家賃を抑えられるだけじゃない!対人関係が苦手な人ほどシェアハウスがオススメな理由|一級建築士シェアハウス在住・木津歩

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家賃の高い、都会。

特に、東京を拠点に働く単身者にとって、家賃は月々の大きな出費になります。都心が通勤エリアの人々は家賃に月々いくら払っているのでしょう?

家賃がもっと安かったら……と考える社会人は少なくない気がします。

けれども最近、単身者の住まい方をよくよく聞いてみると、一人暮らし、実家暮らし、二拠点暮らし、シェアハウス暮らしなど、多様な住まい方が溢れていることがわかりました。

今回、一級建築士であり現在はシェアハウス暮らしと実家暮らしを並行する木津歩さんに、「シェアハウスは単身者にとって、金銭面でも精神面でも豊かに暮らせるのか」をお聞きしました。

木津さんにお話を伺ってみてわかったのは、単純に家賃が安いことも大切だけど、1日のうちで多くの時間を過ごす家での「生活の質」を気にかけることも大切だということ。

木津さんのお話の中には、忙しい中でもちゃんと楽しいこともしたいという単身者の方に届けたい言葉がたくさんありました。

木津歩さんインタビュー

インタビュー日:2018年5月19日

プロダクトデザインのおもしろさを知ってから建築が好きになった

── 自己紹介をお願いします。

木津歩(以下、木津):
出身は千葉県船橋市です。仕事は建築の設計で、一級建築士の資格を持っています。

現在は仕事はしていなくて、9月頃までは結構、真剣に無職をやろうかなって思っています(笑)。

── 真剣に無職を・・・?

木津:
それまでずっと建築・デザインの仕事に関わってきたのですけど、少し別の働き方や暮らし方も試してみたいと思っていて。

そのためにはもっといろんなところに住んでみたいし、いろんな人と関わりたい。だから一旦、仕事を辞めてみました。

先月は、polcaで渡航費を募ってタイのシェアハウスで暮らしていました。、来月は友人のツテで一ヶ月ほど石川県のシェアハウスで暮らします。

そうやって訪れた場所に一ヶ月くらい住み込みをして、建築やデザイン目線からのプロモーションや発信できたら理想だな、と今は考えています。

── そもそも、木津さん自身が建築・デザインを仕事にしようと思ったのはどうしてですか?

木津:
もともと、建築・デザインの仕事をしたいという強い気持ちがあったわけではなくて。

建築学科の出身なんですけど、それも「数学科とか物理学科とかよりも仕事がイメージしやすいから」というなんとなくの理由で選んだんです。

大学卒業後は住宅のメーカーに入社して、その会社を辞めるタイミングで一級建築士の資格をとりました。

── なんとなく選んだ建築・デザインのお仕事を現在進行形で続けているのは、どこかでおもしろ味を感じる転換期があったのでしょうか?

木津:
まあ今は、建築・デザインに少ししか携わっていないので、続けているとは言い難いですが(笑)。

メーカーを辞めてから就職した個人経営のデザイン事務所の代表から、プロダクトデザインのおもしろさをストレートに教えてもらったのが大きいです。

── プロダクトデザインのおもしろさとは、なんでしょう?

木津:
どんな形にも、そこに至る理由がちゃんとあることです。

たとえば、暮らしの中に当たり前のようにある机。

その机の板の厚さひとつとっても、安いからこの厚さなのか、それともデザイン性を求めての厚さなのかを考えると、日常の物の見方が変わります。

── へぇ!そういうことを考えながら答えあわせしていくのは、すごくおもしろいですね。

木津:
デザイン事務所で働かせてもらってから、建築がとても好きになりました。

── 建築やデザインに関する知見があったら、消費者として物件の契約や家具を揃えるのときも、より楽しくなりそうです。

生活の拠点にシェアハウスを選ぶ理由

── 仕事をやめてから国内外を飛び回り始めた木津さんですが、拠点は東京ですか?

木津:
今月は千葉の実家を生活の拠点にしていて、週末は東京・三軒茶屋のシェアハウス「モテアマス三軒茶屋」で寝泊まりさせてもらっています。

そして来月が、石川県のシェアハウスに。

モテアマスでは、友人とドミトリーの部屋で暮らしています。都内での予定は週末に詰めて、そのまま都心からアクセスのいいモテアマスに帰ることが多いです。

── 実家暮らしができる状況なのに、モテアマスに帰る理由はなんでしょう?

木津:
ひとつはもちろん、利便性です。

やっぱり都内での予定が多いと、近くに帰れる場所があるのは圧倒的に楽ですよね。

── もうひとつは?

もうひとつは、単純にシェアハウスが好きだからですね。同室の友人と一緒にいると、一人でいるときよりも気持ちが整うんです。

その同室の友人とは、結構真面目な話もできるし、単純に一緒にいて楽しい。

シェアハウスの住人たちとも丁度いい距離感なので、ストレスを感じることなく交流できるのも、すごくいい環境だなと思っています。

対人関係が苦手な人にほど、シェアハウスを勧めたい

── 木津さんはこれまで、ひとり暮らしのご経験はありますか?

木津:
住宅のメーカーに勤務していたときは、一人暮らしをしていました。

当時は「家では一人で静かに過ごしたい」と思っていたので、もともとは自分のパーソナル空間を大切にするタイプでした。

── そんな木津さんがシェアハウスに住むことになった経緯を教えてください。

木津:
友達の友達が、モテアマスを運営している代表だったんです。その人がモテアマスでイベントをやる、というお話を聞いて遊びに行ったのですけど、おもしろいひとだなぁと思って。

イベントの後に一緒にラーメンを食べに行って、そのときに「入居する?」と言われたので、ノリで「入居します!」と言ってしまったのがモテアマスに住むことになった経緯ですね。

── それまで、ひとりの時間を大切にしたいタイプだったわけじゃないですか。実際に住み始めてみて、ストレスはなかったのですか?

木津:
最初は、正直しんどかったですね。

「今言った言葉、感じ悪くなかったかな?」とか、「あの人はなにを考えているんだろう?」とか。周りを勘ぐりすぎたり、情報過多になっちゃたりして、最初の方はかなり疲れていました。

でも、ある時からシェアハウスに全くストレスを感じなくなったんです。

── それは、どんなことがきっかけだったんですか?

木津:
これといったきっかけがあるわけではないんですけど、ある時から「他人を気にすることを諦めた」んですよね。

自分が言った言葉によって、相手がどう感じたかを気にしない。何か言われたらもちろん考えるけど、言われていないことを勘繰らない。

それと、他人を操れると思わない。他人を変えようとするよりも、自分が変わる方が簡単だから。

そう考えるようになってからは、シェアハウス生活がむしろすごく心地いいものになりましたね。

── シェアハウスに住むことによって、「人は多様だ」ということ再認識されたのですね

木津:
本当にそのとおりで。

シェアハウスに住んでから、シェアハウスの外でのコミュニケーションもずっとラクになった気がします。

だから僕は、「人と一緒にいるのが苦手」「他人との距離感がうまく掴めない」って人にほど、シェアハウスに住んでみたほうがいいと思っています。

── 木津さんにとって、シェアハウスの心地よさは一人暮らしや実家暮らしよりも大きいですか?

木津:
実家も悪くはないのですけど、シェアハウスの心地よさは大きいですね。

たとえば、仕事でちょっとミスをしたとか、ネットでした発言が気になるとか、ほんと些細なことでもストレスになってしまうことってあるじゃないですか。

そういうときに、家に誰かがいてくれる環境ってすごくありがたいんです。特別近い距離感じゃなくても、そこに誰かがいるだけで安心することってあると思います。

── たしかに、一人で悶々と考え込むと、一層気持ちがヘコむことってありますよね。そこから逃げたくて友達を飲みに誘ったり。

木津:
住人同士の距離感が必要以上に近くなることもないんだけど、でも他人とは思えない絆がある。

それがシェアハウスの圧倒的に素晴らしいところなんじゃないかと思います。

いいシェアハウスは人づてに紹介してもらうのが吉

── 一級建築設士で、建築デザインに携わってきた木津さんに聞きたいのですけど、シェアハウスの機能性で優れている部分はなんでしょう?

木津:
シェアハウスによると思うのですけど、共有スペースが充実していることじゃないですかね。洗面周りが綺麗だとか、キッチンが広々しているだとか。

でも設備が充実しているシェアハウスは、それを付加価値にしているから、家賃は意外と高かったりします。

── なるほど・・・。シェアハウスに住む動機として「家賃を抑えたい」という理由が一般的に多いと思うのですけど。

木津:
そうですよね。僕もシェアハウスに住むときに、家賃を抑えたいという気持ちは少なからずありました。

── 家賃が抑えられて、かつ住環境のいいシェアハウスはどうやって探せばいいですかね?

木津:
ネットで探すこともできますけど、理想は、不動産関係の仕事をしている友人や、シェアハウスに住んでいる友人に紹介してもらうことだと思います。

生活の雰囲気も教えてもらいやすいですしね。

── たしかに、実際にどういう毛色の人が住んでいるのかとかも聞けそうですよね。

木津:
やっぱりだいじなのは、家賃とか設備の充実度はもちろんだけど、実際にその中でどういう生活ができるかだと思います。

だから、入居前に「どんな人」が住んでいるのか知れるとすごく安心。

── でも実際、シェアハウスのサイトを見ていいても、入居者についてはあまり明らかにされていない気がします。

木津:
僕も、そう感じます。

自分自身は、タイや石川だけじゃなくて、その後もいろんなところに足を運んで、ゲストハウスやシェアハウスに住んでいみたいなって思っています。

実際に自分が住んでみた場所で、住人の紹介なんかも文章にして発信していけたら嬉しいなと、今は思いますね。

インタビューした感想

木津さんにシェアハウスのお話をお伺いして、私もシェアハウスに住んでみたくなりました。

私自身もかつての木津さんとおなじように、「ひとりの時間を大切にしたい」と思うタイプ。四六時中誰かと一緒にいるとか人の気配をずっと感じている状況を想像すると、ちょっと息苦しくなってしまいます。

けれども、それはそもそも他人を気にしすぎているからなのかもしれない、と木津さんのお話を聞いて思いました。

「相手が何を考えているか気にしない」
「他人を操れると思わない」

人は、多様だ。ということを念頭に他人と向き合えば、シェアハウスはとても楽しく、そして自分の世界を広げてくれる環境なのだと思います。

社会人にとって、とても大切な家にいる時間。そこにどれくらいお金を費やしてどんな時間を体験するか、もっと真剣に考えてみたくなりました。

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この記事を書いた人

小山内 彩希

編集者・ライター。1995年生まれ、秋田県能代市出身。株式会社Wasei「灯台もと暮らし」編集部。野球しながら植物を育てています。

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