「奈良満喫フリーきっぷ」は3日も使えて3,500円で超お得!買える条件・買い方・オススメの使い方を徹底紹介

こんにちは、鉄道の旅が好きな山﨑謙です。

鉄道が好きで1日ずっと乗っていられるくらいなので、乗り降り自由のフリーきっぷを普段からよく使っていますが、フリーきっぷフリークな私をびっくりさせるフリーきっぷが登場しました!

それが「奈良満喫フリーきっぷ」です。

▲「奈良満喫フリーきっぷ」はこちら(右上の紙は説明書きで右下の紙は近鉄線用乗車券引換券)
▲「奈良満喫フリーきっぷ」はこちら(右上の紙は説明書きで右下の紙は近鉄線用乗車券引換券)

何がびっくりかと言うと、使える区間の広さと価格の安さ!

買える条件にあるなら、ぜひ買って欲しいフリーきっぷ2019年度ナンバーワンと言ってましたが、2023年においても関西ではナンバーワンと言えるきっぷです。

ここではそんなめちゃくちゃお得な「奈良満喫フリーきっぷ」について紹介しますね。

「奈良満喫フリーきっぷ」とは?

「奈良満喫フリーきっぷ」とは、大阪・京都・奈良のJRと近鉄、奈良交通バスの一部区間が3日間乗り放題となるフリーきっぷです。

フリー区間は以下のとおりです。
奈良だけではなく、大阪市内や京都市内もフリー区間になっているので使いやすいですね。

▲「奈良満喫フリーきっぷ」のフリー区間はこちら。
▲「奈良満喫フリーきっぷ」のフリー区間はこちら。(出典:「エクスプレス予約」の「奈良満喫フリーきっぷ」のホームページ)

有効期限は3日間です。

びっくりなのがその価格で、これだけの区間乗れるにもかかわらず、なんとおとな3,500円、こども1,750円です!

1日あたりすると1,166円(583円)で、大阪・京都・奈良のJRだけでなく近鉄と奈良交通バスの一部区間も乗れてしまう、とってもコストパフォーマンスに優れたきっぷなんですよ!

とひとりで盛り上がっておりましたが、普通のきっぷがいくらかわからないとこのすごさは伝わりませんよね?

ということで、主な区間の通常運賃を見てみましょう。

▼フリー区間内でよく使われる区間の通常運賃は以下の通りです。

  • 大阪ー京都:580円
  • 大阪ー奈良:810円
  • 京都ー奈良:720円
  • 大阪難波ー近鉄奈良:680円
  • 京都ー近鉄奈良:760円

なんといずれも往復するだけで、1日分のもとが取れてしまうのです。

これは安い!安すぎです。

2023年4月1日販売分からは値上げされましたが、普通運賃も値上げされたので、お得感は変わりません。

こども用があるのもメリット

奈良に関するフリーきっぷは、数多く出されており、代表的なものとして近鉄が発売している「奈良斑鳩1dayチケット」や「古代ロマン 飛鳥日帰りきっぷ」などがありますが、いずれも大人用のみ。

こども用は同じく近鉄が発売している「奈良世界遺産フリーきっぷ」と「近鉄週末フリーパス」ぐらいなんです。

「奈良満喫フリーきっぷ」はこども用も用意されているので、小学生のお子さんとの旅行でも問題なく使うことができますよ。

奈良満喫フリーきっぷの購入はオンラインのみ

大阪・京都・奈良のJRと近鉄と奈良交通バスの一部区間で使えて、めっちゃ安くてお得な「奈良満喫フリーきっぷ」ですが、「エクスプレス予約」「スマートEX」で京都駅・新大阪駅着の商品を利用した場合に購入できます。

エクスプレス予約・スマートEXの専用ページで予約・券売機で受け取り可能

エクスプレス予約・スマートEX利用者なら新幹線予約後の専用ページで利用日を指定して予約、JR西日本の各駅にある「みどりの券売機」での受け取りが可能です。

「e5489」の会員登録が必要ですが、当日翌日以降の利用日も設定できますし、受け取りも「みどりの券売機」のある駅ならどこでも大丈夫なので、便利ですよ。

関西の人が奈良満喫フリーきっぷを購入する方法

「奈良満喫フリーきっぷ」は遠方から奈良に来る人向けの商品のように思いますが、エクスプレス予約・スマートEX会員であれば、新神戸−新大阪・新大阪−京都などの区間の新幹線を予約することで購入が可能です。

「奈良満喫フリーきっぷ」利用時の注意点

「奈良満喫フリーきっぷ」をの利用時の注意点は、以下の4つです。

1. 新大阪ー京都で新幹線は使えない

新大阪ー京都はJR京都線に加え、東海道新幹線もありますが「奈良満喫フリーきっぷ」で東海道新幹線は使えません。

JR京都線を利用しましょう。

2. 特急券や座席指定券が必要な列車は特急券や座席指定券の購入が必要

フリー区間内には特急券や座席指定券が必要な列車もありますが、乗車にはその列車の特急券や座席指定券の購入が必要です。

JRでは「e5489」、近鉄では「インターネット予約サービス」を使えばインターネットで予約ができ、きっぷによってチケットレスにもできるので、発券する手間を省けてラクですよ。

3.近鉄線の利用には乗車券の近鉄線用乗車券への引き換えが必要

なお以前は、JR鶴橋駅・近鉄各駅の自動改札機が使えず、駅員が居ない上に自動改札しかない駅ではインターホンを押して遠隔できっぷをチェックしてもらい自動改札を開けてもらう必要がありました。

ところが、2022年現在発売されている「奈良満喫フリーきっぷ」では「近鉄線用乗車券引換券」が発行されるようになり、近鉄主要駅の特急券うりばで近鉄線用の乗車券と引き換えることで自動改札機が使えるようになりました。

▲購入時についてくる「近鉄線用乗車券引換券」
▲購入時についてくる「近鉄線用乗車券引換券」
▲引き換えた近鉄線用の乗車券
▲引き換えた近鉄線用の乗車券

近鉄線用乗車券の引き換えができる駅は以下のとおりです。

線名駅名窓口営業時間
奈良線大阪難波5時30分~23時20分
東花園7時00分~9時00分
18時00分〜20時00分
生駒5時30分~23時20分
学園前6時00分~20時00分
大和西大寺6時30分~23時00分
近鉄奈良5時30分~23時00分
京都線京都5時30分~23時20分
近鉄丹波橋5時30分~23時20分
大久保18時00分~20時00分
新田辺7時00分~20時00分
天理線天理7時00分〜20時00分
生駒線王寺7時00分〜20時00分
大阪線大阪上本町7時00分~22時00分
鶴橋5時30分~23時20分
布施17時00分~19時00分
近鉄八尾15時00分~19時00分
大和高田6時00分~23時00分
大和八木5時30分~23時20分
榛原5時30分~23時20分
南大阪線大阪阿部野橋5時30分~23時20分
藤井寺6時30分~9時00分
18時00分〜21時00分
古市7時00分〜10時00分
19時00分〜21時00分
高田市5時30分~23時20分
橿原神宮前5時30分~23時20分

なお引き換えができない駅のほうが多く、その場合は近鉄用乗車券引換券を使って係員通路もしくはインターホンで自動改札を開けてもらうことで乗車ができます。

▲近鉄線の無人改札口にあるインターホン
▲近鉄線の無人改札口にあるインターホン

ただし鶴橋駅の乗り換え改札の自動改札機にJR用乗車券と近鉄用乗車券を2枚重ねにして通ることはできないので注意しましょう。

4.近鉄では奈良県内でも使えない路線がある

4つ目は意外な盲点で私も実際に使って初めて気が付いたのですが、近鉄では奈良県内でも使えない路線があります。

  • けいはんな線:長田−学研奈良登美ヶ丘
  • 生駒線:生駒−王寺
  • 田原本線:新王寺−西田原本
  • 御所線:尺土−近鉄御所

これらの路線で「奈良満喫フリーきっぷ」は使えず、別で料金が必要になるので、注意しましょう。

山﨑がオススメする、奈良満喫フリーきっぷの楽しい使い方2選

このきっぷが出てからもう何回も使っていますが、山﨑オススメの楽しい使い方を2つ紹介しますね。

1. 近鉄特急を楽しむ

フリー区間内では別に特急券を買えば、特急にも乗車できます。

近鉄の特急はバラエティ豊か!
フリー区間内で乗車できる特急列車は以下のとおりです。

  • 通常の特急
  • ビスタカー(大阪難波ー榛原・近鉄奈良、京都ー橿原神宮前・近鉄奈良)
  • 伊勢志摩ライナー(大阪難波ー榛原、京都ー大和八木・近鉄奈良)
  • アーバンライナーplus・next(大阪難波ー大和八木・近鉄奈良)
  • さくらライナー(大阪阿部野橋ー吉野)
  • しまかぜ(大阪難波・京都ー大和八木)
  • 青の交響曲(大阪阿部野橋ー吉野)
  • ひのとり(大阪難波ー大和八木・近鉄奈良)
  • あをによし(大阪難波ー近鉄奈良ー京都)

▼2階建て車両のある「ビスタカー」

近鉄ビスタカー

▼デラックスシートのある「アーバンライナーplus」

近鉄アーバンライナーplus

▼観光特急「青の交響曲」

近鉄青の交響曲

▼観光特急「しまかぜ」

近鉄しまかぜ

▼観光特急「あをによし」

乗れる区間は限定されるとはいえ、いろんな近鉄の特急に乗れますね。

とくに「さくらライナー」と「青の交響曲」、「あをによし」は全区間乗車できますよ。

「しまかぜ」や「ひのとり」にも乗れますが、短い区間にしか乗れません。

「しまかぜ」に乗るのなら「まわりゃんせ」を使って伊勢志摩へ、
「ひのとり」なら金券ショップで全線で使える株主優待乗車証を手に入れて、
大阪難波や名古屋へ行く時に乗るのがいいですよ。

2. フリー区間の端っこへ行く

もうひとつはフリー区間の端っこへ行く。

東の端は伊賀上野や室生口大野と三重県の県境まで行けちゃいます。

伊賀上野は完全に三重県です。

大和路線の加茂駅からはディーゼルカーで連れてってくれるので旅気分上がりますよ。

伊賀上野まで来たら余分にお金がかかりますが、伊賀鉄道で近鉄の伊賀神戸まで行って、そこから近鉄で大阪方面へ戻るというのもいいですよ。
(※伊賀上野ー伊賀神戸420円+伊賀神戸ー室生口大野410円=830円)

私は室生口大野駅からバスに乗って室生寺まで行ってきました。

1日1,000円ちょっとで遠くまで来た感が味わえましたよ。

▲室生寺のバス停
▲室生寺のバス停
▲室生寺
▲室生寺

もちろん奈良市内を楽しむもよし、いろいろな使い方ができるのが、この「奈良満喫フリーきっぷ」のいいところですね。

窓口での発売は2023年3月30日をもって終了

「奈良満喫フリーきっぷ」のうち(着地オプション)と呼ばれる、京都・新大阪・大阪・天王寺着の新幹線・在来線特急のEXご乗車票、e5489の予約完了画面を提示して購入する窓口発売分に関しては、2023年3月30日発売分(2023年3月31日利用開始分)をもって終了しました。

スマートEX・エクスプレス予約では引き続き、予約後にe5489での購入が可能です。

さいごに

「奈良満喫フリーきっぷ」について紹介しました。

大阪・京都・奈良のJR・近鉄・奈良交通バスの一部区間をフリーで3日間使えておとな3,500円、こども1,750円は破格過ぎます。

利用エリアも広く、大阪・京都でも使えるのでこれ1枚だけで関西を旅できちゃうお得なきっぷです。

購入条件に合うのなら、ぜひ買って使ってみてください!

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

「豊かな移動」を突き詰める移動自体を楽しむ人。小学生のときにゆうちょの定額貯金の存在に気づいたわりには、その後お金の使い方に苦労。今はさまざまなクレジットカードや予約サービスを活用し、移動費の節約や料金をかけずにゆったり移動する「豊かな移動」を志向。2023年からは「移働家」として家なし生活してます。