会社勤めが合わず計画性0でフリーランスへ。ほなみんさんの今を楽しく生きるための働き方とお金の使い方

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フリーランスのイラストレーター・ライターのほなみん(@honamin_____)さんは、2017年の11月に独立したばかり。

フリーランスになったのは、「この仕事で生きていきたい!」という強い意思が先行していたわけではなく、「会社」や「集団のルール」が自分の気質に合わないと気づいたことから。

今日、会社や、もっと広げて日本社会のシステムが肌に合わないと感じて働き方を悩むこともあるのでは?と私・小山内は思います。

けれども、フリーランスになるのにも国外で仕事をするのにも心配になるのは「お金」なのではないでしょうか。

私の知人のフリーランスのデザイナーの方は「独立する前に100万円貯金しました!」と言っていたのを思い出します。

今回のノマド的節約術のインタビューでは、フリーランス・ほなみんさんの仕事に対する価値観の変遷を辿りながら、心に無理なく、そして楽しく仕事をするためのお金の工夫についてお聞きしています。

ほなみんさんインタビュー


インタビューした日:2018年1月11日

独立して2ヶ月、収入はほとんどないけれどお金がかかっている気がしない

── まずは自己紹介をお願いします。

ほなみん:
ほなみんと言います。

1993年北海道室蘭生まれの札幌育ちです。現在は東京を拠点に、フリーランスのイラストレーターとライターを名乗って活動しています。

── ほなみんさんは去年の11月に独立されて、フリーランスになってからまだ2ヶ月とお聞きしました。

ほなみん:
はい、11月に独立しました。

今ではフリーランスを名乗っていますが、もともと「フリーになりたい!」という気持ちはありませんでした。

収入がない状況に危機感を感じたときに、「働かなければいけないけど、時間と場所に拘束されるのは嫌だな。会社員では難しそうだし、それならフリーランスをやってみようかな!」という消去法でフリーランスを選択することになりました。

だから特別、「フリーになりたい!」と思ったわけではなくて、会社員に戻る気がなかったからその選択肢になっただけなんです。

── フリーランスになられる前は会社員だったのですね。

ほなみん:
はい、前職ではWeb系のITベンチャー企業で広報の仕事をしていました。

ちなみに、今はイラストレーター・ライターと名乗っているけれど、1月の収入はゼロでした。

── では今は、貯金を切り崩しながら都内に住まわれているということですか?

ほなみん:
そうですね、貯金とフリーランスになってからの収入をやりくりして生活しています。

今は都内の物件を友人とシェアして暮らしています。東京は物価が高いイメージがありましたが、思っていたよりもお金はかからないです。

毎月の出費は、家賃とスマホ代の固定費、食費、あとは移動費くらいなので、ただ暮らすだけであれば月に8万円くらいあれば幸せに生活ができると思います。

── たしかに固定費を下げれば無理に収入を増やす必要はないですよね。

ほなみん:
家具や衣類などの消耗品はメルカリなどのアプリを使うことで格安・無料で手に入れることができますし、今は格安SIMとかも普及しているので固定費を下げることもできます。

お金がなくても、やりたいことと熱意があればpolcaやクラウドファンディングで資金を調達することもできます。

必要があれば、クラウドサービスなどを使うことで誰でもお金を稼ぐことができますよね。

── そうですね。私ももし自分の収入がひと月丸々なかったら、派遣のバイトにでも登録して次の日から出勤したりすると思います。

ほなみん:
そういう選択肢ももちろんありますが、私にはできないなって思います。

それがやりたいことであれば問題ないんですけど、「お金を稼ぐために仕事をする」ってことに対して全くモチベーションが上がらないタイプなんです。

すごく極端ですが、「お金を稼ぐために仕方なく仕事をする」か「全てを捨ててホームレスになる」のどちらかを選ばなければいけない場合、きっと今の自分はホームレスを選ぶのだろうと思っていて。

ホームレスになったことがないのでわかりませんが、だからこそ好奇心が湧いてきます。常に「楽しそう!ワクワクする!」っていう選択をしていきたいんです。

「ふつう」に馴染めなかった子ども時代

── ほなみんさんの明るさみたいなものは、子どもの頃からなのでしょうか。

ほなみん:
子どもの頃からですね。

妹がいるんですけど、両親は私があまりにも破天荒だったから「妹の記憶があんまりない」って言うほどです。

── ご自身のブログで、去年の年末ハワイで「クリフジャンプ」に挑戦した様子が公開されていましたよね。

ほなみん:
クリフジャンプの様子を公開したところ、色んな方から「ドン引きした」と言われてしまいました(笑)。

15mの高さから海にダイブしたのですが、水圧で胸骨にヒビが入って、尾てい骨は骨折しました。まさかこんな大怪我をすることになるとは思ってもいませんでした・・・。

── すごい度胸だなって思いました。ふつうの女の子なら、怖くてなかなかできないんじゃないかって。

ほなみん:
少しだけ怖かったのですが、それ以上に好奇心に勝てませんでしたね。

こんな感じなので、小さい頃から「変わってる」と言われて育ってきました。

活発な女の子だったけれど、周りに溶け込んでいたわけでもなかった。「友達がたくさんいそう」なんて言われることも多いけど、実際には学校でも浮いていたし、校則みたいなルールに合わせるのにすごく苦しんでいた記憶があります。

── それは小中高、ずっとですか?

ほなみん:
ずっとですね。

校則とか、集団のルールとか、なんでそうなるのかっていうのが自分の中でしっかり落とし込めていないとその通りにできなかったんです。

そんなんだから、やっぱり周りに気の合う友だちも少なくて、「大学に行きたくない」「会社員になりたくない」って思っちゃいました。

── たしかに、子どもの頃に集団行動に対する苦手意識ができていたら、そう思わざるを得ないかもしれませんね・・・。

ほなみん:
結果的に、大学には行かず卒業後は1年間オーストラリアへ。

海外で羽を伸ばしたあとは、札幌のスターバックスでアルバイトをし始めるんですけど、そこで出会った人たちによって私の価値観は少し変わりました。

経験する前に不安を覗き込まない、それが「図々力」

── スタバで働いたことにより、ほなみんさんのどんな価値観が変わったのでしょう?

ほなみん:
スタバには、クリエイティブなことを仕事にしているノマドワーカーがたくさんいたんです。ライターやイラストレーター、デザイナーの人たち、それと海外志向の人もたくさん。

ノマドワーカーの人たちの話を聞いていくうちに、ウェブの世界に惹かれていって挑戦してみたいって思いました。

自分は集団行動や規則が苦手で会社員の道を避けてきたけれど、やったこともないのに「合わない」って決めつけるのはもったいないと思ったので。

── まずは経験してから判断しようと。そうしてほなみんさんは一度、会社員になられるのですね。会社員はどうでしたか?

ほなみん:
会社員は想像以上に楽しかったですね。

PDFすらわからなかった私に1からウェブのことを教えてくれるようなすごく優しい上司に恵まれたし、就業スタイルだって新人の私を定時上がりさせてくれるほどホワイトな環境でした。

友だちにも、「そんないい会社ないよ」って言ってもらえるくらい。

仕事内容自体も、今まで自分ができなかったことができるようになっていくことに喜びを感じていたんです。1年半という期間だったけれど、独立後ひとりでブログを立ち上げられるほどにはスキルも身についたし。

── では、会社員は思っていたよりも悪くなかったんですね。

ほなみん:
悪いどころか、会社員って最高だなと思いました。知識も経験もないのに、お金をもらって勉強させてもらえるなんてすごいことですよ。

けれど、すごくいい環境だったのにも関わらず、私は「縛られている」と感じてしまって。どうして毎日おなじ時間に出勤しないといけないんだろう? どうして月曜から金曜まで働かないといけないんだろう?

そう思ったら、どんどん苦しくなっちゃって結局会社を退職することにしました。あんなにホワイトな環境でさえ苦しくなってしまったので、私は本当に会社員が向いていないんだなと思います(笑)。

── ほなみんさんは、会社員をやってよかったなと思うことはありますか?

ほなみん:
先ほども言ったとおり、スキルが身についたのはよかったです。ウェブに関しては本当に素人だったから、独学じゃ限界があったと思いますし。

それと、やっぱり会社員というものを一度経験してみたというのが単純によかったなって思います。思い込みだけで「合わない」って判断するのと、やってみて「合わなかった」って判断するのとでは全然違いますよね。

── たしかに、納得感は違ってきそうですね。経験する前に不安やリスクを察知してやめるという選択肢は賢いと思う反面、機会損失でもあるよなぁと思います。

ほなみん:
私、こんな自由奔放な性格だから初対面だと10人に2人くらいの確率で嫌われたりするんですよ(笑)

でもそれをわかっていても、話しかける前にためらうことはしません。話してみて、ダメそうだったらフェードアウトします。

このノマド的節約術にも登場しているブロガーのヨスさんは、そういう私の図々しさを「図々力」と名付けてくれました。

── ほなみんさんのTwitterのアイコン名「ほなみん@愛され図々力」の「図々力」はヨスさんがつけてくれたものだったのですね!

図々力で仕事をつくる

── フリーランスになってから2ヶ月のほなみんさんですが、最初はどうやってお仕事をつくっていったのですか?

ほなみん:
フリーランスになりたての頃はとにかく、「お金を稼がないと!」という気持ちがいちばんにありました。

だから自分が得意なこととお金を生み出せそうなことの交差点で、インフルエンサーの似顔絵を描くというのに行き着いたんです。

── 売れ行きはどうでしたか?

ほなみん:
インフルエンサーの方たちに販売したところ、合計で4.5万円ほど稼ぐことができました。そこからSNS上で拡散されて、BASEでイラストが売れるようになり、10日間で合計12万円を突破しました。

最初、高知に住んでいるインフルエンサーのひとに直接会いに行ったんです。

そこにはウェブの編集者の方もいて、自分をさらけ出していった結果、その場にいたみんなが自分の存在を面白がって広めてくれたのが大きかったように思います。本当に無職同然のフリーランスでしたから。

── すごいですね!

ほなみん:
イラストを販売してみて感じたのは、自分が思う以上に面白がってくれるひとがいるってことです。

だから、そういうひとの前ではあんまり小さくならないで、どんどん自分を出していった方がいいのかなって思います。

── たしかに、実際にほなみんさんはその姿勢がお仕事につながったわけですもんね。1月はほぼ収入がなかったというお話でしたが、インフルエンサーの似顔絵販売は短期的なものとして考えていたのですか?

ほなみん:
イラスト販売に関しては、最初は「イラストが仕事になればラッキーだな」という気持ちだったのですが、いざ仕事になると楽しさが半減してしまって。なので、今は積極的にイラストを売り込もうとは思っていません。

でもそれがあったから、いろんなおもしろい人に出会えたしSNSが好きになれたんだと思っています。

── では、ほなみんさんはこれから、どんなことをやっていきたいとお考えなのでしょう?

ほなみん:
私自身は、机に向かって作業するよりも、人に会ったり、いろんなことを体験したりする方が好きなんです。

それこそ、さっきのお話であったハワイでのクリフジャンプのようなことに挑戦するのが好き。

なので、やったことのないことに挑戦したり、色んなところへ行って人と出会ったり、イベントを企画したり、そういう心からワクワクすることを仕事にできたら最高だなって思います。

── 『世界の果てまでイッテQ!』みたいですね。

ほなみん:
今はスカイダイビングがいちばんやりたいかな。マカオタワーからバンジージャンプなんかも興奮しますね。

── クリフジャンプであんなに怖い思いをしたのに、また飛ぶ系に・・・(笑)。

貯金ができなくても「今」を優先したいから不安にならない

── 今お話ししてくれたようなことを実践していくために、これからどんなふうにお金を使っていきたいと思っていますか?

ほなみん:
やりたいことを仕事にするために投資していきたいです。

いろんな体験をしたり、ひとと会ったり、勉強したり、いわゆる自己投資ですね。

── 会社員時代のように、「貯金しよう」という意識はありますか?

ほなみん:
会社員時代は手取り半分くらいを貯金に回していたのですけど、今は貯金の意識はありません。そもそも収入がないので(笑)

私、お金の使い方が下手なんですよ。

子どもの頃お年玉をもらったんですけど、それを全部お菓子代に使っちゃって両親にすごく怒られた記憶があります。

高校生の頃もバイトをしていたけれど、全然貯金できなかった。

── 会社員の頃が稀だったんですね。

ほなみん:
あのときは実家にいたというのもあって、勝手に貯まっていったという感じです(笑)。

貯金ができない理由は、わかっているんです。

私は目標がコロコロ変わる。1年後どころか1ヶ月後の目標ですら変わっちゃうんです。

11月にはブログで堂々と「2月までに月15万円稼ぐぞ!」と意気込んでいたのですけど、その目標も崩壊しました(笑)。稼がなくてもいいやって思ってしまったので。

── それはたしかに、貯金するのが難しいかもしれませんね。

ほなみん:
うん。でも私、老後のこととか考えても仕方ないって気持ちが結構あって。

未来のことをいろいろ考えて今いちばんやりたいことにお金を使えないなのは嫌だなって思うんです。もちろん、そうやって堅実に貯金している人を否定したいわけじゃない。

けれど、私はフリーランスになってからおもしろい人たちにたくさん会って、人生なんとかなるなって思えました。自分がそれで大丈夫って思っているから、無理に周りとおなじように貯金することを考えなくてもいいと思っています。

── 貯金に対する考えも人それぞれあって当然だな、と今思いました。

ほなみん:
会社員を辞めて海外に行ったのは、社会の常識に馴染めない現実の辛さから逃避したいという気持ちからでした。

今でも海外は好きでよく行くけれど、でもそれは日本が生きづらいからってわけじゃない。今は日本にいても、「日本楽しいじゃん」って思えます。

それは、付き合う人だったり、自分の仕事のスタイルだったり、日本の中にいても環境を変えたのが大きくて。おなじ日本の中でも「身に置く環境」で毎日の楽しさが全然違ってくるんだ、というのがフリーランスになっていちばんの気づきでした。

インタビューした感想

日本社会の常識に馴染めなくて、会社員を辞めたほなみんさん。

最後のお話にあった「貯金」に対する意識も、多くの人とはちょっと違う考えをお持ちなのではと思いました。日本人の多くはやっぱり「貯金はしておいたほうがいい」「いい大人で貯金もできないなんて・・・」といった意識があるような気がしています。

けれども、ほなみんさんは「貯金すること」と「今を楽しむこと」を天秤にかけて後者を笑顔で選びとっています。

そう考えるとたしかに、今を楽しむことだって、1日1日を後悔しないで生きるためにとても大切なことだと思います。

私たちの常識がひっくり返る時はいつも、もうひとつの常識に出会ったときかもしれません。そして、そんな新しい常識に出会わせてくれるのが「身を置く環境を変えること」なのではないかと、今回の取材を通して思いました。

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ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

小山内 彩希

編集者・ライター。1995年生まれ、秋田県能代市出身。株式会社Wasei「灯台もと暮らし」編集部。野球しながら植物を育てています。

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