身内に不幸があった場合、喪中はがきを出すことがあると思います。
この喪中はがきですが、初めて出す場合はどうやって書けばいいのか悩んでしまいますよね。
喪中はがきの選び方や、書き方のマナーについても気になるところ。
事前に喪中はがきの書き方を知っておけば、いざというときスムーズに準備できますよ。
このページでは、喪中はがきの書き方や選び方について詳しく説明していきますね。
喪中はがきとは?
喪中はがきは、身内が亡くなった際、年賀状のやりとりをしている方に対して送る挨拶状のこと。
「喪中のため年賀状を控える」という意味が込められています。
突然、身内に不幸があって喪中はがきを用意する必要が出てきた場合、11月~12月上旬を目安に送るようにしましょう。
相手側が年賀状準備を始める前に届けるのがマナーですよ。
ちなみに、喪中の期間は身内が亡くなってから1年間です。
喪中はがきの選び方
喪中はがきを出すことになって、まず悩むのがどんな喪中はがきを選ぶかという部分。
どんなデザインのものを選べばいいのか、どこで喪中はがきを手に入れればいいのか悩んでしまいますよね。
喪中はがきを選ぶときは、以下のようなポイントを確認しつつ選びましょう。
- 喪中はがきの種類
- 印刷タイプの種類
ここからは、各ポイントごとに喪中はがきの選び方について説明していきますね。
喪中はがきの種類について
まず、喪中はがきには以下のような種類があります。
- 私製はがき
- 郵便はがき(通常のはがき)
どちらでも好きな種類のはがきを選んで大丈夫ですよ。
郵便はがきの場合は、料額印面が胡蝶蘭になっているものが喪中はがきとして定番です。
▼料額印面が胡蝶蘭になっているはがき。
悩んだときは胡蝶蘭が描かれた郵便はがきを選んでくださいね。
ただし、私製はがきを選ぶ場合は切手を準備する必要があります。
通常のものではなく、弔事用の切手を選びましょう。
印刷タイプの種類
喪中はがきには、すでに印刷されているタイプのものと自分でデザインを選んで印刷するタイプのものがあります。
郵便局やお店などで販売されているのは、すでに印刷されていてデザインが決まっているタイプのもの。
自分で好きなデザインを使って印刷したいのであれば、印刷サービスで注文すると便利ですよ。
ちなみに、喪中はがきの印刷サービスが申し込める主なお店は以下の通り。
デザインを選ぶときは、なるべく華やかなものではなく、落ち着いたデザインのものを選ぶのがおすすめ。
文字色は薄墨色が一般的とされていますよ。
好きなデザインを選んで自分で印刷したい場合は、コンビニで喪中はがきを印刷するのもひとつの手です。
喪中はがきを販売しているお店の一覧
喪中はがきを書こうと思ったときに、どこではがきを買えばいいのか悩んでしまいますよね。
主に、喪中はがきを販売しているのは以下の通り。
大体、秋頃から喪中はがきを販売し始めるお店が多いですね。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどでは、通年喪中はがきを取り扱っています。
ただし、品物が売り切れてしまっている場合は、入荷まで時間がかかることもあるので注意が必要。
喪中はがきの取り扱い時期については、こちらで詳しく説明していますよ。
喪中はがきの書き方について
喪中はがきを手に入れたら、早速書いてみましょう。
ここからは、喪中はがきの書き方について説明していきますね。
喪中はがきを書くときの注意点
喪中はがきを書く場合、普通のはがきとは書き方が違う部分が出てきます。
書き方について説明する前に、まずは喪中はがきを書くときの注意点を説明していきますね。
喪中はがきを書くときは、以下の点に注意して書きましょう。
- 拝啓・敬具などはいれない
- 文章内に句読点は使わない
- 「年賀」「お慶び」などの言葉は使わない
- 近況報告などは入れない(結婚・誕生・転居など)
どうしても近況報告をしたい場合は、元旦~1月7日までの松の内を過ぎてから、寒中見舞いはがきを出す形になりますよ。
喪中はがきに書く年齢・続柄について
まず、喪中はがきを書く上で明記したほうがいいのは以下の通り。
- 故人の名前
- 亡くなった日付(時期)
- 亡くなった年齢
- 差出人からの続柄
もしも、故人が2人いる場合は、連名にしても大丈夫です。
続柄や姓などが相手に伝わるように書いてくださいね。
ここからは、喪中はがきの構成と一緒に書き方を見ていきましょう。
喪中はがきの構成と書き方について
喪中はがきは、大体以下のような構成で書いていく流れになります。
- 喪中のため年賀欠礼することを述べた文
- 亡くなった人の名前・続柄・亡くなった日付・享年について
- 相手への感謝の言葉・今後のお付き合いをお願いする言葉
- 差出を行った月
- 差出人名
ここからはそれぞれの書き方について、細かく見ていきますね。
喪中のため年賀欠礼することを述べた文
喪中はがきは、あくまでも喪中で年賀欠礼することを伝える挨拶状です。
年賀状のようにお祝いの言葉は述べないように注意しましょう。
たとえば、以下のような例文を入れます。
- 喪中につき 新年のご挨拶をご遠慮申し上げます
- 服喪中につき 年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
弔事では「賀」という文字が使えないので、「年賀のご挨拶」と書かないよう注意しましょう。
亡くなった人の名前・続柄・亡くなった日付・享年について
喪中のためという主文のあとに、誰の喪中なのかを知らせる文を入れます。
亡くなった人の名前・続柄・亡くなった日付・享年について書きましょう。
たとえば、以下のような例文を入れますよ。
- ○月に父 ○○(享年○歳)が永眠いたしました
- 母 ○○が○月に○歳にて永眠いたしました
亡くなった年齢を書くときは、「享年○○歳」という形で書きます。
一般的には数え年で記載することが多いですが、満年齢で書いても構いません。
数え年で書く場合、生まれた最初の年を1歳とし、元旦を迎えるごとに年齢を加算する形になります。
続柄は、以下の中から当てはまるものを選びましょう。
ちなみに、妻の親が亡くなり夫婦連名で喪中はがきを出すときは、差出人代表となる夫から見た続柄を入れますよ。
相手への感謝の言葉・今後のお付き合いをお願いする言葉
結びに、相手への感謝の言葉や今後のお付き合いをお願いする言葉を書きます。
例文は以下の通り。
- 本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます - 長年にわたり賜りましたご厚情に心より感謝いたしますとともに
皆様にはよき新年を迎えられますようお祈り申し上げます
差出を行った月
差出を行った月については、はがきを出す日付を書きます。
以下のように記入しましょう。
喪中はがきを出す時期については、こちらで詳しく説明していますよ。
差出人名
差出人名のところには、住所と名前を書きます。
夫婦連名で書く場合、夫の名前が先にくるように書きましょう。
実際に喪中はがきを書いてみた
喪中はがきの書き方を意識しながら、実際に文章を入れてみたものがこちらになります。
▼写真挨拶状というアプリを使って作成した喪中はがき。
喪中はがきは縦書きが主流となりますよ。
デザインによっては横書きのものもありますが、基本的には縦書きです。
表書きの宛名には送る相手の氏名を書きましょう。
喪中はがきを一から用意するのが大変な場合は、アプリを使って簡単に記入することもできますよ。
ひとつの方法として覚えておくのもいいですね。
さいごに
喪中はがきを自分で用意するとなると、選び方や書き方で悩んでしまうこともありますよね。
印刷サービスを使って喪中はがきを用意すれば、定型文で文章を作れたり、テンプレートのデザインが使えたりするので便利ですよ。
書き方のポイントをおさえつつ、故人と交流のあった方に喪中はがきを出してみてください。
おまけ:喪中はがきについて詳しく知りたい場合
このページでは、喪中はがきの書き方について紹介してきました。
喪中はがきについて詳しく知りたい場合は、こちらも参考にしてみてくださいね。