株式委託手数料とは?通常の株式手数料との違いや各種手数料プラン、手数料ゼロのサービスについて解説!

こんにちは!
金融ライターの大西カツシです。

株式投資をしている中で、「株式委託手数料」という言葉を聞いたことはないでしょうか?

株を売買するときには手数料がかかりますが、株式委託手数料と通常の株式手数料は何が違うのか、気になるかもしれませんね。

また、株式投資にはさまざまな手数料プランが用意されており、最近では手数料ゼロのサービスまで登場していますよ。

株式投資で利益を得るためにも、自分に合った手数料プランについて理解し、少しでも安い手数料で取引するのがおすすめです。

そこでこのページでは、株式委託手数料と通常の株式手数料の違いや各種手数料プラン、手数料ゼロのサービスについて説明していきますね。

株式委託手数料とは?通常の株式手数料との違い

株式委託手数料と通常の株式手数料との違い

株式委託手数料と通常の株式手数料は、名前は紛らわしいですが、まったく同じものです。

株を売買するには証券口座を開設し、証券会社に委託して、証券取引所に注文を取り次いでもらう必要があります。

そのため、株を売買するときに証券会社に支払う手数料のことを「株式委託手数料」と言いますよ。

ほかにも「株式売買手数料」という言葉もありますが、こちらも同じく、株を売買するときに証券会社に支払う手数料を意味します。

株式委託手数料は1999年に自由化され、証券会社が自由に設定できるようになったため、証券会社によって手数料体系は異なりますよ。

株式委託手数料は営業店舗がある総合証券よりも、インターネット上で取引するネット証券のほうが安く設定されていることが多いですね。

株式投資でどの証券会社を選ぶか迷ったら、手数料が安いネット証券で口座開設するのがおすすめですよ。

株式委託手数料の料金プランの種類

証券会社では、約定代金(株の売買金額)や取引する株の種類によって、手数料プランが用意されています。

ここでは、株式委託手数料の料金プランの種類について、ネット証券最大手のSBI証券を例に説明していきますね。

1注文の約定代金に対して手数料が決まるプラン

株式投資には、1注文の約定代金に対して株式委託手数料が決まるプランがあります。

ほとんどの証券会社で用意されている、もっとも基本的な手数料プランですね。

SBI証券(スタンダードプラン)の場合、現物取引では以下のような料金体系になっていますよ。

SBI証券スタンダードプラン(現物取引)の手数料(税抜)
1注文の約定代金手数料
5万円まで50円
10万円まで90円
20万円まで105円
50万円まで250円
100万円まで487円
150万円まで582円
3,000万円まで921円
3,000万円超973円

たとえば、株を20万円分購入する場合、株の購入代金とは別に株式委託手数料を105円支払う必要があります。

株式投資でどの手数料プランを選べばよいかわからない場合は、1約定ごとに手数料が決まるプランを選んでおけば問題ないですよ。

1日の約定代金合計に対して手数料が決まるプラン

株式投資では、1約定ごとに手数料が決まるプランのほかに、1日の約定代金合計に対して手数料が決まるプランもあります。

こちらも、多くの証券会社で用意されている手数料プランですね。

SBI証券(アクティブプラン)の場合、現物取引では以下のような料金体系になっています。

SBI証券アクティブプラン(現物取引)の手数料(税抜)
1日の約定代金合計金額手数料
50万円まで0円
100万円まで762円
以降100万円増加ごとに400円ずつ増加

1日の約定代金合計が50万円までなら手数料0円で取引できるので、少額取引におすすめの料金プランです。

今回はSBI証券で説明していますが、楽天証券松井証券岡三オンライン証券も、1日の約定代金合計50万円まで手数料0円で取引できますよ。

単元未満株(端株)の手数料プラン

通常の株式投資には、単元株という売買単位があるため、基本的には100株単位で取引が行われます。

たとえば、株価が1,500円の株を購入する場合、購入資金として最低でも15万円(1,500円×100株)用意しなくてはなりません。

しかし、単元未満株(端株)を取り扱っている証券会社なら、1株単位で株を購入できますよ。

SBI証券では単元未満株(S株)を取り扱っており、株式委託手数料は以下のように設定されています。

  • 約定代金の0.5%(税抜)
  • 最低手数料:50円(税抜)

たとえば、株価2,000円の銘柄を30株購入する場合、株式委託手数料は300円(2,000円×30株×0.5%)になりますよ。

単元未満株は、単元株での取引に比べて手数料が割高なので、ある程度まとまった資金がある場合は100株単位で取引するのがおすすめです。

ただし、少額から個別株に分散投資をしたい場合は、単元未満株の取引を検討するといいでしょう。

SBI証券ではテーマキラー!という、単元未満株を活用したサービスを提供しており、投資テーマを選ぶだけで10万円から分散投資ができますよ。

外国株式(米国株)の手数料プラン

米国株のような外国株式の取引には、国内株とは別に手数料プランが用意されていますよ。

SBI証券で米国株を売買する場合の株式委託手数料は以下の通りです。

  • 約定代金の0.45%(税抜)
  • 最低手数料:0米ドル(税抜)
  • 上限手数料:20米ドル(税抜)

国内株に比べると手数料は高めですが、SBI証券の米国株の手数料は、他の証券会社に比べてかなり安く設定されています。

また、最低手数料が0米ドルであるため、少額取引でも手数料が割高になることもありません。

SBI証券は外貨を安く調達できるサービスもあるので、米国株の取引を行うならSBI証券がおすすめですよ。

株式投資では株式委託手数料が安くなる手数料プランを選ぶ

先ほど紹介したように、通常の株式投資では、1約定ごとに手数料が決まるプランと1日の約定代金合計で決まるプランの2つに分かれます。

株式投資で利益を得るには、少しでも手数料が安くなるプランを選ぶことが大切ですよ。

SBI証券で100万円分の株を購入するケースについて考えてみましょう。

たとえば、A社の株を100万円分購入する場合、プランごとの手数料は以下の通りです。

  • スタンダードプラン(1約定ごと):487円
  • アクティブプラン(1日の約定代金合計):762円

スタンダードプランのほうが、アクティブプランより275円(762円-487円)手数料が安くなりますね。

一方、B社、C社、D社、E社の株をそれぞれ25万円分、合計100万円分の株を購入する場合、プランごとの手数料は以下のようになります。

  • スタンダードプラン:1,000円(250円×4社)
  • アクティブプラン:762円

購入代金の合計が同じ100万円でも、4社分の株を購入する場合は、アクティブプランのほうが238円(1,000円-762円)安くなりましたね。

このように、取引回数や金額によって、選ぶべき手数料プランは変わってきます。

株式投資をするときには、自分の取引スタイルに応じて、より手数料が安くなる料金プランを選ぶのがおすすめですよ。

株式委託手数料ゼロのサービスもある

ここまで、株式委託手数料の料金プランについて説明してきましたが、最近では手数料ゼロのサービスも登場していますよ。

株式委託手数料

STREAM(ストリーム)は、株式委託手数料がいつでも何回でも無料になる、日本初のサービスです。

約定代金や取引回数に関係なく、いつでも手数料0円で株取引ができますよ。

株式投資の手数料が無料になる理由は、SOR(スマート・オーダー・ルーティング)取引にあります。

SOR取引とは、東京証券取引所と東証立会外取引の2か所から、より有利であると判断された価格で約定する取引のことです。

保有株を大量に売却したい大口機関投資家は、市場に影響しないように、東証立会外取引で売買を行います。

STREAMでは、SOR取引で有利に約定できた場合のみ、東京証券取引所の価格との差額の一部を手数料として徴収する仕組みになっていますよ。

少しでも株式委託手数料を節約したい場合は、株式委託手数料ゼロのSTREAMの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

さいごに

名前は紛らわしいですが、株式委託手数料と通常の株式手数料は同じものです。

株式委託手数料には、1約定ごとに手数料が決まるプランと、1日の約定代金合計で手数料が決まるプランがあります。

取引金額や取引回数によって有利な手数料プランは変わるため、自分の取引スタイルに応じて、少しでも手数料が安くなるプランを選ぶのがおすすめですよ。

また、最近では、株式委託手数料ゼロのSTREAMというサービスも登場しています。

株式投資で利益を得られるように、少しでも安い手数料プラン・サービスを選んで株取引を行いましょう!

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この記事を書いた人

1979年生まれ、千葉県在住の金融ライターです。もともとはお金が苦手で、まったく貯金できませんでしたが、結婚をきっかけにお金について勉強するようになりました。保有資格は2級FP技能士・AFP。投資経験は10年以上で、インデックス投資と不動産投資で資産形成中。ノマド的節約術では、資産形成に関する記事を中心に執筆しています。

大西カツシのプロフィール