こんにちは!
スマートフォン大好きな、ライターのまきはらです。
スマートフォンやガラケーを購入・機種変更する際に、気になるところのひとつが「おサイフケータイ」機能ではないでしょうか。
一度使い慣れてしまうと、ちょっとした外出時には携帯電話だけ持ち歩けばお金の支払いができてしまうとても便利な機能ですよね。
国内でキャリアが販売するスマホでは当たり前な標準搭載といった印象もありますが、実はその当たり前は日本だけ、ということは知っていますか?
毎月の携帯料金を安くできる格安SIMとも相性がよく、最近では量販店でも購入できるSIMフリースマホもありますよね。
ですが現状、SIMフリースマホのほとんどは、おサイフケータイ機能を搭載していません。
今回はそんなおサイフケータイ機能について、携帯電話を選ぶ上で良い知識としてなんとなくでも知っておきたい概要、メリット・デメリット、実際に利用できる機種の見分け方を解説していきます。
参考:格安SIMとは?
おサイフケータイとは?
おサイフケータイとは、携帯電話にあらかじめ電子マネーやポイントカード情報を登録しておくことで、スマホをリーダーにかざすだけで支払いができるサービスです。
具体的には携帯電話内に搭載された小型の無線通信用ICチップにこれらの情報を書き込み、ICチップとリーダー間で通信を行ないます。
もともとサービス自体はNTTドコモが開発した仕組みですが、システムや商標権の利用を他社にも認めています。そのため現在はソフトバンクやauの携帯電話でも利用可能ですよね。
電子マネーというとnanacoモバイルや楽天Edy、他にも交通系サービスのモバイルSuicaなど非常に多岐にわたるサービスが展開されています。
このうち、2016年7月時点においておサイフケータイで利用が可能なサービスは次の通りです(カッコ内はサービス提供元)。
- iD(NTTドコモ)
- 楽天Edy(楽天Edy)
- モバイルSuica(JR東日本)
- nanacoモバイル(セブン・カードサービス)
- モバイルWAON(イオンリテール)
- QUICPay™(ジェーシーピー)
- モバイル スターバックス カード(スターバックス コーヒー ジャパン)
- iD/NFC
- Visa payWave
- モバイルcashbee
- MasterCardコンタクトレス
- モバイルSuica(JR東日本)
- JALタッチ&ゴーサービス(日本航空)
- ANA SKiPサービス(全日本空輸)
- dポイントカード(NTTドコモ)
- マクドナルド(日本マクドナルド)
- ローソンモバイルPonta(ローソン)
- ゴールドポイントカード(ヨドバシカメラ)
- マツキヨポイントアプリ(マツモトキヨシ)
- ticket borad(ボードウォーク)
- 東京ドーム TDモバイル2(東京ドーム)
おサイフケータイには比較的どこでも使える汎用性の高さがイメージとしてありますね。
ですが、こうして対応しているサービスをきちんとチェックしてみると、改めて結構な数であることがわかります。
おサイフケータイ3つのメリット
おサイフケータイをすでに使っている場合は知っていることかと思いますが、続いてはおサイフケータイを利用するメリット・デメリットを整理してみました。
1. 会計の手間が省ける
おサイフケータイユーザーにとって一番のメリットといえるのは、やはり会計時の支払いのカンタンさでしょうね。
レジにて店員さんから支払額を告げられ、財布の中から小銭を探し・・・などとしていると、場合によっては結構時間もかかるもの。
通勤・通学ラッシュの時間帯などはレジも混雑するだけに、正直焦りますよね。
私も会計が現金払いの時には、ついつい後ろを気にしてしまいます。
ですがおサイフケータイで支払いができるなら、カードリーダーにスマホをかざして支払い完了。もう本当に、慣れてしまうと手放せませんよ。
2. 荷物が減らせる
また、外出時の荷物が減らせることもポイントでしょう。
お店によっては支払いも、会員カードの提示も、すべておサイフケータイでOK!なんてケースもありますからね。
携帯するポイントカードの枚数削減にも繋がりますし、近場へのちょっとした外出であれば、お財布自体の持ち歩きもなくすことができますよ。
おサイフケータイに限りませんが、最近ではアプリがポイントカードの代わりをしてくれることも多くなりました。
私も無理ない範囲で積極的にアプリを活用して、持ち歩くカードの枚数は最低限にするようにしています。
3. クレジットカードでチャージできる
そして節約という意味で大きなポイントになるのが、残高のチャージにクレジットカードが使えるものもあるということ。
当然利用するクレジットカードによってはポイントも貯まりますよね。
ポイントも貯まってお得だし、会計も早く済むし。荷物量だって減らせてします。
改めて魅力を見直してみると、本当にありがたい限りですね。
おサイフケータイ3つのデメリット
ここまでおサイフケータイ万歳!というくらい、魅力的なポイントがありました。ですが、おサイフケータイも完璧なわけではありません。
1. バッテリーを気にしないといけない
デメリットとしてまずはじめに知っておきたいポイントが、携帯電話のバッテリー残量がない場合は使えないということ。
画面が点灯している状態はもちろんのこと、画面消灯中、いわゆるスリープ状態でもセンサーにかざせばおサイフケータイ機能は利用できます。
が、電源を完全にOFFにしている状態やバッテリー残量がない状態では駆動に必要な電力が供給されないため、おサイフケータイは利用できません。
2. ソフトウェアアップデート中は使えない
また、ソフトウェアをアップデートしている最中なども、もちろんながら利用はできません。
出先で移動中に「最新のソフトウェア更新が提供されている」とアップデートを開始してしまうと、作業が完了するまで自動改札を通れないなんてことも・・・。
私もついつい新しい機能はすぐ使ってみたくなるタイプなので、過去に外出先でアップデートをはじめてしまい、しばらくの間スマホが使えなかった経験があります(真似してはいけませんよ)。
その時はたまたま、おサイフケータイが入ったスマホでなかったのが功を奏しましたが、気をつけないといけませんね。
3. 機種変更時のデータ移行が面倒
そして最後にひとつ共通することが、機種変更時のデータ移行が面倒ということですね。
こればっかりはおサイフケータイに限ったことではありませんが、アプリやアドレス帳の移行に比べると手間がかかるのは間違いありません。
逆にいえば、このあたりをきちんと理解し、意識して使えば日常生活をかなり快適にしてくれることでしょうね。
おサイフケータイの使える機種・使えない機種
使い慣れてしまうとできる限り手放したくなくなるおサイフケータイ。
ただはじめにも書きましたが、国内で販売されているすべての機種に搭載されている機能ではありません。
それでは機種変更の際、対応している・していないを確認する方法としてはどのようなことがあげられるのでしょうか。
FeliCaマークが目印になる
ずばり最も簡単な見分け方のひとつとしてあげられるのは携帯電話の外装にデザインされたFeliCaマーク(フェリカ・マーク)を探すことですね。
▼FeliCaマークと聞いてピンとこなくても、このマークならなんとなく見覚えはないでしょうか。
今使っている携帯電話がAndroidスマホやガラケーであれば、それにも見えるところにでざいんされているかもしれませんね。
▼国内で販売されている機種であれば、多くは背面についていることが多いかと思います。
おサイフケータイはFeliCaに対応していないと使えない
FeliCaとはソニーが開発する非接触型IC通信機能の名称。
実はおサイフケータイ機能、スマホ自体がこのFeliCaに対応していないと使用することができないんですね。
ちなみに現状でこの機能を搭載している機種は、そのほとんどが国産メーカーが製造するもの、または国内キャリアから発売されているものとなります。
もし店頭で気になる機種を見つけたら、まずこのFeliCaマークを探してみることで、おサイフケータイ機能が使えるかの目星が大体つけられます。
もちろん、店員さんに尋ねるのも確実でおすすめですよ。
海外で発売されている携帯電話にも、NFC(エヌエフシー)と呼ばれる非接触型IC通信機能は搭載されています。
ですがこれにはさらに異なる2つの規格が含まれます。
ひとつがFeliCa、もうひとつがMiFare(マイフェア)と呼ばれるものです。
国内でキャリアが販売する機種は基本的にFeliCaの規格をサポートしていますが、海外を見ると圧倒的に普及しているのはMiFareのほうなんですよ。
キャリアでは国内でより便利に使えるよう海外メーカー製の携帯電話にもこのFeliCaを独自搭載することが多いのですね。
しかし一方で、量販店で販売されるSIMフリー機などはそういった変更がされていないことがほとんど。
AppleのiPhoneシリーズ最新モデルであるiPhone SEやiPhone 6s/6s PlusにもNFCは搭載されていますが、こちらもFeliCaには非対応。
なので、基本的にiPhoneではおサイフケータイが使えません。
追記:
iPhone7からFeliCaに対応することになりました。
これによって、Suicaが使えるようになります。
海外の携帯だと基本的におサイフケータイは使えない
海外ではこのNFCを利用したApple Pay(アップル・ペイ)というサービスも登場していますが、日本ではまだサービスが提供されていません。
こちらも、2016年10月に対応します。
参考:Apple Payについて書いた記事はこちら
ただしiPhoneの場合は、ケースにFeliCaに対応したICチップが埋め込まれたものなども見つけられます。
これを利用すれば、擬似的におサイフケータイを利用することが可能ですよ。
しいて難点を挙げれば、ケースデザインがあまり選べないということでしょうか。
まとめ:おサイフケータイ対応機を見分けるにはFeliCaマークを探そう
今回はおサイフケータイについて解説してきました。普段よく使っている機能のことがなんとなくでも理解できましたか?
固定費のひとつとして節約の大きなポイントになってくる携帯代。
賢く安く収めるために有効な格安SIM+SIMフリースマホへの移行を検討したい。でも、おサイフケータイはできることなら使い続けたいですよね。
そんな場合はまず、気になった機種にFeliCaマークが付いているかどうか、からチェックしてみるのが簡単かつ手っ取り早いといえるでしょうね。