楽天証券で貸株するやり方と金利・デメリットについてわかりやすく解説

楽天証券で貸株をするにはどうしたらいいか、気になるところではないでしょうか。

楽天証券は貸株サービスに対応しており、保有している株を楽天証券に貸し出すと金利がもらえます。

他のネット証券も貸株はできますが、楽天証券は貸株金利が高く、サービス内容が充実しているのでおすすめですよ。

しかし、どのように手続きをすれば貸株を始められるか、わからないかもしれませんね。

そこでこのページでは、楽天証券で貸株する方法と金利・デメリットについて詳しく説明していきます。

楽天証券で貸株する方法と金利・デメリットを解説

楽天証券の貸株金利はどれくらい?

貸株サービスを利用するときに気になるのが、貸株金利の高さではないでしょうか。

楽天証券は貸株金利が年率1%以上の銘柄数が多く、中には年率10%を超える銘柄もありますよ。

楽天証券貸株11

主要ネット証券の貸株金利1%以上の銘柄数をまとめました。

楽天証券SBI証券マネックス証券松井証券auカブコム証券
755519301240200

主要ネット証券の中でも、楽天証券は貸株金利1%以上の銘柄数が圧倒的に多いですね。

このように、楽天証券は他のネット証券と比べて、貸株金利が高い銘柄を多く取り扱っていますよ。

楽天証券の貸株サービスは3コースから選べる

楽天証券の貸株サービスは、以下の3コースから選べます。

  • 金利優先(貸株金利を優先)
  • 株主優待優先(株主優待の受け取りを優先)
  • 株主優待・予想有配優先(株主優待と配当金の受け取りを優先)

個人的には、株主優待・予想有配優先コースを選ぶのがおすすめです。

他のコースを選んでも配当金相当額をもらえますが、配当金相当額は通常の配当金とは税金の取り扱いが異なります。

詳しい説明は省きますが、配当金相当額ではなく、通常の配当金を受け取るほうが手取り額は増えることが多いです。

ちなみに、SBI証券auカブコム証券では、配当金の受け取りを優先するコースは用意されていません。

株主優待配当金の両方を受け取れる株主優待・予想有配優先コースを選べるのは、楽天証券で貸株サービスを利用するメリットのひとつですよ。

▼通常の配当金のほうが、配当金相当額より手取り額が増える理由は、以下の記事の「配当金相当額の二重課税に注意」で説明しています。
詳しく知りたい場合は読んでみてくださいね。

貸株サービスと信用取引口座は併用可能

信用取引口座を開設していると、貸株サービスを利用できない証券会社もあります。

たとえば、マネックス証券松井証券では、貸株サービスと信用取引口座の併用ができません。

しかし、楽天証券なら、貸株サービスと信用取引口座は併用可能です。

信用取引口座を保有していても、楽天証券なら安心して貸株サービスを利用できますね。

新たに株を買ったときに自動で貸し出すこともできる

株を買うたびに、貸株に出す手続きをするのは面倒ですよね。

楽天証券なら、新たに株を買ったときに自動で貸し出すように設定できますよ。

新規購入銘柄の自動貸出設定を「自動で貸出す」にしておけば、銘柄ごとに貸株の設定をしなくても、自動で貸出してくれるので手間がかかりません。

設定方法については、あとで詳しく説明しますね。

楽天証券の貸株サービスのデメリット

楽天証券の貸株サービスは、ほとんどデメリットはありません。

しかし、貸株中に楽天証券が破綻すると株を失うリスクはあります。

証券会社が破綻しても、通常は投資者保護基金によって1,000万円まで補償されますが、貸株サービスは投資者保護基金の保護対象外です。

貸株中は株の所有権が楽天証券に移転するので、楽天証券が破綻すると、貸し出した株を取り戻せなくなる可能性がありますよ。

楽天証券は2018年12月で総合口座数が300万口座を突破し、利用者がさらに増加しているため、今のところは問題ないと思います。

しかし、貸株サービスを利用するなら、リスクに備えて楽天証券の業績を定期的に確認しておくのがおすすめです。

楽天証券で貸株する方法(画像付き)

ここでは、楽天証券で貸株する方法を画像付きで説明していきますね。

▼楽天証券のページにログインし、国内株式の貸株画面を開いて「貸株サービスお申し込みはこちら」ボタンを押しましょう。

楽天証券貸株1

▼「電子交付に同意する」にチェックを入れ、3つのPDFファイルを開いて内容を確認したら、「同意して次へ」ボタンを押します。

楽天証券貸株2

▼株主優待・配当金自動取得サービス画面が表示されるので、3つのコースからいずれかを選択しましょう。
どのコースを選べばいいかわからない場合は、株主優待・予想有配優先がおすすめです。

楽天証券貸株3

▼コースを選んだら画面を下に移動して「確認」ボタンを押しましょう。

楽天証券貸株4

▼確認画面が表示されるので、画面を下に移動して「申込」ボタンを押します。

楽天証券貸株5

▼これで貸株サービスの申込は完了です。
保有銘柄は自動的に貸し出されます。
「貸株一覧・貸出・返却へ」ボタンを押して確認してみましょう。

楽天証券貸株6

▼保有銘柄のステータスが「振替中」になっていますね。
この画面で銘柄ごとに貸出設定、株主優待・配当自動取得の設定が行えます。

楽天証券貸株7

▼銘柄ごとの貸出設定画面はこんな感じ。
保有数量のうち、一部を貸し出さないように設定することもできますね。

楽天証券貸株8

▼銘柄ごとの株主優待・配当金自動取得の設定画面はこんな感じです。

楽天証券貸株9

▼貸株各種設定では、新規購入銘柄の自動貸出設定などが行えます。
新たに買った株を貸株に出すか自分で選びたい場合は、この画面で設定を変更しておきましょう。

楽天証券貸株10

さいごに

このページで説明した通りに手続きすれば、楽天証券で貸株サービスが利用できます。

楽天証券は貸株金利が高く、主要ネット証券の中では金利1%を超える銘柄数が最も多いですよ。

また、株主優待と配当の両方を受け取れる「株主優待・予想有配優先」を選べるのも魅力です。

楽天証券で株式投資をするなら、貸株サービスを利用して貸株金利を受け取りましょう。

これを機会に楽天証券を使ってみようと思うのであれば、口座を作るのをおすすめします。

参考:楽天証券の口座開設はこちらから

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この記事を書いた人

1979年生まれ、千葉県在住の金融ライターです。もともとはお金が苦手で、まったく貯金できませんでしたが、結婚をきっかけにお金について勉強するようになりました。保有資格は2級FP技能士・AFP。投資経験は10年以上で、インデックス投資と不動産投資で資産形成中。ノマド的節約術では、資産形成に関する記事を中心に執筆しています。

大西カツシのプロフィール