電話番号の先頭3桁・4桁の意味と使われ方まとめ

普段何気なく利用している電話ですが、ふと気になることがあるかと思います。
たとえば携帯電話番号の『080』や『090』って、なんのことだろう？と考えたことはないでしょうか。

そう考えると他にも、気になる番号がありますよね。

このページでは、それぞれの電話番号がどんな意味をもっているのかを紹介します。

080・090・070は携帯電話とPHSの番号

現在、携帯電話とPHSに割り当てられている番号が『080』『090』『070』です。

当初『070番号』はPHSでしたが、現在PHSから携帯電話へMNP(モバイルナンバーポータビリティ)ができるようになったため、明確な区別はなくなりつつありますよ。

電話番号は『080-1234-××××』という11ケタの組み合わせとなります。
なんとこの3つで始まるものを全部合わせると2億7,000万通りにもななるんです！
すごい数ですよね。

平成28年(2016年)3月時点で2億3,260万番号が指定済みとなり、番号が足りなくなるため『020番号』が創設された経緯もあるんですよ。

また、携帯電話とPHSに割り当てられているといっても、中には『自動販売機』や『デジタルフォトフレーム』などの機器に組み込まれた、機械同士のデータ通信に利用される部品にも割り当てられていることがあります。

▼平成28年(2016年)9月27日の総務省総合通信基盤局の資料『電気通信番号規則等の一部改正について』によると、各番号のサービス状況は以下のとおりです。

▼それぞれの番号の詳しいことは、以下の記事に書いていますよ。

020は格安SIMのデータプランや機器同士の通信を行うための番号

020からの電話番号とは、主にデータ通信専用機器に割り振られている番号です。

『自動販売機』や『デジタルフォトフレーム』などの機器に組み込まれ、機械同士のデータ通信に利用される部品にも割り当てられていることがあるのが特徴です。

また020番号だけではなく、070・080・090番号でも通信機器に使われていることがあります。

▼楽天モバイルのデータ専用SIMを契約したとき、SIMカードには『020』から始まる番号が割り振られていましたよ。

一番わかりやすい特徴としては、ユニバーサルサービス料がかからない点があげられます。

▼020番号の詳しいことは、以下の記事に書いていますよ。

050はIP電話の番号

050で始まる番号は、IP電話で使われている電話番号です。

IP電話は平成13年(2001年)にサービスが開始され、その後平成14年(2002年)に『050』から始まる電話番号が付与されました。

なんといっても特徴は同じプロバイダ間、もしくは提携プロバイダ間で通話料が無料になることですよね。
一方で、緊急通報(110番や119番)を利用できない点や、通話品質が一般の電話に比べて低いといった特徴もあります。

▼050番号の詳しいことは、以下の記事に書いていますよ。

携帯電話でも050のIP電話番号を持つことができる『050plus』が代表的

050番号で少しおもしろいサービスもありますよ。

NTTコミュニケーションズの有料サービスで、『050plus』という名前のスマホ用アプリがあります。

▼特徴を何点かピックアップすると、以下のとおりです。

携帯電話でも『専用の050IP電話番号が持てる』という点がおもしろいですね。

▼050plusの詳しいことは、以下の記事に書いていますよ。

0570はナビダイヤルの番号

『0570』のように『0××0』から始まる番号は、特殊なサービスであることをわかりやすくするために、電話会社共通の番号して用いられています。

代表的でよく見かける番号は、『0120』のフリーダイヤルですよね。

その中で『0570』はナビダイヤルという、NTTコミュニケーションズが提供しているサービスです。
フリーダイヤルの『0120』は通話料金が無料ですが、それとは逆で『0570』は有料なんですよ。

▼『ねんきん定期便』には、0570から始まるナビダイヤルが載っています。

『0570』の電話番号に電話をかけると、まず音声ガイダンスで以下のような案内があります。

最初聞いたときは「有料なの？」と、思わずドキッとしてしまいますよね。

「携帯電話のプランで、通話定額でかけ放題だから安心！」と思うかもしれませんが、ナビダイヤルは対象外のため、長い時間電話をしていると高額な請求がくるので注意が必要です。

▼0570番号の詳しいことは、以下の記事に書いていますよ。

0120・0800はフリーダイヤルの番号

0120や0800から始まる電話番号とは、フリーダイヤル(フリーコール)の電話番号です。

0800フリーダイヤルと、パッと見で違いがわかるのは電話番号のケタ数です。

でもフリーダイヤルといえば、0800番号より0120から始まっている電話番号をすぐ思い浮かべますよね。
『0120』と見ればすぐに「あ、フリーダイヤルだ！」とわかります。

0120フリーダイヤルは90.5％の認知度があるそうです。
10人いれば9人が知っている割合ですね。納得ができる数字です。

▼0120番号と0800番号の詳しいことは、以下の記事に書いていますよ。

+81は外国から日本へ電話をかけるときに使う番号

『+81』という電話番号ですが、普段あまり見かけないかと思います。
でも、海外旅行へよく行く人はよく使っているかもしれません。

『+81』は外国から日本へ電話をかけるときに使う番号なんですよ。
電話のキーには『+』がないので、実際にかけるときは『81』を押します。

ところで、今度は『81』がなんなのか気になりませんか？
『81』は日本に割り当てられた国番号です。

▼他の国は何番なのか、いくつかピックアプしてみますね。

ちなみに、アメリカから日本の『03-1234-××××』へ電話をするときは、以下のようにダイヤルしますよ。

一番先についている番号『011』は、『国際プレフィックス』と呼ばれています。
「アメリカらから電話します」という意味合いでつけるんですよ。

そして日本の国番号である『81』をつけ、目的である日本の電話番号の『0』を省略してダイヤルします。

携帯電話『080-1234-××××』の場合だと、どうなるのか気になりませんか？

このように、同じく最初の『0』を省略してダイヤルしますよ。

▼+81番号の詳しいことは、以下の記事に書いていますよ。

さいごに

いろいろな番号から始まる電話番号には、その番号にまつわる特徴・決まり事・歴史があることがわかりました。

これから先も、さまざまなサービスが普及していくので、さらに複雑化していきそうですね。
各番号の特徴を知っていれば、おとくに利用する事もできます。
そのときに、このページがお役に立てばうれしいです。

おまけ

ノマド的節約術では、電話料金節約について紹介しているページもあります。
ぜひ読んでみてくださいね。

また、電話番号の意味についてもそれぞれの番号ごとに紹介していますよ。