多拠点居住のコリビングサービス「ADDress(アドレス)」を使ってみた!メリット・デメリットを大解説

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こんにちは!
ライターの伊佐知美です。

「場所にとらわれずに、自由に移動して暮らしたい」と考え、金融業界から転職。

現在はフリーランスのライター・カメラマン等の仕事をしながら、年間の半分を海外で、もう半分を日本で暮らすライフスタイルを実践しています。

ADDress鎌倉拠点
「ADDress鎌倉拠点」にて

そして、最近日本にいる時は「ADDress(アドレス)」という「多拠点居住のコリビングサービス」を利用して暮らしているのですが、それをSNSで発信したところ「興味はあるけれど、実態がまだよくわからない」という声を多くいただきました。

たしかに改めて考えてみると、「多拠点居住のコリビングサービスって、なんだ……!?(笑)」と私も思ったので、この記事では実際に利用してみた目線も交えて、ADDressのサービスを解説します。

多拠点居住のコリビングサービス「ADDress」とは?

address
(画像引用:ADDress公式サイト)

簡単に言ってしまうと、「定額制で、全国の提携拠点に住み放題のサービス」です。

とりあえず「ADDress」の公式サイトを見てみましょう。コンセプトは以下のとおり。

Live wherever you love.(好きな場所で、暮らそう)これからは、マイホームだけではなく、
さまざまな地域にある家を、シェアして暮らす時代。
スタイルに合わせ、選んだ場所で、お気に入りの自由を過ごす。
そこで生まれる繋がりが、人生をもっと豊かにする。
好きな場所で、好きな時間を、好きな人と。
ADDressから、新しい生き方をはじめよう。(引用:ADDress公式サイト

なるほど。わかったような、わからないような、というような感じだと思うので、この定義の理解をサポートしてくれる、キーワードを5つ以下に並べてみました。

  1. ノマドワーカー:パソコン等の電子機器と、Wi-Fi等の通信環境が整えば、場所を問わずに仕事ができる人のこと
  2. リモートワーカー:どこかの企業や組織に属しつつも、出勤をせずに自宅やカフェなど遠隔で仕事ができる人のこと
  3. アドレスホッパー:持ち家や賃貸など固定の家・部屋を契約せず、泊まる場所を転々としながら暮らす人のこと
  4. コワーキングスペース:「CO-WORKING」のCOは「共同」を意味する。共同ワークスペースを提供するサービス。コワーキングオフィスとも呼ばれる
  5. コリビング:「CO-LOVING」。共同ワークスペース、共同居住スペースを同時に提供するサービス

すべて、「場所を問わずに自由に働きたい」と願う人たちを定義する言葉だったり、理想のライフスタイルの実践に力を貸してくれるサービスの定義だったりします。

「コワーキングスペース」は、「場所を問わずに働く」をサポートするサービスですが、「コリビング」はコワーキングスペースに加えて、居住スペースも提供するということで、概念が広くなっているイメージです。

そして、今回のテーマのADDressは5番目の「コリビング」に該当するので、住めるし働けるサービス、ということになります。

「多拠点居住のコリビング」って?

ADDress
(画像引用:ADDress公式サイト)

「ADDress」のおもしろいところは、毎月4万円〜(有効期間によって変動)を支払ったら、全国の提携拠点に住み放題になる、という点です。

<チケット種別一覧>

  • 年間会員:月額4万円
  • 半年会員:月額4.5万円
  • 【番外編 カップルプラン】:ADDress本会員のパートナーが、別途月額2万円を支払うと、同じ個室を利用できる制度もある ※「ADDress本会員の一親等まで(もしくは一親等ではなく「孫プラン」として)無料で同じ個室を利用可能」

提携拠点は、2019年7月現在で全国20拠点。2019年の暮れまでには、30拠点まで増える見込みだそう。

ADDress西品川
(画像引用:ADDress西品川)
ADDress南房総
(画像引用:ADDress南房総)
ADDress南房総
(画像引用:ADDress南房総)

月額には、光熱費とWi-Fi通信費が含まれているため、ほかに支払う必要がある経費はなし。

拠点にはベッドのほか、シャンプー、コンディショナー、ドライヤー、タオル、ハンガーなど生活必需品が完備。

トイレ、お風呂、キッチン、洗濯機は共用ですが、もちろん揃っており、「手ぶらで行っても住める」のが特徴です。

ADDressのアメニティ一例
ADDressのアメニティ一例

もちろん食器や炊飯器、さいばし、ティッシュやトイレットペーパーなど、「かゆいところに手が届く」的なアイテムもあります。

AADDress鎌倉拠点のリビング
ADDress鎌倉拠点のリビング
ADDress鎌倉拠点のキッチン
ADDress鎌倉拠点のキッチン
ADDress南房総のシャワールーム
(画像引用:ADDress南房総)

こういった細かい日用品って、民泊のAirbnbにはないことも多いんですよね。私は世界20カ国以上でAirbnbを利用してきたのですが、ADDressほど日用品が充実している拠点は、初めて見ました。

私がADDressを利用する場合に持っていくアイテムは、メイク落としに洗顔料、化粧品、簡単な着替えと仕事道具程度でしょうか。

会員だけが利用できます

ADDress
(画像引用:ADDress一宮)

「ADDress」を利用するためには、ADDress会員になる必要があります。

ADDressはホテルや旅館と違って、あくまでも「定額制で住む」サービスなので、事前に会員登録した人しか出入りできません。

これはセキュリティの観点からも、重要だと思います。

「知らない人がほかの部屋にいるって、怖くない?」と聞かれることがありますが、ADDressを利用する人は審査を通った人ばかりなので、怖くはないですよ。

むしろ、定額制で住み放題のライフスタイルを選ぶ人たちなので、どこかの拠点で偶然同じになって、リビングで話したりするとすこぶる面白いです。「大人の素敵な出会いの場」といった方が近い気がします。

ADDress鎌倉拠点
ADDress鎌倉拠点の玄関

で、肝心の会員になる方法ですが、2019年7月の時点ではクラウドファンディングで利用チケットを販売していました。

チケット金額は、冒頭で記載した通り希望期間やチケット種別によって異なります。

2019年7月現在は、前回のチケット販売を締め切ったところなので、次回の会員募集は夏以降を予定。

以下URLにて「ADDress住人エントリー」をしておくと、販売時に優先的に情報が配信されるので、興味がある方はエントリーしておくとよさそうです。

参考:ADDress公式サイト(住人エントリーフォーム)

肝心の部屋ってどんな感じ?

ADDress鎌倉拠点
ADDress鎌倉拠点の和個室

ドミトリーと個室、両方があります。

が、半年・年間会員は、基本的には「ADDress」拠点のうち、一ヶ所の拠点のドミトリーを「メインベッド」として選ぶ必要があります。複数ある拠点の中から、「自分の家、自分の部屋」を決める感じですね。

(画像引用:ADDress二子玉川)
(画像引用:ADDress二子玉川のドミトリー)

希望者は、そこに住民登録もできるそうです。
つまり、ADDressの拠点に住民票を置くこともできるし、そこで住民税を支払うことも可能。

その上、自分がいない時に郵便物等を配送して、保管しておくこともできるということ(すごい!)。

そして、最初に申し上げた通り、ドミトリーのほかに個室もあります。ADDressの会員専用サイトにログインすると、予約サイトに飛べるので、そこで空室を検索して、予約したら使えるようになるという仕組み。

予約は先着制なので、希望の日付が決まったら先に予約しておくのがオススメ。 2019年7月現在の状況としては、人気拠点の西品川や鎌倉は予約が埋まりがちな印象です。

ちなみに、これも冒頭のチケット種別のところで簡単に記載した部分ではあるのですが、家族やカップルの利用についても質問が多いので合わせてお答えしておきます。

ADDress会員の一親等は、同じ個室を一緒に利用できます。

たとえば私が結婚していたとしたら、配偶者と子ども、あとは両親が、ADDress会員登録をしなくても一緒に利用できます(これもすごい!)。

カップル利用については、別途「カップルプラン」が存在するのでそれがオススメ。

ADDress本会員のパートナーは、月額2万円を追加で支払うと、同じ個室を利用できるようになります。

ということで、この制度を使うと家族・カップルでの多拠点暮らしも可能になるんですね。それはちょっと楽しそうです。

あらかじめ予約できるのは最長14日まで

ADDress
(画像引用:ADDress別府)

予約日数に上限が設けてあるのが、「ADDress」の特徴です。理由は、「一箇所に長く住む」というより「たくさんの拠点を自由に移動できる」という多拠点性の担保が、ADDressの本質だから。

ということで、あらかじめ予約できるのは最長14日まで!

で、ちょっとここからは小難しい話になってしまうのですが、予約上限は14日ですが、同じ拠点を連続予約できるのは最長7日までです(!?)。

8日以上の予約もシステム上は可能なのですが、8日目以降の滞在は、最初の1晩ステイを終えた時点で、改めて予約をし直す必要があります(8日以上予約しようとしても、できない)。

もし、その時に確認して、8日目以降も空室ということであれば、延長滞在予約が可能。空室がなければ、滞在はまた今度、という感じです。

なので、予定が立てづらくなってしまうので、7日滞在したいなら、南房総と伊豆の2拠点を7日ずつ合計14日、というようにバラした方が実際は便利そうです。

……って、実際に予約フォームを触ってみないことには実感が得づらいと思うので、実際に会員になって予約で困りそうになったら、ADDressに問い合わせてもらうのがいいと思います。

とにかくあらかじめ予約できるのは14日までで、同じ拠点は連続7日が最長、空きがあれば8日目〜最大14日まで延長滞在できるという仕組みです。もちろん、14日間をすべて違う拠点で予約することも可能。

実際にADDressを利用してみた感想

ADDress鎌倉拠点
ADDress鎌倉拠点の外観

実際に利用した感想、どうなの?という話です。

結論から申し上げると、すごくよかったです。まだADDress鎌倉拠点しか利用したことがないのですが、最高、といってもいい快適さでした。

場所は、横須賀線北鎌倉駅から徒歩12〜13分の閑静な住宅街の中の一軒家。間取りは、1階に玄関とリビング、ダイニング、キッチンとお風呂、トイレがあって、2階にドミトリー2室と個室2室、トイレと洗面台がある感じ。

ADDress鎌倉拠点
ADDress鎌倉拠点の廊下

敷地内に、家と同平米くらいの広いお庭があって、紫陽花も咲いていれば、鳥もやってくる。朝は鳥の鳴き声で目が覚めて、洗濯物がパリッと乾くいい風が吹き抜ける。

近所にコンビニと簡単な買い物ができる薬局兼スーパーがあって、横須賀線のほかに湘南モノレールも利用できる。つまり大船駅が近いので、都心にも出やすい。

ADDress鎌倉拠点
ADDress鎌倉拠点周辺の様子

静かで落ち着けて清潔で、その上Wi-Fiがサクサクなので、オフィスとしての利用も可能。一日中原稿を書きたい感じの雰囲気でした。

共用の自転車も1台あるので、湘南の海までちょっとサイクリング、というのも可能(途中に坂があるので体力がある方向けですが)。とにかく不便に感じる点がなくて、「このままずっと住みたいな〜」と一瞬思いました。

「家守さん」がいて、すごくよかった

ADDress鎌倉拠点
ADDress鎌倉拠点の最寄駅、北鎌倉駅

で、あと大切なもう一点。「家守さん」がいて、すごくよかったというのがあります。

Q 『家守』って何なの?  簡単に言うと、各拠点の管理者の事です。「家守=やもり」と読みます。愛着が湧くネーミング。全国に広がるADDress拠点には家を管理する管理者が必須です。私たちはそれぞれの拠点を管理し、ユーザーを迎え入れてくれる方々を「家守」と呼んでいます。(引用:「家守」とは?運用の内側について/小林りさ|ADDress公式|note

家守とは、「ADDress」の概念でいうと、「各拠点の管理者」のことだそう。基本的にはすべての拠点に家守がいて、チェックイン時の説明だけでなく、ユーザー同士、地域とユーザーをつなぐ「コミュニティハブ」的な役割も担ってくれます。

そしてADDress鎌倉拠点は、家守が住み込みの方だったので、新しい地域で暮らすことに対しての不安が、ほぼなかったです(住み込みに関しては、今後変更の可能性ありとのことでしたが)。

とくに、1回目と2回目の利用の間が1ヶ月ほど空いたのですが、その際に「おかえりなさい」と迎えてくれたのは、やっぱり嬉しかったですね〜。

あと、北鎌倉には紫陽花で有名な「明月院」があって、鎌倉拠点からは徒歩圏内なのですが、休日は混んでいる旨や、オススメの時間帯などを教えてくれて、心強かったです。

ADDress鎌倉拠点
明月院の紫陽花
ADDress鎌倉拠点
明月院の紫陽花Ⅱ

家守って、ADDress滞在を何倍にも豊かにしてくれる存在なのだなと感じました。

ADDressがなぜ家守を置くのかの理由も聞いたのですが、「ただ地域に住むだけでは意味が薄くて、地域コミュニティに溶け込むことこそが大切だと考えているから」とおっしゃっていました。

たしかに、ただその土地で数日を過ごすだけじゃなくて、地域で知り合いを作って、「また訪れる楽しみ」が作れたとしたら、いずれ移住とかも本格的に考えそうですもんね〜……。

誰もが薄々感じているけれど、解決に乗り出せない「家守」問題に、実際に取り組んでいるADDress、かっこいいなと思いました。

「ADDress」がオススメなのは、こんな人

ADDress
ADDress鎌倉拠点のリビングで、ノマド仕事をしていた時の様子

記事中にすでにちょこちょこと記載しましたが、こんな人に使ってみてほしいな、と思いました。

これらの人はもちろんなのですが、そうじゃなくて、以下の人が利用するのも、とってもよさそうです。

  • いつか、今とは違う土地で暮らしたいなと思っている人
  • 二拠点居住、多拠点居住に憧れがある人
  • 週末にリフレッシュする場所がほしい人
  • 定期的に通う、行きつけの居酒屋みたいな「行きつけの地域」がほしい人

もちろん「ADDress」を使わなくても、週末にいろいろな場所に出かけることはできます。

でも、行った先で知り合いを作るのがちょっぴり苦手だったり、できれば今後長く暮らすエリアを見つけたい、という方は、すでにADDressというコミュニティができている中に飛び込んでいく、というのは悪くない手な気がしました。

実際にADDressを利用してみて、「日本にもこんなにアドレスホッパーの人や、週末二拠点などのライフスタイルに興味があって、実践している方がいるんだな」ということも実感値として得られました。

なので、実践者の知り合いづくりにも役立ちそうです。

先輩が見つかると、自分も行動しやすいというのはあるので、「いつかの未来、自分のライフスタイルに多拠点を取り入れたい方」の実験の場としてもオススメです。

現在想定できる、デメリットについて

ADDress鎌倉拠点
ADDress鎌倉拠点の庭にて

とくに思い浮かばないのですが、いいところばっかり連ねてしまったので、デメリットも書いておければと思います。

そうですね……。強いて言えば、以下のとおりでしょうか。

  • チケット購入が、クラウドファンディングに限られている
  • 1日限定のお試し利用チケットがまだない
  • 新しいサービスすぎて、知り合いが使っていないと「ちょっと怪しい」と感じてしまう人がいそう(周囲の理解が得られづらい?)

最後の点については、まあ現代の日本においては、まだ一般化されていないライフスタイルだからこそ、の問題ですね。逆にいうと、

ADDressはまだ一般化されていないライフスタイルを、日本に根付かせるために活動している面もあると思うので、仕方ないと思いますが。

海外ではコリビングって、一般的とまでは言わないまでも市民権を得ている地域は多いと思うので、私は日本でももっと普及していくと思います。多拠点暮らしが「一つの暮らしの選択肢」になったら、いいですよね。

新しいライフスタイルの実現を後押ししてくれる、新サービス

ADDress
(画像引用:ADDress岩美)

2019年7月以降も、新しい設備が追加されたり、新しい拠点がオープンしたりと、これからも「ADDress」はどんどん進化していくのだと思います。

さてさて、こんな感じで、サービスイメージは伝わりましたでしょうか?

「Live wherever you love.」 好きな場所で、暮らそう。

言うのは簡単ですが、実践が難しかった多拠点居住。
トライする第一歩を作ってくれるサービスのひとつが、ADDressです。

気になるなら、ぜひ次回のお試し会員募集情報、チェックしてみてください。

どこかの拠点で筆者に会ったら、一緒にご飯でも食べましょう!

参考:ADDressはこちら

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ノマド的節約術の裏話

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この記事を書いた人

伊佐 知美

1986年生まれ、新潟県出身のライター・編集者。2016年4月から株式会社Waseiの社員として「世界一周×仕事」の旅に出発。これからの暮らしを考えるウェブメディア『灯台もと暮らし』編集長、オンラインサロン「編集女子が"私らしく生きるため"のライティング作戦会議」主宰。旅ガイド「ことりっぷWEB」にて「伊佐知美の世界一周さんぽ」連載中。旅と文章とカメラがすき。個人ブログはこちら

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