プリンターとコンビニプリントってどっちが安い?

普段って、家にあるプリンタを使っていますか?
仕事で使う資料や事務用の提出書類、それから年賀状のプリントなど、プリンタの用途はたくさんありますよね。

でも、よく考えてみると「家にプリンタを設置しておきたいほどプリントしていなかった」ということはありませんか?

ぼくの場合、久しぶりに家のプリンタを使ってみたら、インクがかすれたりにじんでいたりして、困ってしまうことがありました。

そこでコンビニプリントを試しに使い始めてみたら、白黒プリントが高品質で、しかも安くて驚きました!

この経験から、カラープリントをそれほど使わないなら「家のプリンタは持たなくてもいいかもしれない」と考えています。

このページでは、インク代などの費用を節約できるコンビニプリントの使い方や、そのメリット・デメリットを紹介します。

そもそもプリンタって必要かどうかを考えるきっかけにしてみてくださいね。

プリンタって必要?

プリンタを持った場合とコンビニプリントの1ヶ月あたりの費用を比較してみた

家庭用プリンタとコンビニプリントを使ってみると、1ヶ月あたりでどれくらいの費用差があるのでしょうか。

一般的な家庭用プリンタである「PIXUS iP7230」と交換インクカートリッジ「BCI-351 4色(BK/C/M/Y)+BCI-350 マルチパック」を例として比べてみましょう。

PIXUS_ip7230
引用元:PIXUS iP7230:プリンタの販売ページ|キヤノンオンラインショップ

BCI-351 4色(BK/C/M/Y)+BCI-350 マルチパック
引用元:BCI-351 4色(BK/C/M/Y)+BCI-350 マルチパック:消耗品・部品(パーツ)の販売ページ|キヤノンオンラインショップ

プリンタを3年間使うと考えると、プリンタ1台と、開封してから基本的に6ヶ月が使用期限となっている交換用のインクカートリッジを6箱買うことになります。

費用の合計は40,332円です。内訳は以下の通り。

15,768円 + 4,094円 × 6ヶ月 = 40,332円

1ヶ月あたりの維持費は約1,120円もかかります。

紙の費用を足す場合:例として、Amazonでベストセラー1位(2015年6月現在)となっているA4サイズで500枚入りの「コクヨ PPC用紙 共用紙」は498円です。

換算するとプリント代1枚につき約1円となっています。
参考:コクヨ PPC用紙 共用紙 FSC認証 64G A4 500枚 KB-39N

一方で、コンビニプリントを利用すると月あたりに換算して約370円も安くなります。

白黒とカラーのそれぞれの価格は以下の通り。

  • 白黒 B5/A4/B4/A3:10円
  • カラー B5/A4/B4 :50円

引用:マルチコピー機|便利なサービス|FamilyMart

コンビニで白黒プリントを50枚、カラープリントを5枚したとしても、1ヶ月間で750円しかかかりません。

家でのプリントに比べたらお得ですよね。

コンビニプリントのメリット・デメリット

メリット:プリントしなければ、その分だけ節約できる

先述したように、コンビニプリントはプリントする枚数に応じて料金がかかることになります。

つまり、プリンタをあまり使わなかった月は、維持費もゼロなので、印刷しない分だけ節約することができるのです。

メリット:管理費用がかからない

安さ以外にも、コンビニプリントにはメリットがあります。
プリンタのメンテナンスが必要ないということです。

いざプリントをしようと思ったときに、インクが切れてイライラすることはもうありません。

また、プリンタの型に合ったインクカートリッジを探して買ってくるという手間も気にしなくていいのです。

管理費用や手間を気にせずに使い続けることができるのはうれしいですよね。

デメリット:カラープリントの価格が高い

コンビニプリントのデメリットは、カラープリントの価格の高さです。

年賀状や大人数の会議の資料など、かなり多くの枚数をカラープリントをする場合、やや割高になってしまいます。

このデメリットを考慮して、自分の用途に合わせて自宅にプリンタを用意するのか、コンビニプリントを利用するのかを決めましょう。

ちなみにカラープリントをするなら、専門のネットプリントサービスもおすすめ。
ネットプリントサービスならコンビニプリントよりも安くなりますよ。

参考:高品質なのに印刷枚数が2〜3倍も違う!ヨドバシカメラよりもデジカメ写真プリントを安くする方法

コンビニプリントは安くて高品質な理由

白黒プリントなら、じつはコンビニプリントの方が高品質なんですよ。

なぜならコンビニにあるプリンタは、白黒のプリントに適しているレーザープリンタだからです。

レーザープリンタとは、レーザー光を利用して感光体にトナー(黒炭の粉)を付着させ、それを熱と圧力で紙に転写して印刷を行うプリンタ。

(中略)インクジェットプリンタなど他の方式に比べ、高品質で高速に印刷することができ、動作音も静かだが、装置が大きくて重く、発熱量や消費電力が大きい、トナーやドラムなどの消耗品が高いなどの欠点もある。

引用:レーザープリンタとは|LBP|laser printer – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

引用:レーザープリンタとは|LBP|laser printer – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

家庭用のプリンタのほとんどは、インクジェットプリンタですよね。

インクジェットプリンタとは、インクの微細な粒子を紙に吹き付けることにより、印刷を行うプリンタ。個人向けのプリンタで現在最も広く普及している方式。

(中略)写真に近い高い画質が得られる1440dpiの高解像度の製品も、A4サイズ対応で数万円程度の価格で販売されている。

引用:インクジェットプリンタとは|ink jet printer|インクジェットプリンタ – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

引用:インクジェットプリンタとは|ink jet printer|インクジェットプリンタ – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

カラーで高品質な印刷をするならばインクジェットプリンタにも分がありますが、基本的にレーザープリンタの方が、高速で高品質です。

その代わりに、レーザープリンタは本体の値段が高く、サイズが大きいので場所を取るという欠点があります。

しかしコンビニに置いてあるレーザープリンタを使えば、その欠点を気にしなくてもいいですよね。

コンビニプリントの使い方・注意点

続いて、コンビニプリントの使い方と注意点を紹介していきますね。

利用するには、コンビニの入り口付近にある大きなコピー機を使います。

簡単なプリントの方法は以下の2種類です。

  • PDFプリント
  • ネットプリント

PDFプリント

最もシンプルな方法がPDFプリントです。

PDFプリントのメディア選択画面
引用:マルチコピー機|便利なサービス|FamilyMart

プリンタのメニューからPDFプリントを選び、手持ちのUSBメモリやSDカードからプリントしたいデータを読み込ませてプリントするという流れです。

コンビニプリントの使い方は以下のページが詳しいですよ。

PDFファイルしかプリントできない点に注意!

ここで注意しておきたいのは、「PDFファイルしかプリントできないこと」です。

ワードやエクセル、画像ファイルをプリントしたい場合は、あらかじめPDFファイルとしてUSBメモリに保存しておきましょう。

ネットプリント

プリントしたいものをネットにアップロードしておけば、どこのコンビニでもプリントできるのがネットプリントです。

ネットワークプリントのサイト画面
引用:ネットワークプリント|パソコン・スマホから登録、コンビニで印刷

ネットプリントをはじめて利用するときには、あらかじめネットプリントサービスに登録をしておく必要があります。

サークルKサンクスやセイコーマート、FamilyMartやLAWSONのコンビニプリントを利用する場合は、「ネットワークプリント」というサービスが使えます。

セブンイレブンでネットプリントをしたい場合は、ネットプリントというサイトから手続きしてください。

価格はPDFプリントよりも10円上がり、白黒が20円、カラーが60円になります。

プリントするときは、プリントしたいファイルをアップロードします。

その際に与えられたユーザー番号を店舗のコピー機に入力すると、プリントすることができる仕組みです。

プリントするのがとても簡単だったPDFプリントに対して、ネットプリントの場合はこの作業が少し面倒に思います。

もちろん、ネットプリントにもメリットはありますよ!

PDFプリントはひとつずつファイルを読み込んでプリントするのに対して、ネットプリントは、プリントしておきたいものを1度にアップロードしておけます。

複数のファイルをプリントしたいときは、ネットプリントの方が便利です。
言うまでもありませんが、USBメモリを忘れたときにも大活躍します。

プリンタの使い方を見なおしてみよう

今まで実家にプリンタがあったので、「家にプリンタが1台あることは当たり前だ」と思ってプリンタを買いました。

でも、あらためて考えてみると、ひとりで使うにはそれほど多くプリントしてないんですよね。

こうして自分のプリンタの使い方を振り返ってみると、コンビニプリントの方が節約できることに気づきました。

そこで今はプリンタを処分し、コンビニプリントを利用しています。
いわゆる断捨離として、持ち物を減らして生きていけるのがうれしいですね。

長く続いた当たり前を見なおしてみると、節約のきっかけが見つかることもあります。

プリンタの使い方を見つめなおしてみてみませんか?
もし家のプリンタがホコリをかぶっていたりしたら、コンビニプリントへの切り替えときかもしれません。

ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

木村すらいむ(木村一輝) 文脈をテーマに、フリーランスとして活動中。 ブログ「文脈をつなぐ」 ネットラジオ「文脈ラジオ」、ライティング・文字起こし・イベント企画・ホームページ制作など。 1992年・群馬生まれ。東京工業大学大学院卒(修士・数学)。