仕事プライベート問わず鉄道で旅することが多い山﨑謙です。
新幹線や特急列車には指定席と自由席がありますよね。
私は時間に余裕をもってスケジュールを組むので指定席を使うことが多いですが、とっさに乗る時や移動区間が短い場合は自由席、という感じで場合によって使い分けるようにしています。
今まで指定席と自由席の違いを気にすることはなかったのですが、このページでは改めて新幹線の自由席について詳しく紹介していきますね。
自由席のことを知っていると、よりお得に新幹線を利用できますよ。
新幹線の自由席とは?
指定席があらかじめ座席が指定されているのに対して、自由席はその名のとおり指定されておらず、空いていれば自由に座れる席のことをいいます。
乗車券と自由席の特急券を購入すれば利用できますよ。
指定席よりも料金が安いのがわかりやすい特徴です。
新幹線自由席のメリット・デメリット
ここで改めて、新幹線自由席を使う場合のメリット・デメリットを紹介しますね。
メリット- 変更の必要がなくとっさに乗れる(時間が読めなくても大丈夫)
- 空いていれば自由に座る場所を変えられる
- 季節問わず一定料金(指定席は閑散期200円引き、繁忙期200円増し※後述)
- 最速達列車(のぞみ・みずほなど)との値段差がない
- となりの駅間(一部区間は2つとなりの駅間)は安い
- 改札を出ず後戻りしなければ何回でもホームに降りられる
デメリット- 空いてない場合がある(とくに年末年始、GW、お盆、列車遅延時などは大混雑)
- 東海道新幹線区間では検札(きっぷのチェック)がある
- 山陽・九州新幹線を走る8両編成の列車は基本3列+2列で2列+2列の指定席よりグレードが落ちる
- 北海道・東北・秋田・北陸新幹線には全車指定席の列車があり、自由席自体がない
- 自由席車両の場所が速達列車は主に端
(とくに16両編成の東海道・山陽新幹線では階段・エスカレーターから遠い)
- 変更の必要がなくとっさに乗れる(時間が読めなくても大丈夫)
- 空いていれば自由に座る場所を変えられる
- 季節問わず一定料金(指定席は閑散期200円引き、繁忙期200円増し※後述)
- 最速達列車(のぞみ・みずほなど)との値段差がない
- となりの駅間(一部区間は2つとなりの駅間)は安い
- 改札を出ず後戻りしなければ何回でもホームに降りられる
- 空いてない場合がある(とくに年末年始、GW、お盆、列車遅延時などは大混雑)
- 東海道新幹線区間では検札(きっぷのチェック)がある
- 山陽・九州新幹線を走る8両編成の列車は基本3列+2列で2列+2列の指定席よりグレードが落ちる
- 北海道・東北・秋田・北陸新幹線には全車指定席の列車があり、自由席自体がない
- 自由席車両の場所が速達列車は主に端
(とくに16両編成の東海道・山陽新幹線では階段・エスカレーターから遠い)
これらのメリット・デメリットを考慮して、自由席にするか指定席にするかを選ぶと間違いがありません。
自由席特急券の料金
自由席特急券の主な区間の料金ですが、すべての駅を表示しようと作ってみたのですが、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」停車駅分だけでこんな感じになってしまいます…。
(※増税前の金額です)
金額が3段に分かれていますが、一番上から運賃、指定席特急料金、自由席特急料金で、左の列の駅と上に記載の駅とが交わるところがその区間の料金となります。
これだとすべての駅の料金が確認できるので市販の時刻表にも載っていますが、Webだとこのようにとても全部は載せきれません。
詳しい金額は自由席の料金が検索できるヤフー乗換案内や駅すぱあとなどのアプリやウェブサイトで確認しましょう。
ちなみに自由席の特急料金は原則として通常期の指定席特急料金から530円引きとなるので覚えておくといいですよ。
- (参考)通常期・閑散期・繁忙期とは?
- 閑散期:1月16日~2月末日・6月・9月・11月1日~12月20日の期間の月~木曜日(ただし、祝日及びその前日と振替休日を除きます)
- 繁忙期:3月21日~4月5日、4月28日~5月6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日
- 通常期:それ以外の日
JRの指定席特急料金は乗る時期に応じて変動します。
閑散期は通常期の200円引き、繁忙期は通常期の200円増しとなります。
(※上記日程は2020年の場合。JR北海道内およびJR九州内の在来線は通年ですべての日が通常期です)
となりの駅どうしは自由席が安い
上の写真は新大阪の次の駅京都までの自由席特急券です(※金額は増税前のものです)。
新大阪から京都までは「のぞみ」の指定席特急券だと2,500円、「ひかり」・「こだま」だと2,290円。
紹介したルール通り2,290円から530円を引くと1,760円のはずですが、なんと870円で済みます。
となりの駅どうしは通常より安い特定料金になっていて、となりの駅どうしではない以下の区間も安くなります。
- 東海道新幹線
- 東京ー(品川)ー新横浜
- 三島ー(新富士)ー静岡
- 静岡ー(掛川)ー浜松
- 豊橋ー(三河安城)ー名古屋
- 山陽新幹線
- 福山ー(新尾道)ー三原
- 三原ー(東広島)ー広島
- 新山口ー(厚狭)ー新下関
- 九州新幹線
- 博多ー(新鳥栖)ー久留米
※新八代ー新水俣・新水俣ー出水・出水ー川内はとなりの駅ですが特定料金になりません
- 東北新幹線
- 東京ー(上野)ー大宮
- 古川ー(くりこま高原)ー一ノ関
- 北上ー(新花巻)ー盛岡
- 上越新幹線
- 熊谷ー(本庄早稲田)ー高崎
※北海道新幹線と北陸新幹線の特定料金はとなりの駅のみです。
※山形新幹線と秋田新幹線は在来線特急料金扱いとなるのでこのルールはあてはまりません。
ここまで見たきっぷのルールはJR各社のホームページでも見ることができますよ。
もう少し詳しく調べたい場合はこちらも参考にしてみてください。
自由席特急券の買い方
では、自由席特急券を買いましょう。
駅や旅行会社の窓口や指定席(自由席)券売機で買うことができます。
1.みどりの窓口や旅行会社の窓口
駅のきっぷうりばで窓口の方に伝えれば購入できますよ。
かなり極端な例ですが、大阪駅で「東京まで自由席大人1枚」とだけ伝えてもOKです。
号車や座席位置などの要望を伝えることがないので、スムーズに購入することができますよ。
2.指定席券売機(自由席券売機)
駅にある自動券売機のうち、指定席券売機(場所により自由席券売機もあります)を使えば自由席特急券を購入できます。
指定席券売機で自由席特急券を買う方法(JR西日本「みどりの券売機」の場合)
大阪(市内)から東京(都区内)までのきっぷを大阪市内にある京橋駅で購入してみましょう。
1.「自由席」をタッチ
2.「新幹線 自由席」をタッチ
3.新幹線に乗る駅(ここでは新大阪から)をタッチ
4.新幹線を降りる駅(ここでは東京)をタッチ
5.乗車する日付を選択
6.人数を選択
7.乗車券を選ぶ
ここでは4つの選択肢があります。
- 購入した駅からの乗車券なら一番左
- 新幹線に乗る駅からの乗車券なら真ん中
- それ以外の駅からの乗車券、もしくは降りる駅も選びたい時は一番右
- 乗車券が必要ないなら右下の「特急券のみ購入」をタッチします
8.片道か往復を選ぶ
9.最終確認でOKなら「確認」をタッチ
10.現金かカードを入れる(カードの場合は挿入後暗証番号を入力)
(※写真は増税前の金額です)
11.発券待ちの間に領収書が必要な場合は「領収書」をタッチ
12.発券される
座席指定しなくていい分指定席の発券よりも少ない操作で済みます。
はじめから自由席特急券を買うつもりであれば、新幹線駅にある自由席専用の券売機を選ぶとさらに操作が減らせて時間短縮になりますよ。
みどりの窓口だと並んでいることが多いため、このように券売機で買うのがオススメです。
券売機だとあまり人が並んでいないため、割とすぐに買えます。
回数券でもっと安くできる
新幹線には6枚つづりの自由席回数券があります。
買ってから3ヶ月以内に同じ区間を1人で3往復、3人で1往復するのであればうまく使い切れますよ。
ただしGW・年末年始・お盆などに使えない期間があり、原則自由席から指定席への変更はできないので気をつけましょう。
回数券以外の安くなる買い方
さらに回数券以外で自由席特急券が安くなる買い方を探してみましたが、実はそんなにありません。
というのも、指定席の特急料金を自由席と同額にする予約サービスがほとんどだからです。
- 東海道・山陽新幹線のエクスプレス予約のe特急券
(エクスプレスカード・J-WESTカード<エクスプレス>・VIEWカードが必要) - 山陽・北陸新幹線のe5489のeきっぷ(J-WESTカードが必要)
- 九州・山陽新幹線のJR九州ネット予約のeきっぷ(JQカードが必要)
いずれも指定席を自由席の金額で購入できるだけでした。
東海道・山陽新幹線のスマートEXの指定席は自由席より少し高くなります。
唯一、北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線のえきねっとだけは、新幹線eチケットサービスを使って、通常の自由席よりも安い金額で自由席特急券を購入することができます。
(※北陸新幹線分はJR西日本の「e5489」でも購入が可能です。)
他には、2018年4月1日からスタートしたタッチでGo!新幹線というサービスもありますよ。
あらかじめ自動券売機で登録した交通系ICカードの残額で東北・上越・北陸新幹線の一部区間が乗れる新しいサービスですが、通常の自由席特急券よりも40〜200円ほど安くなります。
ただ乗車券部分も新幹線区間で打ち切り計算になるため、在来線に乗り継ぐ際は割高になることもあり注意が必要です。
自由席車両はどこに付いている?
さぁ、きっぷが用意できたのであとは乗るだけなのですが、新幹線の自由席車両はどこに付いているのでしょう?
新幹線の自由席車両は最速達列車に少なく、新幹線の各駅に停まる列車には多くなります。
速達列車では端のほうになることが多いです。
ここでは路線別に自由席車両の位置を確認していきましょう。
太緑字部分が自由席車両です。
東海道・山陽新幹線
東海道・山陽新幹線はすべての列車に自由席がありますが、「のぞみ」・「ひかり」では博多寄りとなり、中央のグリーン車あたりにあるホームへの階段・エスカレーターは遠くなります。
- 16両の「のぞみ」1号車-3号車(←博多 東京→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16] - 16両の「ひかり」1号車-5号車(←博多 東京→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16] - 16両「こだま」1号車-6号車、13号車-16号車(←新大阪 東京→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16]
山陽・九州新幹線
すべての列車に自由席があります。
山陽・九州新幹線だけを走る8両編成の列車の指定席は2列+2列でゆったりしていますが、自由席は3列+2列です。
- 8両の「ひかり」1号車-3号車(←博多 新大阪→)
[1][2][3][4][5][6][7][8] - 8両の「こだま」1号車-3号車、7号車-8号車(←博多 新大阪→)
[1][2][3][4][5][6][7][8] - 8両の「みずほ」「さくら」1号車-3号車(←鹿児島中央・博多 新大阪→)
[1][2][3][4][5][6][7][8]
九州新幹線
九州新幹線内のみを走る列車にも自由席があります。
- 6両の「さくら」「つばめ」1号車-3号車(←鹿児島中央 博多→)
[1][2][3][4][5][6] - 8両の「つばめ」1号車-3号車(←鹿児島中央 博多→)
[1][2][3][4][5][6][7][8]
どの列車も1号車から3号車までは確実に自由席車両なので、なんとなくホームの博多寄り(九州新幹線は鹿児島中央寄り)に居ておくと間違えずに乗れます。
北海道・東北新幹線
北海道・東北新幹線の最速達列車の「はやぶさ」、その次に速い「はやて」には自由席車両がありません。
基本全区間で全車指定席ですが、盛岡より北の区間と仙台から盛岡まで複数駅に停車する「はやぶさ」・「はやて」には、空いている指定席に座れる特定特急券が発売されます。
また全区間で指定席が満席の時に発券される「特定特急券(立席)」がありますが、こちらは座ることができません。
- 「はやぶさ」「はやて」全車指定席(←東京 新青森・新函館北斗→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]+[11][12][13][14][15][16][17] - 「やまびこ」(←東京 仙台・盛岡→)
E2系[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]
E5/H5系[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]
E2+E3系(山形)[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]+[11][12][13][14][15][16][17]
E5/H5+E3系(秋田)[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]+[11][12][13][14][15][16]
E5/H5+E6系[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]+[11][12][13][14][15][16][17] - 「なすの」(←東京 那須塩原・郡山→)
E2/E5/E6系[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]
E2+E3系(山形)[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]+[11][12][13][14][15][16][17]
E5/H5+E3系(秋田)[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]+[11][12][13][14][15][16]
上越新幹線
上越新幹線は全列車に自由席車両があります。
- 「とき」(←東京 新潟→)
E2系[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10] - 「Maxとき」(←東京 新潟→)
E4系[1][2][3][4][5][6][7][8]
E4系+E4系[1][2][3][4][5][6][7][8]+[9][10][11][12][13][14][15][16] - 「たにかわ」(←東京 越後湯沢→)
E2系[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10] - 「Maxたにかわ」(←東京 越後湯沢→)
E4系[1][2][3][4][5][6][7][8]
E4系+E4系[1][2][3][4][5][6][7][8]+[9][10][11][12][13][14][15][16]
この3つの新幹線、東海道・山陽・九州新幹線に比べるとだいぶ複雑です…。
というのも、使う車両に応じて自由席車両の数が増減するのに加え、2編成を併結する列車としない列車があるため列車ごとに自由席車両の場所が変わってしまうのです。
東京駅のホームには停車位置案内がありますがグリーン車とグランクラスの表示しかなく、「自由席・指定席の号車別は、ホーム上の電光掲示板をごらんください」と書かれる有様…。
まずホームにあがる前に自分の乗る列車のどこに自由席があるかを確認し…
ホームでは乗車位置上部の電光掲示板で自由席車両の位置を確認しましょう。
北陸新幹線
北陸新幹線の最速達列車「かがやき」にも自由席車両はありません。
こちらは東北新幹線と違い自由席車両をもつ「はくたか」が全線を走るため、空いている指定席に座れる特定特急券はありません。
ただ混雑時には立席の特定特急券を発売することがあります。
- 「かがやき」全車指定席(←東京 金沢→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12] - 「はくたか」(←東京 金沢→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12] - 「つるぎ」(←富山 金沢→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12] - 「あさま」(←東京 長野→)
[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12]
山形新幹線
山形新幹線は全列車に自由席車両があります。
- 「つばさ」(←東京 山形・新庄→)
[11][12][13][14][15][16][17]
秋田新幹線
秋田新幹線は全車指定席です。
盛岡から秋田の間は空いている指定席に座れる特定特急券が発売されます。
- 「こまち」全車指定席(←東京 秋田→)
[11][12][13][14][15][16][17]
座席指定されているわけではないので、空いている席に座ればOKです。
少しでも乗りやすくするためには
自由席は座れる保証がないんですけれど、それでもやっぱり座りたいですよね。
どうしても座りたい時にやってみてほしいのが以下の2つです。
途中駅始発終着の列車を選ぶ
私の場合新大阪ー東京で利用することが多いのですが、基本新大阪発着の列車を利用しています。
博多からの列車だと新大阪から乗る人に加え、博多から新神戸までの各駅から乗ってくるので、当然競争率も上がり座れない可能性が高くなるからです。
一方で新大阪始発だとよっぽどのことがない限り新大阪から乗る人しか乗らないのでその分余裕があります。
実際どんな感じなのか?
では実際はどうなのか?
2018年3月21日、早朝6時台の新大阪駅の様子を見てきました。
▼西明石からののぞみ100号を待つ列。
▼発車時はこんな感じ。見えにくいですが奥の2人掛け席は8割ほど埋まっていました。
▼つづいて姫路からののぞみ102号。各乗車口に10名ほど並んでいます。
▼手前が2人掛け席なので100号より混んでそうに見えますが、ほぼ同程度の埋まり具合。
▼一方となりのホームで新大阪始発ののぞみ206号を待つ列…というか人が少なくて列にもなっていない…。
▼その後いくらか増えましたが、それでも先行の2列車よりも少ない6割程度で発車していきました。
祝日の早朝かつ比較対象の列車が西明石発・姫路発なので、そんなに混んではいませんでしたが、それでも当駅始発の列車のほうが余裕があるように見えました。
これが博多・広島発の列車になると席の争奪戦が厳しくなることは容易に想像できます。
途中駅発着列車の見分け方
東京駅から発車する下り列車の場合は行き先が新大阪・広島・博多と分かれているのでおのずとわかります。
では東京に向かう列車に途中駅から乗る場合、どの駅発かをどう判別すればいいのでしょう?
時刻表を見るのが一番確実なのですが、時刻表を見なくてもかんたんに見分ける方法があります。
東海道・山陽新幹線の場合
東海道・山陽新幹線の場合、列車番号(のぞみ●号の●部分)に法則があり、数字によって行き先が変わります。
「のぞみ」の場合は以下のとおり。
- 1〜64号は東京ー博多の定期列車
- 71号は東京→名古屋の深夜の臨時列車
- 72〜78号は東京ー名古屋、名古屋ー博多の定期列車
- 79号は品川→博多の早朝の定期列車
- 80〜118号は東京ー姫路・岡山・広島の定期列車
- 130〜182号は東京ー岡山・広島・博多の臨時列車
- 200〜265号は東京ー新大阪の定期列車(一部臨時あり)
- 270〜473号は東京ー新大阪の臨時列車
私は新大阪から乗るのですが、その際はこの法則からだいたい200〜400番台の列車を選ぶようにしています。
広島なら臨時で博多発着のものもありますが、おおよそ100番台を選べばOKです。
▼新大阪駅の発車標。のぞみ238号と240号には「当駅始発の16両編成」の表示が。
(34号は博多発、134号は広島発、176号は広島発の臨時)
北海道・東北・上越・北陸新幹線
北海道・東北・上越・北陸新幹線については列車愛称で行き先が変わります。
- 北海道・東北新幹線
- 「はやぶさ」(全車指定):東京・(仙台)ー新青森・新函館北斗
- 「はやて」(全車指定):東京ー(仙台)・盛岡・(盛岡・新青森ー新函館北斗)
- 「やまびこ」:東京ー仙台・(仙台ー盛岡)
- 「なすの」:東京ー那須塩原
- 上越新幹線
- 「とき」・「Maxとき」:東京・(越後湯沢・浦佐・長岡)ー新潟
- 「たにかわ」・「Maxたにかわ」:東京ー(高崎)・越後湯沢
- 北陸新幹線
- 「かがやき」(全車指定):東京ー金沢
- 「はくたか」:東京・(長野)ー金沢
- 「つるぎ」:富山ー金沢
- 「あさま」:東京・(軽井沢)ー長野
乗る区間に応じて列車を選ぶと座れる確率は格段に上がります。
ただし北海道・東北新幹線の「やまびこ」に関しては停車駅の違いが大きく、所要時間がかなり変わります。
- 東京ー仙台の所要時間
- 「はやぶさ」(全席指定):約1時間30分
- 速達型「やまびこ」:約2時間
- ゆっくり「やまびこ」:約2時間30分
なので個人的に仙台までなら速達型の「やまびこ」。
仙台以北へ行くなら「はやぶさ」・「はやて」の指定席利用をオススメします。
東海道新幹線なら「のぞみ」以外を選ぶ
東海道新幹線を利用するならもうひとつ方法があります。
それは「のぞみ」以外を選ぶということです。
実は私は新大阪ー東京の移動はよっぽど急いでいる時を除いて「ひかり」を使っています。
所要時間は「のぞみ」の2時間22分〜36分に対して、日中最速の「ひかり」は2時間54分と30分ほどしか変わりません。
それでいて空いているんですね。
さきほどと同様、2018年3月21日6時台の新大阪駅。
「のぞみ」の発車する合間に新大阪始発のひかり506号が発車していったのですが、
自由席車内には数名しかいませんでした。
自由席車両も多いですし、時間に余裕があれば最速達でない列車が狙い目ですよ。
なかなか座れない岡山駅からの乗車
ここまで座れる可能性を上げるために、途中駅発着の列車や最速達でない列車に乗ることをオススメしてきたわけですが、個人的に通用しないなと思っているのが岡山駅です。
岡山駅は山陰・四国方面の玄関口になっており、新幹線の到着時刻に合わせて各地からの特急列車が到着します。
さらに以下の条件があることでかなりハードな環境にありますね・・・。
- 東京行き「のぞみ」が1時間に3本から4本と少ない
- しかもそのほとんどが広島か博多発ですでに乗車している人が多い
- 新大阪までなら九州新幹線から直通する「みずほ」・「さくら」があるが鹿児島中央発でこれも人が多い
- 当駅始発の東京行き「ひかり」があるものの新大阪までは各駅停車で時間がかかる
岡山駅からは私も何回も乗っているのですが、「のぞみ」の自由席に座れた試しがありません。
岡山駅から乗車の際は指定席の利用をオススメします。
さいごに
新幹線の自由席について、指定席との違い・料金・買い方・乗り方を紹介しました。
- 空いていれば自由に座れ、改札を出なければ複数の列車にも乗れる
- 指定席よりも通常期で530円安い
- となりの駅どうしはもっと安い
- みどりの窓口や券売機で買う場合、座席指定しない分時間短縮になる
- 東海道・山陽・九州新幹線の1〜3号車はどの列車も自由席車両
- 北海道・東北・上越・北陸・秋田・山形新幹線は自由席車両の位置が違うので駅の表示を見る
- 途中駅発着の列車や最速達でない列車に乗ると座れる確率が上がる
- 北海道・東北・秋田新幹線で仙台より北へ行く場合や岡山駅など途中駅発着の列車が少なく利用客が多い駅でははじめから指定席を取る
指定席と比べて、安くてかんたんに買え、気軽に利用できるのが自由席最大のメリットです。
座れる確率を上げる方法も紹介しましたが、混雑時や利用客が多い時は座れない場合もあります。
指定席とうまく使い分けて利用しましょう!