携帯やネット通信で有名なソフトバンクが、新しいプリペイドカード「ソフトバンクカード」を発行することになりました。
2015年3月6日からサービスが開始されます。
同様のカードで、auウォレットが既にありますが、既にauウォレットを使われている方は、それのソフトバンク版と思っていただければと思います。
ソフトバンクカードとはそもそも何か?
ソフトバンクカードとは、「バリュー」と呼ばれるお金をチャージして使うものです。
「バリュー」という言葉が紛らわしいですが、ソフトバンクカードに様々な方法でお金をチャージして、カードで支払うことができます。
ソフトバンクカードは、入会費も年会費も無料です。2015年3月6日から全国のソフトバンク携帯電話取り扱い店で申し込みができます。
VISAブランドのカードになりますので、日本に限らず、世界中のVISA加盟店で使えるのが大きなメリットです。
ネットショッピングでも使えるところは使えます。クレジットカードで決済したくないという方もいると思いますので、そんな方におすすめです。
国内・海外合わせると約3,800万店で使えるのがポイント。相当な数ですよね!
ちなみに、auウォレットはMastercardブランドです。使える店舗数はほぼ同じですが、VISAとMasterの違いがあります。
カードデザインは2種類から選べる
ソフトバンクカードを持とうと思う場合、機能面はもちろんですが、気になるのはカードのデザインです。
ソフトバンクカードのデザインは、以下の2種類から選べます。
まずは、白い犬の「お父さん」が描かれたデザイン。
もう1つは高級感漂うブラックなデザインです。
これら2種類のカードは、お好みで選べます。どちらがいいでしょうか?
カッコ良さを重視するならブラック、人に見せた時のコミュニケーションのきっかけにするなら、お父さんデザインがいいような気がします。
ソフトバンク携帯を使っている12歳以上の方が使える
これから、ソフトバンクカードの便利な機能について紹介していきますが、ソフトバンクカードが使えるのは、ソフトバンク携帯を契約している方のみです。
DoCoMoやauなど、他のキャリアを使っている方はソフトバンクカードが使えません。
ソフトバンクカードは満12歳以上であれば、カード発行対象になります。
通常、クレジットカードは18歳以上しか使えないものですが、ソフトバンクカードはプリペイドカードになるので、クレジットカードと同じように使えます。
中学生や高校生であっても、チャージされている金額の範囲内であれば、クレジットカードのような買い物ができちゃいます。
ソフトバンクカードへのチャージ方法
さて、ここからは、ソフトバンクカードをどうやって使っていくかについて解説していきます。
ソフトバンクカードには、「バリュー」と呼ばれるお金をチャージしないと使えませんので、まずはチャージはどうすればいいのかを説明しますね。
カード利用前に自分で事前チャージする方法と、カード利用時に自動チャージする方法があります。
とはいえ、ほとんどが事前チャージになります。ここからは、1つ1つのチャージ方法について見ていきましょう。
ちなみにソフトバンクカードへのチャージの上限額は100万円です。ちょっと高すぎるような感じもしますね。普通に使う分には上限額が全く気にならないと思います。
銀行振込チャージ
まずは「銀行振込チャージ」。銀行のお金をソフトバンクカード専用口座に振り込んでチャージします。
ソフトバンクカードを持つと、カードと紐付いた独自の口座番号が割り振られます。その口座宛に銀行振込すれば、ソフトバンクカードの残高が増えます。
銀行振込するとなると、どうしても振込手数料が気になると思います。もし、銀行振込でチャージするなら、振込手数料が無料になる銀行を使いましょう。
独自の口座番号は、My Softbankにログインすればいつでも確認できます。
ソフトバンクまとめて支払いチャージ
「ソフトバンクまとめて支払いチャージ」、言葉を聞いただけではイメージしにくいと思います。
ソフトバンクカードは、ソフトバンク携帯を持っている人が使えるカードです。携帯を使うと、毎月支払いがありますよね。
ソフトバンクカードで携帯代を払う人のために1回あたり4,000〜10,000円チャージができます。My Softbankから金額を指定してチャージします。
Vポイントでチャージ
いろいろなところで貯めれる「Vポイント」でも、ソフトバンクカードのバリューにチャージできます。
Vポイントはいろいろなところで使えるし、貯まるので、便利なのは間違いありません。
しかし、100Vポイントにつき、85円分のバリューにしかならないため、15%も手数料で引かれてしまいます。
Vポイントでソフトバンクカードにチャージするのは、個人的におすすめできません。他にもVポイントの使い道はたくさんありますからね。
15%の手数料をムダにするぐらいなら、他のところで使った方がいいと思います。
個人的におすすめなVポイントの使い道は、LOHACOでの買い物や、Yahoo!公金支払いでふるさと納税する時に使うことです。
PayPay銀行で口座振替チャージ
ネット銀行の「PayPay銀行」の口座を持っているならば、口座振替によるチャージができます。
My Softbankから金額を指定してチャージします。
1回あたり10,000〜25,000円のチャージができます。1,000円単位で月10回までチャージ可能です。最大で月に25万円までチャージできますね。
PayPay銀行の口座を持つと、VISAデビットカードも同時に手に入りますので、ソフトバンクカードとVISAデビットカードがあれば、クレジットカード自体が不要になりそうです。
PayPay銀行の詳細は、以下のページでまとめています。私も口座を持っています。
キャッシングチャージ
2015年3月6日のサービス開始時点では、提供されないサービスです。
ワイジェイカードのキャッシング利用可能枠からチャージすることもできます。
現時点で詳細は分からないですが、おそらくキャッシングによる手数料が発生するので、この方法を使ってソフトバンクカードにチャージするのはおすすめしません。
チャージする場合は、My Softbankからになります。
おまかせチャージ(自動)
これまでのチャージ方法は、自分でやらないといけない方法でしたが、「おまかせチャージ」は自動でバリューにチャージできる方法です。
ソフトバンクカードを使って支払いする時に、利用代金と同じ金額が自動的にチャージされます。
ただし、おまかせチャージを使うには、ソフトバンク携帯電話の取扱店で申し込みが必要です。申込時に引き落とし先の銀行口座を指定するので、後日その口座から引き落としという形になります。
おまかせチャージは、クレジットカードと同じような仕組みですね。
バリューを送るのが意外と便利!
ソフトバンクカードでは、自分のカードにチャージするだけでなく、家族や友達などが持っているソフトバンクカードにもバリューを送ることができます。
プライベートバリュー
「ソフトバンクまとめて支払いチャージ」や「Vポイントチャージ」して貯まったバリューのことを「プライベートバリュー」と言います。
このプライベートバリューであれば、家族や友達に譲渡できちゃいます。最大月に5回までで、1回の上限額は10,000円です。
これで便利になるのは、割り勘がやりやすくなることではないでしょうか。
友達と遊びに行って、誰かがソフトバンクカードで決済したあとに、あとでみんなでバリューを送り合って割り勘にするシーンが考えられます。
あとは、家族間での譲渡。親がソフトバンクカードを使い始めたけど、やっぱりや〜めた!となった時に余っている金額をムダにしないために譲ってもらう。
そんな使い方が考えられます。
現金バリュー
これ、本当にいいのか?と思ってしまうのが、もう1つの「現金バリュー」です。
「銀行振込チャージ」、「PayPay銀行口座振替チャージ」、「キャッシングチャージ」でチャージしたバリューを、自分の銀行口座に送金できちゃいます。
その代わり手数料が216円掛かりますけどね。
ソフトバンクカード利用でVポイントが貯まる
ここまでの流れで、ソフトバンクカードにチャージできていると思います。貯めたらあとは使うだけですね!
ソフトバンクカードを使って買い物した時は、支払額200円ごとに1Vポイント貯まります。還元率にすると0.5%です。
貯まるポイントが「Vポイント」なのがうれしいですよね。使えるお店が多いので、貯めたVポイントをムダにすることもそんなにないと思います。
自動でチャージする「おまかせチャージ」にしている場合は、支払額100円ごとに1Vポイント貯まります。
さらに、Vポイント加盟店でかつVISA加盟店だとポイントの倍率も高くなります。2倍・3倍となって、還元率でいうと最大で1.5%です。
ソフトバンクカードは、Vポイントに加盟しているお店であれば、カードを提示するだけでVポイントが貯まります。これは、今までのTカードと同じですね。
ソフトバンクカードはさらにVISA加盟店でも使えるので、利用範囲が一気に広がります。使った場所ごとの還元率をまとめました。
SBカード | おまかせ チャージ | |
---|---|---|
Vポイント提携先 | 0.5% | 0.5% |
Visa加盟店 | 0.5% | 1.0% |
Vポイント提携先 かつVisa加盟店 | 最大1.0% | 最大1.5% |
あと、ソフトバンク携帯料金の支払いで「おまかせチャージ」を使うと、これまた還元率1.5%でVポイントが貯まります。
月に6,000円なら、90Vポイントが貯まる計算ですね。
みずほ銀行と関連したキャンペーンもある
2015年6月1日〜11月30日までになりますが、みずほ銀行と連携したキャンペーンがあります。
もし、メインバンクにみずほ銀行を使っている方なら、キャンペーン条件を満たすとお得なことがありますよ。今後口座開設する方に向けてもお得なキャンペーンがあります。
ATM・振込手数料の優遇
以下の条件をすべて満たす方であれば、ATM手数料と振込手数料の優遇があります。
- 募集期間中にみずほ銀行ウェブサイトに開設の専用サイトへ登録を行った方
- みずほマイレージクラブへ入会している方
- ソフトバンクカードの“おまかせチャージ”利用代金の引き落としを、みずほ銀行口座を通じて行っていただいた方
おまかせチャージによる口座引き落としがあった月の翌々月に優遇が適用されます。6月に引き落としがあれば、8月に適用される感じですね。内容は以下の通りです。
- みずほ銀行ATMとイオン銀行ATMの時間外手数料が回数無制限で無料
- イーネット・ローソン・セブン銀行のコンビニATM利用手数料が月4回まで無料
- みずほ銀行ATM・イオン銀行ATM・みずほダイレクトでのみずほ銀行本支店宛の振込手数料が回数無制限で無料
ソフトバンクカードへチャージ3,000円分プレゼント
もう1つのキャンペーンは、以下の条件を満たした方に対して、ソフトバンクカードへ3,000円分プレゼントになるものです。
- 募集期間中にみずほ銀行ウェブサイトに開設の専用サイトへ登録を行った方
- 2015年2月18日以降、2015年11月30日までにみずほ銀行に新規口座を作成した方
- ソフトバンクカードの“おまかせチャージ”利用代金の引き落としについて、みずほ銀行口座をご指定された方
- 2015年6月1日~2016年2月29日までの間に、“おまかせチャージ”利用代金の引き落とし額が15,000円以上となった方
条件を満たした翌月に、3,000円分のバリューがプレゼントされます。
これから口座開設するという条件があります。就職するとか、引っ越して生活環境が変わるとかが重なると、条件を満たせそうですね。わざわざ3,000円のために口座開設するのもいいですが、個人的には気が引けます。
キャンペーン終了後の使い方について
サービス開始当初は、いろいろなキャンペーンが重なるため、ものすごくお得なように感じるものです。でも、いずれはキャンペーンも終了します。キャンペーンが終わったとしても使えるかどうかが重要ですよね。
改めてソフトバンクカードの特徴をまとめてみると、今後使い続ける上でのヒントが見つかるかもしれません。
- クレジットカードではなく、プリペイドカード。でもVISAブランド
- Vポイントカード代わりに使える
- 家族・友達間でのバリュー譲渡
クレジットカードが嫌いで持ちたくないと思う方もいると思います。
そんな方には、あらかじめチャージして使えるソフトバンクカードは、分かりやすいと思います。残高がなくなったら使えないですからね。
あと、何気に便利だと思うのが、Vポイントカード代わりに使えることです。今までは別のVポイントカードを持っていたかもしれませんが、ソフトバンクカードで一元化できちゃいます。
もう1つ忘れてはならないのが、家族や友達の間でバリューを譲渡できるのは、ソフトバンクカードならではの特徴です。携帯料金プランで家族内でのサービスを提供していたからこその発想でしょうね。これはキャンペーンに関係なく、使えるサービスだと思います。
Vポイントをガンガン貯めたいという方にとっては、おそらく物足りないカードだと思います。ポイントをフル活用して、徹底的に節約するためには、他のクレジットカードなどと併用する方がいいでしょうね。
還元率の高いクレジットカードで支払って、ソフトバンクカードは提示するだけ、というイメージでしょうか。
Vポイントをクレジットカードでも貯めるなら、PayPayカードを併用するといいですよ。
さいごに
ソフトバンクの携帯を使っている方で、auウォレットが出てきた時に悔しい思いをした方もいるはず。
ついにソフトバンクでも、同様のサービスが登場することになりました。
もしソフトバンク携帯を持っている方で、今後しばらくは使い続けるのであれば、ソフトバンクカードを合わせて持つようにしましょう!
2015年3月6日から全国のソフトバンク携帯電話取り扱い店で申し込みができますよ。もちろん、入会費・年会費は無料です。
ソフトバンクカードはまだまだ始まったばかりのサービスです。今後もいろいろと新たなサービスが出てくると思いますので、その都度このページで紹介していきますね。
過去のキャンペーン
ここから先は、過去に開催されていたキャンペーンを紹介します。
もちろん今は使えないものばかりなので、
PayPay銀行からのチャージで5%上乗せ
サービス開始時点でのキャンペーンで最も魅力的なのが、PayPay銀行からソフトバンクカードへのチャージで5%のバリューを上乗せでもらえることです。
キャンペーン期間は2015年3月6日〜4月30日。
かつてauウォレットでも、auじぶん銀行からのチャージで5%上乗せになるキャンペーンがありましたが、あのイメージに近いです。
PayPay銀行からソフトバンクカードにチャージする際に、注意しておいた方がいいこともありますので、その点を紹介していきます。
PayPay銀行からチャージしても、即時でバリューがプレゼントされる訳ではありません。チャージしたバリューで買い物して初めて、買物額の5%のバリューが付与されます。
5%といっても、100円未満は切り捨てになります。つまり、バリューを使って月間2,000円以上の買い物をしないとこの恩恵を受けることができません。
PayPay銀行へのチャージは、1回25,000円で月に10回まで可能です。2ヶ月間あるキャンペーンですので、最大50万円チャージできますね。
1度の買い物で50万円したとすると、25,000円のバリューがあとで付与されます。これは極端な例ですけどね。フル活用すると最大で25,000円まで戻ってきます。
25,000円も得できるのは相当ありがたいことだと思いませんか?25,000円あれば何に使いますか?
PayPay銀行からのチャージでのキャンペーン、せっかくなのでフル活用しましょう!
買い物する時は月間2,000円以上で、なるべく2,000円の倍数に近付けることをおすすめします。もちろんムダな買い物をしては意味がありませんのでご注意を。
高いけど買うのを迷っていたものを買うために、このキャンペーンを活かすのがいいですよ。特にパソコンとか家電とかの買い替えに便利になりそうです!
期間中の買い物が全てVポイント2倍に!
期間は2015年3月6日~5月31日。
Vポイント加盟店かつVISA加盟店で、ソフトバンクカードのバリューを使って買い物した時に貯まるVポイントと同じポイント数を後日追加でプレゼントされるキャンペーンがあります。
つまり2倍ポイントが貯まるということですね。普段使っているお店での買い物で、いつもよりVポイントが貯まるのはうれしいことです。
もう1つ同じ期間でのキャンペーンがあります。期間内に買い物すると、もれなくVポイント最大10,000ポイントのプレゼントがあります。
最大10,000ポイントという表現で、すごいイメージがありますが、おそらくは良くて100ポイント程度だとは思いますけどね^^;
対象の店舗の一部は以下の通りです。
- ファミリーマート
- TOMONY(トモニー)
- LOHACO(ロハコ)
- カメラのキタムラ
- 牛角
- ブックスミスミ
- 金光薬品
- ニッセン
- TSUTAYA
このキャンペーンでのポイント付与は、2015年7月下旬になります。しばらく先ですので、忘れた頃にうれしいですね!