こんにちは!
キャリアで販売されるスマートフォンも基本的にはSIMロックを解除して、いろいろなSIMカードと組み合わせて使ってみることが多い、ライターのまきはらです。
2015年5月より始まった、携帯電話およびスマートフォンのSIMロック解除義務化。
これにより、いずれのキャリアにおいても、現在の最新機種では購入から6ヶ月が経過した時点でSIMロック解除ができるようになりました。
実際に私自身もこれまで、auスマホでのSIMロック解除、ドコモで購入したiPad mini 4のSIMロック解除を試し、ここノマド的節約術で手順を紹介。
参考:ドコモのSIMロック解除手順
参考:auのSIMロック解除手順
そして2016年末、未体験であった残る1キャリア、ソフトバンクで購入していたAndroidスマートフォンもいよいよSIMロックの解除申請が可能になりました。
というわけで、これまで同様、早速SIMロックの解除にトライしてみることに。
今回はソフトバンクのスマホでSIMロック解除を行うための条件、準備するもの、そして手続きの流れをまとめて紹介していきます。
ソフトバンクでのSIMロック解除条件
まずはSIMロック解除をおこなうために満たす必要がある「SIMロック解除の条件」から整理しておきますね。
今回SIMロック解除を試したXperia X Performanceを含む2015年5月以降に発売されたソフトバンク製品では、まず次に挙げる5つが「前提」として必須条件になっています。
ちなみにこの条件は2017年12月1日時点での内容ですよ。
- SIMロックを解除する製品がソフトバンクから購入したものである
- SIMロックを解除する製品を利用している本人である
- 利用料金の滞納がない
- ネットワーク利用制限がかかっていない
- 対象製品に故障や水濡れがない
そして「前提」を満たすと、購入方法ごとに次のいずれかに該当すればSIMロックが解除できます。
- 一括払いで機種を購入している
- 分割払いで機種を購入し、購入日から101日目以降である
- 過去にSIMロック解除の実績がある番号で機種を購入し、前回のSIMロック解除から101日目以降である
3つ目の条件は「今使っているソフトバンクの製品をSIMロック解除してから101日目以降であれば、その後に機種変更で購入した製品は購入と同時にSIMロック解除できる(!)」という意味です。
なおすでに解約済みの製品をSIMロック解除する場合は、追加で以下2つの条件も満たす必要があります。
- 解約から90日以内である
- SIMロック解除を行う製品を契約した本人である
ここまでがSIMロック解除をするための条件です。
SIMロック解除の手続き窓口として利用できるのは、会員専用ページのMy SoftBank、そしてソフトバンクショップの2つ。
それぞれ手続きの際に発生する手数料は次のとおりです。
- My SoftBank:手数料無料
- ソフトバンクショップ:手数料3,240円(税込)
注意点として、解約済み製品のSIMロック解除はソフトバンクショップのみで対応しています。
SIMロック解除をする製品からはもちろんのこと、それ以外のスマホやタブレット、パソコンからでも利用できるMy SoftBankを利用することで、SIMロック解除手数料を無料にできる点はうれしいところ。
私ももちろん、今回はMy SoftBank経由でSIMロック解除にトライしましたよ。
ソフトバンク製品のSIMロック解除において必ず押さえておきたいポイントは、SIMロック解除ができる製品は自分で“ソフトバンクから”購入した製品に限られるということ。
Amazonなどでは未使用や中古の端末単体、いわゆる「白ロム」と呼ばれる製品も販売されており、かつソフトバンク製品は3キャリアの中でも取引の相場が安め。
ただし「安いから」とついソフトバンク製品を選んでしまうと、それは他人が購入した端末であり、SIMロック解除はできません。
「理由あっての安さ」であることは、しっかり覚えておきましょうね。
ソフトバンク製品でSIMロック解除するために準備するもの
先にも触れたとおり、今回はMy SoftBank経由で、Xperia X PerformanceのSIMロック解除を行なってみました。
手続きに際し、事前に用意したものは次の2つ。
- SIMロックを解除する製品本体(Xperia X Performance)
- SIMロック解除後に使用するSIMカード
SIMロックを解除する際は、必ず今後使用するソフトバンク以外のSIMカードが必要となります。
SIMロック解除を行う予定であれば、先に新しいSIMカードを手配しておきましょうね。
SIMロックを解除してみる
ここからは早速、SIMロック解除にトライしていきます。
今回説明に用いるのは、こちらの「Xperia X Performance 502SO」。
My SoftBankでのSIMロック解除申請から実際のロック解除操作まで、ひととおりをこのスマホ1台でやっていきます。
IMEIを確認する
他のキャリアで製品のSIMロックを解除する場合も同様ですが、SIMロックを解除するにあたり、一番はじめに行うべきことはIMEI(端末識別番号)の確認です。
音声通話機能が付いているスマホの場合、IMEIの確認方法は主に2つ用意されています。
ひとつめは設定画面から確認する方法。
▼アプリ一覧から【設定】をタップ
▼設定画面で 端末情報>機器の状態>IMEI情報 の順に進む
▼【IMEI】の項目に表示される15ケタの番号をメモしておくこと
今回説明にはXperiaを用いていますが、このIMEIの確認方法はAndroidを搭載するスマホ・タブレットなら基本的に共通です。
なんとなくでも覚えておくと、別な場面でも役に立つかもしれませんね。
またふたつめの確認方法は、電話アプリから「*#06#」と入力するもの。
▼アプリ一覧から【電話】を開く
▼テンキーで「*#06#」と入力するとIMEIが表示される
▼この入力コードはiPhoneでも使うことが可能
こちらはスマートフォンであれば、AndroidスマホでもiPhoneでも共通して使うことができるものとなっています。
SIMロック解除を申請する
IMEIを確認・メモしたら、SIMロックの解除申請に進みます。
ここからは、ソフトバンクが販売するスマホにはじめからインストールされているアプリ【My SoftBank】から作業を行ないます。
▼アプリ一覧から【My SoftBank】をタップ
▼ログイン後、画面右上の【契約確認】を選びます
▼契約内容が表示されたら画面をスクロールして下へ
▼【お手続き一覧】の中にある【SIMロック解除対象機種の手続き】を選択
▼SIMロック解除を行う前の説明事項が表示されるので、内容を確認しながら下へと進む
▼【製造番号(IMEI番号)の入力】の項目が出現
▼さきほど確認した15ケタの番号を入力し【次へ】をタップします
▼SIMロック解除が可能な製品であれば確認画面が表示されるので【解除手続きする】を選択
▼手続き受付完了と表示されたら【解除コード】と書かれた16ケタの番号をメモしておく
ここまでの手続きが問題なく済めば、あとはSIMロック解除の操作をスマホ側で行うのみ。
なおこの解除操作には【解除コード】が必要となります。
【解除コード】は上の写真で赤線で囲った箇所に書かれている16ケタの番号ですので、忘れずにメモしておいてくださいね。
SIMカードを差し替える
次はいよいよ、スマホに差しているSIMカードを差し替えます。
▼差し替え前はソフトバンクのSIMカードが差されていることを示す【SoftBank】と表示されている
▼SIMカード差し替え前に、まずは本体の電源を切りましょう
SIMカードの差し口の位置は機種により異なります。
主にバッテリーの着脱ができない機種は側面、着脱が可能な機種はリアカバーの中に配置されていることが多いですよ。
▼Xperia X Performanceでは左側面にあるトレイを引き出すとSIMカードが取り出せる
▼今回はドコモのSIMカードに差し替える
SIMカードをアクティベートする
SIMカードを交換し、差し替えた後はスマホの電源をオン。
起動中、画面に「SIMネットワークサブセットロック解除PIN」という表示とともに入力欄がでてきます。
ここにさきほどメモしておいた16ケタの解除コードを入力し【ロック解除】をタップしましょう。
無事ロックが解除できれば、スマホの起動が完了し、ロック画面が表示されます。
あとはこれまでどおり、ロックを解除してみてください。
少し時間はかかるかもしれませんが、差し替えた新しいSIMカードが認識され、画面上の表示も変わるはずです。
▼新しいSIMカードが認識され、ロック画面上の表示が「NTT DOCOMO」に変わった
この状態でまず、音声通話が使えるようになりました。
スマホとして使うためにはあと一歩。
モバイルデータ通信(パケット通信)を利用するための設定を行なっていきます。
APN情報を設定する
SIMカードを用いてスマホ単体でデータ通信を行うためにはAPN情報を設定する必要があります。
AndroidスマホとiPhoneでは手順も異なりますが、ここではまずAndroidスマホとした場合の流れを見ていきましょう。
▼アプリ一覧から【設定】をタップ
▼その他の設定>モバイルネットワーク>アクセスポイント名 の順に選んでいく
ここで既に端末本体に登録済みのAPN情報が一覧で表示されます。
使いたいもの(SIMカードの回線事業者から指定されているもの)が見つかればそれを選ぶだけでOKですよ。
ちなみに今回は登録されているものがひとつもなかったので、手動でAPN情報を追加していきます。
思っている以上に簡単なので、あとひと頑張りしてくださいね。
▼画面右上のプラスマークをタップする
▼APN情報の登録・編集画面
APN情報として入力すべき情報の種類と内容は、使用するSIMカードによって異なります。
一般的には【名前(任意で指定)】【APN】【ユーザー名】【パスワード】【認証タイプ】の5項目が入力必須となっていることが多いですね。
なお今回使うドコモのSIMカード(SPモード契約)の場合は簡単で、次の情報を入力するだけでOKです。
- 名前:spmode(任意)
- APN:spmode.ne.jp
▼必要項目を入力したら、右上のメニューボタンをタップ
▼【保存】の項目を忘れずに選んでおきましょう
するとAPN情報の一覧に画面が戻ります。
あとは今登録したAPN情報をタップして、有効化しましょう。
▼チェックをつける前の状態では、画面上にはアンテナのイラストだけ
▼チェックをつけたあとでは、設定が正しくできていれば「3G」や「4G」といった文字がでる
これでSIMロックの解除が完了しました。
もしAPN情報をタップ後、しばらくしても文字が出ない場合は入力したAPN情報が間違っている可能性が考えられます。
リストに表示されたAPN情報の名前をタップすると編集画面を開くことができますので、一度見直してみてくださいね。
またかなり待っても3Gから4G(LTE)に切り替わらないというときは、一度、フライトモードのオン→オフ切り替えを行なってみましょう。
大概はこれで解決するはずです。
さいごに
今回はソフトバンクのXperia X Performanceを使って、ソフトバンクSIMロック解除の手続きを試してみました。
手続きの流れはドコモやauといった他のキャリアとそこまで大きく違いはなく、事前に準備をしておけば、内容も決して難しくありませんよ。
ソフトバンクのスマートフォンと相性がよいワイモバイルのSIMカードなどをはじめ、毎月の携帯料金を少しでも安くするためのひとつの方法として、ぜひSIMロック解除も有効に活用してみてくださいね。