【対談】学生時代に縄跳びでアジアチャンピオンに。縄跳びパフォーマー・粕尾将一さん|後編

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粕尾さんは高校時代に縄跳びに出会い、高校在学中にはアジアチャンピオンになり、大学院在学中にはシルク・ドゥ・ソレイユにスカウトされて渡米します。

2016年1月に日本に帰国して名古屋に住み、活動を再開。

インタビュー前編では、なぜ縄跳びにのめりこんでいったのか。シルク・ドゥ・ソレイユ時代の生活について。なぜ名古屋に住むのか。お話をうかがってきました。

後編は、ノマド的節約術主宰の松本との対談です。

パフォーマーとスポンサーの対談は珍しいかもしれませんが、そういった関係のおふたりだからこそできるお話も出てきます。

粕尾将一さん×ノマド的節約術松本対談

インタビュー日:2016年10月28日(金)

対談のふたりの写真

出会いはブロガー合宿

── おふたりの出会いから聞いてもよいですか?

松本:
出会いはヨスさん(ヨッセンス)が主催の香川の合宿ですね。善照寺。僕はヨスさんのブログ記事で、粕尾さんのことは知っていました。縄跳びで六重飛びができると書いてあったので、すごいなぁと(笑)。

粕尾:
懐かしいですね。僕は一方的にブログを拝見していたので、前々からもちろん存じてました。

もともと文章を読むことが好きで、ブログを本気でやろうと思っていて、いろんなひとをフォローさせてもらっていました。それこそイケダハヤトさんとか・・・くいしんさんのこともフォローしてました(笑)。

── おおお、ありがとうございます(笑)。

粕尾:
面白そうなブログがあれば読むし、ツイッターやってる方はツイッターチェックしたりして。純粋に、ブログや文章を書いている人が好きなんです。

── 前編でも少し触れましたが、もともと粕尾さんは、ネット好きでもあったわけですよね。縄跳びをやっていった中で、発信するためにブログをそれこそ10年以上前から活用していたわけですよね。

粕尾:
僕は、直接日本の小学生や若い人に縄跳びを教えたい気持ちがあって。でも今まではアメリカに住んでいたので、教えに行けないジレンマもあったんです。

だからここ数年は、日本の方々に向けて、縄跳びのことを発信するつもりで、ブログを書いていました。

松本:
最初にお会いしたときに、自分のブログでマネタイズしたいという話だったんですね。でも、ブログで稼ぐって時間もかかるし、もったいないなあと思って。だったら小学生に教えられる環境をまずつくってしまったほうが早いですよね。

で、最初の出会いである合宿のときに、おもしろいなとは思っていて、ホームページを見させてもらったら、スポンサー募集の欄があって。

香川から新神戸まで守岡さんの車で移動したときにいろいろお話をして「スポンサー考えているんですけど」と伝えました。

── 松本さんは粕尾さんのどこに惹かれたんですか?

松本:
ブログ合宿の中で自分がやっていることを紹介する時間があって。それで粕尾さんが話してることを聞いて、これはすごい!と思いましたね。

ブログ経由で、学校とかいろんなところからお問い合わせがいっぱい来てるっていうのを聞いて、すごいなと。

いわゆるブログから収益を上げるのって、広告収入ですけど、それとはまったく違うアプローチでうまくやってはるから。

もちろんその話を聞いたあとに、実際に縄跳びのパフォーマンスを見て、さらにすごいなと(笑)。

自分も陸上部だったこともあって、遊びでよく縄跳びしてたけど、こんなことができると想像もしなかった。自分の知ってる縄跳びとまったく違うパフォーマンスだったんですよね。

粕尾さんのすごさを語る松本

── 今日も、お仕事のあと今合流していただいているという話でしたが、実際にパフォーマンスする以外にどういう仕事があるんですか。

粕尾:
打ち合わせとか、お問い合わせメールの返信作業とか。あとは、自分のショーのクリエーションですね。朝はいつものスタジオでちょっと練習もしました。

松本:
日々の地道な作業ですね。

── 自分のショーって何パターンぐらいあるんですか?

粕尾:
大きくは5パターンくらいですかね。30分なら30分でこれにしましょうとか、10分だったらこれだけしか入れられないなとか、現場によりますね。

松本:
そんなにあるんですね。

粕尾:
しゃべるパターンのネタがあったりとか、単純にひたすら縄跳びを跳び続けるやつがあったりとか、六重跳びを入れるとか。まったく喋らないコメディがあったりとか、いろんなパターンがあります。

松本:
縄跳びだけじゃないですもんね。子供を巻き込んだりとか。

粕尾:
そういうのもありますね。「客上げ」というんですが、子供に実際に縄跳び跳んでもらうとか。

帰国してからどうやって仕事を探したの?

── 2016年1月に帰国された段階で、決まっていたお仕事ってあったんですか?

粕尾:
まったくゼロでした。最初はホームページつくって、お問い合わせフォームつくって、営業資料も掲載して。名古屋市内の小学校のホームページ見て、メールアドレスをチェックして、そこにメールを送ったりもしました。

あとは、イベント会社に自分の資料やプロフィールや動画を送って、こういう仕事しているので、もし何かお仕事があったらお願いします、みたいなことも送りました。営業活動はそんな感じです。

松本:
反応はどうでしたか?

粕尾:
正直なところ、そんなになかったですね。縄跳びのパフォーマーってそもそも日本にいないので「何ができるの?」というところから説明しなくてはならないんですね。

小学校にメールを送っても、いざ何をするって言われたときに、イベントとしてやるのか、それとも教えてくれるのかみたいなところを説明しなくちゃだし、もちろん予算的な部分でなかなか実現しないことも多くて。

だからこそ、スポンサーさんがいてくれたら、「小学生に縄跳びを教えてあげることができる」という思いはもともとありました。

高校時代から数々のテレビ番組に出演

── 縄跳びで何ができるのか説明するのが最初のハードルなわけですね。でもそれこそ、実績という点で言えば、以前はテレビ出演もたくさんされていたんですよね?

粕尾:
シルク・ドゥ・ソレイユに行く前ですね。高校3年の時に初めて出て、そこから大学大学院と断続的に出させてもらっていました。

── 初めて出た番組はなんですか。

粕尾:
「はなまるマーケット」ですね。

松本:
めっちゃ有名な番組じゃないですか(笑)。

粕尾:
当時、縄跳びの競技をやるかたわらで六重跳びを高校3年でできるようになりまして。それをYoutubeにアップしたら、ちょっと話題になったんです。もう10年以上前ですけど。

松本:
それで問い合わせが来た感じですか?

粕尾:
テレビのプロデューサーの方とかディレクターの方から問い合わせが来て。それこそ「ぶらり途中下車の旅」とか、「世界まる見え!テレビ特捜部」とか。あとは「笑っていいとも!」とか「うたばん」とか。

松本:
すごい(笑)。

── でもそれも営業というか、当時からYoutubeに動画をアップしていたという、ネットを活用していた話とも言えますよね。

粕尾:
それも大きかったですね。バッと火がついて、テレビ業界を一周しました(笑)。こないだも宮城の番組に出て、今はお問い合わせが2件来ているので、また出ると思います。

松本:
テレビですか?

粕尾:
はい。一個BSで、もう一個が東京のローカルなんですけど。

── また、もう一周しそうですよね、今のタイミングで。

粕尾:
またがんばります。青森でもテレビ出演の話が決まりそうなんです。

松本:
すごいな、ほんまにすごい(笑)。

粕尾:
これを着ながら行ってくるので(笑)。

粕尾さんから松本さんに質問

粕尾:
せっかくスポンサードしていただいているのでお聞きしたいのですが、今までいろいろ広告手段を考えて来られたと思うんですけど、新しく考えている広告の手法とか出稿先とか考えますか?

松本:
アンテナは常に張ってますね。それこそその辺を走っているバスとか。駅の中吊りとか、デジタルサイネージとか。

粕尾:
小学校へ行くと、子供たちへのインパクトはむちゃくちゃあるんですよ。登場して、パッて脱いで、背中のマドカが目に入ると、それだけですごくザワザワするんですよ(笑)。なんだあれ!ってなって。

最後に「このノマド的節約術さまがスポンサーについてくださってるおかげで今日来れました!」みたいな一言を添えて終わるのをパッケージにしてるんですね。

松本:
そうなんですね(笑)。

粕尾:
そうやって写真を撮ってもらったりとか、新聞に掲載されることもあります。で、それによって、どの程度お返しできているのか、貢献できているのか、自分の中でわからないんです。

松本:
まぁでも広告は、感覚的なものではあるけど、なんとなく知ってもらってる人を増やすための投資ですね。

だからそうやって、小学生の前でノマド的節約術の名前を出してもらえるだけでも嬉しいことですね(笑)。

── 松本さんが「よし、広告出そう。スポンサーになろう」って、決めることになるポイントってどこにあるんですか?

松本:
見てくれる人がノマドのターゲットに合うかどうかは大きいですね。粕尾さんの場合はドンピシャなので。

粕尾:
子供の親御さんってことですか?

松本:
そうそう。お父さんやお母さん。

粕尾:
保護者からも「これはなんですか?」って聞いてもらえることも多くて。気にしてもらえるのは僕としても嬉しいですね。

── 気になってもらえれば、検索してもらえるかもですよね。

粕尾:
検索してもらえたら嬉しいですね。学校に行ったときに、よく動画とか肖像権の話があるんですよ。「アップしてもいいですか?」って。

だから「全部オッケーです!」って言うんですけど(笑)。動画、写真、SNS、新聞、メディアなんでも全部OKです!と伝えてます。

松本:
本当にありがたいですね(笑)。

僕としては、テレビCMと同じように捉えていますね。「なんか見たことある」って思ってもらえれば、間接的に売上にも貢献するんじゃないかなと思います。

粕尾:
そう言っていただけると、心強いです。

子どもたちに一歩踏み出すきっかけを与えたい

── 今後の粕尾さんの活動として、目標といいますか、どういう風に広めていこうみたいなイメージはありますか。

粕尾:
今は1年目で、もちろんめちゃくちゃありがたいことではなるのですが、逆に活動の幅を広げすぎてしまったところがちょっとあって。

自分としては小学校に行くことをメインにしたかったんですけど、商業施設でのイベントのお仕事もたくさんいただいてまして。今度は、自分の自作のショーもやることになっていて。

そうやって方向性が広がりつつある状況なので、2017年は、その中でどの道がどうつながっていくのか見極めながら、模索していきたいですね。

松本さんにスポンサーになっていただいたこともパフォーマー界で話題になって、それで仕事がたくさん来たのもあるんです。だからこそ、どこに注力すべきか考えて、整理していくことも大切だと考えていますね。

もう一歩、先の段階になると、やはり、子供たちにダイレクトに縄跳びの楽しさやおもしろさを伝えていきたいです。

小学校に行くのはもちろんですが、今後は中学生や高校生に向けて、講演会みたいなこともしていきたいですね。

自分は縄跳びが好きだったからこういうことができました、自分のやりたいことや好きなことを見つけると、将来的にこういう風になるよ、ということを伝えていきたいですね。

松本:
すごく夢がありますよね。それは僕が聞いてもそうやし、子供たちにとっても。そこもスポンサーになりたいと思ったひとつの理由なんですよ。

粕尾:
ありがとうございます。今までの話をひっくり返してしまう話で恐縮なのですが(笑)。最終的に、縄跳びじゃなくてもいいと思うんです。

今、縄跳び教室もやっているんですけど、子供が親にむりやり連れてこられるようなこともあって。縄跳びが苦手で「縄跳びなんかやりたくねえよ」みたいな子も来るわけですね。

そこで大切なのは、縄跳びの技術を教えることだけじゃなくて、物事に対してまっすぐ向かい合えるような姿勢や心を育てることだと思うんです。

縄跳び以外の部分でもその子に対してプラスに働く何かがあれば、縄跳びじゃなくてもいいんですよ。

他の運動でも勉強でも、ちょっとやってみようかなと思ったことに、まっすぐに挑戦できたり、一歩踏み出すきっかけになればいいなと思っていて。だからこそ、子供とダイレクトにつながる時間を大切にしていきたいんです。

笑い合うふたり

粕尾さんのブログ「なわとび1本で何でもできるのだ」はこちら

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この記事を書いた人

くいしん

編集者。株式会社Wasei。灯台もと暮らし編集部。1985年、神奈川県小田原市生まれ。主に地域、暮らし、メディア、音楽、生き方、働き方について執筆、編集。

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