人生のターニングポイントになる人との出会いって、今までの人生でありましたか?
私はありました。
仕事の面で、今の考え方に行き着く大きなきっかけとなったのは、今回インタビューした守岡さんの影響がとても大きいです。
私自身が誰かに褒められた時とかって、自分が頑張るきっかけになった守岡さんのおかげではないかと思うぐらい。
2011年に知り合って、私がまだ生活もままならない頃からの付き合いがあります。
もがいている姿や、たまたまうまくいった今の状態も含めてすべて見てくれている、そんな感覚さえあるほど。
そんな守岡さんに話を伺ってきましたので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事に対する考え方は、ただただ尊敬です。
ちなみに今は、守岡さんにもこのサイト(ノマド的節約術)を成長させるために協力していただいてます。
インタビュー企画をなぜしているかについてはこちら。
守岡さんのプロフィールと略歴
守岡 裕志 (もりおか ひろし)
合同会社ココロザシ 代表CEO
1978年生まれ。
大手電機会社のシステムエンジニアからネットショップ、デザイン事務所を経て数100店舗のサポートを経験。
数々の店舗様と一緒に成長させていただきながら、売上を伸ばしている。
事務所を持たず、人も雇わない。
新しい働き方で自立した仲間たちとプロジェクト単位でチームを組む。
これからは、雇用関係ではない新しい働き方で価値を作っていけるはず。
そのためには、様々な考え方の転換、生きる知識、お金の知識が必要になると考えています。
新しい働き方・生き方を目指す方々に向けて、私が実践で学んだ知恵を伝えていきたいと思っています。
ココロザシ守岡裕志さんインタビュー
インタビュー日:2015/6/2
コンサルだけど魔法は持っていない。一緒になって売上を伸ばすことを考えている
── 今日はよろしくお願いします。まずは自己紹介からお願いします。
守岡裕志(以下:守岡):
ココロザシの守岡裕志といいます。
── ココロザシのお仕事は?
守岡:
能力の高いフリーランスの方々と一緒に、良い商材を持っているショップさんの売上アップの手伝いをするお仕事をしています。
── コンサルタントのような感じでしょうか?
守岡:
そうですね、コンサルタントだけではなく、制作もやるっていうかたちですね。
売上アップのためにデザインが必要であればデザインもしますし。
もうちょっと泥臭いところで言うと、パソコンを新調した方がいいと判断すれば、一緒にパソコンを買いに行くこともあります。
── そんなこともされてるんですか。それは初めて聞きました。
守岡:
要は売上を上げるために関係あることであれば、お手伝いさせていただくというスタンスです。
── そうだったんですね。
守岡:
コンサルという言葉のイメージだと、僕が上で、どうしてもショップさんが下みたいな感じになるんですけど、僕の考え方はやっぱりお互いに対等にあるというところが一番大事に思っているところです。
僕から提案できることも当然やるし、ショップさんの方から情報をいただかないと、わからないこともたくさんあるんですよね。
例えば、ショップさんの方でデザインがバリバリできるのに、こっちがデザインに手を出すと逆に良くない場合もあるので、そこはあえてやらないようにしています。
── 任せる感じでしょうか。
守岡:
そうですね。
ショップさんができることを続けられるようにサポートをしてあげたりといった「モチベーションのサポート」には特に気をつけています。
逆に、僕達じゃないとできないところをショップさんごとに、施策していくというかたちですね。
例えば、数字の分析ができる人がいるのに、わざわざこっちが数字を分析する必要はないですし。
でも、数字を分析できる人がいないということであれば、僕達がそこをやる。
そうやってショップさんと肩を組んで、一緒に売上を上げるために頑張っていくという感じですね。
── いいお仕事ですね。
守岡:
なので、僕等自身も助けられることがあります。
そんな見方があったんだとか、そんな風に考えてたんだという気付きもありますし。
僕等の方から「こういう発想があるのでは?」とか、他のショップさんでの施策経験があるので、その結果をもとに、それぞれのショップに合わせた提案ができます。
なので、よくあるコンサル会社というと悪く聞こえるかも知れないですけれども、魔法みたいなことは僕は持ってません。
「これをやれば明日には売上10倍!」みたいな、そういった魔法は持ってないですが、ずっとショップさんと一緒に細く長くやっていくことで、着実に売上を伸ばしていくというところでは自信を持っています。
── 何年くらい今のお仕事をされているんですか?
守岡:
サラリーマンをやりながら個人で動いていた時期もあるのですが、その時代も含めるともう7年くらいにはなりますね。
── 7年!関わったお客様の売上や考え方はどのように変化していったんですか?
守岡:
そうですね、一番長い方は7年のお付き合いになります。その方のショップは売上が当時から3〜4倍にはなりました。
長くお付き合いさせていただくことで、その方の自身の考え方や、仕事に対する取り組み方も、当時と比べたら明らかに違っていますね。
もちろんその間に、僕自身もショップさんからいろいろなことを経験させていただいて、成長していると思うので、お互いに成長していってる感じだと思います。
── 素晴らしい。
守岡:
僕が勝手に一方通行で思ってるだけかも知れないですけど、一生ものの付き合いになるんじゃないかなと思っています。
── そうですね。7年にもなれば相当長いですよね。逆に、ちょっと失敗したなっていうことってなんですか?
守岡:
僕が言った提案が100%売上を伸ばせるかというとそうではありません。
僕達の業界でよくあるのが、何をしてもらってるのかが分からない、ということはどうしても発生しがちです。
バリバリ作業して、目に見えてわかりやすい成果物がある月もあれば、やっぱり今は抑えておこうというかたちで、ほとんど作業が発生しない月もあります。
頭を使ってさじ加減を考えたりとか、調整したりするような時期とかもあるわけで。
そういった月は、お客様にとって疑問が発生することもありますね。
そういうことは、事前に作業が発生しない時もあるっていうことや、それも含めて大事な時期っていうところを、伝えきれずに説明が不足していた自分の責任だなと思います。
── そこで問題になったりとかはありませんでしたか?
守岡:
そうですね。
まあそんなに大きな問題にはなってないんですけど、何回かそういうことを言われることがあります。
また、ちょっと説明が不足していたな、と思うので日々勉強ですね。
── 直接的な成果物があるっていうわけでもないですもんね。
守岡:
そうなんです。
成果物をどんどん出していって、お客さんにアピールするのもまた違いますし。
よく大きな会社さんとかになると、今何かをしているように見せないといけないこともあったりします。
ただ、僕はそういうことをしたくないですし。
何もしなくていい時は別にやらなくていいと思っていますね。
逆に、シーズンなどで施策が必要な時は、頂いている費用以上の動きをするところは、やっぱり長くお付き合いをさせていただくことが前提にあるからこそ、そういう取り組み方ができるのだと思います。
僕達も今月損したとは思わないですし、何もやらない時に得したなとも思っていません。
やっぱり何年もやってると、そういう時期が発生するというのは当然のことじゃないかなと思います。ショップさんの攻め時は忙しいですし。
── その辺り、労力と対価のバランスは取れてる感じですか?
守岡:
その辺は、ショップさんの売上が伸びてこそですよね。
僕達は、基本料金プラス売上のパーセンテージを頂くビジネスモデルで仕事をしています。
売上が上がらないと、僕達も利益が上がっていかないので、何も取り組みをせずに売上が伸びなければ、結果的にこちらも儲からないという仕組みです。
僕達としては細く長くやるだけじゃなくて、なおかつ売上を上げていく仕組みを作りたいと思っています。
そうすることでショップさんも僕達も同時にハッピーになる仕組みにしたいですね。
── 成果報酬の仕組み、いいですね。
守岡:
そうですね。
例えば、1ページの制作でいくら、という感じになってしまうと、できるだけページを増やすような方向に提案をしないといけなかったりしがちですよね。
でも、ページを減らすことで売上が伸びることがあるならば、本来であればそれを提案すべきだと思っています。
そういうこともあるので、最初に言ったパソコンを一緒に買いに行きますということが、なぜできるかの話にもつながってきます。
別に、パソコンを買いに行って別途料金をいただくとかの話ではないんですよね。
例えば、めちゃくちゃ処理の遅いパソコンでずっと仕事をしていたとしましょう。
もし、そのパソコンが非常に快適なパソコンになっただけで、明らかにお客さんの作業スピードが上がるということになったら、回り回って売上が伸びることにつながると思うんですよ。
── そうですね。
守岡:
となると、最終的に僕達の利益も上がってくるということなので、僕達もホームページしか触りませんっていうことにはなりません。
極端な例でいうと、事務所のレイアウト変更なんかをお手伝いしたこともあります。
さすがにここまではあまりやらないですけど。
── そうなんですか。それは面白い。
守岡:
仕入れに一緒に行ったりとかも。
── 結構何でもされているんですね。
守岡:
僕達もずっと同じことをしているわけじゃないので、やっぱり面白いですね。
でも、軸がぶれてるわけではなくて。
本当の軸は売上を一緒に伸ばしていきたい点に尽きます。
売上を伸ばすことへの施策は、時代に応じても変わってくるとは思いますが。
── 確かに。最近は本当に早いですからね。
守岡:
そうですね。
娘の出産に立ち会えなかったことを後悔している。後悔しないように生きたい
── いろいろと忙しくされていると思いますが、普段の生活はどんな感じでしょうか。
守岡:
家では、妻が専業主婦なんですが、ほとんど任せっきりになっていますね・・・。
ただ、1つだけ大事にしていることがあります。
今、6歳の娘がいて、行事があれば必ず出るようにはしていますね。
これはもう、僕のこだわりです。生き方としてのこだわり。
もし自分が明日死ぬとした時に、本当に後悔しないのかっていう。
後悔しない生き方をしているのか?
ということを本当にテーマにして生きているので。
そう思った時に、娘のイベント事や参観日・運動会などには必ず出るようにしています。
過去に一度、病気で行けなかった時があるんですけど、それ以外は全て出ていますね。
── そう思うようになったきっかけは?
守岡:
僕はサラリーマン時代から仕事人間だったんですけど・・・。
── よく仕事してるイメージがありますね。
守岡:
本当にストイックに仕事をしていたので、家庭を顧みないというか、家庭は二の次みたいな考え方を元々していました。
子供が生まれるというタイミングに、出産に立ち会いたかったのですが、会社からの業務命令みたいなものがあって、結局立ち会えなかったんですね。
今、そのことに対して、ものすごく後悔していて、もう一回立ち会いたいと思っても今はもうできません。
ですが、あの時の仕事は、後からやろうと思えばできたことなんだと、今はそう思うんですよね。
やっぱりそういうことがあってから、そういう取り返しのつかないことに対して絶対に後悔しないようにしようと思っています。
なので、海外にも今のうちに行っておこうと思うようになりましたね。
あと、今年は子供を連れて海外に行こうと決めたので実践しました。
そこはお金がどうとかじゃなくて、投資感覚ですよね。
日程的にもお金的にも思い切って行くことにしました。
── どこに行かれたのですか?
守岡:
インドネシアのバリ島ですね。
── いいですね。その姿勢は見習わないといけないな、と思いました。
守岡:
たくさんお金を使いましたけど、貴重な経験を子供にさせてあげることができたら、と思いますね。
こちらが後悔しないためにも。
── 一番大事なことですよね。
守岡:
そうですよね、本当に。
でも今までの僕だったら、そういう考えに至らない時の自分であれば、絶対に行ってなかった。
やっぱり目先のお金がもったいないとか。
── 思っちゃいますよね。
守岡:
そういう場合じゃないとか。
いろんな言い訳をしてやっていなかったと思いますね。
── そういうふうに思っちゃいますよね、どうしても。僕自身もあまりできてない部分がありますからね。見習わないといけないなと思います。
守岡:
本当にまだまだ。
僕も家族第一と最近はずっと口にはしているんですけど、実際のところ、自分自身はまだまだ仕事中心に生きています。
将来的にはもっと時間が取れるようにして、家族と向き合わないといけないなと思いますね。
── 家族あってこそ仕事ができますからね。
守岡:
家族があってこそ今の仕事を続けられるっていうのはわかっていながら、家族のためにも頑張らないといけないっていうところのジレンマというか。
これは誰しも感じていることだと思うんですけれども。
── それは確かに思いますね。
守岡:
お金や仕事の面で不安を感じないようなところまでしっかりと持っていって、時間をちゃんと確保できるようにしていきたいなと思いますね。
仕事と子供への投資にはお金を掛けている
── お金の面で何か工夫されてることはありますか?
守岡:
お金の使い方に対しての考え方は、30代になってから変わりました。
今までは安いから買おうとか、欲しいから買おうみたいな、単純な発想でお金を使ってたのですが、最近はその出費に対して意味があるのかということを真剣に考えてお金を使うようになりましたね。
だから、使う必要のないお金は極力使わないようにしていますし、逆に価値のあること、例えば今後に繋がることであれば出し惜しみしないようになりました。
── 投資するような感じですね。
守岡:
そうですね。
例えば、僕達が使うパソコンは、ケチるところではありません。
やっぱりできるだけいいスペックにしておきたいですよね。
もちろんオーバースペックである必要はないですけど、変にケチって、後からこのスペックにしたら良かったと後悔しないようにしたいです。
あとは、子供がしたいと思うことにはしっかりとお金をかけてあげたいと思っています。
── お子さんのために使っているお金とは?
守岡:
子供が自分からしたいと言った習い頃は基本的には習わせてあげてますね。
── 何か習い事をされてるんですか?
守岡:
今は水泳とピアノと英語です。
── 3つも!すごい!
守岡:
そうですね。忙しくしてますね。
── めっちゃ多いですね。お子さんはどう思っているのでしょうか?
守岡:
過去には体操も習っていた時があるんですけど、多すぎるのもあって、今は本当に行きたいものに厳選してもらって通ってもらってます。
なので、こちらから強制的に行かせてるようなことはないですね。
僕自身は、本当にやりたければやればいいし、やりたくないのであればやらなくていいっていう考え方です。
ただ、習いたいのにお金がないから勘弁して、っていうようにはなりたくない思いがあります。
そのためにしっかりと頑張っていきたいなと思いますね。
── でも、3つも習い事をしていると、出費が多くなりそうですね。
守岡:
まあ、まだ幼稚園の範囲なのでそんなにむちゃくちゃ多くはないですけどね。
詳細は妻が把握してるので、具体的なところは分かりません。
── 守岡さん自身で家計管理はされないのでしょうか?
守岡:
そうなんですよ。僕が家計管理をすることはありません。
家計簿は妻が管理しています。
ただ、仕事の方のお金の管理は自分でしていますよ。
楽天ポイントだけで旅行して無料で済ませた話
── 家計管理の決めごとはありますか?
守岡:
支払いをするクレジットカードを統一するとかでしょうか。
楽天ポイントを積極的に貯めていて、以前は少しでも貯まれば何かを買う時にすぐポイントを使っていました。
ですが、今は期間限定ポイント以外は使わないようにルールを変えましたね。
── それはまた何故でしょう?
守岡:
今までついつい使っていたポイントをちゃんと貯めて、それで旅行に行こうと決めたんですね。
── いいですね。
守岡:
いつでもポイントが使えるって思うから、ついついムダ遣いもしてたことに気付きました。
基本的にポイントが貯まっても使わないようにしています。
多く貯まったら、旅行などで思い切って使っていますね。
── なるほど、ポイントはお金は減らないけど、回り回ってきますよね。
守岡:
ポイントがあるから買ってしまう感じで、いらないスイーツを買ってしまったとか。
そういうことが何度かあったので・・・。
よく考えたらムダ使いになるのを無くしていきたいと思うのと、旅行する場合は思い切ったお金がいるので、その時にポイントを使いたいですね。
宿を全部ポイントで取ってしまおうとか、レンタカーをポイントで取ってしまおうとか。
── レンタカーもポイントが使えるのですね。
守岡:
はい、使えます。
楽天ポイントは月に10万ポイントまで使えるんですよ。
1回に使えるのは3万ポイントなので、宿に3万ポイント使って、レンタカーに3万ポイント使ってという感じですね。
── 大胆な使い方ですね!
守岡:
全部の支払いを楽天カードにして使い続けると、1年間で10万ポイントくらい貯まります。
もちろん楽天ポイントが貯まりやすい方に集中して買うようにしてるとか、そういう工夫をしたらだいたい10万くらいにはなりますね。
── そんなに貯まるんですね。
守岡:
10万ポイント弱くらいですね。
年に1回旅行できるぐらい。国内旅行であれば普通に行けるので。
── ポイントで旅行するんですね。
守岡:
そうそう。松本くんが先日行ってた角島(山口県)。
角島へは楽天ポイントで泊まりで行きましたね。
やっぱり、旅行するにもポイントだけで済むとすごく気が楽なんですよね。
タダで行ってる旅行みたいな感覚になるので、気持ち的にもケチケチしない。
── 確かに。優雅な気持ちですね。
守岡:
そういうメリットもちょっとありますね。
旅行が当たったみたいな。実際は違うんですけど。
── 確かに。今までは旅行中にもお金のことをついつい考えてしまったんですか?
守岡:
お金もかかってるし、使い過ぎてしまうかなと思いしまいながら旅行してしまうので。
せっかくの旅行が普段と変わらないということが今まではありました。
── ちょっともったいない気がしますね。
守岡:
そうですね。そういう意味でも良かったかなと。
── 確かに。そういう考え方はちょっと斬新ですね。確かに記事に書いてましたね。
守岡:
ありましたね。
※ その記事はこちら
── すごいですね。僕はポイントで旅行したことありません。
守岡:
僕もなんで旅行したのかは覚えてないですけど、ちょいちょいポイントを使っていたのがもったいないと思って。
実際どれくらい貯まるのかを知りたかったので、やってみたっていう感じです。
服を買う時も長く着れることを意識して買っている
── 他に、普段お金使う上で工夫や意識されていることはありますか?
守岡:
投資感覚で使うのがメインですかね。
食べ物とかにはやっぱりできるだけお金を逆にかけるようにしていますし。
自分が一回体を壊したのもあって、食べるものにはお金をかけたいと思っています。
でも、昔は服が好きでめちゃくちゃ服にお金をかけてました。
最近は、仕事で使う服以外は全く買わないですね。
ずっと同じものを着ていても平気になりました。
── そうなんですか。奥様に任せてる感じですか?
守岡:
いやいや、買うのはもちろん自分で選びます。
以前だと、ブランドの生地にまでこだわりがありました。
良いブランドが安くなって買う時とか、自分が欲しいものが安くなって買うのはありますけど、安物は買わないですね。
安物だと、1年で着れなくなってしまうので。
だから意外と10年くらい着てる服が多いですね。
服がめちゃくちゃ好きだった時に、それなりに良い物を買ってるから、問題なく今も着れます。
当時から服のデザインを選ぶ時は、長く使えそうなものを選んで買ってた気はしますね。
── さすがですね。
守岡:
流行のデザインではなく、ベーシックな感じでずっと着れる服を選んで買ってた気がします。
── やっぱり長い目で考えてますよね。さすがというか。
守岡:
たまたまだと思いますけどね。
その頃のストックもあるので、最近はプライベートの服はほとんど買わなくなりました。
1年に1回買うか買わないかのレベルですね。全然買わなくなりました。
── そうだったんですね。
電子書籍を活用し、読書量を増やして自分への投資をしている
守岡:
あとは、やっぱり売ることを考えて買っていますね。
CDを買う時も、すぐに売ることを想定して買ったりとか。
本とかもそうですね。最近は電子書籍の方が多くなりましたけど。
── 電子書籍、便利ですよね。
守岡:
できるだけモノを持たないようにしたいと思います。
── 確かにそれは思いますね。
守岡:
電子書籍は安いですしね。
売ることを考えると、どっちがいいのかなっていう気はしますけど。
── 売る時は手間がありますからね。電子書籍って楽天koboでしたっけ。
守岡:
僕はどっちも使ってますけどね。
── Kindleも使っているのですね。
守岡:
スマホで見ているので、どっちでも大丈夫です。
たまたま買ったものが楽天koboだったりKindleだったり。でも、楽天ポイントを貯めていることもあり基本は楽天koboですね。
── Kindleと楽天koboで何か違いはあるんですか?
守岡:
今はほとんどないですけどね。
ちょっと前までは楽天koboはパソコンで見れたのでいいんですけど、Kindleも見れるようになって。
でも僕はKindleをそこまで使ってないので、ちょっとわからないですが・・・。
── 読みやすさ的にはそんなに差がないという感じですか?
守岡:
そんなに差はないんじゃないですかね。
別に楽天koboで全然普通に読めますし。評判が元々悪かったですけど、今は全然大丈夫です。アプリは使いやすいですよ。
── そうなんですよ。イメージがあまり良くないから。
守岡:
快適に使えてますね。
── そうなんですね。楽天koboを使ってる話は守岡さん以外から聞いたことがないので。
守岡:
そうなんですか。めちゃくちゃ使ってますよ。
便利ですよ。
ちょっと話がずれてしまいますけど、海外用にXperiaの防水版を持っていて、それを時々お風呂に入れて楽天koboを読んでいます。
── すごいですね。それはリラックスできますか?
守岡:
どうなんですかね。
考え方によるんですけど。
── めちゃくちゃ働いてますよね。
守岡:
多分僕のよくないところなんですけど、ムダな時間を作りたくないところがあって。
でも、最近はやっぱりリラックスせなあかんのかなと思うこともあります。
お風呂入ってる時間をも読書タイムにしてるところがあったりして。
本を読めるタイミングって、移動時間やお風呂の時間くらいしか捻出しにくいので。
── ですよね。
守岡:
お風呂で1冊読んでるみたいな感じが多いです。
── なるほどです。僕もなかなか本を読む時間が取れなくて。
守岡:
なかなか取れないですよね。
── 時間取らないと読めないので。
守岡:
やっぱり電子書籍のいいところは、ちょこちょこ読めること。
1冊読んでると飽きるタイミングとかがあるじゃないですか。
このへんでもういいわ、みたいな。
次の本に移ったりするとまだ新鮮なんですけど。
元々僕も読書って昔はそんなに得意ではなかったので、活字に飽きちゃう時がよく来るんですよね。
そういう時に読みやすい本に移って、また戻るみたいな感じです。
そしたらいつの間にか2冊とも読めてたりするので。
── 読書量って増えましたか?
守岡:
読書量は圧倒的に増えましたね。
── 電子書籍になってから?
守岡:
そうですね、増えましたね。
今までだとやっぱり、読めずに溜まっている本がいっぱいあるんですよ。自宅に。
でも、電子書籍の方は読めずに溜まっているのってあまり無いですね。
── そうなんですか。意外ですね。
守岡:
なんやかんやで読んでる。
合間に読めるので。普通の本だと持ち運びも重たいし、なかなか開くタイミングもないし。
── そういう差があるんですね。
守岡:
慣れたら全然いいんですけど。
もちろん実際の紙じゃないと読んだ気がしないみたいな考え方もありますけど、慣れたら全然問題ないですね。
これも長い目で見たら節約にもなるんじゃないかなと。
── そうですね。投資にもなりますよね。
守岡:
そうですね。
── 読んだ分だけ知恵がつきますからね。守岡さんの凄さを垣間見た気がします。僕はよくストイックって言われますけど、僕以上にストイックだなと。
守岡:
いやいや、結構サボってますよ。
年齢が35を超えてから、あまりストイックにやり過ぎるのも体に良くないというのを最近つくづく感じています。見直した方がいいと思っているところです。
35まではストイックで全然問題なかったですけど、最近ちょっとガタが来てるかなと思いますね。
今月からちょっと体を鍛えようという計画をしているところです。
ジムに行くなど、自分への体にも投資をしようと思ってます。
── また新しい意味での投資が始まるんですね。
守岡:
そうですね。
将来の展望について
── 最後の質問になりますが、今後、守岡さん自身が思う将来のビジョンはありますか?
守岡:
そうですね、あまり僕はビジョンというのは持たないのですが、やっぱり一つ一つのショップさんに売上を伸ばしてもらいたいと思っています。
それともう1つは、一緒に仕事をしているクリエイターさんやフリーランスの方々に、もっとお仕事を任せることができて、自立してもらえるような環境にしてあげたいですね。
今は、お願いしている方に無理を聞いてもらっているような状態なので、僕がしっかりとお客さんの売上を伸ばしたいです。
他にも利益が大きくなりそうなビジネスを構築することで、今までお世話になった方々にしっかりとお支払いをできるようにしていきたいと思います。
やっぱり自分が生きたいように生きていけるお手伝いがしたい思いがあるので。
── フリーランスの方にですよね。
守岡:
そうですね。
せっかくフリーランスになったのに、当初思い描いていたのと違う動きになってしまうことってありがちで。
そんな感じにはやっぱりなってほしくないので。
そういったところのサポートなどができたらと思っています。
それで1人でも多くの人が、自分らしい生き方ができたら、こちらもうれしいです。
やりたいことができて、後悔しない生き方ができるようになってくれればと思いますね。
小さなことかもしれませんが、微力ながらそういう人間になれたらいいなと思います。
その結果、最終的に僕の利益としても返ってくるし、金銭的な利益としても返ってくるし、人生の生きがいとして返ってくるというふうに僕は思っています。
その思いをしっかりと継続できるように、節約に励みつつ仕事も頑張っていきたいです。
── 節約してるイメージ、あまりないですけどね。
守岡:
いやいや、一応は節約の考え方を持っていますよ。
ストイックに節約はしないし、0.1%単位で考えることもないですけど、やはり損はしたくないので。
やっぱりどこが一番安く買えるかとか、どれが一番お得な買い方なのかは、自分の中で納得するレベルではやっているつもりですね。
クレジットカードを統一する、住宅ローンの借換や、保険なんかもそうですよね。
常に見直しをかけて、一番いい支払い方法やお金の使い方ができてるかというのは、ズボラな僕でもズボラなりに考えてますね。
なので、0.1%単位でストイックにされている松本さんのことはすごいなと。
── ありがとうございます。無理に立てていただかなくても大丈夫ですよ。
守岡:
ノマド的節約術を見てれば間違いないと。
先日も自動車税を妻が払いに行ってたのですが、僕はその後にnanacoで払えたのでは?と気付いたのは僕の成長だと思います。
結局nanacoで払い忘れてたんですけど(笑)
── 来年はぜひ。
守岡:
来年はnanacoで!
── ということで、今日はどうもありがとうございました。
インタビューを終えての感想
個人的に守岡さんにはお世話になりまくりで、年に何度か会ってはお互いの仕事についての情報交換をしています。
そのため、自分にとっては既知の情報ばかりになるのかと思っていましたが、テーマを決めて話を伺ってみると、今まで聞いたことのない話も出てきました。
私自身がいつも守岡さんに対してすごいと思っているのは、自分だけでは何もできない、周りの方の協力があってこその自分であるという姿勢です。
元々がデザイナーで、能力も高いので、任せる際にはいろいろと葛藤があったそう。
それでも信用し続けて、守岡さんはプレイヤー以外の仕事もできるようになっています。
会社員の頃から、個人でも仕事を請けていたこともあって、同じフリーランスとしての考え方はすごく影響を受けています。
守岡さんの考え方に共感する人が1人でも増えれば、少しでもハッピーになる人が増えるのではないかと思っています。
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インタビュー企画をなぜしているかについてはこちら。