみを払い戻したい場合は、定期券を購入したところで手続きを行います。
手続きすることで、定期券払いもどし計算額が返ってきますよ。
また、PASMOの種類に応じて払い戻しで返ってくる金額は、以下の通り。
- 記名PASMO・無記名PASMO・一体型PASMO…チャージ残額+デポジット500円
- PASMO定期券…(定期券の払い戻し計算額-払い戻し手数料)+チャージ残額+デポジット500円
PASMO定期券の手数料は、事業者によって異なります。
また、PASMOに鉄道定期券とバス定期券がついている場合、払い戻し手数料はそれぞれかかりますよ。
ちなみに、一体型PASMOの場合は、デポジットの返却はありません。
クレジットカードの種類によっては、PASMO機能を払い戻すとクレジットカード機能も解約になるものがあるので、事前に確認しておくと安心です。
一体型PASMOを払い戻すと、オートチャージサービスも自動的に退会となるので、注意してくださいね。
払い戻す前に確認しておきたいポイント
払い戻すのは簡単ですが、すぐに払い戻していいものか迷いますよね。
また再発行するとなると手間がかかるので、よく考えてから行動に移しましょう。
PASMOを払い戻す前に確認しておきたいポイントについて、まとめてみました。
PASMOとSuica、どっちがお得?
まず確認しておきたいのは、本当にPASMOを解約していいのか、という点。
PASMOは東京メトロに乗るだけでポイントが貯まる、メトロポイントというサービスもあります。
貯めたメトロポイントは、PASMOにチャージして使うこともできますよ。
今後もバスや東京メトロに乗る機会が多いのであれば、わざわざPASMOを解約する必要はないと思います。
Suicaと比較したい場合は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
ICカードの利用明細は払い戻し前に発行しよう
家計簿をつけている場合や、確定申告のために明細を保存しておきたい場合、ICカードの利用明細が必要になることもあります。
PASMOの利用明細が必要な場合は、必ず払い戻しの前に、発行を済ませておきましょう。
利用明細の発行は、駅の券売機からできますよ。
PASMOを挿入するだけで履歴が印字できるため便利です。
いつ利用明細が必要になるかわからない場合も、とりあえず発行しておけば安心です。
PASMO定期券が不要になった場合
PASMO定期券を使わなくなった場合は、払い戻して記名PASMOとして使うのがおすすめ。
わざわざPASMO自体の払い戻しをしなくても、定期券情報のみを払い戻すことができます。
定期券は使わないけどPASMOとしては利用したい、というのであれば、定期券情報のみを払い戻しましょう。
新しくPASMOを作らなくても、繰り返し使えるエコなところが魅力的ですよ。
払い戻したあともPASMOは発行できます
払い戻したあとに、やっぱりPASMOを使いたいという場合でも、普通に発行できますよ。
PASMOの発行手順については、こちらで詳しく説明しています。
PASMOを紛失してしまったときの対処法
万が一、PASMOを紛失してしまった場合、どのような手続きをすればいいのか気になりますよね。
PASMOを紛失してしまった場合は、再発行する流れとなりますよ。
ただし、無記名PASMOは再発行できないので新しく作る必要があります。
ちなみに、再発行する場合の流れは、以下の通り。
- PASMOエリア内の駅やバス営業所で「再発行申請書」を記入する
- 係員に再発行申請書と公的証明書などを提出する
- 再発行登録・紛失したカードが利用できなくなる手続きを行う
- 再発行整理票を受け取る
- 新しいPASMOを受け取る
また、PASMO再発行時に必要な情報は、以下の通り。
- PASMO所持者の氏名
- 生年月日
- 性別情報
- 公的証明書(免許証など)
残高・定期券・オートチャージサービス機能なども、再発行したカードに引き継がれるのでうれしいですね。
わざわざ払い戻しをして、新しくPASMOを作らなくていいのが魅力的です。
ちなみに、再発行したPASMOは、再発行登録の翌日から14日以内に受け取る必要があります。
その際、デポジット500円と再発行手数料510円をあわせ、1,010円支払う流れとなりますよ。
紛失したPASMOを見つけた場合は、再発行したあとに駅やバスの営業所に持参すると、デポジット500円が返却されます。
再発行手続きをした時点で、以前のPASMOは使えないようになるので注意してくださいね。
さいごに
払い戻し自体は簡単ですが、PASMOは繰り返し使える便利でエコなカード。
東京メトロやバスに乗る機会が多いのであれば、わざわざ払い戻して解約しなくても良いと思います。
また、PASMO定期券として使わないのであれば、定期券情報のみを払い戻し、記名PASMOとして使うこともできるのが魅力的ですね。