「会社が赤字で潰れる寸前」ブログ「タロログ」タロウさんの人を信じる生き方

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「会社、潰れるかもしれないんです」

人生にはさまざまなピンチがありますが、今回お話を聞いたタロウさんから飛び出した深刻な一言に驚いてしまいました。

ブログ「タロログ」の運営者であり、ライター、アフィリエイターであり、会社経営者でもあるタロウさん。経営する株式会社タロログは、約1年ほど売上が伸びず、倒産の危機にあるそうです・・・。

しかも、タロウさん自身は、会社スタッフとの関係性が悪化している状況。

それでも、タロウさんは言います。

「たとえ会社が潰れても、それがネガティブなこととは限らない」

そんな希望の背景には、どんな経験や人との出会いがあるのでしょうか。

「人を信じる気持ち」について、お金の価値観を通して、聞いてきました。

ブログ「タロログ」のタロウさんインタビュー

タロウさん9

会社が赤字で潰れそう

── 現在どんなお仕事をされているんでしょうか。

タロウ:
オモシロ系記事やSEOハック記事などを扱う「タロログ」という雑記ブログを運営する会社の社長をやっています。

ただ、「タロログ」自体は今も昔もあまり収益がなくて、売上のほとんどはアフィリエイト事業のものでした。

── 今も、アフィリエイトが多いですか?

タロウ:
実は、そっちのほうも収益がめちゃめちゃ悪くなってきていて、今は売上がほぼない状態なんです。

── 最近ではどんな記事をつくってるんでしょうか。

タロウ:
RIZAPやオンライン英会話に入会して、その体験記事を書いています。

他にも、ヒゲ脱毛の体験記事だったりとか。いろいろなことに手を出している状態です。

実際、これらの仕事も売上に直接つながっているわけではないので、会社としては赤字です。

ただ、今の状況で売上ばかり見ていても、延命治療にしかならない。

だからまず、僕が「タロウといえば〇〇」みたいなスキルを身につけて、それが会社の収益にもつながっていけばいいな、と考えています。

自分を高めるのは、きらいではないので。

タロウさん8

お金じゃない、もっと夢中になれることを

── 自分を高めることに喜びを感じるんですね。「会社をつくりたい!」みたいな気持ちも前々からあったんでしょうか?

タロウ:
学生の頃からなんとなく社長になりたいという夢はありました。

大学時代からウェブ制作でなんちゃって起業をして、「リブセンスの村上社長の、東証一部上場の最年少記録を塗り替えてやる!」みたいな目標を掲げたり。

実際はまったくそんなレベルではなかったですけど。いわゆる「意識高い系」でした。

ひとつきっかけだったのは、通っていた中高が偏差値の高い進学校だったことです。

当時、仲良くしていた友だちが全員、早稲田大学に進学したんです。一方で、僕だけは地元のあまり偏差値の高いとはいえない大学に進みました。

だから、仕事をがんばってお金をつくる以外に、自分の評価を高める方法はないと感じていましたね。

起業と並行して個人の経営コンサルをしている方のところで働いたりしながら、22歳で大学を出て、独立したのが23歳でした。

── 早いですね。

タロウ:
実はそれくらいの時期に始めていたアフィリエイトが、3ヶ月で上手くいったんですよ。月30万くらい稼げたりとか。

やっぱり向かっていける目標が明確にあるとハングリー精神がわくので、力が出せるんですよね。

その頃にはブログやアフィリエイトのコンサルもやっていたので、すごく儲かっていました。

独立して2〜3年目で、25歳のときに、2000万円以上稼げたんです。

── えっ。すごっ。

タロウさん7

タロウ:
ありがとうございます(笑)。

ただそのときに、もっと夢中になれることがしたいなって思いました。

稼いだお金を使ってベンツに乗ったり、キャバ嬢を沖縄に連れて行ったりしていたんですけど、ぬるま湯に浸かっているように感じてしまって。

「もっと大きなことがしたい」と思って、株式会社タロログをつくったんです。

「好きな人間と一緒に働く」を諦めたくない

── そこから一転して、今は会社が傾きつつあるわけですよね。

タロウ:
かなり冷え切ってますね。

うちの会社、スタッフのクセが強くて。

業務委託という形でふたりスタッフを雇っているんですけど、僕との約束を簡単に破るし、「仕事以外では会いたくない」とか言われるし、関係性としては最悪ですね。

僕は彼らのこと、大好きなんですけど。

タロウさん6

── ・・・もともとはどんなふうにおふたりを雇ったんですか?

タロウ:
ひとりは高校の同級生で、もうひとりはもともと付き合いのあった人なんです。

僕が社長になりたかった理由のひとつに「人間として好きな人と一緒に仕事がしたい」という夢がありました。

会社に1年くらい売上がないのに畳まないのも、好きな人をいつでも採用できる状態にしておきたいから。

特別なスキルがなくても、気に入った人を会社に入れて、教育しながら会社が回るようにしていきたいんですよね。

まあ現状、その夢は叶っていないわけですけど。

── 今の仲間に辞めてもらうことは、考えないんですか?

タロウ:
それはないですね。

やはり一度雇った手前、彼らの人生に対して僕が責任を持つべきだと考えていますから、自分の都合でクビにするわけにはいかないです。

あとは、彼らをクビにしてしまうと、さっき言った僕の夢を諦めることになる気がするんです。

ここで挫けたら、もうそれ以降、その夢を追いかける気力を失ってしまうんじゃないかって思ったら、怖くて。

僕にしては珍しく、ずっと持っている夢なので、諦めたくないんです。

タロウさんの仕事風景
タロウさんの仕事風景

たとえ会社が潰れたとしても、ネガティブではない

── では精神的にも、今はかなり厳しい状況なんですね。

タロウ:
寂しいなって気持ちはあります。

でも、僕がみんなを支えなきゃっていうプレッシャーを感じていた頃に比べたら、吹っ切れた感じはありますね。新しいことやってみようって。

── 何かきっかけがあったんでしょうか。

タロウ:
YouTuberの青髪ピピピさんとの出会いが大きいです。

彼は、自分に借金があることをさらけ出して、動画をつくってるんですけど。活動を広げるために、さらに借金を増やして、人気を得ているんです。

彼を見て、「お金の無いことや借金は悪いことじゃなくて、むしろ武器になるんだな」と思いました。

僕も、お金がなくなって会社が潰れそうなことを気にするんじゃなくて、自分のやりたいことに本気で挑戦すればいいんじゃないかって。

挑戦さえすれば、お金にならなくても、自分に何か残るはずだと思ったんです。

RIZAPや英会話の記事をつくるのも、自分を高めてさえおけば、何かあったときに潰しが効くと考えているから。

そういう意味では、たとえ会社が潰れたとしても、それもネガティブではないでしょうね。

その経験をバネにして、また新しいステージで、自分を高めていけばいいんです。

タロウさん4

人生、紆余曲折あった方がおもしろい。

── 青髪ピピピさんからは、他にどんな影響を受けましたか?

タロウ:
たくさんの人に応援される生き方を、羨ましいなと思いました。

YouTubeにはスーパーチャットっていう投げ銭サービスがあるんですけど、彼はそれでお金をもらっていたので。

本人は大変かもしれないですけど、幸せそうだなって。

僕もただお金をもらうのではなくて、誰かに応援される生き方をしたいんです。

何かを達成してリアクションや評価をもらうのは、すごく好きなので。

── 「信用経済」みたいな言葉もありますよね。単にお金の交換ではなくて、信用に対してお金が集まってくるという経済の考え方。

タロウ:
それについては僕、そんなに納得できていないんです。

たとえば、財布を失くしたり、Macが壊れたりしたときに、ネット上でお金を集める人たちがいるんですけど。

「困っているから助けて!」って。そのやり方に、僕は賛成できない。

タロウさん3

── なるほど。タロウさんの中では青髪ピピピさんとそういうやり方は全然違うんですね。

タロウ:
違いますね。

信用の使い方が違うわけじゃないですか。

青髪ピピピさんは「お金をください」と言ってもらっているのではなく、おもしろいことを提供することでお金をもらっているんです。

「信用経済」という言葉にしても、おもしろいものや有益なコンテンツをつくって、その信用によってお金をもらっているというのはわかります。

でも「困っているのでお金ください」というのは、ただ信用を切り崩しているだけだと思うんです。

ただ困っているだけで何も提供しない人にお金が集まる社会って、僕はいい社会だと思わない。そんな人たくさんいますからね。

僕だって知らないおばちゃんに70万円あげて騙し取られたりしましたけど、それを「かわいそうでしょ?」みたいな見せ方はしないですし。

── 知らない人に70万円もあげたんですか?

タロウ:
そうです。

出会い系で、すごくかわいそうなおばちゃんに出会ったんです。

借金に追われているのに旦那が働かない、みたいな。

だから「いつか返してね」って70万円キャッシュで渡したら、それっきり連絡が来なくなりました。

── 何を思って、貸したんですか?

タロウ:
かわいそうだったからです。

── じゃあ、ある程度騙されることがわかっていて貸した感じ?

タロウ:
いや、全然。僕、めっちゃ人のこと信じるんで。

タロウさん2

── えええ・・・。

タロウ:
もちろん持ち逃げされる可能性は、ちょっとは考えました。でも、もし本当だったら、この人にあげたほうが、70万円の使い方として有意義だなって思ったんです。

僕は別に生活に困っているわけではなかったですし。

── 騙されて、どんな気分でしたか。

タロウ:
悲しいなって。

── それだけですか(笑)。スタッフの方の話といい、すごい懐の広さですね。

タロウ:
まあこの件に関しては、ただ単に僕がバカなだけだったとは思っています。

でも基本的には、お金も信用も人のために使うべき、というのが僕の考え方です。新しいサービスを立ち上げるとか、クラウドファンディングで何かつくるとか。

そうやって適切に使っていけば、たとえお金がゼロになっても、自分の中に価値が残る。それを応援してもらいながら生きていけたら、最高だなって。

人生、紆余曲折あった方が、おもしろいじゃないですか。

【編集後記】インタビューを終えて

タロウさん1

「お金に縛られない生き方」や「信用経済」というように、昨今ではさまざまなワードが飛び交い、「お金の価値」が見直されています。

そんな中、タロウさんの言葉に一貫して見て取れたのは「人を大切にする」という考え方でした。

詐欺に合い、身近な人間関係につまづきながらも、人を信じてやまないタロウさん。

その想いがやがてたくさんの応援を集め、新しい価値へと還元されていく。

そんなタロウさんの考え方は、変化の激しい時代を生き抜くための軸として、ひとつの指針になりうる。そんな気がしたお話でした。

▼タロウさんのツイッターアカウントはこちら

参考:タロウさんのツイッターアカウント

▼ブログ「タロログ」はこちら

参考:ブログ「タロログ」

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この記事を書いた人

くいしん

フリーの編集・ライター・PR。「灯台もと暮らし」編集部。1985年、神奈川県小田原市生まれ。高校卒業後、レコード店員、音楽雑誌編集者、webディレクター、web編集者を経て、個人事業主に。主にカルチャー、音楽、生き方、働き方、ローカル、暮らし、メディアについて執筆。

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